カーター・ブラウン
カーター・ブラウン(Carter Brown、1923年 - 1985年)は、オーストラリアの作家。
1923年、ロンドンに生まれる。海軍勤務を経て、オーストラリアに移住して市民権を獲得。アメリカや架空の都市を舞台に描く、お色気まじりの軽妙な作風で一世を風靡した[1]。
代表作は『ブロンド』『死体置場は花ざかり』の〈アル・ウィーラー〉シリーズや、『ゼルダ』『グラマー』の〈リック・ホルマン〉シリーズ、『乾杯、女探偵!』『女ボディーガード』の〈メイヴィス・セドリッツ〉シリーズ、『恐怖が這いよる』『恋人よ、われに帰るな』の〈ダニー・ボイド〉シリーズなど。
作品に登場する主な探偵
編集日本語訳作品
編集「マイク・ファレル」シリーズ
編集- 『この女百万ドル』(The Million Dollar Babe(Cutie Cashed His Chips)、高橋豊訳、ハヤカワ・ミステリ)1963
- 『緋色のフラッシュ』(The Scarlet Flush、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ)1965
「ラリイ・ベーカー」シリーズ
編集- 『チャーリイの使い』(Charlie Sent Me!(Swan Song for a Siren)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
「私立探偵ダニー・ボイド」シリーズ
編集- 『墓を掘れ!』(Graves, I Dig!(Cutie Wins a Corpse)、山下諭一訳、ハヤカワ・ミステリ) 1960
- 『しなやかに歩く魔女』(So Deadly, Sinner!(Walk Softly, Witch)、高橋豊訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『ハワイの気まぐれ娘』(The Wayward Wahine(The Wayward) 、山下論一訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『夢見るは死の面影』(The Dream Is Deadly、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『ひややかなヌード』(The Ice-Cold Nude、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『恋人よ、われに帰るな』(Lover, Don't Come Back! 、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『おあつい女』(The Passionate Pagan、宇野輝雄訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『欲情のブルース』(Death of a Doll(The Ever-Loving Blues)、高橋豊訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『突然、暴力で』(Suddenly by Violence、高橋豊訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『恐怖が這いよる』(Terror Comes Creeping、高橋豊訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
- 『男たらし』(The Seductress(The Sad-Eyed Seductress)、山下諭一訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
- 『妖精』(Nymph to the Slaughter、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
- 『絹いろの悪夢』(The Silken Nightmare、泉真也訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
- 『むごいサロメ』(The Savage Salome、泉真也訳、ハヤカワ・ミステリ) 1965
- 『殺人は競売で』(Catch Me a Phoenix!、尾坂力訳、ハヤカワ・ミステリ) 1969
「アル・ウィーラー警部」シリーズ
編集- 『ブロンド』(The Blonde、野中重雄訳、ハヤカワ・ミステリ) 1959
- 『コール・ガール』(The Body(No Law Against Angels)、野中重雄訳、ハヤカワ・ミステリ)1960
- 『死体置場は花ざかり』(The Passionate、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1960、のちハヤカワ・ミステリ文庫 1977
- 『変死体』(The Corpse(Death on the Downbeat)、森郁夫訳、ハヤカワ・ミステリ) 1960
- 『ミストレス』(The Miesress、宇野利泰訳、ハヤカワ・ミステリ)1960
- 『恋人』(The Lover、野中重雄訳、ハヤカワ・ミステリ) 1960
- 『おんな』(The Dame、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1961
- 『あつかましい奴』(The Brazen、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1961
- 『素肌』(The Temptress、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1961
- 『ストリッパー』(The Stripper、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『エキゾティック』(The Exotic、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1962
- 『とんでもない恋人』(Lament for a Lousy Lover、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『女虎』(The Tiger(Wildcat)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1962
- 『あばずれ』(The Hellcat、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『悩ましい死体』(The Unorthodox Corpse、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『じゃじゃ馬』(The Bombshell(Doll for the Big House)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1962
- 『ゴースト・レディ』(The Lady Is Transparent、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1963
- 『おひまなレディ』(The Lady Is Not Available(The Lady Is Available)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『ダムダム』(The Dum Dum Murder、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1963、のちハヤカワ・ミステリ文庫 1981
- 『男好き』(The Desired、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ)1963
- 『死体はヌード』(The Sinners(The Girl Who Was Possessed)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1963
- 『エンジェル!』(Angel!、片岡義男訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
- 『死のおどり』(The Dance of Death、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1964
- 『カモ』(Walk Softly Witch!(The Victim)、泉真也訳、ハヤカワ・ミステリ)1965
- 『すれっからし』(The Wanton、田中融二訳、ハヤカワ・ミステリ) 1968
- 『雷神』(The Hammer of Thor、信太修一郎訳、ハヤカワ・ミステリ)1970
- 『女海賊』(A Corpse For Christmas、高見浩訳、ハヤカワ・ミステリ) 1970
「女私立探偵メイヴィン・セドリッツ」シリーズ
編集- 『明日は殺人』(Tomorrow Is Murder、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『乾杯、女探偵!』(None But the Lethal Heat、稲葉由紀訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963、のちハヤカワ・ミステリ文庫 1977
- 『女闘牛士』(Murder Wears a Mantilla、山下論一訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『女ボディガード』(The Loving and the Dead、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
「マックス・ロイヤル」シリーズ
編集- 『ちか目の人魚』(The Myopic Mermaid(A Siren Sounds Off)、井上一夫訳、ハヤカワ・ミステリ)1966
「私立探偵リック・ホルマン」シリーズ
編集- 『キー・クラブ』(Murder in the Harem Club(Murder in the Key Club)、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ) 1962
- 『ゼルダ』(Zelda、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1963
- 『グラマー』(The Murderer among Us(A Murderer among Us)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『白いビキニ』(The Ballad of Loving Jenny(The White Bikini)、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『レディ・ジャングル』(The Jade-Eyed Jinx(The Jade-Eyed Jungle) 、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1964
- 『金髪のオンザロック』(Blonde on the Rocks、矢野徹訳、ハヤカワ・ミステリ)1964
- 『いなかった女』(The Never-Was Girl、田中小実昌訳、ハヤカワ・ミステリ)1964
- 『悩殺』(Murder Is a Package Deal、野中重雄訳、ハヤカワ・ミステリ) 1965
- 『ドクター・セックス』(Who Killed Dr. Sex?、尾坂力、ハヤカワ・ミステリ) 1967
- 『宇宙から来た女』(The Girl from Outer Space、山下論一、ハヤカワ・ミステリ) 1968
- 『ヌードのある風景』(Nude with a View、野中重雄訳、ハヤカワ・ミステリ)1969
- 『ベビー・ドール』(The Wind-Up Doll、信太修一郎訳、ハヤカワ・ミステリ) 1971
「海賊紳士アンディ・ケイン」シリーズ
編集- 『金ぴかの鷲』(Bird in a Guilt-Edged Cage(The Guilt-Edged Cage)、宇野利泰訳、ハヤカワ・ミステリ) 1963
- 『ホンコン野郎』(The Hong Kong Caper 、宇野利泰訳、ハヤカワ・ミステリ) 1964
参考文献
編集- ^ “カーター・ブラウンの光と影”. ミステリマガジン11月号. (2006).