ガシャモクPotamogeton dentatus)は、ヒルムシロ科ヒルムシロ属に分類される水草である。

ガシャモク
ガシャモク
保全状況評価
絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: ヒルムシロ科 Potamogetonaceae
: ヒルムシロ属 Potamogeton
: ガシャモク P. dentatus
学名
Potamogeton dentatus
Hagstr.
シノニム
  • Potamogeton teganumensis
    Makino
  • Potamogeton lucens L.
    var. teganumensis (Makino) Hara
和名
ガシャモク

分布

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日本中国に分布しているとされる[1]。日本では利根川水系、琵琶湖の内湖、それに九州で稀に生育している。また,日本で唯一自生しているのは、福岡県北九州市のお糸池である。

生態

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多年生沈水植物。葉は楕円形で長さ5-12cm、幅1.2-2.5cm[1]。花期は6-10月、花茎の長さは4-9cm[1]。花は4心皮で、果実は2.5-3mm[1]

冬に地下茎の先端に殖芽を形成し[1]、越冬と栄養繁殖の器官として用いられている。

またガシャモクは、ササバモとの間に種間雑種のインバモを形成することが知られている。

類似種

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同属のササバモに似るが、ガシャモクでは葉柄がほとんどないため区別できる。またササバモとの種間雑種であるインバモとも類似するが、葉柄の長さはガシャモクとササバモの中間程度である[1]

保護

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日本では、ガシャモクの産地は数ヶ所しか残存しておらず[1]環境省レッドデータブックでは絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト)に指定されている[2]。そのため各地で保護されており、千葉県手賀沼では「手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会」などの市民団体による保護活動も行われている。福岡県のお糸池では,地元の学校の六年生が保護活動をしている。[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.37
  2. ^ 環境庁自然環境局野生生物課編『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 植物I(維管束植物)』 財団法人自然環境研究センター、2000年、ISBN 4-915959-71-6
  3. ^ 手賀沼ガシャモク通信 Vol.3(2008年4月10日)

関連項目

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