ケルンWDR交響楽団
(ケルン放送交響楽団から転送)
ケルンWDR交響楽団(ドイツ語: WDR Sinfonieorchester Köln)は、ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州ケルン市に本拠を置く西部ドイツ放送(WDR)所属の放送オーケストラ。旧称のケルン放送交響楽団(Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester)でも呼ばれる。
ケルンWDR交響楽団 WDR Sinfonieorchester Köln | |
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![]() 本拠地のヴァルラフプラッツ放送会館 | |
基本情報 | |
出身地 |
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ジャンル | クラシック音楽 |
活動期間 | 1947年 - |
共同作業者 | 首席指揮者:クリスティアン・マチェラル |
公式サイト | Orchester und Chor - WDR |
概要 編集
1947年に北西ドイツ放送の開局と共に発足。1954年に北西ドイツ放送が北ドイツ放送と西部ドイツ放送に分割されたため、西部ドイツ放送の所属となった[1]。
歴代の指揮者には、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ズデニェク・マーカル、若杉弘、ガリー・ベルティーニ、ハンス・フォンク、セミヨン・ビシュコフ、ユッカ=ペッカ・サラステらがおり、2019年からはクリスティアン・マチェラルが首席指揮者を務めている[1]。
主なレコーディングは、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の指揮者だったギュンター・ヴァントとのブルックナーとシューベルト交響曲全集、ベルティーニとのマーラー交響曲全集[1]があり、最近ではビシュコフとのリヒャルト・シュトラウス歌劇『ダフネ』やショスタコーヴィチの交響曲、ルドルフ・バルシャイとのショスタコーヴィチ交響曲全集がある。
前述のように、歴代の指揮者の一人として若杉弘が名前を連ねる他、楽団員に日本人が多いのも特徴で[1]、以前にはコンサートミストレスに四方恭子、首席オーボエ奏者に宮本文昭、首席コントラバス奏者に河原泰則が在籍し、現在もコンサートミストレスとして荻原尚子が、首席ヴィオラ奏者として村上淳一郎が在籍している。
歴代首席指揮者 編集
- クリストフ・フォン・ドホナーニ (1964–1969)
- ズデニェク・マーカル (1970–1974)
- 若杉弘 (1977–1983)
- ガリー・ベルティーニ (1983–1991)
- ハンス・フォンク (1991–1997)
- セミヨン・ビシュコフ (1997–2010)
- ユッカ=ペッカ・サラステ (2010–2019)
- クリスティアン・マチェラル (2019–現任)[2]
脚注 編集
注釈・出典 編集
- ^ a b c d 世界の名門オーケストラ 2020, p. 113 ケルンWDR交響楽団.
- ^ Cristian Măcelaru - designierter Chefdirigent(2018年5月2日 ケルンWDR交響楽団)
参考文献 編集
- ONTOMO MOOK『世界の名門オーケストラ』音楽之友社、2020年。