ゲチョバスク語: Getxo, スペイン語: Guecho)は、スペインバスク州ビスカヤ県ムニシピオ(基礎自治体)。公式名はバスク語名のGetxoビルバオ都市圏の一部を形成し、ビルバオベッドタウンである。2014年の人口は79,544人であり、ビスカヤ県第3位だった。

Getxo


 バスク州
 ビスカヤ県
面積 11.89 km²
標高 50m
人口 79,544 人 (2014年)
人口密度 6,689.99 人/km²
Getxoの位置(スペイン内)
Getxo
Getxo
スペイン内ゲチョの位置
Getxoの位置(ビスカヤ県内)
Getxo
Getxo
ビスカヤ県内ゲチョの位置

北緯43度20分39秒 西経3度00分23秒 / 北緯43.34417度 西経3.00639度 / 43.34417; -3.00639座標: 北緯43度20分39秒 西経3度00分23秒 / 北緯43.34417度 西経3.00639度 / 43.34417; -3.00639

歴史

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ラス・アレナスにある、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラス・メルセデス教会

ゲチョは元々は教区であり、ビルバオ河口の広い砂浜を含む小さな漁村アルゴルタがあった。湾の北端を成すガレア岬からほど遠くないところにゲチョの聖母教会があり、そこで教区会議が開かれていた。

19世紀にバスクで産業革命が起こると、ゲチョはブルジョワ階級の住宅地となっていった。住宅地はネグリ(バスク語で冬の町を意味する)と呼ばれるようになった。アルゴルタ村はサン・ニコラース教会の周辺が発展していった。入り江を運河とするためにゲチョの砂浜が提供され、この地区はラス・アレナス(スペイン語で砂地を意味する)と呼ばれるようになった。ビルバオへと向かう道路の反対側、ラス・アレナス近くには、ロモと呼ばれる労働者階級の住宅地ができあがっていった。ついには20世紀に入り、都市化はゲチョの聖母教会のある田園地帯にまで達した。バスク自治政府初代レンダカリホセ・アントニオ・アギーレはゲチョの首長を務めたことがある。

ゲチョは、ウリベ=コスタの名で知られる郊外と同じく、1980年代と1990年代に急速に発展した。1980年代初頭には人口約50,000人であったが、現在は80,000人を超えている。ゲチョ周囲の自治体、レイオア、ベランゴ、ソペラナも同時期に人口を増加させた。

言語

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ゲチョ市当局の調査によると、ゲチョ人口の48.56%がバスク語を話せない。19.9%がバスク語を話せ、残りの31.5%はバスク語を理解できる。一方で、バスク語話者割合は1981年の9%から2001年の19.9%へ増加している。日常生活でバスク語だけを話す人は4.83%である。この理由として、児童や若者など若年層でバスク語話者割合が増加していることが挙げられる。

交通

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ビルバオからゲチョへは、メトロ・ビルバオを利用していくことができる。湾に架かるビスカヤ橋を利用して、対岸のポルトゥガレテとの往来も可能である。ポーツマスへ向かうフェリー便が、ゲチョ近郊のサントゥルセで就航しており、ビルバオ空港のあるロイウも近い。

スポーツ

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ゲチョのラス・アレナス地区沖を通過するトライネラ

1924年以降、毎年7月にはシルクイト・デ・ゲチョという名称のワンデー自転車ロードレースが開催されている。2005年以降、このレースはUCIヨーロッパツアーに組み込まれている。

毎年、ゲチョにあるボートクラブのひとつが、ビルバオ河口でゲチョ旗と呼ばれるトライネラ(ビスケー湾独自の伝統的な小型ボート)の漕艇競技大会を組織している。ゲチョが面する水面ではゲチョ旗のほかに、サントゥルツィ旗、ネルビオン・グランプリなどの漕艇競技大会が開催されている。

ゲチョにはいくつかのサッカークラブがあり、もっとも有名なクラブはアレナス・クルブ・デ・ゲチョである。アレナス・クルブは1919年のコパ・デル・レイで優勝し、1929年にリーガ・エスパニョーラ(全国選手権)が創設された際にはプリメーラ・ディビシオンに参加した。

ラグビーユニオンクラブのゲチョ・ラグビー・タルデアディビシオン・デ・オノールに参加している。

ゲチョにはこれらのクラブのほかに、ゴルフ、バスクの伝統的スポーツ、バスク・ペロタスケートヒッチハイク自転車競技セーリングバスケットボールサーフィン、フィッシング、体操競技トライアスロン新体操ハンドボールフットサルチェステニスパドルテニス乗馬ホッケーボクシング、その他のスポーツのクラブが存在する[1]

政治

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議会

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ゲチョ議会選挙結果 1979 1983 1987 1991 1995 1999 2003 2007 2011
政党 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席
バスク民族主義党 (PNV) 45.37% 13 46.15% 12 31.87% 9 38.42% 11 36.29% 10 37.98% 11 43.39% 11 a 35.88% 10 33.70% 10
国民党 (PP) / 国民同盟 (AP)
/ 民主中道連合 (UCD)
23.25% 6 19.68% 5 14.35% 4 20.53% 5 30.65% 8 33.76% 9 33.40% 9 33.85% 10 30.83% 9
ビルドゥ 16.75% 4
バスク社会党 (PSE-EE) / (PSE-PSOE) 6.46% 1 15.27% 4 9.70% 2 10.40% 2 8.66% 2 10.05% 2 13.18% 3 16.18% 4 9.91% 2
バスク統一左翼(EB-B) /
バスク共産党 (PCE-EPK)
2.58% - 1.24% - 0.72% - 1.17% - 7.19% 1 4.22% - 7.34% 2 6.62% 1 2.54% -
EA 14.53% 4 8.76% 2 7.90% 2 4.07%
バスク市民(EH) / エリ・バタスナ(HB) 16.75% 5 10.15% 2 14.60% 4 12.65% 3 9.30% 2 13.36% 3
エウスカディコ・エスケラ (EE) 4.38% - 7.51% 2 10.42% 2 7.72% 2

歴代首長

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首長一覧(1979-)
任期 首長名 政党
1979–1983 Jesús Javier Aguirre Bilbao(79-80)
Francisco Javier Urrechua Líbano(80-83)
バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
1983–1987 Juan Ramón Barquín Gaztelurrutia バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
1987–1991 Javier de Sarria Landarte バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
1991–1995 Humberto Cirarda Ortiz de Antiñano バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
1995–1999 Humberto Cirarda Ortiz de Antiñano バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
1999–2003 Iñaki Zarraoa バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
2003–2007 Iñaki Zarraoa バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
2007–2011 Imanol Landa バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
2011–2015 Imanol Landa バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
2015–2019 Imanol Landa バスク民族主義党 (EAJ-PNV)
2019–2023 n/d n/d
2023– n/d n/d

人口

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ゲチョの人口推移 1842-2011
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3]

出身著名人

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脚注

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外部リンク

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