コガネネコノメソウ(黄金猫の目草、学名Chrysosplenium pilosum Maxim. var. sphaerospermum (Maxim.) H.Hara[1])は、ユキノシタ科ネコノメソウ属分類される多年草の1[2][3]。別名が、コガネネコノメとオオコガネネコノメソウ[1]

コガネネコノメソウ
コガネネコノメソウの写真集
コガネネコノメソウの写真集
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ユキノシタ科 Saxifragaceae
: ネコノメソウ属 Chrysosplenium
: ケネコノメソウ C. pilosum
変種 : コガネネコノメソウ C. pilosum var. sphaerospermum
学名
Chrysosplenium pilosum Maxim. var. sphaerospermum (Maxim.) H.Hara[1]
和名
コガネネコノメソウ

特徴

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根生葉は花時には枯れる[3]。走出枝はの後によく発達し、白色の軟毛を密生する[2]対生し、円状扇形(長さ 3-15mm、幅3-17 mm[3])で表面に粗毛たあり、縁に5-10個の鋭い鋸歯がある[2]葉柄は長さ2-10 mmであ、有毛または無毛[3]花茎は高さ4-10 cm、暗紫色を帯び、白毛を散生し[3]、先端に黄色いの花を密につける[2]。茎葉は1対で小型[3]。花は直径2-4.5 mm、中央のもの以外は無柄[3]。花期は4-5月[2]。花弁状の片は4個[2]、鮮やかな黄色または黄緑色で直立し、卵円形または広卵形、先端は円形、長さ1.5-3 mm、花が終わると緑色となる[3]雄蕊は8個で萼片より短い。裂開直前のは鮮黄色となる[3]子房中位となる[3]花柱は長さ約0.8 mmで、萼裂片より短く直立する[3]蒴果は斜開し、2個の心皮は同長[3]種子は長さ0.6-0.7 mmの楕円形[3]

分布と生育環境

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山地の沢沿いの陰湿地に生育するコガネネコノメソウ

ロシアアムールウスリー)、中国東北部、朝鮮半島日本に分布する[3]

日本では本州関東地方以西)、四国九州に分布する[2]

山地[2]の沢沿いの陰湿地に生育する[3]


種の保全状況評価

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日本では多数の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。

脚注

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  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “コガネネコノメソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 林 (2009)、428頁
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 佐竹 (1982)、160頁

参考文献

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  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本II離弁花類』平凡社、1982年3月17日。ISBN 458253502X 
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421 

関連項目

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外部リンク

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