サンドロ・リカルド・ロドリゲス・ビアナ(Sandro Ricardo Rodrigues Viana、1977年3月26日 ‐ )は、ブラジルマナウス出身で短距離走が専門の陸上競技選手。

サンドロ・ビアナ Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム サンドロ・リカルド・ロドリゲス・ビアナ
ラテン文字 Sandro Ricardo Rodrigues Viana
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1977-03-26) 1977年3月26日(47歳)
出身地 アマゾナス州マナウス
身長 188cm
体重 77kg
成績
オリンピック 100m 1次予選8組6着 (2008年)
200m 2次予選3組7着 (2008年)
4x100mR 4位 (2008年)
世界選手権 100m 1次予選2組5着 (2007年)
200m 準決勝失格 (2011年)
4x100mR 4位 (2007年)
地域大会決勝 パンアメリカン競技大会
200m 7位 (2011年)
4x100mR 優勝 (2007, 2011年)
自己ベスト
100m 10秒11 (2009年)
200m 20秒32 (2008年)
400m 46秒19 (2012年)
獲得メダル
陸上競技
ブラジルの旗 ブラジル
オリンピック
2008 北京 4×100mリレー
パンアメリカン競技大会
2007 リオデジャネイロ 4x100mR
2011 グアダラハラ 4x100mR
南アメリカ選手権
2007 サンパウロ 200m
2007 サンパウロ 4x100mR
イベロアメリカ選手権
2008 イキケ 200m
2008 イキケ 4x100mR
2011 ブエノスアイレス 4x100mR
2012 バルキシメト 4x100mR
2012 バルキシメト 100m
2012 バルキシメト 200m
ユニバーシアード
2005 イズミル 100m
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100mの自己ベストはブラジル歴代3位の10秒11。32歳の時に10秒11をマーク、2012年ロンドンオリンピックには35歳で出場するなど、30歳を超えても国際大会で活躍した。

経歴 編集

2007年8-9月、大阪で開催された世界選手権に初出場を果たした。男子4×100mリレーではアンカービセンチ・デ・リマラファエル・リベイロ英語版バジーリオ・デ・モラエス英語版、ビアナ)を務めると、予選を38秒27の好タイムで突破。決勝ではブラジル記録(37秒90)に迫る37秒99をマークしたが、アメリカ(37秒78)、ジャマイカ(37秒89)、イギリス(37秒90)に次ぐ4位に終わり、惜しくもメダルを逃した[1]

2008年3月26日、100mで10秒19(+2.0)の自己ベスト(当時)をマークし、31歳で10秒1台に突入した。

2008年8月、北京で開催されたオリンピックに初出場を果たした。男子4×100mリレーでは決勝で2走(ビセンチ・デ・リマ、ビアナ、ブルーノ・デ・バロスジョゼ・カルロス・モレイラ)を務めると、38秒24をマークしての4着に貢献[2]。その後、このレースで金メダルを獲得していたジャマイカチームのネスタ・カーターのドーピング検体の再検査で禁止薬物の陽性反応を示したため、国際オリンピック委員会2017年1月25日にジャマイカチームを失格処分にしたと発表した[3]。ネスタ・カーターがスポーツ仲裁裁判所に提訴した[4]が却下され、ブラジルの順位が3位に繰り上がり銅メダル獲得となった。

2009年7月24日、100mで10秒11(+1.3)の自己ベストをマーク。標高2000mを超えるボゴタでマークした高地記録ながら、ブラジル歴代3位に名を連ねた。

2012年8月、ロンドンで開催されたオリンピックに35歳で出場した。

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒11A (+1.3) 2009年7月24日   ボゴタ ブラジル歴代3位
高地記録
200m 20秒32 (0.0) 2008年5月22日   サンパウロ
400m 46秒19 2012年6月2日   サンパウロ

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2005 ユニバーシアード (en   イズミル 100m 3位 10秒49 (+0.7)
200m 8位 21秒43 (+1.1)
2007 南アメリカ選手権 (en   サンパウロ 200m 優勝 20秒54 (+0.4)
4x100mR 優勝 38秒77 (1走)
パンアメリカン競技大会 (en   リオデジャネイロ 200m 決勝 DQ 準決勝20秒82 (+0.7)
4x100mR 優勝 38秒81 (4走)
世界選手権   大阪 100m 1次予選 10秒46 (+1.0)
200m 2次予選 20秒68 (+0.9)
4x100mR 4位 37秒99 (4走)
2008 イベロアメリカ選手権 (en   イキケ 100m 決勝 DQ 予選10秒71 (-1.6)
200m 優勝 20秒87
4x100mR 優勝 38秒96 (2走)
オリンピック   北京 100m 1次予選 10秒60 (-0.1)
200m 2次予選 21秒07 (+0.4)
4x100mR 4位 38秒24 (2走)
2009 世界選手権   ベルリン 200m 1次予選 21秒18 (-0.2)
4x100mR 7位 38秒56 (2走)
2010 イベロアメリカ選手権 (en   サン・フェルナンド 100m 予選 10秒55 (-0.8)
200m 決勝 DQ 予選21秒13 (-0.6)
4x100mR 決勝 DQ (4走)
2011 南アメリカ選手権 (en   ブエノスアイレス 100m 3位 10秒44 (0.0)
200m 決勝 DQ 予選21秒07
4x100mR 優勝 39秒87 (2走)
世界選手権   大邱 200m 準決勝 DQ 予選20秒62 (-0.8)
4x100mR 予選 DQ (2走)
パンアメリカン競技大会 (en   グアダラハラ 100m 準決勝 10秒49 (-1.9)
200m 7位 20秒94 (-1.0)
4x100mR 優勝 38秒18 (2走) 大会記録
2012 イベロアメリカ選手権 (en   バルキシメト 100m 2位 10秒42 (-0.2)
200m 3位 20秒69 (-0.9)
4x100mR 優勝 38秒95 (2走)
オリンピック   ロンドン 200m 予選 21秒05 (+0.7)
4x100mR 予選 38秒35 (2走)

脚注 編集

  1. ^ 第11回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月23日閲覧。
  2. ^ 第29回オリンピック男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月23日閲覧。
  3. ^ “男子400リレーのジャマイカ失格=日本は銀に繰り上がり-北京五輪ドーピング再検”. 時事通信. (2017年1月26日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012600009&g=spo 2017年1月26日閲覧。 
  4. ^ 北京五輪400mリレー金のカーターがCASに提訴”. 日刊スポーツ (2017年2月16日). 2017年3月18日閲覧。

外部リンク 編集