シグナス NG-21
NG-21はシグナス無人宇宙補給機の21回目の飛行として計画されており、18回目の国際宇宙ステーション(ISS)への飛行となる。このミッションは2024年8月の打ち上げが予定されている[1][2][3][4]。この打ち上げはノースロップ・グラマンのNASAとの商業補給サービス(CRS-2)におけるCRS-2契約下での打ち上げである。このカプセルはスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられる。
![]() このミッションで使用される形式の宇宙船である、拡張型シグナスの想像図 | |
任務種別 | ISS物流 |
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運用者 | ノースロップ・グラマン |
特性 | |
宇宙機種別 | 拡張型シグナス |
製造者 |
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任務開始 | |
打ち上げ日 | 2024年8月(計画)[1] |
ロケット | ファルコン9ブロック5♺、B10xx.x |
打上げ場所 | ケネディ宇宙センター LC39ないしケープカナベラル宇宙軍施設 SLC40 |
打ち上げ請負者 | ノースロップ・グラマン |
任務終了 | |
廃棄種別 | 軌道離脱 |
減衰日 | 2025年後半(計画) |
軌道特性 | |
参照座標 | 地球周回軌道 |
体制 | 低軌道 |
傾斜角 | 51.66° |
ISSのドッキング(捕捉) | |
ドッキング | ユニティ 天底側 |
![]() シグナスNG-21の徽章 |
オービタルATK(現在のノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ)とNASAは共同で、ISSへの商業貨物補給サービスを行うための新しい宇宙輸送システムを開発した。商業軌道輸送サービス(COTS)計画のもと、オービタルATKが中型打ち上げ機のアンタレスと、パートナー企業のタレス・アレーニア・スペースが提供する与圧貨物モジュールと、オービタルGEOStar衛星バスを基にしたサービスモジュールを使用した先進的な宇宙船シグナスの設計、取得、建造および組み立てを行った[5]。
NG-21は、2022年ロシアのウクライナ侵攻によってロシアのロケットエンジンサプライヤーと、ウクライナの第一段タンクのサプライヤーが失われたことでアンタレス・ロケットが枯渇した後で打ち上げられた2機目のシグナス宇宙船となる。ノースロップ・グラマンは、その後のミッションのためにアンタレスの代替機を開発する予定である。この次のミッションでもファルコン9が使用されるが、その後のミッションではウクライナやロシア製の部品に依存しない、開発中の次世代アンタレス300シリーズが使用される[6]。シグナスはアンタレス100シリーズ、アトラスV、アンタレス200シリーズおよびファルコン9ブロック5ロケットという異なる4種類の軌道打ち上げ機で打ち上げられた唯一の貨物輸送宇宙船である。
来歴
編集シグナスNG-21は、商業補給サービスフェーズ2のもとで10回目のシグナスのミッションである。
シグナス宇宙船の製造と統合はバージニア州ダレスで行われる。シグナス・サービス・モジュールは打ち上げ場で与圧貨物モジュールと結合され、ミッションはバージニア州ダレスと、テキサス州ヒューストンの管制センターから制御される[5]。
宇宙船
編集積荷目録
編集シグナス宇宙船には打ち上げ前に貨物と補給品が搭載される[8]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b Clark, Stephen (2023年10月25日). “Launch Schedule”. Spaceflight Now. 2023年10月26日閲覧。
- ^ Gebhardt, Chris (2018年6月1日). “Orbital ATK looks ahead to CRS-2 Cygnus flights, Antares on the commercial market”. NASASpaceflight.com 2021年4月4日閲覧。
- ^ a b Clark, Stephen (2020年10月1日). “Northrop Grumman "optimistic" to receive more NASA cargo mission orders”. Spaceflight Now. 2021年4月4日閲覧。
- ^ “Northrop Grumman shifting to Space Coast for future space station missions” (2023年8月3日). 2024年7月17日閲覧。
- ^ a b “Cygnus Spacecraft”. Northrop Grumman (2020年1月6日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “Northrop Grumman and Firefly to partner on upgraded Antares” (英語). SpaceNews (2022年8月8日). 2022年8月9日閲覧。
- ^ Leone, Dan (2015年8月17日). “NASA Orders Two More ISS Cargo Missions From Orbital ATK”. SpaceNews. 2021年4月4日閲覧。
- ^ “Northrop Grumman Commercial Resupply”. ISS Program Office. NASA (2019年7月1日). 2021年4月4日閲覧。 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。