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シネフク大黒座1・2・3・4(シネフクだいこくざ1・2・3・4、CINEFUKU)は、2014年まで広島県福山市にあった映画館。4スクリーンを有していた。運営会社は株式会社フューレック。フューレックは福山市内で福山エーガル8シネマズ(シネコン)、福山駅前シネマモード(ミニシアター)などを運営している[1]

シネフク大黒座
CINEFUKU DAIKOKUZA
CINEFUKU (8).JPG
シネフク大黒座(2014年9月撮影)
地図
情報
旧名称 大黒座、福山大黒座、新天地大映、福山新天地劇場、福山スカラ座、スカラ座、福山ミラノ座、ミラノ座、シネマモード1・2
開館 1892年
閉館 2014年8月31日
最終公演崖の上のポニョ』、『泣きながら笑う日』、『少女たちの羅針盤
収容人員 (4スクリーン)791人
客席数 190席・361席・190席・50席
設備 ドルビーデジタル5.1ch
用途 映画上映
旧用途 芝居劇場
運営 株式会社フューレック
所在地 720-0044
広島県福山市笠岡町3丁目9番地 シネフクビル
位置 北緯34度29分17.83秒
東経133度22分7.45秒
座標: 北緯34度29分17.83秒 東経133度22分7.45秒
最寄駅 JR福山駅
最寄バス停 中国バス「本通り」停留所
外部リンク http://www.furec.jp/

沿革編集

  • 1892年 – 劇場「大黒座」として開館
  • 1927年 – 原因不明[2]の火災後に再建
  • 1950年 – 1945年の福山大空襲による火災後に再建
  • 1960年 – 火災後に再建
  • 2013年 - 全スクリーン名をシネフク大黒座に統一[3]
  • 2014年 – 閉館

データ編集

歴史編集

1892年、芝居や演芸ができる劇場として大黒座が開館[1][4]。1927年には放火による火災にあって再建され、1945年8月8日には福山大空襲によって焼失したが、1950年12月に木造2階建で再建された[5]。1955年の『全国映画館総覧 1955年版』には福山市に6館ある映画館のひとつとして大黒座が記載されており、座席数は658席、大映新東宝系の映画館であるとされている[5]。1960年の『映画館名簿 1960年版』には福山市に14館ある映画館のひとつとして大黒座が記載され、座席数は750席に増加している[6]。三代目の大黒座では美空ひばり長谷川和夫なども上演した[2]

1960年には3度目となる火災に見舞われたが、これを機に鉄筋コンクリート造の建物に建て替えられ、当時の地方都市としては別格、中国地方では2番目の70mmフィルム上映設備を備えた大劇場・大黒座と地下の新天地大映(後に福山新天地劇場、スカラ座)の2スクリーン体制となった[7]。この建て替えの際にはフランス製の演劇鑑賞用のシートが導入されている。1960年代が最盛期であり、年間約40万人もの観客を集めた[2]。運営会社の藤本興行は大黒座を含め、福山市内で7館の映画館を運営していた。1975年の大黒座は福山市伏見町の福山ピカデリー劇場とともに洋画ロードショウ館であり、510席があった。

1987年には2階にミラノ座が開館し、シネフクビルは大黒座、ミラノ座、スカラ座の3スクリーン体制となった[7]。大黒座とミラノ座では大作ハリウッド映画が、地下1階のスカラ座では松竹系の映画が上映された。1990年代初頭には4スクリーン体制となり、2階に洋画のミラノ座、1階に洋画の大黒座と邦洋のミラノ座2、地下1階がスカラ座から改称した邦洋のミラノ座3となった。

2000年には福山市昭和町のグリーン劇場がミニシアターシネマモードとしてリニューアルオープン。2008年1月26日、シネマモードがシネフクビルの地下に移転する形で[7]、1階のミラノ座2がシネマモード1、地下1階のミラノ座3がシネマモード2となった。これにより、4スクリーンの名称はそれぞれ大黒座、ミラノ座、シネマモード1、シネマモード2となった。昭和町の旧・シネマモードは167席の多目的劇場「シネマモード・アネックス」として様々なイベントに活用されている[7]。この年の10月に『二重心臓』が上映された際は、秋原正俊監督と同作に出演した温水洋一有末麻祐子の3人が10月18日にミラノ座で舞台挨拶を行っている[8]

2013年4月20日、大黒座、ミラノ座、シネマモード1・2を「シネフク大黒座」に館名統一[3]。この年の10月期に『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が上映された際は、同作のキャラクターデザイン・総作画監督を務めた田中将賀(広島県出身)とめんま〈本間芽衣子〉役の声優・茅野愛衣が10月27日に舞台挨拶を行った[9][10]。また12月17日にはTOKYO DOME CITY HALLで行われた『第3回AKB48紅白対抗歌合戦』のパブリックビューイングもあった[11]

2014年2月1日には『ラジオの恋』の公開を記念して、主演の中国放送アナウンサー・横山雄二と監督の時川英之が舞台挨拶で来館[12]。同年8月23日には『サケボム』の公開を記念して、プロデューサーの妹尾浩充(福山市出身)と主演の濱田岳の舞台挨拶が行われた[7]

 
閉館を告げる案内板(2014年9月)

雨漏りや配管の不具合などの施設の老朽化、市中心部の空洞化による売上減少などを理由に[1][4]、2014年8月31日にシネフクビル内の4スクリーンすべての営業を終えて閉館した。閉館間際の数年間は年間観客数が7-8万人まで減少していた[4]。最終日には『崖の上のポニョ』(福山市の鞆の浦が舞台)、『泣きながら笑う日』、『少女たちの羅針盤』(いずれも福山市でロケが行われた作品)の3作品が上映され、そのうち『泣きながら - 』に出演した俳優・阿藤快と『少女たちの - 』に出演した女優・森田彩華が同館を訪れた[13][14]。9月の建物取り壊し前には大黒座を舞台とした映画『シネマの天使』の撮影が行われた[15][16]

当館解体後の跡地には、大手コンビニエンスストア「ローソン」と福山市に本社を置くドラッグストア「ププレひまわり」が共同提携した商業施設『ローソンププレひまわり福山大黒座店』が2015年7月31日にオープンした[17]

2014年の閉館時のシネフクビル編集

階数 名称 座席数 名称の変遷(1960年の建て替え以後)
2階 シネフク大黒座1 190席 福山ミラノ座→ミラノ座→シネフク大黒座1
1階 シネフク大黒座2 361席 大黒座→福山大黒座→大黒座→シネフク大黒座2
1階 シネフク大黒座3 190席 ミラノ座2→シネマモード1→シネフク大黒座3
地下1階 シネフク大黒座4 50席 新天地大映→福山新天地劇場→福山スカラ座→ミラノ座3→シネマモード2→シネフク大黒座4

脚注編集

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  1. ^ a b c “「シネフク大黒座」閉館へ 120年の歴史、今夏で幕 広島”. msn産経ニュース (産業経済新聞社). (2014年4月25日). http://sankei.jp.msn.com/region/news/140425/hrs14042502050001-n1.htm 2014年9月14日閲覧。 
  2. ^ a b c “福山の娯楽支えた120年に幕 大黒座、閉館へ”. 朝日新聞DIGITAL (朝日新聞社). (2014年4月22日). http://www.asahi.com/articles/ASG4P4CHPG4PPITB00K.html 2014年9月14日閲覧。 
  3. ^ a b furecgroup (2013年4月18日). “ついに4月20日(土)、駅前映画館が変わります!!”. フューレック. Facebook. 2014年12月1日閲覧。
  4. ^ a b c “120年以上続く映画館「シネフク大黒座」が9月に閉館…広島・福山”. 読売新聞 Yomiuri Online (読売新聞社). (2014年4月22日). http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20140422-OYT8T50046.html 2014年9月14日閲覧。 
  5. ^ a b 『全国映画館総覧 1955年版』時事映画通信社、1955年
  6. ^ 『映画館名簿 1960年版』時事映画通信社、1960年
  7. ^ a b c d e CINEFUKU 大黒座・ミラノ座・シネマモード1・2”. 港町キネマ通り (2008年9月). 2014年9月14日閲覧。
  8. ^ 有末麻祐子 (2008年10月11日). “舞台挨拶のお知らせ☆彡”. オフィシャルブログ「REAL LIFE」. アメーバブログ. 2014年12月1日閲覧。
  9. ^ 劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」スタッフ舞台挨拶開催決定!!”. アニプレックス (2013年10月17日). 2014年9月14日閲覧。
  10. ^ anohana_project (2013年10月26日). “明日10月27日に広島県シネフク大黒座にて行われますあの花舞台挨拶に・・・。”. あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。. Twitter. 2014年9月14日閲覧。
  11. ^ 「第3回 AKB48紅白対抗歌合戦」映画館中継決定のお知らせ!”. AKB48 Official Blog. アメーバブログ (2013年12月10日). 2014年12月1日閲覧。
  12. ^ 「ラジオの恋」劇場上映!”. 平成ラヂオバラエティごぜん様さま. 中国放送 (2014年1月31日). 2014年9月14日閲覧。
  13. ^ 兼永みのり (2014年9月7日). “シネフク大黒座・千秋楽(楽日)。”. ミノリン☆ブログ. アメーバブログ. 2014年9月14日閲覧。
  14. ^ 森田彩華 (2014年8月31日). “福山”. 森田JAPAN~海外移籍か残留か!?~. アメーバブログ. 2014年9月14日閲覧。
  15. ^ “福山の閉館映画館テーマにロケ”. 中国新聞アルファ (中国新聞社). (2014年9月8日). http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=86385&comment_sub_id=0&category_id=112&pl=4075024286 2014年9月14日閲覧。 
  16. ^ 藤原令子&本郷奏多主演作「シネマの天使」老舗劇場の閉館惜しむ予告完成”. 映画.com (2015年7月31日). 2015年7月31日閲覧。
  17. ^ “「ローソンププレひまわり福山大黒座店」オープン” (プレスリリース), ローソン, (2015年6月18日), http://www.lawson.co.jp/company/news/104948/ 2015年7月31日閲覧。 

参考文献編集

  • 『映画年鑑 別冊 映画館名簿』時事映画通信社、各年版

外部リンク編集