ジャクン族(Jakun)は、マレー半島南部に居住する先住民族マレーシア原住民局オラン・アスリ)による保護の対象となっている。

ジャクン族の狩猟集団(1906年)

名称について

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ジャクン族とはプロト・マレー系民族を同地域に居住するネグリト系民族やモン・クメール語族と区別するために便宜的に用いられた他称であり、約2万人が該当する。特定の部族を指す名称ではないため、自称ではオラン・フル族オラン・ダラット族オラン・ダラム族など様々な民族が内包される。

社会

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基本的に核家族集団による集落を形成し、ジャングル奥地にて高床家屋を設け、焼畑農業採取による生活を営む。言語は古マレー語を基礎とした独自言語を解する。エンダウ川流域に居住するオラン・フル族の例では、キャッサバトウモロコシアワサツマイモバナナドリアンなどを栽培する。採取ではイノシシシカカメ川魚などを取得する。これらの収穫物は自己消費する他、外部市場などへ持って行き、必要物資(日用雑貨食料品等)との交換材料として活用がなされている。

集落の統率者はパティンと呼ばれ、紛争の決裁、農耕従事者の決定、外部社会との交渉などを担当する。また、ボモーあるいはパワンと呼ばれる呪術師が存在し、自然崇拝に基づく吉兆を占う。

外部リンク

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