タウフィク・マフルーフィ

タウフィク・マフルーフィ(Taoufik Makhloufi, 1988年4月29日 - )はアルジェリア陸上競技選手。専門は中距離走ロンドンオリンピック男子1500m金メダリスト。世界選手権ベルリン大邱に出場。2011年のアフリカ競技大会と2012年のアフリカ選手権男子800mで優勝した。タウフィク・マフロフィや、タウフィク・マクルーフィと表記することもあるが、本稿ではマフルーフィと表記する[2][3]

タウフィク・マフルーフィ Portal:陸上競技
Taoufik Makhloufi - May 2013.jpg
タウフィク・マフルーフィ
選手情報
フルネーム توفيق مخلوفي
ラテン文字 Taoufik Makhloufi
国籍 アルジェリアの旗 アルジェリア
種目 800m, 1500m
所属 GS Pétroliers[1]
生年月日 (1988-04-29) 1988年4月29日(33歳)
出身地 スーク・アフラース
身長 176cm
体重 70kg
コーチ担当者 Jama Aden
自己ベスト
800m 1分42秒61(2016年)
1500m 3分28秒75(2015年)
1マイル 3分52秒16(2014年)
獲得メダル
陸上競技
アルジェリアの旗 アルジェリア
オリンピック
2012 ロンドン 1500m
2016 リオデジャネイロ 800m
2016 リオデジャネイロ 1500m
アフリカ競技大会
2011 マプト 800m
2011 マプト 1500m
アフリカ選手権
2012 ポルトノヴォ 800m
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経歴編集

スーク・アフラースに生まれた。2007年の世界クロスカントリー選手権ジュニア8kmで国際大会デビューし82位となった[4]。2009年7月の地中海競技大会でシニアの国際大会に初めて出場し1500m4位の成績を残した[5]。同月のゴールデンガラ1500mでは3分34秒34の自己ベストをマークした[6]。この年国内タイトルをはじめて獲得し、アルジェリア代表としてベルリンで行われた世界選手権に出場を果たして準決勝1組9着の成績を残した[7]

2010年は7月のヘラクレス1500mで自己ベストを3分32秒94に伸ばして同年の男子1500m世界ランキングで上位20位以内に入った[8]アフリカ選手権1500mは決勝進出を果たしたが途中棄権に終わった[9]

2011年の1500mシーズンベストは7月のアルジェリア選手権で記録した3分34秒4だった。同年のダイヤモンドリーグドーハカタールスーパーグランプリストックホルムDNガランの2レースに出場した。アルジェリア選手権優勝後、大邱で開かれた世界選手権のアルジェリア代表に選出され、1500m準決勝1組11着の成績を残した[7]。9月にマプトで開かれたアフリカ競技大会は1500mでケニア勢に混じり3位に入って銅メダルを獲得、800mはボアズ・ララング英語版を破って優勝し、自身初となる地域大会の金メダルを獲得した[10][11]

2012年は5月にラバトモハメド6世国際陸上英語版1500mで2位となり、6月にストックホルムで行なわれた競技会の800mで自己ベストを1分44秒88に更新した[12]。アフリカ選手権800m決勝はケニア選手が1周目49秒85のオーバーペースで入る失敗に助けられ、自己ベストとなる1分43秒88をマークし優勝した[13]。7月20日にモナコで行なわれたヘラクレスは1500mで5位となり自己ベストを3分30秒80に更新した[14]

2012年8月のロンドンオリンピックは参加標準記録を突破した800mと1500mの2種目にエントリーした。 1500mは予選(3日)・準決勝(5日)を通過し決勝進出を果たした。マフルーフィはもはや800m出場を望んでいなかったが、アルジェリア陸連が期限までにエントリー取り下げをしなかったため予選に出場せざるを得なかった[15]。6日の800m予選は最後方を走って200m余りで途中棄権し、IAAF審判から誠実に競技しなかったと見なされて大会から追放処分を受けた[16][17]。1500m決勝のために力を残そうとしたことが疑われた[18]。アルジェリア陸連は膝の怪我が努力を妨げていたと主張し、医師による診断書の提示後に復帰が認められた[18][19]。7日の1500m決勝は3分34秒08で優勝を飾り金メダルを獲得した[20]。レースはスローペースで進み、マフルーフィはラスト200mのラップを12秒6-12秒5で走った[21][22]。決勝時の能力はそれまでに見られなかったものであり批評家を驚かせた[21][22]。マフルーフィは自身の進歩についてコーチの変更と同年の猛練習によるものであると説明した[23][24]

2013年8月にモスクワで開かれた世界選手権はウイルス感染から回復が遅れたことを理由に出場しなかった[25]

主な成績編集

大会 場所 種目 順位 記録
2007 世界クロスカントリー選手権   モンバサ ジュニア8km 82位
2009 地中海競技大会   ペスカーラ 1500m 4位 3:39.37
世界選手権   ベルリン 1500m 準決勝 3:37.87
2010 アフリカ選手権   ナイロビ 1500m DNF
2011 世界選手権   大邱 1500m 準決勝 3:50.86
アフリカ競技大会   マプト 800m 優勝 1:46:32
1500m 3位 3:39.99
2012 アフリカ選手権   ポルトノヴォ 800m 優勝 1:43.88
オリンピック   ロンドン 1500m 優勝 3:34.08
2016 オリンピック   リオデジャネイロ 800m 2位 1:42.61

脚注・出典編集

  1. ^ Taoufik Makhloufi”. London2012.com. 2013年9月11日閲覧。
  2. ^ Sport : Toufik Makhloufi (interview à l'APS) Algerie Presse Service (2012-12-19). Youtube. 2013年11月21日閲覧
  3. ^ 五輪=陸上男子1500m、追放処分取り消しのマフロフィが金 ロイター (2012-08-08). 2013年11月21日閲覧
  4. ^ 2007 World Cross Country Championships”. World Junior Athletics History. 2013年9月11日閲覧。
  5. ^ 2009 Mediterranean Games Men's 1500 metres”. Pescara2009.it. 2013年9月11日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ IAAF Golden League > Golden Gala > 1500 Metres - men IAAF. 2013年11月21日閲覧
  7. ^ a b Makhloufi, Taoufik. IAAF. Retrieved on 2012-07-02.
  8. ^ 1500 Metres 2010. IAAF (2010-12-03). Retrieved on 2012-07-02.
  9. ^ 2010 African Championships Men's 1500. 2010 Nairobi”. Dbresults.net. 2013年9月11日閲覧。
  10. ^ All-Africa Games – Jeux Africains, Maputo (Mozambique) 11-15/9”. Africathle.com (2011年9月11日). 2013年9月11日閲覧。
  11. ^ Makori, Elias (2011-09-15). From Daegu to Maputo, Jeylan and Montsho rule! – All Africa Games. IAAF. Retrieved on 2012-07-02.
  12. ^ Taoufik Makhloufi”. Diamondleague.com. 2013年9月11日閲覧。
  13. ^ Watta, Evelyn (2012-06-30). Montsho and Makwala take 400m titles in Porto-Novo – African champs, Day 3. IAAF. Retrieved on 2012-07-02.
  14. ^ Diamond League Meetings > Herculis > 1500 Metres - men IAAF. 2013年11月21日閲覧
  15. ^ Robin Scott-Elliot (2012-08-08). 'Injured' Taoufik Makhloufi races to 1500m gold after reinstatement Independent. 2013年11月21日閲覧
  16. ^ Andrew Hough (2012-08-06). Algerian runner banned for not trying hard enough at London 2012 Telegraph. 2013年11月21日閲覧
  17. ^ Guy Aspin (2012-08-07). Algerian runner Taoufik Makhloufi reinstated after initial disqualification for 'not trying' AP. Telegraph. 2013年11月21日閲覧
  18. ^ a b Jeré Longman (2012-08-06). After a Runner Stops, the Questioning Starts NYtimes. 2013年11月21日閲覧
  19. ^ London 2012 Olympics: Algeria's Taoufik Makhloufi reinstated into Olympic 1500m final after being thrown out for lack of effort at 800m”. Telegraph.co.uk (2012年8月6日). 2013年9月11日閲覧。
  20. ^ “Algeria’s Taoufik Makhloufi wins 1,500 gold medal”. Associated Press. Washington Post. (2012年8月7日). http://www.washingtonpost.com/sports/olympics/algerias-taoufik-makhloufi-wins-1500-gold-medal-a-day-after-being-reinstated-at-olympics/2012/08/07/24b41484-e0cf-11e1-8d48-2b1243f34c85_story.html 2012年8月7日閲覧。 
  21. ^ a b Sebastian Coe (2012-08-07). "Analysis" Taoufik Makhloufi wins men's 1500m gold for Algeria, BBC Sport. 2013年11月21日閲覧
  22. ^ a b Laura Williamson (2012-08-07). Riddle of 'injured' Makhloufi’s 1500m gold as Algerian storms to glory Daily Mail. 2013年11月21日閲覧
  23. ^ Robert Kitson (2012年8月7日). “Taoufik Makhloufi wins Olympic gold 24 hours after disqualification”. Guardian News and Media Limited. http://www.guardian.co.uk/sport/2012/aug/07/taoufik-makhloufi-olympic-1500m-gold-disqualification?newsfeed=true 2012年8月8日閲覧。 
  24. ^ Simon Turnbull (2012年8月9日). “Makhloufi's miracle 1500m win met with growing scepticism”. Independent.co.uk. 2013年9月11日閲覧。
  25. ^ Taoufik Makhloufi joins list of absentees Aljazeera (2013-07-19). 2013年8月29日閲覧

外部リンク編集