ダウントン・アビーのエピソード一覧
『ダウントン・アビー』 (Downton Abbey) は、ジュリアン・フェロウズが企画・主要脚本を務め、カーニヴァル・フィルムズが製作し、ITVが放送したイギリスのテレビドラマである。2015年放送の第6シーズンが最終シーズンになると発表された[1]。
シリーズ概要
編集シーズン | 話数 | 放送日 | 平均視聴者数 (CS) |
DVD発売日 | ||||||
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シーズン初回 | シーズン最終回 | クリスマススペシャル (CS) | リージョン2 (イギリス版)[2] |
リージョン2 (日本版)[3][4] |
リージョン1[4] | リージョン4 | ||||
1 | 7 | 2010年9月26日 | 2010年11月7日 | — | 970万人 | 2010年11月8日 | 2014年8月6日 | 2011年1月11日 | 2011年6月22日 | |
2 | 8 + 1 |
2011年9月18日 | 2011年11月6日 | 2011年12月25日 | 1168万人 (1221万人) |
2011年11月7日 CS: 2011年12月26日 |
2015年4月8日 | 2012年2月7日 | 2011年12月7日 CS:2012年2月9日 | |
3 | 8 + 1 |
2012年9月16日 | 2012年11月4日 | 2012年12月25日 | 1191万人(1028万人) | 2012年11月5日 CS: 2012年12月26日 |
2015年5月15日 | 2013年1月29日 | 2012年12月7日 CS:2013年1月30日 | |
4 | 8 + 1 |
2013年9月22日 | 2013年11月10日 | 2013年12月25日 | 1184万人 (941万人) |
2013年11月11日 CS: 2013年12月26日 |
2016年4月8日 | 2014年1月28日 | 2013年12月11日 CS:2014年2月5日 | |
5 | 8 + 1 |
2014年9月21日 | 2014年11月9日 | 2014年12月25日 | 1040万人 (766万人) |
2014年11月17日 CS:2014年12月26日 |
TBD | 2015年1月27日 | 2014年12月10日 CS:2015年2月6日 | |
6 | 8 + 1 |
2015年9月20日 | 2015年11月8日 | 2015年12月25日 | 1042万人 (1122万人) |
2015年11月16日 CS:2015年12月26日 |
TBD | 2016年1月26日 | 2015年12月4日 |
エピソード一覧
編集第1シーズン (2010年)
編集- (1912–1914)
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) BARB調査[5] |
放送時間 (CM除く) | |
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1 | 1 | "嵐の予感" "Episode One" | ブライアン・パーシヴァル | ジュリアン・フェロウズ | 2010年9月26日 | 9.25 | 66分 | |
1912年の4月、グランサム伯爵ロバートとアメリカ生まれの妻コーラは3人の娘と共にダウントン・アビーの館に暮らす。だが代々受け継がれた暮らしは突然の悲報に脅かされる。伯爵の従兄弟で爵位の後継ぎのジェイムズ・クロウリーとその息子のパトリックがタイタニック号の沈没で亡くなったのである。限嗣相続制により、最近縁の一人の男系男子が爵位と土地、そしてコーラの莫大な持参金の財産をすべて受け継ぐことになっている。長女のメアリーはパトリックと婚約していたのだが、今や財産は直系の家族の手から離れることになる。曾々祖父から別れた遠戚で、会ったこともない人物がすべてを相続することになる。伯爵の母のバイオレットは限嗣相続を抜けようとするが、伯爵も弁護士も無理だと考える。 一方、伯爵はかつての従卒のジョン・ベイツを従者に雇うが、杖無しでは歩けないため、執事のカーソンや他の使用人は訝る。だがメイドのアンナとは親しくなる。出世欲にかられる下僕のトーマスは、コーラ付きの侍女のオブライエンと共に、くりかえしベイツを陥れようとする。コーラとカーソンはベイツが任に耐えないと伯爵を説得し、ベイツは悲嘆にくれる。 メアリーの求婚者のクロウボロー公爵がダウントンを訪問する。だが公爵は使用人の部屋を詮索するばかりで、伯爵に限嗣相続を抜ける意図のないことを知って冷淡になる。トーマスはかつて公爵と関係を持っており、従者の地位を望み、メアリーが財産を相続するかもしれないと公爵に教えていた。公爵が従者の地位を与えないため、トーマスは二人の関係を種に公爵を脅迫するが、公爵はトーマスの部屋から証拠のラブレターを盗み出し焼却する。一方、伯爵はベイツに留まってほしいと言う。公爵の後継者となるマシュー・クロウリーは、受け継ぐことになる富のことを聞かされる。 | ||||||||
2 | 2 | "招かれざる客" "Episode Two" | ベン・ボルト | ジュリアン・フェロウズ | 2010年10月3日 | 9.97 | 49分 | |
1912年9月、27歳の弁護士でグランサム伯爵の爵位と財産の後継者となったマシュー・クロウリーは、母で未亡人のイザベルとともにダウントン・アビーにやって来る。マシューは上流階級の暮らしを始めることに難色を示すが、イザベルは中産階級出身者だと見下されないよう努める。マシューは伯爵の娘の一人と結婚すると期待されていることを笑い飛ばすが、メアリーに立ち聞きされてしまう。バイオレットとメアリーはマシューとイザベルに敵意をむき出しにする。育った階級の違いから摩擦が起きる。マシューは弁護士として働き続けるつもりだと言い、バイオレットを驚かせる。イザベルもまた、ボーア戦争の間に訓練を受けた看護婦として、地元の病院に関わり始める。 一方、カーソンは手紙を受け取って動揺し、食べ物を盗むところをアンナに見られる。かつてカーソンはミュージック・ホールのコメディアンであったが、今はこそ泥に堕ちたかつての仲間のチャールズ・グリッグに脅され、食べ物と宿を与えている。ベイツ、アンナ、三女シビル、そして伯爵はこれに気づくが、表沙汰にしないことにする。伯爵はカーソンの過去を知って愉しみ、グリッグに金を渡して、警察に知らせると言って追い払う。イザベルが浮腫の心膜腔穿刺治療をクラークソン医師に求めた時、イザベルとバイオレットの緊張が高まる。バイオレットは止めさせようとするが、治療は成功し、母親が口出ししすぎると感じる伯爵はイザベルを病院の経営陣に加える。バイオレットはメアリーをマシューと結婚させようと画策し始めるが、メアリーは拒否する。 | ||||||||
3 | 3 | "欲望の代償" "Episode Three" | ベン・ボルト | ジュリアン・フェロウズ | 2010年10月10日 | 8.97 | 49分 | |
1913年3月、貴族の息子でメアリーの求婚者のイブリン・ネイピアがダウントンを訪れる。アルバニア独立交渉のためロンドン滞在中の、友人でトルコ外交官のケマル・パムークを伴って来る。メアリーはパムークに一目ぼれする。トーマスもまた一目ぼれをするが、相手にされない。パムークは、トーマスの性癖を秘密にする代わりに見返りを求める。次女イーディスはマシューの気を引くために地元の教会を見せて回るが、マシューは建物ばかり見てイーディスに興味を示さない。ベイツは足の矯正具を買うが、苦痛と傷に苦しみ、家政婦長のヒューズが気づいて止めさせる。メイドのグウェンは通信教育で密かに秘書となる勉強をしている。他の使用人には冷たい目で見られるが、シビル、ベイツ、そしてアンナが応援する。ディナーの間もメアリーはパムークばかり気にするが、キスされた時には驚いて拒む。その夜、トーマスの手引きでパムークはメアリーの部屋を訪れる。パムークはメアリーを誘惑するが、ベッドの上で急死する。醜聞を避けるため、メアリーはアンナと母の助けを借りてパムークの死体を彼の寝室に運び、厨房メイドのデイジーに目撃される。コーラは驚くが、伯爵に過大な心労を与えないよう、秘密にすると約束する。メアリーはパムークの死を悲しみ、ネイピアは自分にはメアリーとの結婚のチャンスがないことを悟る。 | ||||||||
4 | 4 | "移りゆく心" "Episode Four" | ブライアン・ケリー | ジュリアン・フェロウズ シェラ・スティーヴンソン | 2010年10月17日 | 9.70 | 47分 | |
1913年5月、隣村に移動遊園地がやって来る。アンナは病気で一日中床に伏せるが、ベイツが食事のトレイに花を添えて持って来る。ヒューズは、かつて求婚された男性に再び求婚される。人生の選択についてカーソンに相談し、熟考の後に断ることにする。トーマスは、デイジーに思いを寄せる下僕のウィリアムに意地悪するため、デイジーを遊園地に誘う。ベイツが怒ってトーマスを脅すが、トーマスは笑って立ち去る。マシュー付きの従者のモールズリーが野草にアレルギーを起こし、イザベルは丹毒だと誤診するが、バイオレットはアレルギーであると正しく診断して勝ち誇る。カーソンはワイン・セラーを点検してワインの不足に気付いて盗難を疑う。シビルは、アイルランド出身で政治に関心の強い運転手のブランソンの助けで、フェミニズム運動に加わる。ポール・ポワレに影響されたブルマーを着て見せて家族を驚かせるが、ブランソンは窓の外から憧れの目で見つめる。 | ||||||||
5 | 5 | "嫉妬の炎" "Episode Five" | ブライアン・ケリー | ジュリアン・フェロウズ | 2010年10月24日 | 9.40 | 49分 | |
1913年8月、ベイツはトーマスがワインを盗んでいるところを見つける。報告されることを恐れて、トーマスはグランサム伯爵のアンティックな嗅ぎ煙草入れを盗みベイツの仕業に見せかけるが失敗する。アンナはベイツに愛を告白するが、一緒にはなれないと言われる。一方、メアリーと「ハンサムなトルコ人」の噂が広まる。メアリ達がパムークの死体を運ぶところを見てしまったデイジーは沈黙を守れなくなり、オブライエンに唆されて、イーディスに話してしまう。イーディスはトルコ大使館に手紙を書いて暴露する。イザベルは、毎年のフラワーショーで必ずバイオレットが優勝していることを疑問視して、モーズリーの父が出展する花を応援し、バイオレットを困惑させる。 | ||||||||
6 | 6 | "通い合う想い" "Episode Six" | ブライアン・パーシヴァル | ジュリアン・フェロウズ ティナ・ペプラー | 2010年10月31日 | 9.84 | 48分 | |
1914年5月、補欠選挙が迫る中、シビルは政治と女性の権利に関心を強めて父の伯爵と衝突する。一方、おそらくはイーディスの送った手紙のため、メアリーと「ハンサムなトルコ人」の噂はさらに広まって、カーソンやバイオレットの耳にまで入る。バイオレットはコーラを問い詰めて真相を聞き出し、メアリーとコーラの取った行動に衝撃を受ける。イーディスは年配の寡夫サー・アンソニー・ストラランに思いを寄せ、ストラランはイーディスの思いやりに触れて、二人は交際を始める。オブライエンとトーマスはベイツを陥れる企みを続け、トーマスが盗んだところをベイツに目撃されたワインの瓶を、ベイツが盗んだように見せかけようとする。トーマスはデイジーを説得してベイツを陥れる嘘の証言をさせるが、デイジーは良心から証言を撤回する。しかし、ベイツは昔酔っ払って盗みを犯して刑務所に入ったことがあると話し、カーソン、ヒューズ、アンナを驚かせる。カーソンはベイツにはまだ隠していることがあると察知し、ベイツの解雇には踏み切れない。 シビルはブランソンに頼み、補欠選挙の開票に立ちあうため、家族に黙ってリポンに行く。開票途中に喧嘩が始まりシビルは怪我をするが、仕事帰りのマシューに救い出される。伯爵はブランソンを責めるがシビルはかばう。その夜、メアリーとマシューは語り合い愛を告白しあう。伯爵夫妻はマシューがプロポーズしたと聞いて喜ぶが、メアリーはパムークとの一件のことを隠したままではプロポーズを受け入れられないと言って母親を残念がらせる。バイオレットはコーラを非難したことを謝罪し、もしメアリーがマシューと結婚しないならば、醜聞に寛大なイタリア人とでも結婚させようと話し合う。アンナはベイツにダウントンから去らないで欲しいと言い、二人はキスしそうになるが、馬が厩の戸を蹴ったため二人は驚き、アンナは去る。 | ||||||||
7 | 7 | "運命のいたずら" "Episode Seven" | ブライアン・パーシヴァル | ジュリアン・フェロウズ | 2010年11月7日 | 10.77 | 64分 | |
1914年の7月、オーストリアのフランツ・フェルディナント大公の暗殺後、国家間の緊張が高まる。シビルの社交界デビューの後、一家はロンドンから戻るが、メアリーは叔母のもとに留まってまだマシューに返事をしていない。コーラが18年ぶりに妊娠して皆を驚かせ、メアリーの叔母のロザムンド・ペインズウィックは、男の子が生まれた場合は大きく状況が変化するために、マシューとの結婚は考え直すべきだと助言する。メアリーはイブリン・ネイピアから、パムークとの噂を広めたのはイーディスだと聞かされる。オブライエンへの手紙から、カーソンはベイツの犯罪の詳細を知る。兵隊だったころ、ベイツは連隊の銀を盗んでいた。だが、カーソン、伯爵、そしてアンナはベイツがまだ何か隠していることに気づく。料理長のパットモアの症状は悪化し、伯爵はパットモアをロンドンに送って白内障の手術を受けさせる。アンナは同行してベイツの母親を訪ね、ベイツが妻の罪を被ったことを聞き出す。ベイツは妻の人生をめちゃくちゃにしてしまったと後悔しているが、母親はそうは考えていない。パットモアの療養中、イザベルの料理人のバードが代理を務めるが、パットモアはバードの料理の方が好まれるのではないかと心配する。デイジーに頼んでバードの料理を台無しにさせるが、見つかってしまう。バードはデイジーの忠誠心を理解し、パットモアが回復し戻ると二人で話し合って折り合いをつける。 コーラの妊娠の後、メアリーがプロポーズの返事を渋っていることに怒り、マシューはメアリーが自分を愛しているかどうかだけが問題だと言う。戦争が迫る中、トーマスはクラークソン医師の助けで医療部隊の非戦闘任務を見つける。トーマスがカーソンの財布から金を盗むところをモールズリーが目撃するが、チャリティーのガーデンパーティまでは処分しないよう伯爵はカーソンに言う。トーマスは退職願を提出し、メアリーはイーディスが醜聞を広めたと追及し、報復すると脅す。メアリーはガーデンパーティーでストラランがプロポーズするつもりであると知り、イーディスに退屈な年寄りだと思われているとストラランに思い込ませ、ストラランは理由も告げずに立ち去る。オブライエンはコーラが自分の代わりを探していると誤解し、怒りのあまり浴槽の下に石鹸を置いて仕返しをしようとする。すぐに後悔するが警告できず、コーラは滑って転び流産する。死児が男の子であったことで、伯爵一家は胸を痛める。オブライエンは激しく動揺するが、トーマスは使用人たちが一家に同情するのを嘲り、また母親を悼むウィリアムを馬鹿にし、二人は喧嘩になる。 館には初めて電話が繋がり、シビルはグウェンを説得して電話会社の秘書の就職面接を受けさせる。ブランソンはグウェンが合格したとシビルに伝えるが、二人の親密な様子を見たヒューズは、親しくなり過ぎないようブランソンに注意する。モールズリーはアンナに好意を寄せるが、その結果ベイツはアンナに愛していると伝える。メアリーはマシューと結婚しようとするが、マシューはメアリーの気持ちが分からなくなったと言い、ダウントンを離れると告げる。最後のシーンで、伯爵は届いたばかりの電報を読み上げ、イギリスがドイツと戦争を始めたことを発表し、これが第一次世界大戦の開戦となる。 |
第2シーズン (2011年)
編集- (1916-1920)
英国では全8話+クリスマススペシャルとして放送されたが、日本ではクリスマススペシャルを加え、スターチャンネルでは全9話、NHKでは全10話として放送された。
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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8 | 1 | "開戦" "Episode One" | アシュレイ・ピアース[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年9月18日 | 11.41 | 67分 | |
1916年11月、陸軍将校となっているマシューはソンムの戦いに参加しているが、休暇を得てダウントンに帰る。 マシューはラビニア・スワイヤーと婚約したと伯爵一家に話す。メアリーは悲しみを隠し、拝金主義として知られる新聞王のサー・リチャード・カーライルがダウントンを訪問すると話す。だがアンナと二人きりになると、マシューの婚約で受けた衝撃を隠せない。一方で、使用人たちは地元の病院に寄付するためのチャリティー・コンサートの準備をする。 ベイツがロンドンで母の葬儀に出席し、トーマスが陸軍の医療部隊に志願したため、ダウントンでは使用人たちがきりきり舞いをしている。新しいメイドのエセルが雇われるが、オブライエンに嫌われて嫌がらせを受ける。ベイツはようやく離婚できそうだとアンナに言いプロポーズする。だが、妻のヴェラが訪れ、夫が共にダウントンを離れないと、アンナとメアリーがパムークの死体を運んだことを公にすると脅す。ヒューズはベイツとヴェラの会話を盗み聞きし、カーソンに話す。カーソンは伯爵に話し、伯爵はベイツが辞職した際に冷たく突き放したことを後悔する。一方、シビルは戦争に貢献するために、看護婦の訓練を受ける。シビルが出発する時、ブランソンが愛を告白する。マシューとメアリーはチャリティーで再会する。共に愛情を抱いているが、マシューの婚約と再従軍が障害となる。メアリーはマシューを駅まで見送り、お守りのマスコットを渡し、マシューは戦争を通じて身に着け続ける。マシューは前線の塹壕でトーマスに再会する。二人は戦いのさなか紅茶を分け合う。トーマスはかつての主人と使用人が紅茶を分け合う皮肉を口にする。マシューは「戦争は大事なこととそうでないことを区別する」と言う。トーマスは戦争に疲れ、故意に負傷して前線から送り返される。 | ||||||||
9 | 2 | "変化のとき" "Episode Two" | アシュレイ・ピアース[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年9月25日 | 11.77 | 53分 | |
1917年4月、多くの男性使用人が戦争に行ったため、カーソンは自分の高い基準を保ってダウントンを運営することに苦心する。女性の使用人がダイニングルームで給仕することも受け入れざるを得ない。伯爵は、除隊したばかりのラングを従者として雇う。ウィリアムは軍採用の手紙を受け取って喜ぶ。パットモアは兵士となっていた甥についての悲報を受け取る。トーマスは戦争から戻り、地元の病院でシビルと共に働き始める。トーマスは毒ガスで盲目となった若い中尉に魅かれる。モールズリーはアンナと交際しようとする。マシューは、新兵募集のために一時イングランドに戻ることになる。カーソンは、取り返しがつかなくなる前にマシューに愛を告白するべきだとメアリーに助言する。一方、マシューの婚約者で、イザベルと同居していたラビニアは、会いたくなかった男と再会する。 | ||||||||
10 | 3 | "覇権争い" "Episode Three" | アンディ・ゴダード[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年10月2日 | 11.33 | 53分 | |
1917年7月、村の病院は前線から戻った負傷兵で一杯となり、ダウントン館が療養所となる。コーラの代わりにイザベルが館を指図するようになり、オブライエンは衝撃を受ける。病院で重要な地位にあるトーマスが助けてくれると示唆する。バイオレットはメアリーとマシューがいまだに愛し合っていると信じ、ロザムンドの助けを借りてマシューとラビニアの婚約を解消させようとする。またラビニアとサー・リチャードには秘密の関係があると確信する。一方、アンナはベイツと村で出くわし、ベイツは妻と別れてアンナと一緒になるつもりだと言う。ダウントン館では、従軍を控えたウィリアムがデイジーにプロポーズする。 | ||||||||
11 | 4 | "不吉な知らせ" "Episode Four" | ブライアン・ケリー[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年10月9日 | 11.30 | 53分 | |
1918年初頭、エセルは療養中のブライアント少佐と館で関係を持ち解雇される。後にエセルが妊娠していることが分かる。館ではコンサートの準備が進められる。イザベルとコーラの緊張は高まり、イーディスはマシューとウィリアムに関する悪い知らせを受け取り、ブランソンは再びシビルに愛を告白する。伯爵は、近隣のパブで働くベイツを訪れる。伯爵はカーライルから手紙を受け取り、心配してメアリーと話し合う。バードは兵士に無料のスープを提供し始め、デイジーとパットモアが協力する。 | ||||||||
12 | 5 | "運命とともに" "Episode Five" | ブライアン・ケリー[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年10月16日 | 11.59 | 53分 | |
1918年中ごろ、伯爵は前線からさらに悪い知らせを受け取り、マシューとウィリアムがフランスで負傷したことを知る。ウィリアムは肺に大きな損傷を受けて回復の望みはなく、死ぬ前に結婚してくれとデイジーに望む。一方でマシューは脊髄に損傷を受けて下半身麻痺となる。二度と歩くことも、子供をもうけることもないと宣告される。ラビニアは、二人の関係には何の影響もなく、マシューの面倒をみたいと言う。だがマシューは自分のことを忘れるようラビニアに言って追い出し、メアリーがマシューの看護をする。息子を抱える戦争未亡人のジェーンが雇われる。ヒューズは密かに、赤子を抱えて恋人のブライアント少佐に無視されるエセルを助ける。 デイジーはウィリアムを愛していないにもかかわらず、パットモアがウィリアムを安らかに死なせるよう圧力をかけ、ウィリアムが戦争未亡人の年金をデイジーに残そうとするため、結婚に追い込まれる。使用人たち、そしてイーディスとバイオレットが見守る中、病床のウィリアムはデイジーと結婚する。その直後、デイジーが見守る中ウィリアムは眠りながら死を迎える。ベイツはヴェラに手切れ金を払い満足したものだと信じるが、ヴェラが再び現れてメアリーとパムークの醜聞を公表すると脅す。メアリーはこれを知り、リチャード・カーライルにすべてを話して助けを求め、引き換えにプロポーズを受諾する。リチャードは承知し、メアリーに貸しを作ったことに満足する。メアリーはダウントンに帰るが、リチャードはヴェラと醜聞を報道する独占契約を結んで縛り、ヴェラが沈黙を守らざるを得ないように計らう。メアリーに知らせず、新聞で二人の婚約を発表する。リチャードの企みを知ったヴェラは、ベイツを破滅させてやると脅す。 | ||||||||
13 | 6 | "謎の負傷兵" "Episode Six" | アンディ・ゴダード[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年10月23日 | 11.33 | 53分 | |
1918年11月、戦争で酷い火傷を負い人相の変わったカナダ人の将校が親戚であると主張して、ダウントンへの移送を望む。伯爵は遠縁かもしれないと考え承知するが、将校はかつての後継者で死んだはずのパトリック・クローリーであると主張して皆を驚かせる。タイタニック号沈没のショックで記憶喪失になりカナダ人として暮らして来たが、戦争体験で記憶を取り戻したと言う。パトリックしか知らない物事を語るが、ほとんどの家族はまったく信じようとしない。だがイーディスだけは信じ、メアリーよりもイーディスの方が好きだったと聞かされて親密さを増す。伯爵は一件を調査させ、パトリックにはカナダに移住した友人がいたことを掴む。これを聞いた彼は突然立ち去り、イーディスに伝言を残すが正体は曖昧なままになる。 一方、マシューは下半身麻痺の状態に慣れ、メアリーは日常の世話をするが、これをサー・リチャード・カーライルは喜ばない。カーライルとコーラは話し合い、伯爵に黙ってラビニアを呼び戻す。ラビニアは二度とマシューのもとを離れないと言う。イザベルが張り切ってダウントン・アビーを療養所として運営し続けるためコーラは困惑するが、バイオレットがイザベルを操って、自分の看護婦としての経験は療養所の運営よりも避難民の保護にふさわしいと考えるようしむける。エセルは、ブライアント少佐が戦死したと知る。サー・リチャードはメアリーとの結婚後、カーソンを新居の執事として迎えたいと申し出て、カーソンは悩む。同時に、サー・リチャードは自分が妥協しない人物であることをメアリーに思い知らせる。ブランソンはシビルにプロポーズの返事を迫る。ベイツは離婚が法的に無効となる可能性を恐れ、解決するためにロンドンに行きヴェラに会う。ダウントンに戻った直後、ヴェラの死の知らせが届く。第一次大戦が停戦となる。 | ||||||||
14 | 7 | "奇跡" "Episode Seven" | ジェームズ・ストロング[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年10月30日 | 12.26 | 53分 | |
1919年、停戦を受けて人々は普通の生活に戻ろうとする。マシューは足の感覚を取り戻し始める。ある日、ラビニアが重いトレイを落とすところを見て、マシューは思わず車椅子から立ち上がる。軍医のクラークソン大佐は、最初から回復の可能性はあったがあてには出来ず、無駄に期待させたくなかったために黙っていたと言う。マシューはラビニアとすぐに結婚すると発表する。マシューに向かってバイオレットは、いまだにメアリーはマシューを愛していると言うが、マシューは人生を犠牲にしようとしてくれたラビニアと結婚する義務があると答える。一方、リチャード・カーライルはメアリーをスパイしてくれとアンナに頼んで困らせ、カーソンは怒ってリチャードの執事になることを断る。ベイツは、ヴェラが殺人の罪を自分に着せるために自殺したと知る。死んだ息子が療養した場所を見るためにブランソン少佐の両親がダウントンを訪れた時、ヒューズはエセルと幼児が面会するよう手配する。だが父親は怒り、エセルの主張を信じようとしない。トーマスは、戦後の闇市場で稼ごうと事業を始める。伯爵は、新人のメイドのジェーンに魅かれ、思わずキスをしてしまう。戦後の人生を熟考したシビルは、ブランソンと駆け落ちする。だがメアリーが気付き、イーディスとアンナと共に二人を見つけ、家に戻って堂々と両親の許しを請うよう説得する。 | ||||||||
15 | 8 | "突然の悲劇" "Episode Eight" | ジェームズ・ストロング[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年11月6日 | 12.45 | 67分 | |
1919年、マシューとラビニアの結婚式の準備が進む中、シビルからブランソンと結婚したいと聞かされて両親は驚き悲しむ。伯爵は大反対で、不名誉であると説き財産をやらないとシビルを脅すが無駄に終わる。ブランソンに金を渡してあきらめさせようとするが、シビルを真に愛していると拒否される。スペインかぜでコーラ、カーソン、そしてラビニアが病床に着く。トーマスの闇市場事業は大失敗に終わり、金も仕事もなくなるが、カーソンが病気になったため、役に立つところを見せられる。マシューはメアリーと二人きりになった時、バイオレットから聞かされたことを話す。ラビニアを裏切れないため、二人は結婚できないと確認し合う。 だがラビニアが階段から降りて来る時、二人はキスをする。ラビニアの病気のために結婚式は延期され、ラビニアはすべてを見聞きしたとマシューに言う。婚約を解消するべきだと言うが、マシューは拒否する。ラビニアの病気のせいでマシューとメアリーがよりを戻すことを恐れ、リチャード・カーライルがダウントン・アビーにやって来る。 ウィリアムの父が尋ねて来てくれと頼むが、デイジーは気が進まない。ブライアント少佐の両親に会いたいと言われてエセルは驚くが、父親は子供だけを引き取ろうとしており、エセルにはまったく会わせるつもりがないと知ってショックを受ける。激怒したエセルは拒否し、息子を手元に置くと言う。伯爵はジェーンへの気持ちを抑えることができず、ジェーンも応える。夜二人は一緒になるが邪魔が入って結ばれることはなく、ジェーンは辞職する。ヴェラの死に関してベイツが告発される可能性を知った上で、アンナは結婚し妻として支えたいと言う。メアリーの了解のもとで二人は密かに結婚し、メアリーは二人が客用寝室で初夜を迎えられるよう取り計らう。コーラは危篤となり、クラークソンは最悪の事態を覚悟する。オブライエンは疲れも見せずに看護し、許しを求め続ける。しかし、意外にもラビニアがインフルエンザに屈服して死に、これがマシューにとって最善だと言い残す。自責の念にかられたマシューは、よりを戻すことなど出来ないとメアリーに言う。最近の出来事で柔軟になった伯爵は、渋々ながらもシビルとブランソンの結婚を認める。ベイツは妻の殺人犯として逮捕される。 |
ダウントン・アビー 華麗なる舞台裏
編集2011年のクリスマススペシャルに先駆けて放送された46分のドキュメンタリー『ダウントン・アビー 華麗なる舞台裏』(Behind the Drama)ではシリーズの撮影の舞台裏と企画者のジュリアン・フェロウズ、出演者たち、その他の製作者たちへのインタビューが公開された。イギリスでは2011年12月21日水曜午後7時30分よりヒュー・ボネヴィルのナレーションで放送され、450万人の視聴者を獲得した[7]。日本でもスター・チャンネルおよびNHKにて放送された。
クリスマススペシャル (2011年)
編集通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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16 | CS1 | "聖夜の贈り物(スター・チャンネル) 三人の証言/雪夜の誓い(NHK)[8]" "Christmas at Downton Abbey" | ブライアン・パーシヴァル[6] | ジュリアン・フェロウズ | 2011年12月25日 | 12.11 | 92分 | |
1919年12月、ダウントン・アビーはクリスマスの準備の最中である。伯爵、ヒューズ、オブライエンが裁判で証言するが、ベイツは殺人犯として死刑判決を受ける。ロザムンドとその求婚者のナイジェル・ヘイヴァースが館に滞在する。ロザムンドのメイドのマリゴールドがデイジーを唆してパットモアと軋轢を生む。マシューとメアリーの関係は再びもつれる。醜聞をリチャード・カーライルに握られたメアリーは、祖母のいるアメリカに逃げることを考え、夫の死が迫るアンナも同行しようとする。 ベイツは終身刑に減刑される。ウィリアムの父が家にデイジーを招いて助言し、デイジーはパットモアと理解し合う。従者になりたいトーマスは伯爵の信頼を取り戻そうとする。ヘイヴァースとマリゴールドが親密にしているところをメアリーとアンナがロザムンドに見せ、二人は館から追い出される。マシューはリチャードと殴り合いになり、メアリーはリチャードと別れる。傷物だと思われることを恐れながら、パムークと一夜を過ごしたことをマシューに告白する。衝撃を受けながらも、マシューはメアリーが処女であるかどうかは気にしないと言う。メアリーの求めに応じて膝まずいてプロポーズし、メアリーは承諾する。シビルとブランソンがアイルランドで結婚し、シビルの妊娠が明らかになる。 |
第3シーズン (2012年)
編集- (1920-1921)
英国では全8話+クリスマススペシャルとして放送されたが、日本のスターチャンネルおよびNHKではクリスマススペシャルを二話に分割して加え、全10話として放送された。
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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17 | 1 | "挙式前夜" "Episode One" | ブライアン・パーシヴァル | ジュリアン・フェロウズ | 2012年9月16日 | 11.43 | 66分 | |
1920年3月、伯爵はカナダの鉄道会社に投資していたコーラの莫大な持参金を倒産で失い、伯爵家は財政危機に瀕する。マシューがラビニアの父の遺産を相続する権利を得たため、危機を脱出する可能性が出る。だがメアリーのためにラビニアとその父を裏切ったと感じるマシューは良心の呵責に悩む。一方、オブライエンの甥のアルフレッドが使用人として雇われてカーソンの厳しい基準を満たそうと苦労するが、嫉妬するトーマスが邪魔をする。シビルと夫のトム・ブランソンはダウントンに戻るが、政治的信念を声高に語るブランソンは微妙な扱いを受ける。マシューはブランソンを付添人に選んで関係を修復する。コーラの母のマーサ・レヴィンソンがマシューとメアリーの結婚式に出席するためにダウントンを訪れ、皮肉とアメリカ人らしい振る舞いでバイオレットを苛立たせる。前夜に躊躇があったものの、マシューとメアリーは結婚する。 | ||||||||
18 | 2 | "晩餐会" "Episode Two" | ブライアン・パーシヴァル | ジュリアン・フェロウズ | 2012年9月23日 | 12.08 | 47分 | |
1920年4月、ダウントンの将来が危ぶまれる中、メアリーとバイオレットはマーサに資金を出させてダウントンを経済危機から救おうと共謀する。晩餐会を催してダウントンの素晴らしさを印象付けようとするが、料理用オーブンが壊れて台無しとなり、マーサは一風変わったやり方で晩餐会を失敗から救う。だが支援を頼まれたマーサは、亡夫の遺言により資金の都合はできず、ニューヨークでもてなすぐらいしかできないと断る。クローリー家も世の中の変化に対応しなければならないと言い、アメリカに帰国すると語る。一方階下では、アルフレッドがマシューの従者に昇格したことについてトーマスとオブライエンが反目し、マーサ付きのメイドはアルフレッドに言い寄る。ヒューズには癌の疑いが持ちあがり、パットモアとクラークソン医師だけに打ち明ける。イザベルは、エセルが売春婦に身を落としていたことを知る。家族には年寄り過ぎると反対されるが、イーディスは積極的にストラランに接近しプロポーズされる。 | ||||||||
19 | 3 | "天国と地獄" "Episode Three" | アンディ・ゴダード | ジュリアン・フェロウズ | 2012年9月30日 | 11.96 | 47分 | |
1920年5月、マシューはラヴィニアの父の残した手紙を読み、マシューがラヴィニアを苦しめたことを承知の上で遺産を残されたことを知る。マシューはダウントンを救うため、遺産を受け取ることを決意する。ロバートはマシューの金を貰うことを断り、マシューを伯爵家の財産の共同所有者とする。イーディスの結婚式が行われるが、ストラランは変心し結婚を取りやめる。検査の結果ヒューズは癌でなかったことが分かり、カーソンとパットモアは安心する。トーマスはオブライエンが辞めると言う噂を流して復讐する。ベイツの同室の囚人が寝床に麻薬を隠してベイツを陥れようとするが、別の囚人に警告されて助かる。 | ||||||||
20 | 4 | "憂国の逃亡者" "Episode Four" | アンディ・ゴダード | ジュリアン・フェロウズ | 2012年10月7日 | 11.83 | 47分 | |
1920年8月、独立機運の高まるアイルランドで貴族の館が放火され、ブランソンが現場で目撃されて警察に追われる。シビルを置いてダウントンに逃げて来たブランソンにクローリー家は怒るが、やがてシビルは無事ダウントンに到着する。伯爵は内務大臣を説得してブランソンのイングランド居住の許可を得るが、アイルランドに帰ると逮捕されることになる。アンナはベイツの手紙を受け取れなくなり、面会も許されなくなる。同じころ、ベイツもアンナの手紙が届かなくなり面会も無くなったことを訝る。ベイツが看守に恩を売ると、二人は留められていた大量の手紙を受け取る。エセルは息子により良い人生を送らせるため、祖父母に引き渡す。カーソンが新たに雇った下僕のジミー・ケントが、女性の使用人とトーマスの注目を集める。アルフレッドはデイジーから新人のキッチン・メイドのアイビーに関心を移す。イーディスは婦人参政権の拡大を求める投書を新聞に送る。 | ||||||||
21 | 5 | "絶望の淵" "Episode Five" | ジェレミー・ウェッブ | ジュリアン・フェロウズ | 2012年10月14日 | 11.93 | 47分 | |
1920年の8月、イーディスは定期的に新聞にコラムを寄稿するよう依頼されて興奮するが、家族は喜ばない。イザベルはエセルに使用人の職を与えるが、料理人のバードは元売春婦を同僚とすることを拒否して辞職する。アンナは夫の無実につながる手掛かりを得る。新しい厨房メイドのアイビーがアルフレッドの気を引いたため、デイジーに冷たくされる。マシューは領地経営に問題があると考え、伯爵家の顧問弁護士であるマレーの支持を得る。だが伯爵をのけものにしたとメアリーは怒る。シビルは産気づき、伯爵は著名な産科医であるサー・フィリップ・タプセルを雇って、クラークソン博士とコーラを困惑させる。二人の医師はシビルの状態に関して言い争う。クラークソンはシビルが子癇にかかっていると診断し入院させようとするが、サー・フィリップはシビルの健康に問題はないと主張し、伯爵はサー・フィリップを支持する。シビルは健康な女児を出産するが、その夜シビルの容体は急変し亡くなる。翌日、クラークソンの診断を受け入れずシビルを死なせたことで、コーラは夫を責める。 | ||||||||
22 | 6 | "追憶の日々" "Episode Six" | ジェレミー・ウェッブ | ジュリアン・フェロウズ | 2012年10月21日 | 12.06 | 47分 | |
ブランソンは娘を亡き妻と同じくシビルと名付け、カトリックの洗礼を受けさせようとする。伯爵はどちらにも反対するが他の家族は賛成する。伯爵夫婦の溝を埋めるため、バイオレットはクラークソン医師に頼んで、シビルが帝王切開を受けていれば助かったかもしれないという発言を撤回させる。クラークソンはシビルはいずれにしても死んでいたはずだと夫妻に話し、コーラは伯爵を許す。アンナはベイツの濡れ衣を晴らす手掛かりを見つける。看守と牢仲間が妨害するが、ベイツは牢仲間を脅し、弁護士のマレーはベイツの釈放を勝ち取る。アルフレッドがアイビーに関心を寄せるため、デイジーは動揺する。エセルはパットモアの助けを借りて、クローリー家の女性たちを招く食事の準備をする。元娼婦が家族に食事を作ることに伯爵は激怒するが、クローリー家の女性たちは無視する。 | ||||||||
23 | 7 | "目撃" "Episode Seven" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2012年10月28日 | 11.82 | 47分 | |
1920年9月、ベイツが釈放されてトーマスは面白くない。オブライエンに騙されてジミーに好意を持たれていると勘違いしたトーマスは、夜ジミーの部屋に忍んでゆく。眠っているジミーにキスした時、アイビーとのデートから帰ったアルフレッドが部屋に入って来る。ジミーは怒り、アルフレッドと共に嫌悪感を隠さない。ブランソンは娘のシビルにカトリックの洗礼を受けさせようとする。伯爵はイーディスがジャーナリストになろうとすることを喜ばないが、バイオレットは応援する。イーディスはロンドンに行って編集者のマイケル・グレッグソンに会い、週一度コラムを書くことを承知する。洗礼式に出席するため、ブランソンの酒飲みの兄キーランがダウントンに来る。マシューは領地管理の不手際を巡って伯爵と対立し、長年管理人を務めてきたジャーヴィスは辞職する。バイオレットの提案で、ブランソンが新たな管理人となる。シビルはリポンのカトリック教会で洗礼を受け、クローリー一家はそろって列席する。 | ||||||||
24 | 8 | "クリケット大会" "Episode Eight" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2012年11月4日 | 12.15 | 66分 | |
1920年9月、お屋敷チームと村のチームの年に一度のクリケットの試合が行われる。周囲はトーマスを警察に通報しないようジミーを説得するが、トーマスの夜這いを目撃したアルフレッドが通報する。警察が屋敷に来てアルフレッドに面会しようとするが、伯爵はアルフレッドに通報を取り消させ、誤解であったと警察を説得する。バイオレットの姪フリントシャー侯爵夫人スーザンの娘のローズ・マクレアがダウントンを訪れる。ローズが酒とパーティー好きの奔放な若い女性であることがロンドンで明らかになる。エセルは息子の近所に職を得てイザベラのもとを去る。イーディスはグレッグソンに精神を病んだ妻がいることを知る。メアリーとマシューはロンドンで出くわし、お互いが内緒で不妊治療を受けていたことを知る。メアリーは簡単な手術を受けたと話し、二人は子供が生まれることを楽しみにする。 |
クリスマススペシャル (2012年)
編集通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25 | CS2 | "スコットランドの休日 / 幸せの絶頂で"[9] "A Journey to the Highlands" | アンディ・ゴダード | ジュリアン・フェロウズ | 2012年12月25日 | 10.28 | 96分 | |
1921年9月、メアリーは一月後に出産を予定する。クローリー家はフリントシャー侯爵マクレア家の代々の居城であるスコットランドのダンイーグル城に向かい、伯爵の従妹スーザンとジョージ(シュリンピー)夫妻、そして娘のローズに会う。ベイツ、アンナ、モールズリー、オブライエンも同行する。グレッグソンもスコットランドに行き、伯爵一家と知り合いになろうとする。シュリンピーはインド赴任を予定するが夫婦仲は冷え切り、ローズとスーザンも確執を抱える。ブランソンは1歳になったシビルとダウントンにとどまる。一家の留守中、使用人たちは祭りに浮き立ち、カーソンは仕事に集中させるのに苦労する。新しいメイドのエドナはブランソンに接近し、パットモアには求婚者が現れる。 シュリンピーは領地の運営に失敗し売却せざるを得ないと言い、自分と妻がインドに行っている間、ローズをダウントンに託す。エドナはブランソンに接近しすぎ、ヒューズに解雇される。求婚者が自分の料理にしか興味がないと知り、パットモアのロマンスは破れる。祭りでダウントンの使用人たちが綱引きに勝ち、ジミーが掛け金をせしめるが、強盗に会いトーマスに助けられる。トーマスは怪我をし、ジミーは感謝して友達でいようと言う。メアリーは産気づき、ダウントンに帰って病院で出産する。マシューは病院でメアリーと生まれたばかりの息子に会い、ダウントンに車で戻る途中、交通事故にあって死ぬ。 |
第4シーズン (2013年)
編集- (1922-1923)
英国では全8話+クリスマススペシャルとして放送されたが、日本のスターチャンネルとNHKではクリスマススペシャルを二話に分割して加え、全10話として放送された。
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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26 | 1 | "動き出す時間" "Episode One" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2013年9月22日 | 11.96 | 69分 | |
1922年2月、マシューの死から半年たってもメアリーは嘆き続け、息子のジョージにはあまり愛情を注ぐことができない。伯爵とブランソンは領地の経営について意見が合わず、相続税の支払いを心配する。オブライエンはインドに引っ越すフリントシャー侯爵夫人に仕えるため無断でダウントンを去る。コーラは急いで侍女を探し、以前ダウントンのメイドであった時ブランソンに言い寄って解雇されたエドナを雇う。カーソンとヒューズは、エドナと関わらないようブランソンに注意する。トーマスは自分に無礼な態度をとる乳母についてコーラに告げ口をする。コーラは乳母がシビーを運転手の子と呼んで見下すのを立ち聞きして怒り、乳母を解雇する。ヒューズはカーソンの旧友が病気で救貧院にいることを知り、息子の死を嘆くイザベルに保護を頼む。バイオレットはマシューの死で失職したモールズリーを友人に売り込むために昼食会を催すが、執事のスプラットは自分の職が狙われていると誤解して妨害する。ブランソンは、メアリーが殻に閉じこもるのを止めて領地管理を手伝うようカーソンに説得してもらう。メアリーは出過ぎた真似だと見なしてカーソンを叱責するが、後になってカーソンに謝罪し、その腕の中で泣き崩れる。メアリーは喪服を脱ぎ捨てて小作人との昼食会に姿を現し、領地経営に関わり始める。 | ||||||||
27 | 2 | "マシューの手紙" "Episode Two" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2013年9月29日 | 12.10 | 49分 | |
1922年3月、メアリーを相続人に指定するマシューの手紙が発見される。幼児のジョージが相続するものと考え、自分一人で領地の運営をしたい伯爵は落胆する。バイオレットはメアリーの相続を支持し、ブランソンから領地運営を学ぶよう勧める。モールズリーが困窮して借金を抱え、道路工事の労働者となったことを知ったベイツは、バイオレットに援助を求め、忘れていた借金を返すふりをしてモールズリーに渡す。ローズとアンナはヨークのダンスパーティーに行くが、参加者は労働者階級ばかりであるとわかる。ローズを巡って喧嘩が起き、二人は逃げ出す。弁護士のマレーがマシューの手紙の合法性を確認し、伯爵以外の家族はメアリーが経営に参加することを喜ぶ。マシューの相続税の支払いのために伯爵は土地を売ろうとするが、メアリーは反対する。イザベルの世話でカーソンの旧友は職を見つけて旅立ち、カーソンが見送る。 | ||||||||
28 | 3 | "宴の陰で" "Episode Three" | キャサリン・モースヘッド | ジュリアン・フェロウズ | 2013年10月6日 | 11.86 | 49分 | |
1922年4月、ダウントンではパーティーが開かれ、著名な歌手でナイトに叙勲されたデイム・ネリー・メルバ(キリ・テ・カナワ)が歌を披露する。カーソンは、オーストラリアの歌手ふぜいが賓客と同じテーブルに着くべきではないと考え、部屋で一人で食事をさせるようはからう。コーラは激怒して、同じテーブルで食事をともにする。パーティーで、ギリンガム子爵が幼馴染のメアリーと再会し、親しく言葉を交わす。ローズはサー・ジョン・ブロックと親しくなる。ギリンガムの従者のグリーンはアンナに付きまとい、メルバが歌っている間に階下でアンナを襲い暴行する。サンプソンはポーカーで大勝ちするが、イーディスの恋人の編集者のグレッグソンはイカサマを見破り、伯爵らが負けた金を取り戻す。ブランソンは上流階級の人々の間で居心地の悪さを感じて苦しみ、そこにエドナがつけ込んで酒を飲ませ、夜遅く部屋に忍んで行く。アンナは前科のある夫のベイツが暴行のことを知れば復讐にグリーンを殺して死刑になるだろうと恐れ、秘密にしてくれとヒューズに頼む。 | ||||||||
29 | 4 | "ロンドンの一夜" "Episode Four" | キャサリン・モースヘッド | ジュリアン・フェロウズ | 2013年10月13日 | 11.75 | 49分 | |
ブランソンはエドナとの一夜を悔やむが、エドナはもし妊娠したら結婚してほしいと言う。ブランソンはヒューズに助けを請い、ヒューズはエドナが避妊していたことを見つけて警告し、エドナはダウントンを去る。相続税の件でロンドンに行くメアリーとブランソンにローズが同行し、ロザムンドの家に泊まる。ロザムンドはギリンガム卿とブロックを招き、一行はジャズクラブに行くが、ブロックは泥酔してローズをダンスフロアに置き去りにする。クラブの黒人歌手のジャック・ロスが助けに来てローズの体面を保つが、一行は困惑する。アンナは自分がベイツにふさわしくなくなったと思い込んでベイツを避け、二人の家から出て屋敷に引っ越したいと言い、ベイツは苦しむ。イーディスと結婚したいグレッグソンはドイツに移住して市民権を取り、現地の法を利用して精神病の妻と離婚しようとする。ロザムンドはイーディスが外泊したことを知り、評判に傷がつくと注意する。ギリンガム卿はメアリーを追ってロンドンからダウントンに来て求婚する。マシューの死を乗り越えられないメアリーは断り、ギリンガム卿は別の女性との婚約を発表する。 | ||||||||
30 | 5 | "ことの真相" "Episode Five" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2013年10月20日 | 11.39 | 49分 | |
アルフレッドは、リッツ・ロンドンでオーギュスト・エスコフィエのもとシェフとして修業するための試験を受けるが不合格となる。アルフレッドの辞職を見こしたカーソンはモールズリーを採用しようとするが、モールズリーは下僕への降格を嫌がって答えを引き延ばし、せっかくの就職の機会を逃す。トーマスはコーラ付きの侍女となったバクスターに近づき、他の使用人と仲良くなって自分のスパイになってくれと言う。借地人が多額の地代を未払いのまま死に、メアリーとブランソンは借地契約を打ち切って農地を直接経営しようとする。だが息子が伯爵に直訴し、伯爵は借金を個人的に肩代わりして借地契約を続けさせる。コーラはパットモアを説得して、冷蔵箱を冷蔵庫に置き変えさせる。イーディスはロンドンの医者を尋ねる。ブランソンは自分が場違いだと感じ、アメリカへの移住を考える。ベイツはアンナに冷たくされることに苦しみ、ヒューズを問い詰めて理由を聞き出す。ヒューズは見知らぬ侵入者がアンナを暴行したと嘘をつく。ベイツはすべてを知っても愛しているとアンナに言い、二人は和解し、アンナは二人の家に戻る。だがベイツはこの件は決着してないとヒューズに言い、グリーンが暴行犯であると疑う。バイオレットはイザベラに頼まれて新しい庭師を雇うが、盗みを働いたと疑う。 | ||||||||
31 | 6 | "誕生日の波乱" "Episode Six" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2013年10月27日 | 11.54 | 49分 | |
1922年6月、合格者が辞退したためアルフレッドはリッツに職を得てダウントンを去る。カーソンはモールズリーを雇うことを渋るが、ヒューズがなだめて再雇用される。イーディスはグレッグソンから連絡が来ないことを心配し、さらに医者に妊娠を告知される。ベイツとアンナはホテルに食事に行くが横柄な支配人に断られそうになり、居合わせたコーラに助けられる。バイオレットは庭師が盗みを働いたと信じて解雇する。イザベルが濡れ衣を晴らし、バイオレットを責めようとするが、バイオレットがすでに庭師に謝罪し再雇用していたことを知って落胆する。ローズは伯爵の誕生日にジャズバンドを招いてサプライズを企画し、カーソンは黒人歌手のジャックを見て戸惑う。一家は驚きながらも礼儀正しく対応する。パーティーの後、メアリーはローズとジャックが階下でキスをしているところを目撃する。政府による領地の調査のため、旧知のネイピアが同僚のブレイクと共にダウントンを訪れる。ブレイクは辛辣な社会主義者的発言をするが、メアリーに魅惑される。 | ||||||||
32 | 7 | "ある夜の出来事" "Episode Seven" | エド・ホール | ジュリアン・フェロウズ | 2013年11月3日 | 11.93 | 49分 | |
1922年7月、コーラのプレイボーイの弟がティーポット・ドーム事件に巻き込まれ、保釈のために伯爵がアメリカに向かう。メアリーはヒューズに真相を打ち明けられ、ベイツをアンナから引き離さないため、代わりにトーマスを従者として連れて行くよう伯爵を説得する。バイオレットは気管支炎にかかり、うるさがられながらもイザベルが献身的に看護する。ブランソンは演説会に出かけ、明るく若い女性に出会う。メアリーとブレイクは運ばれてきた豚を見に行くが、脱水症状で死にそうであることに気付き、一緒にバケツで水を運んで救い、泥まみれで疲労困憊となりながらも楽しい時を過ごす。イーディスとローズはロンドンに行く。ローズは黒人歌手のジャックとの逢瀬を楽しみ、イーディスは中絶をしようとするが最後の瞬間に変心する。ギリンガム卿が従者のグリーンとダウントンに来て、ヒューズはアンナに近づくなとグリーンに警告する。だが使用人たちの夕食の席で、グリーンは軽率にもメルバのリサイタルの間に階下に行ったことを漏らし、ベイツに睨まれる。 | ||||||||
33 | 8 | "胸騒ぎ" "Episode Eight" | エド・ホール | ジュリアン・フェロウズ | 2013年11月10日 | 12.16 | 69分 | |
1922年8月、イーディスは子供を小作人に養子に出そうとするが、ロザムンドは一緒にスイスに行って出産しそこで養子に出そうと言う。バイオレットは二人を詰問してイーディスの妊娠のことを聞き出し、旅の資金を出すという。ブランソンはローズとジャックを村のティーショップで見かけてメアリーに話す。メアリーはロンドンに行ってジャックに会うが、ジャックはローズの醜聞を恐れ二人の関係を終わらせようと既に決意している。アルフレッドはアイビーに求婚するが断られる。デイジーは自分の気持ちがわからず混乱するがアルフレッドをあきらめる。バクスターはモールズリーと親密になる。婚約解消を決意したギリンガム卿がダウントンを訪れてメアリーに接近する。メアリーはアンナからグリーンの暴行のことを聞き、ギリンガムにグリーンを解雇するよう頼む。コーラが主催したバザーの最中に、伯爵が突然帰宅する。ギリンガム卿が再び訪れ、グリーンがピカデリーの交通事故で死んだと告げる。ベイツが理由を言わずヨークに行って不在だったことに思い当り、アンナは思い悩む。 |
クリスマススペシャル (2013年)
編集通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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34 | CS3 | "社交界/恩返し [10]" "The London Season" | ジョン・イースト | ジュリアン・フェロウズ | 2013年12月25日 | 8.77 | 92分 | |
1923年夏、ローズの宮廷でのお披露目を控え、グランサム家と使用人のほとんどはロンドンの屋敷に移動する。イーディスはロザムンドと共にスイスで娘を出産し養子に出していたが、後悔している。グレッグソンはいまだに行方不明であり、ドイツで騒ぎに巻き込まれたところが目撃されている。コーラの母マーサが息子のハロルドとアメリカから訪れてバイオレットを苛立たせ、ギリンガム卿とブレイクはメアリーを巡って争う。ハロルドの従者イーサンはデイジーに魅かれる。ブランソンは教師のサラ・バンティングと再会し、ダウントン・アビーを見せてくれと頼まれる。ホールを眺めるために二人は二階に上り、トーマスに目撃される。パーティーで、ローズの軽口がきっかけとなってサンプソンが王太子の手紙を愛人のハンドバッグから盗む。ヒューズは、ベイツのコートから、グリーンが死んだ日のヨークからロンドンへの列車のチケットを見つける。ヒューズはメアリーに見せ、二人は秘密にするが、メアリーは良心の呵責を覚える。 ローズは王太子の手紙が盗まれたことを伯爵に打ち明け、伯爵は一家を挙げて王室のスキャンダルを阻止しようとする。サンプソンをポーカー・ゲームに招待し、サンプソンの筆跡をまねて自室への入室を許可する手紙を偽造できる人間を知っているかとベイツに尋ねる。ベイツが偽造した手紙をもって、メアリー、ローズそしてブレイクはサンプソンの部屋を探すが、手紙は見つからない。だがベイツはサンプソンのコートのポケットから手紙を取り戻す。メアリーはベイツの忠誠心に感謝し、列車のチケットを焼き捨てる。ブランソンとトーマスはロンドンに行き、トーマスはブランソンが女性を寝室に連れていったかのように伯爵に告げ口するが、ブランソンは正直にすべてを話す。舞踏会で、ギリンガムは平等主義者のブレイクが実は富裕な准男爵の後継ぎであり、自分よりもメアリーにふさわしい相手であると話す。メアリーが問い詰めると、ブレイクは自分自身の力でメアリーの愛を勝ち取りたかったために黙っていたと言う。イーディスは、ロザムンドの反対にもめげず、娘を領地の小作人に養子に出し直そうとする。ハロルドはグランサム伯爵家の料理が気に入り、イーサンにイギリス人のコックをアメリカに連れ帰るよう頼む。イーサンはデイジーに転職を誘うが断られ、アイビーが代わりに応募する。コーラはロンドンで使用人に一日休みをやる。カーソンは教育的な行事を考えるが、ヒューズが考え直させて海辺のピクニックに変更する。トーマスはバクスターからベイツとアンナの秘密を聞き出そうとするが、バクスターはモールズリーに助言されて断る。 |
第5シーズン (2014年)
編集- (1924)
英国では全8話+クリスマススペシャルとして放送されたが、日本のスターチャンネルおよびNHKではクリスマススペシャルを二話に分割して加え、全10話として放送された
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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35 | 1 | "伯爵の憂鬱" "Episode One" | キャサリン・モースヘッド | ジュリアン・フェロウズ | 2014年9月21日 | 10.71 | 69分 | |
1924年前半、労働党が初めて政権についたため伯爵とカーソンは動揺する。村人は戦没者慰霊碑を建てるため、カーソンに建設委員長となるよう依頼する。カーソンは伯爵が顧問となる条件で受諾する。イーディスはグレッグソンの消息が不明で、小作人に養女に出した娘を育てられないことを悲しむ。ブランソンは教師のサラ・バンティングと親しくなるが、伯爵は好ましく思わない。デイジーは無学なことに悩み、算数を学ぼうとするがカーソンは反対する。ジミーはかつての主人で愛人関係にあったレディ・アンストラザーに追いかけられる。マートン卿はイザベルに接近しようとし、バイオレットは二人が会う機会をもうける。 バクスターに気に入られようと、モールズリーは髪を染める。副執事のトーマスはバクスターの秘密を握ってベイツに絡む秘密を聞き出そうと脅し続け、モールズリーは秘密を自分からコーラに打ち明けるべきだとバクスターに助言する。バクスターは、かつて主人の家で盗みを働き刑務所に入ったことがあるとコーラに打ち明ける。コーラは秘密を種にバクスターを脅し続けてきたトーマスを叱責する。伯爵夫妻の結婚34周年のパーティーが開かれ、バンティングは反戦の意見を表明して場を白けさせる。ギリンガム卿はメアリーに恋人になってくれるよう申し出て、メアリーは秘密の関係とする条件で承諾する。イーディスは寝室で失火をし、トーマスに助けられる。伯爵は部屋を見回り、ジミーとレディ・アンストラザーが一緒にベッドに居るところを見つける。伯爵はジミーを解雇するようカーソンに言う。 | ||||||||
36 | 2 | "消えぬ火種" "Episode Two" | キャサリン・モースヘッド | ジュリアン・フェロウズ | 2014年9月28日 | 10.47 | 47分 | |
1924年前半、ダウントンの使用人たちは火事の後始末をする。ジミーはダウントンを去り、モールズリーが唯一の下僕となる。トーマスはバクスターの犯罪のことをモールズリーに話す。バクスターはモールズリーにもコーラにも犯罪の理由を話そうとせず、コーラは処分を決めかねる。美術史家のサイモン・ブリッカーが訪れ、コーラに言い寄るが、伯爵は犬がブリッカーになつき過ぎることしか気にしない。メアリーがギリンガムを選んだことを知り、ブレイクは引き下がる。伯爵は戦争記念碑を十字架の形で村の緑地に置く事を提案するが、カーソンはクリケット場に庭園形式で置こうと提案する。村の未亡人と息子に会った後、カーソンは伯爵の提案に同意する。ギリンガム卿とのリバプール旅行の前、メアリーは嫌がるアンナを強いて避妊具を買いに行かせる。農夫のドリューは、イーディスがマリゴールドの後援者になってはどうかと言うが、妻は嫌がる。 パットモアは、バンティングにデイジーの家庭教師を依頼する。バイオレットとイザベルはマートン卿の屋敷を尋ね、二人は穏やかながら棘のある会話を交わす。ローズはダウントンにラジオを置きたがるが伯爵に反対される。だがジョージ5世が大英帝国博覧会から演説放送(1924年4月23日)をすると聞いて伯爵は折れ、ラジオが大広間に置かれてすべての人が聞き入る。巡査が屋敷に来て、ロンドンでグリーンが死んだ件で目撃者が現れたため、聞き込みが行われると話す。 | ||||||||
37 | 3 | "秘めごと" "Episode Three" | キャサリン・モースヘッド | ジュリアン・フェロウズ | 2014年10月5日 | 10.15 | 47分 | |
1924年5月、ウィリス巡査は、事故の直前にグリーンが誰かと話していたのを聞いた目撃者が名乗り出たと話す。また、グリーンが使用人仲間に、ダウントンでひどい扱いを受けたと話し、特にベイツを嫌っていたと言う。ウィリスはベイツを聴取し答えに満足するが、アンナは心配する。バイオレットの執事が、メアリーとギリンガム卿がリヴァプールのホテルから出て来るところを見てバイオレットに報告する。バイオレットはもっともらしい理由をでっち上げて誤魔化すが、後でメアリーに不快感を表す。開発業者が村の近郊に50軒の住宅を建設しようとし、伯爵は反対する。バクスターは、別の使用人の男に脅され操られて前の主人の宝石を盗むよう強いられたとコーラに告白し、ダウントンに残ることを許される。パットモアは、敵前逃亡罪で銃殺された甥のアーチーの名前が、戦争記念碑に刻まれないと知って悲しむ。ヒューズに便宜を図ってもらおうとするが、カーソンに拒否される。ドリューはイーディスがあまりに頻繁に娘に会いに来るために妻が動揺していると言い、しばらく家に来ないで欲しいと言う。ロシアからの亡命貴族がお茶に訪れる。バイオレットが以前ロシアを訪れたことがあり、クラーギン公爵と知り合いであることが分かり、ロマンスがあったのではないかとイザベルにからかわれる。ギリンガム卿が訪れてメアリーとの結婚話を進めたがるが、メアリーは迷い始める。 | ||||||||
38 | 4 | "不協和音" "Episode Four" | ミンキー・スパイロ | ジュリアン・フェロウズ | 2014年10月12日 | 10.25 | 47分 | |
1924年5月、バイオレットはイザベルを連れて困窮するロシア人亡命貴族を訪れ、クラーギン公爵とかつてロマンスがあったと後に語る。ブランソンとメアリーは大規模な住宅建設計画を進めようとするが、伯爵は拒否する。ローズの父のフリントシャー卿(シュリンピー)が来て離婚を発表する。グレッグソンがナチの暴動に巻き込まれた可能性が浮上し、イーディスはシュリンピーに調査を依頼する。イザベルはマートン卿に求婚され、考える時間が欲しいと答える。 バクスターは、トーマスが体の不調を隠していることに気づく。モールズリーは仕事を押し付けられて疲れ果て、第一下僕からただの下僕となる。メアリーはギリンガム卿の求婚を断る。ブリッカーが再び訪れてコーラに接近し、伯爵は不快に思う。バンティングは再び左翼的な意見を披露して伯爵を怒らせる。アンナはメアリーに付添ってロンドンに行き、ギリンガム卿の屋敷とグリーンが事故死したピカデリーを訪れ、張り込みをしていた警察官は疑念を抱く。ウィリス巡査が再びダウントンを訪れる。 | ||||||||
39 | 5 | "夜の訪問者" "Episode Five" | ミンキー・スパイロ | ジュリアン・フェロウズ | 2014年10月19日 | 10.39 | 47分 | |
1924年、ロンドン警視庁のヴァイナー警部補がメアリーとアンナを聴取し、疑いを深める。パットモアが遺産を相続し、貸家を持つことにする。ロザムンドが訪れ、イーディスと一緒にマリゴールドを見に行く。ドリュー夫人は怒り、今後はマリゴールドを会わせないと言う。バイオレットがマリゴールドの件に気付き、ロザムンドと共に、子供をフランスに再養子に出すべきだとイーディスに言う。バンティングは新しい仕事を見つけて引っ越し、ブランソンはダウントンにとどまる。 ブレイクはメアリーとの昼食にギリンガム卿の元婚約者を招き、復縁させようとする。トーマスの病状は悪化する。ロバートが留守の時にブリッカーが再び訪れ、招かれもせずにコーラの寝室に来る。そこに伯爵が戻るが、コーラを無視しているとブリッカーになじられ、殴って追い出す。メアリーとバイオレットは伯爵がコーラに冷たくすることに気付く。 | ||||||||
40 | 6 | "母と娘" "Episode Six" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2014年10月26日 | 10.21 | 47分 | |
1924年、ミュンヘン一揆に巻き込まれて死んだグレッグソンの遺体が発見され、イーディスは悲しみに沈む。グレッグソンの出版社を相続し、ドリュー家から娘を引き取ってダウントンを去る。警察が匿名の手紙を受け取ってダウントンを訪れる。警察に刑務所に戻すと脅されたバクスターは、ベイツがグリーンの死に関係しているかもしれないと答える。ベイツは家で(メアリーの)避妊具を見つけ、殺人犯の子供は欲しくないのだろうとアンナを問い詰める。グリーンが暴行犯であることを知っており、ヨークからロンドンへのチケットは買ったが、グリーンを殺して死刑になればアンナを悲しませると思い、汽車には乗らなかったと言う。検札を受けていないチケットがあれば無実の証拠となったはずであるが、かばおうとしたメアリーがすでに焼却している。アンナは真相を聞いて安心し、ベイツと仲直りをする。 トーマスはバクスターに連れられて病院に行き、同性愛を治療するための新薬を服用していたと言う。クラークソンは薬なしに生きることを学べと言う。バイオレットの新しいメイドのデンカーは気性が激しく、尊大な執事のスプラットと喧嘩になり、イザベルを楽しませる。バイオレットは困窮するクラーギン公爵を訪ね、行方不明の妻が見つかりそうだと言うが、公爵はバイオレットをいまだに愛していると言う。コーラはロバートに事情を説明し、二人は元の鞘に戻る。メアリーはヨークで流行のボブカットの髪型に変え、ギリンガム卿と元婚約者、そして二人の復縁を画策するブレイクに会う。カーソンはパットモアが買う貸家を見て、共同で貸家を買わないかとューズに尋ねる。伯爵の愛犬のアイシスの具合が悪化する。 | ||||||||
41 | 7 | "二つの恋模様" "Episode Seven" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2014年11月2日 | 10.306 | 47分 | |
1924年、ローズは、亡命ロシア人の世話をする時に会ったアティカス・アルドリッジと、その両親のシンダービー卿夫妻を紹介する。イザベルはマートン卿との結婚を発表する。後にバイオレットは、イザベルの身分の方が上になる事に嫉妬はしないが、仲間を失うのは悲しいと言う。コーラはドリュー夫人からマリゴールドの事を聞き、バイオレットとロザムンドが黙っていたことを怒る。コーラはロザムンドとロンドンに行ってイーディスを見つけ、子沢山のドリュー家から養女を迎えたことにしてはどうかと提案し、イーディスは承知する。ギリンガム卿は、メアリーはいまだに自分を望んでいるはとずだブレイクに言う。ブレイクは、トニーとメイベルの目の前でメアリーとキスをして、ギリンガム卿の未練を断ち切ろうとする。ギリンガム卿はついにあきらめるが、ブレイクも数カ月間海外に行くことになる。バクスターは、ヒューズが鉄道のチケットのことをメアリーに訪ねるのを立ち聞きして、自分が未使用のチケットを見たと証言してもいいとベイツに言う。バクスターは難しい立場におかれたために警察に通報したと言い訳するが、ベイツは冷たく当たる。 グリーンの件が片付きそうなため、ベイツとアンナは将来を話し合い、ベイツの母親のロンドンの家を売って、近くに家かホテルを買って貸そうと考える。デイジーは労働党政権に失望して勉学の気持ちが萎えるが、モールズリーとメイソンの助言で考え直す。ブランソンはアメリカに引っ越すことを考えて、ボストンの従兄弟に手紙を書く。マートン卿の二人の息子がディナーに招かれ、二人ともイザベルに冷たく接する。以前ブランソンに恥をかかせた息子のラリーは、イザベルが財産と称号を欲しがる貧しい中産階級の女だと侮辱し、怒った父親から出て行けと言われる。アティカスはローズに求婚し、受け入れられる。伯爵の愛犬のアイシスは末期のガンと診断される。伯爵とコーラは自分たちのベッドにアイシスを寝かせて最期をみとる。 | ||||||||
42 | 8 | "新時代のふたり" "Episode Eight" | マイケル・イングラー | ジュリアン・フェロウズ | 2014年11月9日 | 9.952 | 69分 | |
ローズの結婚式のために皆がロンドンにやって来るが、微妙な空気が流れる。アティカスがユダヤ人であるためローズの両親のフリントシャー卿夫妻は乗り気ではなく、ローズがユダヤ人でないためにアティカスの父親は乗り気でない。アティカスの母親だけが結婚に賛成する。特にフリントシャー卿夫人は離婚を控えた夫を含む誰に対してもとげとげしくあたる。アティカスと娼婦の写真をでっち上げようとまでするが、アティカスは難を逃れる。ヴァイナー警部補がアンナをロンドン警視庁に呼んで目撃者の面通しをする。 デンカーは臨時雇いの下僕のアンディーをカジノに連れていき、初心者のカモを連れて行く見返りにただ酒をせしめる。トーマスが気づいて二人に同行し、アンディーの負けた金を取り戻し、デンカーは自分の酒代を払う羽目になる。ブランソンは従兄弟の事業を手伝うためにボストン行きを決める。グリーンの事故の直前に付近の歩道でアンナを目撃した証言があり、ヴァイナー警部補がアンナを逮捕する。戦争記念碑の除幕式が行われ、その側にはパットモアの亡くなった甥のために伯爵が建立した石碑が置かれている。伯爵は、マリゴールドがイーディスと亡きグレッグソンの娘であると気付く。 |
ダウントン・アビーの作法
編集ドラマの時代考証家を務めるアラステア・ブルースが、かつての英国貴族の作法とその秘密を舞台裏からナビゲートする特別番組(The Manners of Downton Abbey)。2014年にイギリスで放送された。日本ではスター・チャンネルで『ダウントン・アビーの作法 ~蘇る英国貴族の生活~』として2015年に放送され、NHKでも2016年に『ダウントン・アビー 知られざる貴族の作法』として放送。
クリスマススペシャル (2014年)
編集通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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43 | CS4 | ""ブランカスター城/涙のクリスマス"[11]" "A Moorland Holiday" | ミンキー・スパイロ | ジュリアン・フェロウズ | 2014年12月25日 | 7.66 | 93分 | |
1924年9月、シンダービー卿夫妻は狩猟のためにカントリーハウスを借り切って、伯爵家を招待する。執事のストーウェルは卑賤の生まれのブランソンに仕えることを露骨に嫌がり無視する。ストーウェルは使用人たちにも無礼に振る舞い、メアリーに唆されたトーマスは仕返しを企む。ストーウェルがディナーの席でシンダービー卿に侮辱されるよう仕向け、怒ったストーウェルから秘密を聞き出して、卿のかつての愛人と私生児がやって来るように仕向ける。ローズが事態をうまく収拾してシンダービー卿から感謝と尊敬を勝ち取る。バイオレットはクラーギン公爵と行方不明だった夫人を再会させ、スプラットとデンカーの争いをなだめる。カーソンとヒューズは二人でB&Bを経営しようと物件を探す。ヒューズは精神障害のある妹ベッキーの面倒を見なければならないため、引退するにも資金がないと告白する。イザベルはマートン卿と息子たちの不仲を招きたくないと言いプロポーズを断る。ロンドンで臨時に雇っていたアンディーが、第二下僕として雇われてトーマスは喜ぶ。胃潰瘍が見つかった伯爵は酒を控える。伯爵はマリゴールドを家族として受け入れるが、メアリーだけはマリゴールドの出生の秘密を知らないままとなる。ベイツはグリーン殺しを告白した手紙を残してアイルランドに去り、アンナは保釈される。モールズリーとバクスターはベイツの写真をもってヨーク中を歩きまわり、事件当日にベイツが昼食を食べたパブを探し当て、ベイツがロンドンにいなかった事を証明する。目撃者は記憶に自信をなくしてアンナは保釈されたままとなる。ダウントンでは盛大なクリスマスパーティーが開かれ、バイオレットは昔クラーギン公爵と駆け落ちしかけた思い出をイザベルに語る。カーソンは二人の名前で物件を買い、ヒューズにプロポーズして受け入れられる。ブランソンは皆に別れを告げてアメリカに行き、ベイツも戻ってアンナと再会する。 |
第6シーズン (2015年)
編集- (1925–1927)
英国では全8話+クリスマススペシャルとして放送されたが、日本のスターチャンネルおよびNHKではクリスマススペシャルを二話に分割して加え、全10話として放送された
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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44 | 1 | "強迫" "Episode One" | ミンキー・スパイロ | ジュリアン・フェロウズ | 2015年9月20日 | 10.32 | 66分 | |
1925年、大きな変化が起きつつある。伯爵は雇用を減らすことで経費削減を考え、使用人たちは心配し始める。ヒューズはカーソンとの夫婦生活について思い悩み、パットモアにカーソンと話してもらう。カーソンはすべてを受け入れると言い、ヒューズは安心する。大病院が地元の病院を買収しようとし、バイオレットは反対するが、イザベルは効率が上がると賛成する。メアリーがギリンガム卿と逢瀬を過ごしたホテルのメイドがメアリーを脅迫する。メアリーは拒否するが、伯爵は1000ポンドの要求に対し50ポンドだけを払い、二度と脅迫しないと言う誓約書を書かせる。伯爵はメアリーの勇気をほめ、メアリーはブランソンの代わりに領地の管理人となる。ウィリス巡査がアンナとベイツを訪れ、グリーンを殺した女が自白し証人も見つかったと言う。アンナは妊娠していないことを知って落ち込む。イーディスはロンドンにもっと滞在して出版業の経営に関わろうとする。伯爵一家は隣人の財産の競売に出席する。メイソンの農地も売られ、義理の娘のデイジーは新地主に抗議して怒らせる。デイジーは解雇の危機にさらされるが、コーラが守る。隣人は伯爵に、大領地は消える運命にあり、売った方がいいと勧める。 | ||||||||
45 | 2 | "親心" "Episode Two" | ミンキー・スパイロ | ジュリアン・フェロウズ | 2015年9月27日 | 10.04 | 47分 | |
病院買収を巡ってのバイオレットとイザベルの争いは白熱し、コーラはイザベルの味方につく。ロバートはカーソンとヒューズの結婚パーティーに使用人の食堂を使わせようとするが、メアリーは上階を使わせようする。だがヒューズは難色を示しカーソンとの間に摩擦が生じる。トーマスは皆に嫌われていると思い込み、別の仕事を探す。イーディスの出版社の雑誌編集者のスキナーはイーディスの口出しをことごとく嫌い、口論となる。アンナはメアリーに連れられてロンドンの産科医に行き、手術を勧められる。 メアリーは家畜見本市に豚を出展するためマリゴールドを連れてドリューの農場を視察し、ドリュー夫人は動揺する。ドリュー夫人は見本市でマリゴールドを誘拐し家に連れ帰る。夫はマリゴールドを返すよう説得するが、引っ越した方がいいと考える。伯爵は長い間良き小作人だったドリュー家が出てゆくことに困惑するが承諾する。 | ||||||||
45 | 3 | "晴れの日に" "Episode Three" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2015年10月4日 | 10.04 | 47分 | |
パットモアからヒューズが屋敷のホールでの結婚パーティーに気乗りがしないと聞いたコーラは、家族の前でヒューズに説明させて、カーソンは折れる。バイオレットは伯爵を病院買収の件で味方につけようとする。病院の経営審議会は荒れ、イザベルはクラークソン医師に無礼な発言をする。動揺したコーラはヒューズに冷たく当たるが、後悔して謝罪する。イーディスは雑誌の編集者を解雇し、旧知のバーティーと徹夜で働いて次号の締め切りに間に合わせる。アンナは妊娠し、メアリーは三カ月後にロンドンの医者に行こうと言う。トーマスは職の面接に行くが辞退する。 バイオレットの執事のスプラットが妙なふるまいをすることにデンカーが気付く。ウィリス巡査からスプラットの甥が刑務所から脱走したと聞き、デンカーはスプラットが手助けしたと思う。デイジーはメイソンがドリューの農場を引き継ぐよう、コーラがお膳立てをしてくれたと思い込む。カーソンとヒューズは教会で結婚式をあげる。学校で朝食パーティーが開かれると、突然ブランソンと娘がボストンから戻り、ダウントンに住みたいと言う。 | ||||||||
46 | 4 | "執事代行" "Episode Three" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2015年10月11日 | 10.39 | 47分 | |
1925年、レディ・シャクルトンが甥でレーシング・ドライバーのヘンリー・タルボットと共にダウントンを訪れる。バイオレットは病院買収の件でレディ・シャクルトンを味方につけようとし、政府が地方から権限を奪おうとすることが気にいらないと言う。ロザムンドもまたダウントンに来て、理事を務める女子大の件でハーディング夫妻と会う。ハーディング夫人はかつてメイドであったグウェンであることがわかり、皆は再会を喜ぶ。ウィリス巡査は、かつて窃盗をさせられた男に対して裁判で証言することをバクスターに求める。バクスターは躊躇するが、モールズリーが背中を押すと承諾する。メイソンが小作人になれそうもないと知ったデイジーは怒ってコーラに抗議しようとするが、その前にコーラが伯爵とメアリーを説得して揉め事が避けられ、デイジーは失職せずに済む。 アンナは痛みに襲われ、メアリーに連れられてロンドンに行き簡単な手術を受ける。ベイツはアンナを迎え、妊娠を喜ぶ。ロバートは胃痛を隠し続ける。メアリーはロンドンでヘンリーに会い、自分を口説いても無駄だと言う。カーソンと、妻となったヒューズはスカーブラでの新婚旅行から帰り、小さな家に引っ越す。イーディスは雑誌の編集者に女性を雇うと宣言する。 | ||||||||
48 | 5 | "激震" "Episode Five" | フィリップ・ジョン | ジュリアン・フェロウズ | 2015年10月18日 | 10.25 | 47分 | |
パットモア、デイジー、アンディーの助けでメイソンは農場に落ち着くが、デイジーはメイソンとパットモアの間にある好意に嫉妬する。アンディーは豚の飼育を手伝って農業を学ぼうとし、それまで避けていたトーマスに文盲であると打ち明け、勉強を助けてもらう。イーディスはローラ・エドムンドを編集者として雇い、バーティーと交際し始める。モールズリーはバクスターに付き添って裁判に行くが、証言の必要がなくなる。カーソンはヒューズの手料理を気にいらず、パットモアに料理を教えてくれるよう頼み、ヒューズを困惑させる。クラークソンが病院の件で立場を変えたためにデンカーは罵り、クラークソンの抗議で首になる。だがデンカーはスプラットを脅して自分のために弁解させ、職にとどまる。 バイオレットは保健大臣のネヴィル・チェンバレンをディナーに招く。病院の件で口論が起き、伯爵が突然胃潰瘍で倒れ病院に担ぎ込まれる。手術は成功するが、メアリーは父の心配事を減らすため自分達が領地の管理をしようとブランソンに言う。病院に向かう前、バイオレットの干渉に嫌気がさしたコーラは病院の買収を進めてくれとチャンバレンに言い、これ以上の議論を拒否する。メアリーはマリゴールドの出自を疑い始める。 | ||||||||
49 | 6 | "亀裂" "Episode Six" | マイケル・エングラー | ジュリアン・フェロウズ | 2015年10月25日 | 10.31 | 47分 | |
カーソンは妻の家事に注文をつけ続け、パットモアから料理を習ってはどうかと示唆し、ヒューズを困惑させる。ダウントン村立病院の経営委員会はヨークシャー王立病院による買収に同意し、バイオレットに代えてコーラを理事長に指名する。デイジーはパットモアとメイソンの交際を邪魔し続け、二人もこれに気付く。メアリーはブランソンと一緒にロンドンに行ってヘンリーに会い、ブルックランズでの自動車レースに招待される。ヘンリーはメアリーに愛を告白する。 メアリーとブランソンは病院の資金集めのために館を一日だけ公開する。イーディスの恋人のバーティーはコーラ、メアリー、イーディスに館の案内を頼むが、三人は自分たちの無知を思い知らされる。理事長職から退けられたバイオレットは激怒してコーラとロバートを裏切り者と罵る。カーソンはトーマスがアンディーと会っているわけを尋ね、トーマスは悲嘆と自己憐憫にくれて涙を流す。 | ||||||||
50 | 7 | "悲しみの決断" "Episode Seven" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2015年11月1日 | 10.26 | 47分 | |
1925年7月、イザベルは以前侮辱されたマートン卿の長男のラリーの結婚式への招待状を受け取り困惑する。バイオレットは新婦のアメリアに会い、イザベルをマートン卿と結婚させて老後の面倒を見させるつもりかと責める。バイオレットはフランスに出発し、伯爵に犬を贈る。一家はヘンリーの自動車レースを見物し、メアリーは飽きて不平を言う。ヘンリーの友人のチャーリーが事故で死に、人々は動揺する。メアリーはヘンリーに求婚の返事を求められ断る。デイジーとモールズリーは試験を受け、良い成績をおさめたモールズリーは教職に誘われる。アンディーの文盲が皆に知れ、モールズリーは読み書きを教えようと申し出る。ヒューズが手を怪我したふりをしたため、家事をすべて引き受けたカーソンは大変さを知る。パットモアは宿屋を始めて最初の客を迎える。イーディスはバーティーに求婚され、考える時間が欲しいと答える。 | ||||||||
51 | 8 | "愛の交錯" "Episode Eight" | デヴィッド・エヴァンス | ジュリアン・フェロウズ | 2015年11月8日 | 10.90 | 72分 | |
1925年8月、親族が急死したためにバーティーは侯爵位を継ぐこととなり、伯爵はイーディスの婿候補の出世に喜ぶ。だがイーディスはマリゴールドのことを打ち明けるべきか迷う。嫉妬に駆られたメアリーがマリゴールドのことを暴露し、バーティーはイーディスを信頼できないと言って立ち去る。イーディスはロンドンに行き、雑誌にコラムを寄稿していた"ミス・ジョーンズ"がバイオレットの執事スプラットであることを知る。宿の最初の客が不倫カップルであったことがわかり、パットモアは悪い評判が広がるのを心配する。伯爵家が応援していることを示すため、ロザムンド、コーラそして伯爵はカーソンの反対をおしてお茶を飲みに行き、新聞社に写真を撮らせる。モールズリーは教師の仕事を始め、将来何になったとしても勉強を続けるべきだと子供たちに話して心をつかむ。トーマスは浴室で自殺を図るが救われる。 メアリーは気持ちを整理できないが、ブランソンはメアリーがヘンリーを愛しているのではないかと言う。ヘンリーがダウントンを訪ね、自分に財産がないから求婚を断ったのだろうと言って去る。ブランソンはメアリーの態度を責め、フランスから帰ったバイオレットに相談させる。メアリーは祖母に心を開き、ヘンリーがマシューのように自動車事故で死ぬことが怖いと打ち明け、ヘンリーを愛していることを認める。メアリーはヘンリーをダウントンに招き、マシューの墓を訪れて報告した後、ヘンリーの求婚を受け入れる。ヘンリーは婚姻届を用意しており、二人はすぐに村の教会で式を挙げる。メアリーとイーディスは話し合い、姉妹として生きていかなければならないことを認め合う。 |
クリスマススペシャル (2015年)
編集- (1925)
通算 話数 |
シーズン 話数 |
日本語題 原題 |
監督 | 脚本 | 放送日 | 視聴者数 (百万人) [5] |
放送時間 (CM除く) | |
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52 | CS5 | ""誠意の告白/懐かしき友、久しき日々"[12]" "The Finale" | マイケル・エングラー | ジュリアン・フェロウズ | 2015年12月25日 | 11.22 | 93分 | |
カーソンは給仕で手が震えて不手際を見せ、祖父や父も苦しんだパーキンソン病であると妻に告白する。イーディスはスプラットのコラムをページ全面に広げようとする。校長がモールズリーに教職と住居を提供する。マートン卿は悪性貧血に冒されたことをイザベルに打ち明け、それでも結婚したいと言う。だが息子の嫁のアメリアは舅をイザベルに会わせようとしない。アンディーはデイジーと付き合おうとし、デイジーは当初興味を示さないが、メイソンの農場で共に過ごすうちに好意を持つようになる。メアリーのお膳立てでバーティーはイーディスに求婚し承諾される。イーディスはバーティーの厳格な母親にマリゴールドの出自を打ち明ける。トーマスはダウントンを辞め、3人しか使用人のいない老夫婦のもとで仕事を見つけるが気に入らない。 モールズリーはダウントンを辞職し、バクスターと好意を打ち明け合う。バイオレットがマートン卿をアメリアから救い出してイザベルの家に連れて行き、イザベルは結婚を承知する。カーソンは病気のため、辞職を申し出る。ヘンリーとブランソンは自動車販売の事業を始める。デンカーはスプラットがコラムを寄稿していることを知り、バイオレットに暴露してスプラットを首にしようとする。だがバイオレットはコラムを気に入り、スプラットを職に留める。デイジーはメイソンの農場に住むことにする。クラークソン医師はマートン卿の病気が深刻でないことを知る。大晦日、イーディスとバーティーの結婚式に皆が出席する。伯爵はトーマスを後任の執事とする。アンナはメアリーの寝室で産気づき、息子を産む。バイオレットはコーラが女主人の地位に着いた事を受け入れ、和解する。 |
参考文献
編集- ^ http://www.itv.com/presscentre/press-releases/carnival-films-and-itv-announce-season-6-be-final-downton-abbey
- ^ PAL format, 英語のみ
- ^ NTSC format, 英語+日本語
- ^ a b クリスマススペシャルを含む
- ^ a b c d e f g h i j k [1] Broadcasters' Audience Research Board, ITV、ITV HD、ITV+1の視聴者数の合計
- ^ a b c d e f g h i Downton Abbey Series Two Press Pack ITV Press Centre, August 2011
- ^ “David Bowie 'TOTP' footage boosts BBC Two - TV News”. Digital Spy (22 December 2011). 11 March 2012閲覧。
- ^ スターチャンネルでは第9話として、NHKでは第9話と第10話に分割されて放送
- ^ スターチャンネルおよびNHKでは第9話および第10話に分割されて放送。
- ^ スターチャンネルおよびNHKでは第9話および第10話として分割して放送
- ^ スター・チャンネルおよびNHKでは第9話および第10話に分割して放送
- ^ スター・チャンネルとNHKでは第9話、10話に分割して放送