デイヴィッド・ヌワバ (David U. Nwaba, 1993年1月14日 - ) はカリフォルニア州ロサンゼルス出身のプロバスケットボール選手。ポジションはシューティング・ガード。現在はNBAヒューストン・ロケッツに所属している。大学時代は主にサンタモニカカレッジとカリフォルニア・ポリテクニック州立大学でプレイをしていた。

デイヴィッド・ヌワバ
David Nwaba
キャバリアーズでのヌワバ(2019年)
ヒューストン・ロケッツ  No.1
ポジション SG
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1993-01-14) 1993年1月14日(31歳)
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス
身長 193cm (6 ft 4 in)
体重 95kg (209 lb)
キャリア情報
出身 カリフォルニア・ポリテクニック州立大学
ドラフト 2016年 ドラフト外
選手経歴
2016-2017
2017
2017-2018
2018-2019
2019-2020
ロサンゼルス・ディーフェンダーズ
ロサンゼルス・レイカーズ
シカゴ・ブルズ
クリーブランド・キャバリアーズ
ブルックリン・ネッツ
ヒューストン・ロケッツ
Stats Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴 編集

高校 編集

ヌワバはロサンゼルスのユニバーシティ高校に所属し、そこでオール・ウェスタンリーグのMVP、そしてオール・リーグの1stチームに2回選出された。シニア・シーズン(高校4年生)である2010ー11シーズンには試合平均22.0点、11.5リバウンドを記録した[1]

大学 編集

大学1年生の2011-12シーズン、ハワイ・パシフィック大学に所属したヌワバはレッド・シャツ(怪我や学業不振などの理由で公式試合に出られない選手)として過ごしたが、サンタモニカカレッジに転校した。2012-13シーズンには、ウェスタン・ステイト・カンファレンス内のサウス・ディビジョンの最優秀選手とオールカリフォルニア・コミュニティ・カレッジ・アスレチック・アソシエーション内のファースト・チームに選出された。最終的に試合平均で20.5点、8.8リバウンド、2.5アシストを記録している[1]

2013年にヌワバは再び転校し、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学に所属した。大学2年生となる2013ー14シーズンにおいては、34試合中、30試合で先発出場を果たし、チーム内では1番目、ビッグ・ウェスト・カンファレンス内で8番目、NCAAディビジョン1内で59番目のFG成功率である52.6%を記録した。試合平均の成績は11.7点、4.8リバウンドを、シーズン全体で21ブロックを記録した。また、ビッグ・ウェストトーナメントでは試合平均で14点、スリーポイントシュート成功率72.7%(16/22)を記録し、ビッグ・ウェスト・オールトーナメントチームに選出されている。また、2013年12月14日には、カリフォルニア州立大学を相手にキャリアハイである22点(FG% 11/13)を記録している[1]

大学3年生となる2014-15シーズン、ヌワバはチーム内で2番目、ビッグ・ウェスト・カンファレンス内で15番目となる試合平均11.4点を記録した。リバウンドについても試合平均で4.7を記録し、昨年とほぼ同じ水準を保っている。更に、合計31スティール(試合平均1.3)を記録した。さらにシーズン中に16回の二桁得点を取った試合があった。2014年12月20日には、ゴンザガ大学を相手にシーズンハイである21点を取っている[1]

大学4年生となる2015-16年には、ヌワバは30試合に出場して平均で12.5点、6.3リバウンド、3.5アシスト、1.2スティールの成績を残し、オール・ビッグウェスト特別賞に選ばれた。また、カリフォルニア・ポリテクニック大学に在籍している間に合計465本のリバウンドを記録し、リバウンド獲得数で歴代15位となり、チーム史上23番目の1000点以上を取った選手となった[2]

NBAデベロップメント・リーグ 編集

ロサンゼルス・ディーフェンダーズ 編集

カリフォルニア・ポリテクニック州立大学を社会学の学位を取って卒業した2016年の春、ヌワバはNBAデベロップメント・リーグ(現在はNBAゲータレード・リーグ)のリノ・ビッグホーンズのトライアウトを受けた[2]。その後ビッグホーンズは彼と契約を結んだが、2016年10月30日にロサンゼルス・ディーフェンダーズにトレードされた[3]。ヌワバはディーフェンダーズのトレーニングキャンプを経て、開幕戦のロスターへと名前を連ねる事が出来た[4]

NBA 編集

ロサンゼルス・レイカーズ 編集

2017年2月28日、ヌワバは10日間契約をロサンゼルス・レイカーズと結んだ[5]。その夜、ヌワバは第4Qで6分間試合に出場し、NBAデビューを果たした。(対戦相手はシャーロット・ホーネッツ。109-104で敗戦)[6]

2017年3月11日には、ヌワバは2回目の10日間契約をレイカーズと結んだ[7]。その数日後のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で先発で16分出場し、6点を取っている(118-116で敗戦)[8]

レイカーズは彼の価値を認め、2017年3月21日にヌワバと複数年契約を結んだ[9]。2017年4月1日、ロサンゼルス・クリッパーズとの試合でヌワバは19点を記録した(115-104で敗戦)[10]

レイカーズでルーキーシーズンを過ごす間、チーム方針によりヌワバは4回ディーフェンダーズへ戻されている[11]。2017年7月12日、レイカーズがケンタビオス・コールドウェル=ポープを獲得する際、ロスター人数を調整するためにウェイブされる事になった[12]

シカゴ・ブルズ 編集

ウェイバー期間中の2017年7月14日、ヌワバはシカゴ・ブルズと契約した[13]

2017-18年シーズンの当初、ヌワバは幾度も先発出場を果たした。また、ブルズのチームメイト達は彼のコンテスト・ショット(シュートチェック)を行う姿勢を賞賛した[14]。ヌワバは2018年2月22日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦において33分出場し、キャリアハイとなる21得点を記録した(試合結果は116-115で敗戦)[15]

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBA 編集

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2016–17 LAL 20 2 19.9 .580 .200 .641 3.2 0.7 0.6 0.4 0.6 6.0
2017–18 CHI 70 21 23.5 .478 .346 .655 4.7 1.5 0.8 0.4 1.1 7.9
2018–19 CLE 51 14 19.3 .481 .320 .682 3.2 1.1 .7 .3 .6 6.5
2019–20 BKN 20 0 13.4 .521 .429 .667 2.3 .4 .6 .6 .4 5.2
キャリア 161 37 20.5 .492 .344 .661 3.7 1.1 .7 .4 .8 6.9

人物 編集

ヌワバの両親は、どちらもナイジェリアイボ人を起源としている。彼は5人の兄弟姉妹と共に育った。その内の一人が陸上七種競技のプロ選手であるバーバラ・ヌワバである。彼女はアメリカ国内の競技会で優勝を経験している[1]

プレイスタイル 編集

ルーズボールに果敢に飛び込む、攻守切り替え時には遅れないよう全力で走るなど、汗をかく事を厭わないハードワークでチームに貢献する。その献身的な姿勢から好意的な視線を送るファンが多い。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e David Nwaba – Cal Poly”. gopoly.com. 2017年2月28日閲覧。
  2. ^ a b Ahmed, Naba (2016年12月15日). “Former Cal Poly guard David Nwaba joins Los Angeles D-Fenders”. mustangnews.net. 2017年2月28日閲覧。
  3. ^ Primeaux, Ryan (2016年10月30日). “D-Fenders Finalize Training Camp Roster and Schedule”. NBA.com. 2017年2月28日閲覧。
  4. ^ Primeaux, Ryan (2016年11月10日). “D-Fenders Set Opening Night Roster”. NBA.com. 2017年2月28日閲覧。
  5. ^ Lakers Sign David Nwaba”. NBA.com (2017年2月28日). 2017年2月28日閲覧。
  6. ^ Kemba Walker scores 30, Hornets rally past Lakers, 109-104”. ESPN.com (2017年2月28日). 2017年3月1日閲覧。
  7. ^ Lakers Sign David Nwaba to Second 10-Day Contract”. NBA.com (2017年3月11日). 2017年3月11日閲覧。
  8. ^ David Nwaba 2016-17 Game Log”. Basketball-Reference.com. 2017年3月14日閲覧。
  9. ^ Lakers Sign David Nwaba to Multi-Year Contract”. NBA.com (2017年3月21日). 2017年3月21日閲覧。
  10. ^ Clippers beat Lakers 115-104 for Doc Rivers' 800th victory”. ESPN.com (2017年4月1日). 2017年4月2日閲覧。
  11. ^ 2016-17 NBA Assignments”. NBA.com. 2017年4月14日閲覧。
  12. ^ Lakers Waive David Nwaba”. NBA.com (2017年7月12日). 2017年7月12日閲覧。
  13. ^ BULLS CLAIM DAVID NWABA”. NBA.com (2017年7月14日). 2017年7月14日閲覧。
  14. ^ Unheralded David Nwaba has made an impact for Bulls early in season”. ChicagoTribune.com (2017年10月27日). 2017年11月3日閲覧。
  15. ^ “Bulls' David Nwaba: Scores career-high 21 points Thursday” (英語). CBSSports.com. (2018年2月23日). https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/bulls-david-nwaba-scores-career-high-21-points-thursday/ 2018年2月23日閲覧。 

外部リンク 編集