シャーロット・ホーネッツ

シャーロット・ホーネッツCharlotte Hornets)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロット市に本拠を置く北米プロバスケットボール協会 (NBA) のチームである。イースタン・カンファレンスサウスイースト・ディビジョン所属。2014年5月20日よりチーム名を2014年まで使用していたボブキャッツ(bobcatとは北米を代表する動物である山猫のこと)から、現在のホーネッツに変更した。ホーネッツとはスズメバチのこと。このチーム名は、現在のニューオーリンズ・ペリカンズがシャーロットを本拠地にしていた時代に使用していた(ペリカンズは1988年に設立され、2002年に本拠地移転に伴いチーム名をニューオーリンズ・ホーネッツに、2013年にニューオーリンズ・ペリカンズに変更した)。

シャーロット・ホーネッツ
Charlotte Hornets
チームロゴ 緑色の蜂にHORNETS。
所属リーグ  NBA アメリカ合衆国の旗カナダの旗
カンファレンス  イースタン・カンファレンス 
ディビジョン  サウスイースト 
創設 1988年
チーム史 シャーロット・ホーネッツ
(1988年-2002年, 2014年-)
シャーロット・ボブキャッツ
(2004-2014年)
本拠
シャーロット・ホーネッツの位置(アメリカ合衆国内)
シャーロット・ホーネッツ

ノースカロライナ州の旗 ノースカロライナ州 シャーロット
アリーナ スペクトラム・センター
チームカラー Dark Purple, Teal, Gray, White
       
オーナー マイケル・ジョーダン
GM ミッチ・カプチャック
ヘッドコーチ ジェームズ・ボーレゴ
優勝歴 0回
ファイナル進出 0回
ディビジョン優勝 0回
永久欠番  13 
NBAGL提携チーム グリーンズボロ・スウォーム
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2014年に「ボブキャッツ」から「ホーネッツ」に改称した際に1988年から2002年までのシャーロット・ホーネッツの歴史、チームの成績や記録をニューオーリンズ・ペリカンズから現シャーロット・ホーネッツのものとして扱われることが発表された[1][2][3]

歴史編集

シャーロット・ホーネッツ編集

シャーロット・ホーネッツは、1988年ノースカロライナ州シャーロットに設立された。シャーロットはアメリカ独立戦争時の激戦の地であり、イギリス軍に抵抗した指揮官がこの街を「スズメバチの巣」と呼んだのが、「スズメバチ」を意味する「ホーネッツ」という名称の始まりである。「ホーネッツ」の名はこのNBAのチームだけでなく、かつてシャーロットに存在した野球やフットボールのチームにも使われていた縁もあった。エクスパンション・ドラフトでは、マグジー・ボーグスデル・カリーらを指名し、チーム初のドラフトではレックス・チャップマンを指名した。

創設後数年間は、他の新興チームと同様低い勝率に苦しんだが、1990年ケンドール・ギル1991年ラリー・ジョンソン1992年アロンゾ・モーニングを獲得するとホーネッツの成績は上向き始めた。ラリー・ジョンソンは新人王受賞、モーニングはリーグ有数のセンターへと成長していき、若く才能のある選手を揃えたホーネッツは「未来のブルズ」と呼ばれた。

しかし1990年代半ばを過ぎるとギル、ジョンソン、モーニング、ボーグスは他のチームに移っていき、チームの中心選手はグレン・ライスアンソニー・メイスンブラディー・ディバッツデビッド・ウェズリーらが担うようになった。チームは成績勝率5割から6割と健闘したが、優勝レースに顔を出すことはなかった。2000年にはチームの主力の一人だったボビー・フィルズを交通事故で失う悲劇があった。

21世紀に入ると、チーム移転の話が持ち上がるようになった。オーナージョージ・シンが起こしたスキャンダルや長年の不振の他、アリーナを巡る問題が取り上げられた。シャーロット・ホーネッツはシャーロット市にホームアリーナの建設を要請していたが、市議会がこれを拒否したことを契機にチームがルイジアナ州ニューオーリンズへ移転することが決定した。チームは2002年よりニューオーリンズ・ホーネッツと改称した。

シャーロット・ボブキャッツ編集

2002年からシャーロット・ホーネッツ(現・ニューオーリンズ・ペリカンズ)が、ニューオーリンズに本拠地を変更することが明らかになった後、NBA2004年からシャーロットを本拠地とした新しいチームを発足させることを決定した。ボストン・セルティックスの元選手、ラリー・バードを筆頭としたグループの他にもいくつかのグループが参加を表明した。最終的にオーナーの億万長者ロバート・L・ジョンソンRobert L. Johnson)率いるグループが権利を得た。ジョンソンは、アメリカのプロスポーツチームを単独所有する初めてのアフリカ系アメリカ人となった。

チーム名は一般公募で寄せられた約1250の案の中から「ボブキャッツ」「ドラゴンズ」「フライト」が最終候補に残り、ジョンソンがボブキャッツを選んだ。ボブキャッツ(ネコ科の動物のボブキャット)が同じシャーロットに本拠地を置くNFLパンサーズのチーム名とネコ科で関連していること、オーナーの愛称がボブであることなどから決定した。

2004-2005シーズンから、チームは、イースタン・カンファレンスのサウスイースト・ディビジョンに参入し、マイアミ・ヒートオーランド・マジックアトランタ・ホークス、そしてワシントン・ウィザーズと競い合うことになった。NBAはアメリカに29チーム、カナダに1チームの計30チーム、2カンファレンス6ディヴィジョンの、現在のリーグ構成になった。

ボブキャッツは2004年6月22日エクスパンション・ドラフトを行い、元キングスジェラルド・ウォーレスなどの若い選手を指名した。また、トレードを通じて2004年ドラフトで2番目の指名権を獲得し、エメカ・オカフォーを獲得している。初代のヘッドコーチはバーニー・ビッカースタッフで、3シーズン務めた。

 
バーニー・ビッカースタッフHC

2004年11月4日にワシントン・ウィザーズと初めての公式戦を行い、103対96で敗れている。11月6日に対オーランド・マジック戦で111対100で初勝利を収めている。2004-05シーズンは、18勝64敗、2005-06シーズンでは26勝56敗に終わった。

2006年6月15日に地元ノースカロライナ州育ちのマイケル・ジョーダンがチームの共同オーナーに就任し、筆頭オーナーのロバート・L・ジョンソンに次ぐ保有権を握ることになった。プレーオフ進出を目指すボブキャッツは、2007年にはジェイソン・リチャードソンを獲得し、さらに2008年には名将ラリー・ブラウンをヘッドコーチに迎えた。

  • 2008-2009シーズンは、ブラウンのコーチングが徐々にではあるが浸透し、勝率も改善の兆しを見せた。

初のプレーオフ進出編集

2010年3月17日にマイケル・ジョーダンがボブキャッツを買収し、筆頭オーナーとなった。取得額は2億7500万ドル(約250億円)で、元選手がNBAチームの筆頭オーナーを務めるのは初めてとなる[4]

  • 2010-2011シーズンは、ウォーレス、フェルトン、チャンドラーらの退団に伴い戦力が低下し、結果負け越しプレーオフ連続出場を逃した。
  • 2011-12シーズンは、ドラフト7位指名のビスマック・ビヨンボ、9位指名のケンバ・ウォーカーが入団したが、ロックアウトで短縮されたレギュラーシーズンを7勝59敗で終わり、1972-73シーズンに記録したフィラデルフィア・セブンティシクサーズの最低勝率を更新した。
  • 2012-2013シーズンは、21勝61敗と、昨シーズンからは勝率を上げたが、弱小チームからの脱却を図ることはできなかった。

2013年7月18日に、2014-15シーズンからシャーロット・ホーネッツに名称変更することがNBAより承認された。「ホーネッツ」の名称はシャーロット市民に長く親しまれた名称であり、ニューオーリンズ・ホーネッツがペリカンズに名称変更したことで「ホーネッツ」の名称が空いたため、変更が検討されていた。

2度目のプレーオフ進出編集

  • 2013-14シーズンは、アル・ジェファーソンが入団し、43勝39敗を記録し、4年振り2度目のプレーオフ進出を果たしたが、1回戦でマイアミ・ヒートに4戦全敗のスイープを喫し、またしてもプレーオフ初勝利とはならなかった。

シャーロット・ホーネッツ編集

2014年5月20日、10年間使用してきたチーム名ボブキャッツからホーネッツに変更することを公式に発表した[5]。改称の際にはニューオーリンズ移転以前の1988年から2002年までのシャーロット・ホーネッツの歴史、成績が現在のホーネッツのものとして扱われることになった[1][6][7]

  • 2017-2018シーズン

2018年4月8日、球団社長、GMに元ロサンゼルス・レイカーズGMであったミッチ・カプチャックが就任した[8]。シーズン終了直後にスティーブ・クリフォードがヘッドコーチから解任された[9]

・2018-2019シーズン 新ヘッドコーチにジェームズ・ボーレゴを迎え入れ再スタートを切った。エースのウォーカーがキャリアハイのパフォーマンスでチームを牽引したが、思うように勝ち星は伸びなかった。結局シーズン終盤までデトロイト・ピストンズとプレーオフ出場を争ったが、一歩及ばず39勝43敗のカンファレンス9位でシーズンを終えた。更にオフにはFAとなったウォーカーがボストン・セルティックスへ移籍した。

・2019-2020シーズン エースのウォーカーの移籍により開幕から低迷した。しかし前年のドラフトで獲得したディボンテ・グラハムマイルズ・ブリッジスや、ルーキーのP・J・ワシントンら若手が成長を見せ、来季以降に期待が持てるシーズンとなった。

・2020-2021シーズン 2020年のNBAドラフト全体3位でスター性溢れるラメロ・ボールを指名。さらにFAで新たなエースとしてゴードン・ヘイワードを獲得した。ラメロやヘイワードの活躍もありシーズン最終盤までプレーオフを争ったが、そこから怪我人が続出したこともあり失速し、カンファレンス10位でシーズンを終えた。オフにラメロが新人王を受賞した。

シーズンごとの成績編集

Note: 勝 = 勝利数, 敗 = 敗戦数, % = 勝率

シーズン % プレーオフ 結果
シャーロット・ホーネッツ
1988-89 20 62 .244
1989-90 19 63 .232
1990-91 26 56 .317
1991-92 31 51 .378
1992-93 44 38 .537 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
ホーネッツ 3, セルティックス 1
ニックス 4, ホーネッツ 1
1993-94 41 41 .500
1994-95 50 32 .610 1回戦敗退 ブルズ 3, ホーネッツ 1
1995-96 41 41 .500
1996-97 54 28 .659 1回戦敗退 ニックス 3, ホーネッツ 0
1997-98 51 31 .622 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
ホーネッツ 3, ホークス 1
ブルズ 4, ホーネッツ 1
1998-99 26 24 .500
1999-2000 49 33 .598 1回戦敗退 シクサーズ 3, ホーネッツ 1
2000-01 46 36 .561 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
ホーネッツ 3, ヒート 0
バックス 4, ホーネッツ 3
2001-02 44 38 .537 1回戦勝利
カンファレンス準決勝敗退
ホーネッツ 3, マジック 1
ネッツ 4, ホーネッツ 1
シャーロット・ボブキャッツ
2004–05 18 64 .220
2005–06 26 56 .317
2006–07 33 49 .402
2007–08 32 50 .390
2008–09 35 47 .427
2009–10 44 38 .537 1回戦敗退 マジック 4, ボブキャッツ 0
2010–11 34 48 .415
2011–12 7 59 .106
2012–13 21 61 .256
2013–14 43 39 .524 1回戦敗退 ヒート 4, ボブキャッツ 0
シャーロット・ホーネッツ
2014–15 33 49 .402
2015–16 48 34 .585 1回戦敗退 ヒート 4, ホーネッツ 3
2016–17 36 46 .439
2017–18 36 46 .439
2018–19 39 43 .476
2019–20 23 42 .354
2020–21 33 39 .458 プレイイン・トーナメント敗退 ペイサーズ 1, ホーネッツ 0
通算勝敗 1083 1384 .439
プレイオフ 23 41 .359

主な選手編集

現役選手編集

プレーヤー スタッフ
Pos. # 名前 国籍 年齢 身長 体重 出身
G 2 ラメロ・ボール (LaMelo Ball)   20 (2001/08/22) 6 ft 7 in (2.01 m) 181 lb (82 kg) イラワラ・ホークス 
G 5 ジェームズ・ブックナイト (James Bouknight)   21 (2000/09/18) 6 ft 4 in (1.93 m) 190 lb (86 kg) コネチカット大学 
F 0 マイルズ・ブリッジズ (Miles Bridges)   23 (1998/03/21) 6 ft 7 in (2.01 m) 225 lb (102 kg) ミシガン州立大学 
F/C 22 ヴァーノン・キャリー・ジュニア (Vernon Carey Jr.)   21 (2000/02/05) 6 ft 9 in (2.06 m) 270 lb (122 kg) デューク大学 
G D・J・カートン (D. J. Carton)   21 (2000/08/05) 6 ft 2 in (1.88 m) 200 lb (91 kg) マーケット大学 
F 20 ゴードン・ヘイワード (Gordon Hayward)     31 (1990/03/23) 6 ft 8 in (2.03 m) 227 lb (103 kg) バトラー大学 
G/F 4 ウェス・イワンドゥ (Wes Iwndu)   26 (1994/12/20) 6 ft 6 in (1.98 m) 195 lb (88 kg) カンザス州立大学 
C 23 カイ・ジョーンズ (Kai Jones)   20 (2001/01/19) 6 ft 10 in (2.08 m) 221 lb (100 kg) テキサス大学 
F 18 アーノルダス・クルボカ (Arnoldas Kulboka)     23 (1998/01/04) 6 ft 10 in (2.08 m) 236 lb (107 kg) ビルバオ・バスケット 
G 16 スコッティ・ルイス (Scottie Lewis)     21 (2000/03/12) 6 ft 4 in (1.93 m) 188 lb (85 kg) フロリダ大学 
G/F 11 コディ・マーティン (Cody Martin)   25 (1995/9/28) 6 ft 5 in (1.96 m) 205 lb (93 kg) ネバダ大学リノ校 
F 6 ジェイレン・マクダニエルズ (Jalen McDaniels)   23 (1998/01/31) 6 ft 9 in (2.06 m) 192 lb (87 kg) サンディエゴ州立大学 
G/F 12 ケリー・ウーブレ・ジュニア (Kelly Oubre Jr.)   25 (1995/12/09) 6 ft 7 in (2.01 m) 203 lb (92 kg) カンザス大学 
C 24 メイソン・プラムリー (Mason Plumlee)   31 (1990/3/5) 6 ft 11 in (2.11 m) 236 lb (107 kg) デューク大学 
C 14 ニック・リチャーズ (Nick Richards)   23 (1997/11/29) 6 ft 11 in (2.11 m) 245 lb (111 kg) ケンタッキー大学 
G 3 テリー・ロジアー (Terry Rozier)   27 (1994/3/17) 6 ft 1 in (1.85 m) 190 lb (86 kg) ルイビル大学 
G イシュ・スミス (Ish Smith)   33 (1988/07/05) 6 ft 0 in (1.83 m) 175 lb (79 kg) ウェイクフォレスト大学 
F 21 JT・ソー (JT Thor)   19 (2002/8/26) 6 ft 10 in (2.08 m) 205 lb (93 kg) オーバーン大学 
F 25 P・J・ワシントン (P. J. Washington)   23 (1998/8/23) 6 ft 7 in (2.01 m) 229 lb (104 kg) ケンタッキー大学 

記号説明

外部リンク

更新日:2021年06月18日

デプス編集

年代別主要選手編集

太文字…殿堂入り選手 (C)…優勝時に在籍した選手 (M)…在籍時にMVPを獲得した選手 (50)…偉大な50人

コーチ、その他編集

歴代ヘッドコーチ編集

栄誉編集

チーム記録編集

シャーロット・ホーネッツのチーム記録

脚注編集

  1. ^ a b “Charlotte Hornets Name Returns to Carolinas”. NBA Media Ventures, LLC. (2014年5月20日). オリジナルの2014年5月25日時点におけるアーカイブ。. https://www.webcitation.org/6PpNdb5hf?url=http://www.nba.com/hornets/charlotte-hornets-name-returns-carolinas 
  2. ^ Jordan: Bobcats changing name to Hornets”. NBA.com. Turner Sports Interactive, Inc. (2013年5月21日). 2013年5月21日閲覧。
  3. ^ Spanberg, Erik (2014年4月29日). “End of an era: With Charlotte Bobcats out of the playoffs, Hornets return”. Charlotte Business Journal. http://www.bizjournals.com/charlotte/blog/queen_city_agenda/2014/04/end-of-an-era-with-charlotte-bobcats-out-of-the.html 
  4. ^ Sandomir, Richard. N.B.A. Board Approves Jordan’s Purchase of the Bobcats. The New York Times. 2010年3月18日.
  5. ^ Bobcats officially become Hornets in Charlotte NBA.com 2014年5月20日
  6. ^ Bobcats officially become Hornets in Charlotte”. National Basketball Association (2014年5月20日). 2015年12月29日閲覧。
  7. ^ Hornets all the buzz in Charlotte”. ESPN (2014年5月20日). 2015年1月25日閲覧。
  8. ^ 元レイカーズGMのミッチ・カプチャックがホーネッツの球団社長兼GMに就任”. nba.co.jp (2018年4月8日). 2018年4月10日閲覧。
  9. ^ Tim Cato (2018年4月13日). “Charlotte Hornets fire Steve Clifford after 5 years” (英語). sbnation.com. 2018年4月14日閲覧。

外部リンク編集