ネットワーク横浜(ネットワークよこはま)は、横浜市にあった地域政党。分権・共同・共生社会の、先進的大都市を目指して運動していた。

ネットワーク横浜
設立 2004年
設立者 2004年に神奈川ネットワーク運動に所属していた横浜市会議員6名が設立
解散 2011年
本部 日本の旗 日本 神奈川県横浜市
所在地 消費者運動
地域主義
文化多元主義
公用語 日本語
会長 代表:杉山典子
重要人物 石上恵子(初代代表)
杉山典子(2代目、最後の代表)
関連組織 神奈川ネットワーク運動
生活クラブ生活協同組合・神奈川
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2004年に、神奈川県の地域政党神奈川ネットワーク運動所属の横浜市会議員のうち6名が独立し、設立した。同時期に第20回参議院議員通常選挙で比例区で民主党現職で日本新党政治スクール・女性のための政治スクール事務局長円より子を推薦し再選。


神奈川ネットワーク運動からの独立の背景には横浜市と神奈川県内のそのほかの地域では、現状や規模、目指す方向に多くの相違があり、路線の対立があった為だと言われるが、神奈川ネットが、代表の下に意思決定のピラミッド化が進み、それへの反発もあったという説もある。

国政では民主党と共闘してきたが、2005年以降は憲法問題など路線の違いから、環境・平和路線を志向するなど、民主党と一線を画している。2007年第16回統一地方選挙では、県議選に候補者を擁立したり、市議選にはじめての男性候補[1]を擁立するなど、支持層拡大に向けての取り組みを行ったが、代表で横浜市議の石上恵子が落選するなど全体的に苦戦し、当選者は横浜市議選での4名にとどまった。円が校長たる政治スクール事務局長藤田みちるを2009年栄区補選で公認候補で擁立し初当選。

2011年第17回統一地方選挙で行われた横浜市議選では神奈川区選出の杉山典子代表[2]を含めて候補者6人全員が落選[3] したことで、活動資金も得られず組織の存続は難しくなった。これ以上の同じ形での運動は市民の理解が得られないと判断し同年6月18日に行われた総会にて解散した。但し区の支部組織の運営についてはそれぞれの組織に任せるほか、これまでの組織の資金をもとに市民運動のための基金を設けるとしている[4]。同じ日に行われた神奈川県知事選挙ではみんなの党、神奈川ネットワーク運動が推薦する開成町長の露木順一を支持した[5]

2012年7月、支部組織の一つ旧ネットとつかで代表を務めた宇都宮充子元横浜市議が、戸塚区を基盤に「政治を変える市民フォーラム」を設立した[6][7]2015年第18回統一地方選挙では、「ネットワーク横浜・iかながわ」代表として地域政党での政治活動を続けていた杉山が神奈川県議選に神奈川区で、宇都宮の後継として政治団体「政治を変える市民のネットワーク」代表の宮原裕美[3]が横浜市議選に戸塚区でそれぞれ立候補したが[8]、いずれも敗れ、同運動系議員の復活はならなかった。

脚注

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  1. ^ 神奈川ネットワーク運動を含め、全国の生活者ネット(代理人)運動系政治団体は、すべての候補者が女性になるのが通例である。
  2. ^ 1958年東京都生まれ、早稲田大学第一文学部卒業後、1993年に生活クラブ生協神奈川、1994年に神奈川ネットワーク運動に参加。2002年の補選で神奈川区から当選し、以後横浜市議を3期務め、「ネットワーク横浜」設立の原メンバーだった。2011年の落選後、2013年に行政書士として開業。出典:杉山典子のパワフル日記(ブログ)[1]内、「プロフィール」。
  3. ^ 横浜市議選開票速報.神奈川新聞社.
  4. ^ ネットワーク横浜が解散、市議全員落選”. 神奈川新聞 (2011年6月22日). 2011年6月22日閲覧。
  5. ^ 震災を考慮、選挙戦/知事選きょう告示”. 朝日新聞 (2011年3月24日). 2011年6月5日閲覧。
  6. ^ 政治を変える市民フォーラム公式サイト2012年9月閲覧。
  7. ^ 2014年の第47回衆議院議員総選挙では、宇都宮は戸塚区の近隣選挙区である神奈川4区で無所属(緑の党グリーンズジャパン支持、前回の総選挙では民主党公認候補)として立候補していた荻原隆宏を支援したが[2]浅尾慶一郎に敗れた。
  8. ^ 杉山と宇都宮はお互いを「仲間」とし、その活動をリンクで紹介していた。

関連項目

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外部リンク

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