ハイイロクイナ(灰色水鶏、学名:Rallus sanguinolentus) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。本種をマダラクイナ属Pardirallus)に分類する説もある。その場合学名は、Pardirallus sanguinolentusとなる。

ハイイロクイナ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: クイナ属
Rallus
: ハイイロクイナ
R. sanguinolentus
学名
Rallus sanguinolentus
(Swainson, 1838)
シノニム

Pardirallus sanguinolentus

和名
ハイイロクイナ
英名
Plumbeous Rail

分布

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ペルーチリボリビアブラジルパラグアイウルグアイアルゼンチンに分布する。南部で繁殖した個体の中には、冬季は北上して越冬するものもいる。迷鳥としてフォークランド諸島からも記録がある。

形態

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体長30-38cm。体の上面はオリーブ色がかった褐色で、後頭部は灰色みが強くなる。顔と体の下面は暗い灰色、下尾筒は黒色である。虹彩は赤色、嘴は緑色で基部は青色、脚は赤色である。

生態

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水辺の茂みの中に生息する。夜行性で日没後に活動する。

主に昆虫類を捕食する。

チリでの記録では繁殖時期は10-1月で草藪の中や地上に営巣し、1腹4-6個の卵を産む。

亜種

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以下の6亜種に分類される。

  • Rallus sanguinolentus sanguinolentus
  • Rallus sanguinolentus simonsi
  • Rallus sanguinolentus tschudii
  • Rallus sanguinolentus zelebori
  • Rallus sanguinolentus landbecki
  • Rallus sanguinolentus luridus

参考文献

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  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、54、161頁。