ハイタカ(鷂・灰鷹、Accipiter nisus)は、タカ目タカ科ハイタカ属に分類される猛禽類。ハイタカ属の模式種

ハイタカ
Sperber (Accipiter nisus) male -20200308 (2).JPG
ハイタカ Accipiter nisus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト
Status jenv NT.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Accipitriformes
: タカ科 Accipitridae
: ハイタカ属 Accipiter
: ハイタカ A. nisus
学名
Accipiter nisus (Linnaeus, 1758)
和名
ハイタカ
英名
Sparrowhawk

分布編集

ユーラシア大陸温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布している。

日本では、多くは本州以北に留鳥として分布しているが、一部は冬期に暖地に移動する。

形態編集

全長はオス約32cm、メス約39cm。オスは背面が灰色で、腹面には栗褐色の横じまがある。メスは背面が灰褐色で、腹面の横じまが細かい。

名前編集

「疾き鷹」が語源であり、それが転じて「ハイタカ」となった。かつては「はしたか」とも呼ばれていた[1]。元来ハイタカとは、ハイタカのメスのことを指す名前で、メスとは体色が異なるオスはコノリと呼ばれた。『大言海』によれば、コノリの語源は「小鳥ニ乗リ懸クル意」であるという。

生態編集

低地から亜高山帯にかけての森林や都市部に生息する。樹上に木の枝を束ねたお椀状の巣を作る。

食性は動物食で、鳥類や昆虫類などを空中または地上で捕食する。

繁殖形態は卵生で、1回に4-5個のを産む。

最大の天敵はオオタカ。そのため、体が大きなオオタカが入り込めない樹木が密生した森に巣が多いという研究結果がある。

人間との関係編集

オオタカと共に鷹狩に用いられた。

画像編集

脚注編集

  1. ^ 安部直哉「野鳥の名前」(山と渓谷社)255ページ

参考文献編集

  • 柴田佳秀 著、樋口広芳 編 『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』日本文芸社、2019年5月、144頁。ISBN 978-4537216851 

関連項目編集

外部リンク編集