ハチクイモドキ科(はちくいもどきか、学名 Momotidae)は、鳥類ブッポウソウ目の科である。

カワセミ亜目
アマゾンオオハチクイモドキ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ブッポウソウ目 Coraciiformes
亜目 : カワセミ亜目 Alcedines
: ハチクイモドキ科 Momotidae
学名
Momotidae (G.R.Gray1840)
和名
ハチクイモドキ(蜂喰擬)
英名
Motmots

ハチクイモドキ(蜂喰擬)と総称される。ハチクイモドキはかつては狭義には1種 Momotus momota を意味したが、この種は6種が混在していたことが判明し分割され、旧来の意味あいとは異なる。

特徴

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中南米の、メキシコからパラグアイおよびアルゼンチンまでと、トリニダード・トバゴに生息する。[1]

全長17–50cm(くちばし)は太く、やや下に曲がる。第3・第4(あしゆび)が癒着している。

羽色は鮮やか。2枚の中央尾羽が長く伸び、羽枝(繊維)が先端にのみある「ラケット状」になっている。

森林性。昆虫果実を食べる。

系統と分類

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カワセミ科 Alcedinidae(広義)が姉妹群である[2]。和名の似ているハチクイ科とは同目だが特に近縁ではない。

Sibley & Ahlquist (1990) では単型のハチクイモドキ小目 Momotida に分類されていた。

ブッポウソウ目
ブッポウソウ亜目

ブッポウソウ科 Coraciidae

ジブッポウソウ科 Brachypteraciidae

カワセミ亜目

カワセミ科 Alcedinidae

ハチクイモドキ科 Momotidae

コビトドリ科 Todidae

ハチクイ科 Meropidae

属と種

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国際鳥類学会議 (IOC)[3]による(絶滅群を除く。Momotus lessonii の綴りを訂正[4])。6属14種。

出典

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  1. ^ 三省堂編修所・吉井正『三省堂 世界鳥名事典』、三省堂、2005年、396-397頁。
  2. ^ Hackett, S. J.; Kimball, Rebecca T.; et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320 (5884): 1763–1768, doi:10.1126/science.1157704 
  3. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), “Mousebirds to hornbills”, IOC World Bird Names (version 2.5), http://www.worldbirdnames.org/n-mousebirds.html 
  4. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), “Woodpeckers & allies”, IOC World Bird Names (version 2.6 Draft), http://www.worldbirdnames.org/updates-tax.html