ハッサン・ホワイトサイド
ハッサン・ニアム・ホワイトサイド(Hassan Niam Whiteside , 1989年6月13日 - )は、アメリカ合衆国・ノースカロライナ州ガストニア出身のプロバスケットボール選手。ポジションはセンター。
ポートランド・トレイルブレイザーズ時代 (2019年) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1989年6月13日(35歳) |
出身地 | ノースカロライナ州シャーロット |
身長 | 213cm (7 ft 0 in) |
体重 | 120kg (265 lb) |
ウィングスパン | 230cm (7 ft 7 in)[1] |
キャリア情報 | |
高校 |
パターソン・スクール (ノースカロライナ州レノア) |
大学 | マーシャル大学 |
NBAドラフト | 2010年 / 2巡目 / 全体33位[1] |
サクラメント・キングス から指名 | |
プロ選手期間 | 2010–現在 |
ポジション | C |
背番号歴 | 21 |
経歴 | |
2010-2012 | サクラメント・キングス |
2010-2012 | →リノ・ビッグホーンズ |
2012-2013 | スーフォールズ・スカイフォース |
2013 | リオグランデバレー・バイパーズ |
2013 | アムチット・クラブ |
2013 | 四川ブルーホエールズ |
2013-2014 | アルムッタヘド・トリポリ |
2014 | 南京モンキーキング |
2014 | アイオワ・エナジー |
2014-2019 | マイアミ・ヒート |
2014 | →スーフォールズ・スカイフォース |
2019-2020 | ポートランド・トレイルブレイザーズ |
2020-2021 | サクラメント・キングス |
2021-2022 | ユタ・ジャズ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
来歴
編集サクラメント・キングス
編集元NFL選手の父を持つホワイトサイドは[2]、自らはバスケットボール選手を目指した。大学は数々の有力校からのスカウトが来る中、マーシャル大学に進学[3]。1年間プレーしただけで2010年のNBAドラフトにアーリーエントリーした。2巡目全体33位でサクラメント・キングスから指名された。
しかし、同年はデマーカス・カズンズを5位で指名していたこともあり、ホワイトサイドにはあまりチャンスを与えられず、NBADLのリノ・ビッグホーンズで大半を過ごすことになり、2012年7月16日、解雇された[4]。
海外・Gリーグ
編集2012年12月14日、NBADLのスーフォールズ・スカイフォースと契約した[5]。2013年1月4日、ダミアン・ソーンダースとのトレードでリオグランデバレー・バイパーズにトレードされた[6]。Dリーグのシーズン終了後、レバノンのアムシートクラブと契約した。2013年5月26日、中国プロバスケットボールリーグのマイナーリーグNBLに所属する四川金強と契約、27試合に出場して、平均25.7得点、16.6リバウンド、5.1ブロック、1.4スティールをあげ、NBLの最優秀守備選手、オールNBLファーストチームに選ばれた。またプレーオフでチームは無敗でチャンピオンとなり、彼はファイナルのMVPに選ばれた。
2013年11月、レバノン・バスケットボール・リーグのAl Mouttahed Tripoliと契約した[7]。2014年4月、チームから解雇された[8]。同年5月、江蘇同曦大聖に加入17試合でプレーした。
マイアミ・ヒート
編集2014-15シーズンの2014年11月24日にマイアミ・ヒートと契約、3試合に出場した後、12月13日にスーフォールズ・スカイフォースに送られたが[9]、2日後にヒートに呼び戻された[10]。1月4日のブルックリン・ネッツ戦で11得点、10リバウンドのダブル・ダブルを達成した[11]。1月11日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で自己ベストの23得点、16リバウンド、2スティール、2ブロックをあげた[12]。1月25日のシカゴ・ブルズ戦では、25分間の少ない時間の中で14点、13リバウンド、12ブロックと自身初のトリプル・ダブルを達成した。NBAでブロックショットを含むトリプル・ダブルを達成したのは、2013年2月28日のジョアキム・ノア以来であった[13]。この12ブロックはヒートの球団記録となった[14]。12得点、12リバウンド、12ブロック以上を達成したのは、1997-98シーズンにダラス・マーベリックスのショーン・ブラッドリーが達成して以来の記録であり、過去25年では、1993-1994シーズンにオーランド・マジックのシャキール・オニール、1992-93シーズンにデンバー・ナゲッツのディケンベ・ムトンボが記録しているだけで、4人目の記録であり、ベンチスタートで25分以内の出場選手が12ブロックを記録したのは、1989年3月にゴールデンステート・ウォリアーズのマヌート・ボルが20分の出場で13ブロックして以来の記録となった[13]。
2016-17シーズン開幕前の2016年7月1日、4年9600万ドルでヒートと契約を延長した[15]。自身初を含む4回の30得点以上を記録した。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
編集2019年6月6日に4チーム間のトレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した。
2019-20シーズン、12月12日のデンバー・ナゲッツ戦で自身最多を更新する33得点を記録した[16]。
このシーズンは自身2度目となるブロック王に輝いた。
キングス復帰
編集個人成績
編集略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
NBAレギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010–11 | SAC | 1 | 0 | 2.0 | .0 | --- | --- | --- | .0 | .0 | .0 | .0 |
2011–12 | 18 | 0 | 6.1 | .444 | --- | .417 | 2.2 | .0 | .2 | .8 | 1.6 | |
2014–15 | MIA | 48 | 32 | 23.8 | .628 | --- | .500 | 10.0 | .1 | .6 | 2.6 | 11.8 |
2015–16 | 73 | 43 | 29.1 | .606 | --- | .650 | 11.8 | .4 | .6 | 3.7 | 14.2 | |
2016–17 | 77 | 77 | 32.6 | .557 | --- | .628 | 14.1 | .7 | .7 | 2.1 | 17.0 | |
2017–18 | 54 | 54 | 25.3 | .540 | 1.000 | .703 | 11.4 | 1.0 | .7 | 1.7 | 14.0 | |
2018–19 | 72 | 53 | 23.3 | .571 | .125 | .449 | 11.3 | .8 | .6 | 1.9 | 12.3 | |
2019–20 | POR | 67 | 61 | 30.0 | .621 | .571 | .686 | 13.5 | 1.2 | .4 | 2.9 | 15.5 |
2020–21 | SAC | 36 | 4 | 15.2 | .563 | .000 | .519 | 6.0 | .6 | .3 | 1.3 | 8.1 |
2021–22 | UTA | 65 | 8 | 17.9 | .652 | --- | .623 | 7.6 | .4 | .3 | 1.6 | 8.2 |
通算 | 551 | 332 | 24.7 | .586 | .308 | .605 | 10.8 | .6 | .5 | 2.2 | 12.6 |
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | MIA | 10 | 10 | 29.1 | .681 | --- | .591 | 10.9 | .3 | .8 | 2.8 | 12.0 |
2018 | 5 | 5 | 15.4 | .450 | --- | .615 | 6.0 | .2 | .0 | 1.2 | 5.2 | |
2020 | POR | 5 | 3 | 21.2 | .542 | 1.000 | .500 | 7.0 | .4 | .2 | 2.0 | 6.8 |
2022 | UTA | 6 | 0 | 10.8 | .417 | --- | .250 | 5.2 | .0 | .3 | 1.3 | 1.8 |
キャリア | 26 | 18 | 20.7 | .592 | 1.000 | .560 | 7.9 | .2 | .4 | 2.0 | 7.3 |
大学
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009–10 | マーシャル | 34 | 23 | 26.1 | .524 | .600 | .588 | 8.9 | .3 | .6 | 5.4 | 13.1 |
タイトル・表彰・記録
編集- ブロック王 : 2回 (2016, 2020)
- リバウンド王 : 1回 (2017)
- NBAオールディフェンシブ・セカンドチーム : 1回 (2016)
- 1試合10ブロック : 5回 (史上11人目)
- トリプルダブル : 4回
- 1試合12得点・12リバウンド・12ブロック以上 : 2015年1月25日、史上4人目
脚注
編集- ^ “Hassan-Whiteside”. draftexpress.com (2010年). 2021年12月4日閲覧。
- ^ https://usatoday30.usatoday.com/sports/college/mensbasketball/2010-03-21-2933979410_x.htm
- ^ http://espn.go.com/college-sports/basketball/recruiting/player?id=72045&action=login&externalNav=true
- ^ “KINGS WAIVE HASSAN WHITESIDE”. nba.com (2012年7月16日). 2015年8月27日閲覧。
- ^ “Skyforce Acquires Whiteside”. nba.com (2012年12月14日). 2015年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月27日閲覧。
- ^ “Skyforce Acquires Saunders From Vipers”. nba.com (2013年1月4日). 2015年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月27日閲覧。
- ^ “Hassan Whiteside signed by Al Moutahed”. COURT SIDE NEWSPAPER (2013年11月13日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “Hassan Whiteside officially fired from Al Mouttahed Club”. CEDARS BASKETBALL (2014年4月30日). 2014年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月27日閲覧。
- ^ “HEAT Assign Napier and Whiteside to Skyforce”. nba.com (2014年12月13日). 2015年8月27日閲覧。
- ^ “HEAT Recall Napier and Whiteside From Skyforce”. nba.com (2014年12月15日). 2015年8月27日閲覧。
- ^ “Watch Hassan Whiteside Strong Hand Some Nets Shots (Video)”. ALL U CAN HEAT (2015年1月11日). 2015年8月27日閲覧。
- ^ “Hassan Whiteside shiwing plenty of upside as Miami Heat trupmps Los Angeles Clippers”. マイアミ・ヘラルド (2015年1月11日). 2015年8月27日閲覧。
- ^ a b “Hassan Whiteside does a lot in a little time”. ESPN (2015年1月26日). 2015年8月26日閲覧。
- ^ “Heat at Bulls - Sunday, January 25, 2015”. 2015年8月27日閲覧。
- ^ Hassan Whiteside will sign a four-year, $96 million contract with Heat
- ^ “Portland Trail Blazers at Denver Nuggets Box Score, December 12, 2019”. Basketball-Reference.com (2019年12月12日). 2020年8月1日閲覧。
- ^ “Kings Sign Hassan Whiteside”. NBA.com (November 27, 2020). October 21, 2021閲覧。
- ^ “Report: Kings signing Hassan Whiteside”. NBA.com (November 25, 2020). December 8, 2020閲覧。