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ハージェスト・リッジ

マイク・オールドフィールドのアルバム

『ハージェスト・リッジ』（Hergest Ridge）は、マイク・オールドフィールドが1974年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。

『ハージェスト・リッジ』
マイク・オールドフィールド の スタジオ・アルバム
リリース
録音 1974年春 オックスフォードシャー ザ・マナー・スタジオ
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ヴァージン・レコード
マーキュリー・レコード（2010年ヴァージョン）
プロデュース マイク・オールドフィールド、トム・ニューマン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位（イギリス[2]）
  • 12位（オランダ[3]）
  • 87位（アメリカ[4]）
    • マイク・オールドフィールド アルバム 年表
    チューブラー・ベルズ
    （1973年）    		ハージェスト・リッジ
    （1974年）    		ジ・オーケストラル・チューブラー・ベルズ
    （1975年）
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    背景 編集

    アルバム・タイトルは、当時オールドフィールドが住んでいたヘレフォードシャーにある丘に由来しており、イングランドの田園地帯をイメージして作曲された[1]。前作『チューブラー・ベルズ』と同様、オックスフォードシャーのザ・マナー・スタジオにおいて、オールドフィールド自身による様々な楽器のオーバー・ダビングを中心にレコーディングが進められた[1]。

    オールドフィールドの姉サリー・オールドフィールドに加えて、元メロウ・キャンドルのクロダー・シモンズもボーカルで参加した[5]。また、クレジットには明記されていないが、オールドフィールドの兄テリー・オールドフィールド（英語版）（木管楽器）や、ケヴィン・エアーズのアルバム『彼女のすべてを歌に』（1971年）のレコーディングでオールドフィールドと共演したウィリアム・マーレイ（シンバル）も参加したといわれる[5]。

    本作のクワイアとストリングスの指揮を担当したデヴィッド・ベッドフォードは、後に本作全編のオーケストラ編曲を行っており、NASAとトニー・パーマーが制作したドキュメンタリー映画『The Space Movie』では、オーケストラ・ヴァージョンの録音の一部が使用された[1]。

    反響・評価 編集

    全英アルバムチャートでは3週連続で1位を獲得したが[2]、1974年9月29日付のチャートでは、自身の前作『チューブラー・ベルズ』によって首位から蹴落とされる結果となった[6]。アメリカでは前作ほどの成功を収められず、1974年10月26日付のBillboard 200で最高87位を記録するにとどまった[4]。

    Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『チューブラー・ベルズ』と同様の多彩な音作りを維持している」と評している[7]。また、Richard Haversは2023年、「前作よりもクラシカルで複雑」「レイフ・ヴォーン・ウィリアムズやアーノルド・バックスといった、20世紀初頭のイングランドの作曲家を思わせる」と評している[1]。

    収録曲 編集

    特記なき楽曲はマイク・オールドフィールド作曲。

    1. ハージェスト・リッジ（パート1） - "Hergest Ridge, Part 1" - 21:29
    2. ハージェスト・リッジ（パート2） - "Hergest Ridge, Part 2" - 18:45

    2010年デラックス・エディション盤ボーナス・トラック 編集

    2. もろびと声あげ - "In Dulci Jubilo (For Maureen)" (Robert Lucas Pearsall) - 2:45
    3. スパニッシュ・チューン（1974年プロモーショナル・シングル・ヴァージョン） - "Spanish Tune" - 3:11

    2010年デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク 編集

    デラックス・エディション盤のディスク1には2010年のステレオ・ミックスが収録され、1974年のオリジナル・ステレオ・ミックスは、本ボーナス・ディスクの1.と2.に収録された。

    1. ハージェスト・リッジ（パート1） - "Hergest Ridge, Part 1" - 21:32
    2. ハージェスト・リッジ（パート2） - "Hergest Ridge, Part 2" - 18:40
    3. ハージェスト・リッジ（1974年デモ・パート1） - "Hergest Ridge, Part 1" - 20:21
    4. ハージェスト・リッジ（1974年デモ・パート2） - "Hergest Ridge, Part 2" - 18:13

    2010年デラックス・エディション盤ボーナスDVD 編集

    2010年の5.1サラウンド・ミックスを収録。

    1. ハージェスト・リッジ（パート1） - "Hergest Ridge, Part 1"
    2. ハージェスト・リッジ（パート2） - "Hergest Ridge, Part 2"

    参加ミュージシャン 編集

    脚注 編集

    [脚注の使い方]
    1. ^ a b c d e Havers, Richard (2023年8月28日). “Mike Oldfield Scales New Heights With 'Hergest Ridge'”. uDiscoverMusic. 2023年9月28日閲覧。
    2. ^ a b HERGEST RIDGE - MIKE OLDFIELD | Official Charts
    3. ^ Mike Oldfield - Hergest Ridge - dutchcharts.nl
    4. ^ a b “Mike Oldfield Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2021年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月28日閲覧。
    5. ^ a b “Hergest Ridge”. Dark Star Mike Oldfield Magazine. 2023年9月28日閲覧。
    6. ^ Official Album Chart on 29/9/1974 | Official Charts
    7. ^ DeGagne, Mike. “Mike Oldfield - Hergest Ridge Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年9月28日閲覧。

    外部リンク 編集

    先代
    ポール・マッカートニー&ウイングス
    『バンド・オン・ザ・ラン』     		全英アルバムチャート ナンバーワン・アルバム
    1974年9月8日 - 9月28日（3週）     		次代
    マイク・オールドフィールド
    『チューブラー・ベルズ』
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