バニッツァブルガリア語: баница英語: banitsa)は、ブルガリア朝食ブランチに食べられる柔らかく薄いパイ生地パンである[1][2][3][4]

バニッツァとヨーグルトドリンク

日本語のカタカナ表記ではバニツァもある[3][5]

概要

編集
 
市販バニッツァ(ソフィア
 
ホウレンソウ、春タマネギ、フェタチーズ入りバニッツァ

コリкориkori)と呼ばれる薄い生地(一般的にはフィロとも[2][5])にシレネと呼ばれる白いチーズを包み、オーブンで焼いたキッシュにも似たパイのようなパンである[1][3][6]

ブルガリアでは国民的な食であり、ほとんどのブルガリア人に好まれている[6]ホウレンソウカボチャ、ナッツ類が入ることもあり、大きさや形状も様々なものがある[3][7]。首都のソフィアにはバニッツァの専門店もある[2][3][4]

使用する食材や作り方は各家庭ごとに異なるため、その違いが原因となってブルガリア人の間で喧嘩が起こることもある[3]

薄いコリを何枚か重ね、シレネを巻いて並べて容器に収める、というように繰り返し作業が多く、製作に時間もかかることから、現代のブルガリア人の間ではより簡単にできるレシピの開発も行われている[6]

出典

編集
  1. ^ a b くろにゃん (2023年12月9日). “【本場の味】ブルガリア大使館公認の「ブルガリア料理とワイン」を東京の4つのホテルで味わってみませんか”. Yahoo!ニュース. 2024年7月16日閲覧。
  2. ^ a b c 石黒アツシ (2020年6月28日). “【世界ひとり飯18】ブルガリアならではの朝ごはんを、名もなきパティスリーで”. TABIZINE. 2024年7月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 嶋崎毅 (2013年12月17日). “ブルガリアのおふくろの味:バニツァ”. 地球の歩き方. 2024年7月16日閲覧。
  4. ^ a b 佐藤わか子 (2006年9月9日). “<世界の食紀行>ブルガリアのパン【1】”. All About. p. 1. 2024年7月16日閲覧。
  5. ^ a b 池田浩明 (2022年12月27日). “徹底したこだわりで生まれる異国感 「朝食店」のスピンオフ/世界のパン「PADARIA」”. &[and]. 朝日新聞. 2024年7月16日閲覧。
  6. ^ a b c 国民に愛され続ける「バニッツァ」は、白チーズが決め手”. 明治ブルガリアヨーグルト倶楽部. meiji (2021年7月). 2024年7月16日閲覧。
  7. ^ 佐藤わか子 (2006年9月9日). “<世界の食紀行>ブルガリアのパン【1】”. All About. p. 2. 2024年7月16日閲覧。

外部リンク

編集