パーセク

距離を表す計量単位

パーセク英語: parsec記号: pc)は、距離を表す計量単位であり、約 3.085677581×1016 m(約3.26光年)である。主として天文学で使われる。

パーセク
parsec
パーセク
記号 pc
非SI単位
長さ
SI 約3.085 677 581×1016 m
定義 1天文単位が1角度を張る距離
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1981年までは天文学の分野に限り国際単位系 (SI) と併用してよい単位とされていたが、現在ではSIには含まれていない単位である。

年周視差が1秒角 (3600分の1度) となる距離が1パーセクである。つまり、1天文単位 (au) の長さが1秒角の角度を張るような距離を1パーセクと定義する[1]。すなわち1 pc = cot(π/648000) auである。

1 パーセクは次の値に等しい。

  • 3.085677581×1016 m = 約 30.857 Pm[2]
  • 206264.806247 au
  • 3.261563777 ly

名称は「per sec (毎秒) 」の意味と説明されることがあるが、これは誤りである。正しくは、「parallax (視差) 」と「second (秒角) 」を組み合わせてできたものである。

具体例編集

天文学では、100万(106)パーセクであるMpcがしばしば登場する。1 Mpc = 326万光年。

解説編集

  • おとめ座超銀河団の隣の超銀河団は、うみへび座ケンタウルス座超銀河団であるが、両者は非常に近い関係にある。
  • クエーサーは、天体の中でも最も明るいものであるが、宇宙が若い頃(20億〜30億歳の頃)に多く形成された天体であるため、遠くに見えている。(遠くの天体は過去の事象が見えている)
  • ヘルクレス座かんむり座グレートウォールは、今までに観測された中で最も大きな宇宙の大規模構造
  • かみのけ座銀河団を核とするかみのけ座超銀河団も、おとめ座超銀河団の隣の超銀河団であるが、所属するフィラメントは異なる。かみのけ座超銀河団はかみのけ座ウォールの中心部である。
  • ハッブルの法則をおとめ座銀河団に当てはめてみると、20Mpc x 67km/s/Mpc = 1340km/s となり、おとめ座銀河団は、1340km/sという速度で、我々から遠ざかっている。ここから、おとめ座銀河団の重力による銀河系がおとめ座方向へ近づく速度 185km/sを引くことにより、実際の相対速度1155km/sが導かれる。
  • シャプレー超銀河団は、ラニアケア超銀河団の隣の超銀河団。

その他編集

科学者の間で冗談として パーセクの 10−18 倍の長さのアトパーセク(attoparsec)という単位が使われることがあり[3]、約 30.85 ミリメートルにあたる[4]

符号位置編集

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+3376 - ㍶
㍶
SQUARE PC

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 『『理科年表』平成26年(2014年)版』国立天文台、丸善出版、2013年11月30日、369頁。ISBN 978-4-621-08738-1
  2. ^ Recommendation concerning Units (SI Units), Table 5. Non-SI units that are recognised for use in astronomny.”. 国際天文学連合. 2017年3月3日閲覧。
  3. ^ Attoparsec Cool Jargon of the Day[信頼性要検証]
  4. ^ The New Hacker's Dictionary Third Edition, compiled by Eric S. Raymond,pp.49-50, The MIT Press, 1996, ISBN 0-262-18178-9

関連項目編集

天文学の長さの単位[編集]
メートル
SI単位)
天文単位 光年 パーセク
1 m = 1 ≈ 6.68459×10−12 ≈ 1.05700×10−16 ≈ 3.24078×10−17
1 au ≈ 1.49598×1011 = 1 ≈ 1.58125×10−5 ≈ 4.84814×10−6
1 ly ≈ 9.46073×1015 ≈ 6.32411×104 = 1 ≈ 3.06601×10−1
1 pc ≈ 3.08568×1016 ≈ 2.06265×105 ≈ 3.26156 = 1