メインメニューを開く

ヒメダイ(姫鯛、学名 Pristipomoides sieboldii )は、スズキ目フエダイ科に分類される魚の一種。インド太平洋熱帯域のやや深い海に生息する肉食魚で、日本では高級魚として扱われる。

ヒメダイ
FMIB 42465 Bowersia ulaula Jordan & Evermann; from the type.jpeg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: フエダイ科 Lutjanidae
亜科 : ハマダイ亜科 Etelinae
: ヒメダイ属 Pristipomoides
Bleeker,1852
: ヒメダイ P. sieboldii
学名
Pristipomoides sieboldii (Bleeker,1854)
和名
ヒメダイ(姫鯛)
英名
Lavender jobfish
Lavender snapper

学名の種名"sieboldii"は、江戸末期に長崎に赴任し日本の動植物を研究したシーボルトに対する献名である。日本での地方名として、オゴ(東京)コマス(八丈島)チイキ(小笠原・和歌山・高知)アカトンボ(静岡)チビキ、ホンチビキ(和歌山・広島)アカキコイ(鹿児島)クルキンマチ(沖縄)などがある。

成魚は全長40cmほどだが、稀に1mに達する。体は前後に細長い紡錘形で、体色は紫褐色である。尾鰭は大きく二叉する。背鰭は棘条と軟条の間で僅かに低くなるがほぼ四角形になる。背鰭と臀鰭の最後の軟条は糸状に伸び、他の軟条の2倍以上になる。ハマダイに似るが体色が異なり、背鰭の中央が極端に低くならないので区別できる。

アフリカ東岸・南日本・ハワイ・オーストラリア北岸まで、インド太平洋の熱帯海域に広く分布する。南東大西洋のVema海山からの記録もある。日本では本州中部以南に分布する。

水深100-300mほどの岩礁域に生息し、大陸棚や海山の上に多い。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・頭足類など小動物を幅広く捕食する。

深海延縄釣りで漁獲されるが、若魚は磯釣りで釣れることもある。身は白身で、日本では高級食材として評価されている。刺身焼き物煮物など様々な料理に用いられる。

参考文献編集

  • 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 ISBN 4-8326-0042-7
  • 檜山義夫監修『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
  • 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7
  • 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
  • 蒲原稔治著・岡村収補『エコロン自然シリーズ 魚』保育社 1966年初版・1996年改訂 ISBN 4-586-32109-1
  • 岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(フエダイ科解説 : 岩槻幸雄)ISBN 4-635-09027-2
  • Pristipomoides sieboldii - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(11/2008).