フォーサイス (哨戒フリゲート)

艦歴
発注
起工 1943年12月6日
進水 1944年5月20日
就役 1945年2月11日
退役 1946年8月2日
その後 1947年オランダに売却
除籍
性能諸元
排水量 基準 1,430トン
満載 2,415トン
全長 303 ft 11 in (92.6 m)
全幅 37 ft 6 in (11.4 m)
吃水 13 ft 8 in (4.1 m)
機関 ボイラー3基 5,500軸馬力
タービン2基 2軸推進
最大速力 20ノット (37 km/h)
航続距離
乗員 190名
兵装 3インチ50口径対空砲3門
40mm機関砲 4門
20mm機関砲 9門
ヘッジホッグ 1基
対潜爆雷投射機(Y砲)8基
爆雷投下軌条 2条

フォーサイス (USS Forsyth, PF-102) は、アメリカ海軍の哨戒フリゲートタコマ級フリゲートの1隻。艦名はジョージア州フォーサイスに因む。

艦歴 編集

フォーサイスは1943年12月6日にオハイオ州クリーブランドアメリカン・シップビルディング社で起工した。1944年5月20日にメアリー・パーソンズによって命名、進水し、1945年2月11日に艦長E・M・オズボーン沿岸警備隊少佐の指揮下就役した。

カリブ海での整調訓練後、フォーサイスはニューファンドランドアージェンティア海軍基地に向かい、同地を拠点として気象観測任務に就く、4月2日に最初の任務に向けて出航、天候の観測を行い、艦船および航空機の救援に備えた。5月12日にもやと霧の中、降伏を希望したドイツ潜水艦の捜索を命じられる。その3日後、護衛駆逐艦サットン (USS Sutton, DE-771) と合流し、北緯46°39'、西経45°39' の海域で降伏したドイツ潜水艦 U-234 の乗員を移乗させる。U-234 は技術支援のため東京に向けて航行中であった。乗艦していた日本軍将校2名が降伏を拒否して自決した。

その後フォーサイスの艦内で同艦の医官はU-234の医官と共に、捕獲したU-234の小火器を検査中に負傷したサットンの乗員の手術を行った。フォーサイスは負傷した水兵をアージェンティアに輸送し、5月18日に到着した。負傷兵は治療の甲斐無く、多量の内出血のため1週間後に死亡した。

北大西洋での任務の5ヶ月後、フォーサイスはブラジルレシフェに向けて出航、1945年12月1日に到着した。1946年3月1日までレシフェを拠点として気象観測任務を行い、3月8日にトリニダードへ向けて出航した。3月14日の24:00、フォーサイスは海上で海軍を退役し、直ちに沿岸警備隊に就役した。トリニダードからボストンに向かい、フォーサイスは3月23日に到着した。気象観測任務をもう一度行った後、フォーサイスはニューオーリンズに移動し、同地で1946年8月2日に退役した。

退役後は海軍に返還され、廃棄のため海事局に移管された。フォーサイスは1947年にオランダに売却され、キュムラス (Cumulus) と改名、1963年まで気象観測艦として使用された後廃棄された。


外部リンク 編集