ブラックフライデー (買い物)

アメリカ発祥の安売り日

ブラックフライデー英語: Black Friday)とは、11月の第4木曜日の翌日にあたる日のことである。小売店などで大規模な安売りが実施される。

ブラックフライデー前日深夜開店前から店の前にできた行列と、開店と同時に駆け込む客(2013年)

アメリカ合衆国では感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日は正式の休暇日ではないが休暇になることが多く、ブラックフライデー当日は感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日にもなっている。買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされている[1][2]。また、年末商戦の幕開けを告げるイベントでもある[2][3]

2020年11月27日2021年11月26日2022年11月25日2023年11月24日にあたる。

日本語では黒字の金曜日とも訳される[1][2][3]

アメリカ編集

1961年ごろからフィラデルフィアで始まり、1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉で、当日は買い物客で道路が混むことからそう呼ばれている。名付けたのはフィラデルフィアの警察で、人が外に溢れて仕事が増えるために「真っ暗な金曜日」と呼んだことがきっかけとされる。当初、小売店などはこの言葉に不快感を示して「ビッグフライデー」という言葉を作ったが、一般には「ブラックフライデー」で広まった。その後、フィラデルフィアの新聞が「小売業者が儲かり黒字になる」という解釈を発表してからは、良い意味で使われるようになった[4]。「ブラックマンデー」(1987年の世界的株価大暴落の開始日)などという言葉との連想で使われている。

日本編集

日本でも11月は年末商戦を控えて売り上げが伸び悩むため、消費喚起を狙って、ブラックフライデーのセールが開催されるようになった。2016年には、ノジマイオングループが初めて本格的なブラックフライデーのセールを開催した[5][6][1]。2021年には、アマゾンジャパンが、11月26日(第4金曜日)から1週間、Black Fridayによるタイムセールを行った。

日本の場合、感謝祭に類似する祝日である勤労感謝の日(11月23日)にあわせて[7]、あるいは冬物ニーズが高まる二十四節気の一つ・小雪(11月21日頃)にあわせて[注釈 1]実施されることが多く、アメリカの「ブラックフライデー」より1週間程度早いことが多い。

米国に比べ盛り上がりが限定的との声もあり、「需要の先食いになるだけ」と語る大手スーパー関係者もいる[10]

イギリス編集

イギリスでは、クリスマス翌日から行われる一斉セール、ボクシング・デーという年末商戦があるが、イギリス国内でも約1か月早く始まるブラックフライデーが浸透しつつあり、2019年のボクシング・デー商戦が不振に終わった理由の一つとして挙げられるようになった[11]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ アマゾンの場合は2019年の繰り上げ事例[8]に対して、2020年は日本時間の11月27日開始と発表した[9]

出典編集

  1. ^ a b c 売上高7割増の好発進 北陸でもブラックフライデー 北国新聞、2016年11月26日閲覧。
  2. ^ a b c 日本でもブラックフライデー=米国発商戦、イオンなど実施 時事通信、2016年11月26日閲覧。
  3. ^ a b 「ブラックフライデー」日本でも…黒字の金曜 読売新聞、2016年11月26日閲覧。
  4. ^ 方顕哲 (2015年10月3日). “【萬物相】「韓国版ブラックフライデー」、人気商品は割引対象外”. 朝鮮日報. オリジナルの2015年10月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151004074937/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/03/2015100300431.html 
  5. ^ 【ノジマ】ブラックフライデーセール開催! – PS VRが当たるブラックボックスをGETする方法]” (日本語). usedoor (2016年11月25日). 2016年11月28日閲覧。
  6. ^ イオン最強のネットセール「サイバーウィーク」が11月25日から開催!〜店舗では「ブラックフライデー」も日本に導入”. ネタとぴ (2016年10月28日). 2016年11月27日閲覧。
  7. ^ “日本でも広がるブラックフライデー 22日からセール”. 朝日新聞. (2019年11月21日). https://digital.asahi.com/articles/ASMCP45RYMCPULFA00X.html 2019年11月21日閲覧。 
  8. ^ “アマゾンもセール前倒し 米発祥のブラックフライデー、日本でなぜ早い?”. 共同通信神戸新聞配信). (2019年11月19日). https://this.kiji.is/569761197846742113 2019年11月21日閲覧。 [リンク切れ]
  9. ^ 田沢梓門 (2020年11月24日). “「狙い目を逃さない」「本当にお得に買う」Amazonのブラックフライデー・サイバーマンデーの勝ち方 : リストの活用15分の判断” (日本語). Engadget日本語版. 2020年11月26日閲覧。
  10. ^ 中日新聞』、2019年11月22日、9面(朝刊)。
  11. ^ 英伝統の「ボクシング・デー」、米ブラック・フライデー普及で不振”. BBC (2019年12月27日). 2020年1月6日閲覧。

関連項目編集