プジョー・RCZは、フランスの自動車メーカー、プジョーが製造・販売していた「2+2」(ツープラスツー)タイプのスポーツクーペである。

プジョー・RCZ
T75型
前期型 フロント
前期型 リア
後期型 フロント(日本仕様)
概要
販売期間 2010年-2015年
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 1.6L 直4 THP 16V
2.0L 直4 HDI FAP
最高出力 1.6 THP 16V 156CH
115kW (156PS) /5,800rpm
1.6 THP 16V 200CH
147kW (200PS) /5,500prm
2.0 HDI FAP 163CH
120kW (163PS) /4,000rpm
最大トルク 1.6 THP 16V 156CH
240N·m (24.5kgf·m) /1,400rpm
1.6 THP 16V 200CH
270N·m (28.0kgf·m) /1,770rpm
2.0 HDI FAP 163CH
320N·m (32.6kgf·m) /2,000rpm
変速機 6速AT/6速MT
前: ストラット式
後: トーションビーム式
前: ストラット式
後: トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,612mm
全長 4,287mm(日本仕様は4,290mm)
全幅 1,854mm(日本仕様は1,845mm)
全高 1,359mm(日本仕様は1,360mm)
車両重量 1,394-1,474kg
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RCA 2011年モデル インテグラルレザーパック
RCZ 1.6 2011年モデル インテグラルレザーパック

概要 編集

 
308 RCZ

2007年9月に行われたフランクフルトモーターショーにおいてコンセプトカー308 RCZ」が発表され、その市販版として2009年9月の同モーターショーにおいて「RCZ」が発表、2010年4月に販売が開始された。生産はマグナ・シュタイアグラーツ工場で行われる[1]

プジョーの普通乗用車としては、1929年に発売された201以降初めて「2桁目に0を持つ3桁数字」を車名としない車種である。また、プジョーの新エンブレムも本車が初採用となった[2]

市販版RCZの発表が行われたフランクフルトショーには、三洋電機製のニッケル・水素バッテリーを搭載し、エンジンが前輪を、モーターが後輪を駆動する方式をとるハイブリッドモデルの「RCZハイブリッド4」も出展された。エンジンには2Lのディーゼルエンジンが搭載され、モーターは最高出力37PS、最大トルク20.4kgf·mを発揮する[3]

第31回2010-2011RJCカー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーに選出。第31回2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞を受賞。

メカニズム 編集

ガソリンエンジンは直4 1.6Lの直噴ツインスクロールターボエンジンが搭載され、最高出力156PSと200PSの2種類が用意される。

他に台数限定だがプジョースポールがF1マシンクラスのアルミピストンや専用足回りなどでチューニングした、1.6Lで最高出力270ps、最大トルク330Nmを発生し、6速マニュアルミッションを搭載する「RCZ R」「RCZ R Final Version」といった上位グレードも存在する。

ディーゼルエンジンには直4 2.0Lのターボエンジン1種類が用意される。ガソリンエンジンの156PS仕様にはBVA6型6速ATおよびBVM6型6速MTが、同200PS仕様およびディーゼルエンジンには6速MTのみが組み合わせられるが、6速AT車は2010年夏より発売される[4]。なお、ガソリンエンジンの200PS仕様は最大トルクが通常時で26.0kgf・mとなるが、オーバーブースト機能使用時には最大トルク28.0kgf・mまで向上する。

プラットフォームには308(第1世代)にも採用されるPSA「プラットフォーム2」を採用しており、前後のサスペンションは308と共有する[5]。また、内装も308のものをベースとしている[6]。外装では屋根からリアウインドウにかけて車両の中央部がくぼんだ「ダブルバブルルーフ」と呼ばれるデザインを採用しており、屋根の素材は標準車はアルミニウム、カーボンルーフパッケージではカーボン製となる[4]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集