プロテンレック(Protenrec) は、新生代中新世前期のアフリカに生息した、トガリネズミに似た形態の小型哺乳類。哺乳綱・真獣下綱アフリカトガリネズミ目(テンレック目)・テンレック科。最初期のテンレック類。

プロテンレック
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
中新世前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
上目 : アフリカ獣上目 Afrotheria
: アフリカトガリネズミ目 Afrosoricida
: テンレック科 Tenrecidae
亜科 : プロテンレック亜科 Protenrecinae
: プロテンレック属 Protenrec
学名
Protenrec
  • P.tricuspis

概要 編集

頭胴長10数cmほどと推定されている。発見されたのは、頭骨及び下顎、それに付随するのみであった。臼歯は、上顎プロトコーン(食物をすり潰す為の円錐形突起の一つ)が発達しており、ザランドドント(Zalambdodont、ザ=The、ランダ=ラムダ、ドント=歯)とよばれる、V字型の畝を持つ狭い三角形であった。全体の形態としては、現生のポタモガーレに近いとされる。

初期のテンレック科の化石記録は、中新世のアフリカ以外からはほとんど見つかっていない。

関連項目 編集

参考文献 編集