ボーダー病(ボーダーびょう、: border disease)は、ボーダー病ウイルス感染を原因とするヒツジヤギ感染症。ボーダー病ウイルスはフラビウイルス科ペスチウイルス属に属するRNAウイルスであり、多くの偶蹄類に感染する[1]。妊娠動物の感染により胎盤感染を引き起こす場合があり、時期により死流産、胎子の免疫寛容、内水頭症、関節弯曲症を引き起こす[1]。急性感染では発熱、まれに呼吸器症状、下痢を示す[1]

2012年、日本国内で初めて羊ボーダー病ウイルスが確認された[2]。感染動物はヒツジではなく、ブタであった[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c 迫田義博「【特集:Positive Strand RNA Virusのウイルス学】 ペスチウイルス」『ウイルス』第61巻第2号、日本ウイルス学会、2011年、229-248頁、doi:10.2222/jsv.61.229ISSN 0042-6857NAID 10030578373 
  2. ^ a b 豚コレラ清浄性確認検査で見出されたわが国初の羊のボーダー病ウイルス | 農研機構”. www.naro.go.jp. 2021年11月30日閲覧。

参考文献

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  • 清水悠紀臣ほか『動物の感染症』近代出版、2002年 ISBN 4874020747