マット・スローソン(Matt Slauson 1986年2月18日- )はオレゴン州スウィートホーム出身の元アメリカンフットボール選手。現役時代のポジションはガード

マット・スローソン
Matt Slauson
基本情報
ポジション ガード
生年月日 (1986-02-18) 1986年2月18日(38歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗オレゴン州スウィートホーム
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 315 lb =約142.9kg
経歴
大学 ネブラスカ大学
NFLドラフト 2009年 / 6巡目全体193位
初出場年 2009年
初出場チーム ニューヨーク・ジェッツ
所属歴
2009-2012 ニューヨーク・ジェッツ
2013-2015 シカゴ・ベアーズ
2016-2017 サンディエゴ/ロサンゼルス・チャージャーズ
2018 インディアナポリス・コルツ
NFL 通算成績
出場試合数 116試合
先発出場試合数 113試合
ファンブルリカバー 1回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

プロ入りまで 編集

ネブラスカ大学に入学、1年次の2005年は、当初スペシャルチームの一員としてPATFGの時に起用された。シーズン終盤には、オフェンスラインのローテーションにも入った。2年次の2006年には、右タックルとして11試合に先発出場、最後の2試合は足の負傷により欠場した。コットンボウルでチームに復帰したが、出場時間は限定的なものであった。この年チームのトータルオフェンスは全米14位となり、4人のランニングバックは合計で2,400ヤードを走り、26タッチダウンをあげた。またQBザック・テイラーは大学のシーズンパス記録を更新、カンファレンスの最優秀攻撃選手に選ばれた。スローソンもAP通信などのメディアから、カンファレンスのセカンドチームに選ばれた。3年次の2007年には、右ガード及び左右のタックルとして8試合の先発を含む12試合に出場した。シーズン当初は、右ガードの先発の座をマイク・ハフと交代交代で起用され、カンザス州立大学戦では左タックル、最終週のコロラド大学戦では右タックルとして先発した。この年チームのトータルオフェンスは1試合平均468.2ヤードを獲得、パスオフェンスは大学記録となる1試合平均323.8ヤードを獲得した。オフェンスラインはパス296回中、18サックしか許さなかった。4年次の2008年に右ガードとして全13試合に先発し、ビッグ12カンファレンスのセカンドチームに選ばれる活躍を見せた[1]

NFL 編集

2009年のNFLドラフト6巡でニューヨーク・ジェッツに指名されて入団した[2]。当時のオフェンスラインコーチ、ビル・キャラハンは、ネブラスカ大学時代のヘッドコーチを務めたことがあり、スローソンを指導したことがあった[3]。1年目の2009年は、ガードとセンターで3試合に出場した[4]

2010年、ジェッツがアラン・ファニカを放出すると[5]、ドラフトで指名されたヴラディミール・デュカスとポジションを争い[6]、開幕から先発の座を確保した[7]

2011年11月、デトロイト・ライオンズエンダムカン・スーに批判が集まった際、大学時代のスーは、チームメートから慕われる存在ではなかったことを明かし、他の現役選手を現役引退に追い込むことができる力を持つスーを、コントロールする必要があると語った[8]。同年12月、プレーオフ出場が厳しくなり、批判が集まるマーク・サンチェスを擁護した[9]

2012年は、全試合に先発出場し、相手選手にサックを許さなかった[10]。10月8日に行われたヒューストン・テキサンズ戦でブライアン・クッシングの膝下にカットブロック英語版を行い、クッシングは左膝ACLを断裂し、シーズン絶望となった[11]。このプレーで反則のコールはされなかったが、その後不正なピールバックブロックであったとして、1万ドルの罰金をNFLから課された[12]。なお2013年からは、これまでタックルボックス内であれば認められていたピールバック・ブロックが、タックルボックス内でも禁止となり、15ヤードの反則になることが決まった[13]

2013年3月29日、シカゴ・ベアーズと1年契約を結んだ[14]。この年ベアーズはNFL2位の445得点、トータル獲得ヤード6,109、パス獲得ヤード4,450、TDパス32、ファーストダウン獲得344回はいずれもチーム記録となった.[15]

2014年1月2日、ベアーズと4年間の契約延長を果たした[16]2014年ニューイングランド・ペイトリオッツ戦で胸筋を断裂、シーズン残り試合を欠場した。

2016年5月1日、ベアーズを解雇された[17]。5月7日、サンディエゴ・チャージャーズと2年契約を結んだ。この年、センターとして全16試合に先発出場した。

2017年は左ガードとして先発出場した[18]。第7週のデンバー・ブロンコス戦で上腕二頭筋を負傷し、故障者リスト入りし、残り試合を欠場した[19]

2018年3月20日、インディアナポリス・コルツと1年300万ドルで契約を結んだ[20]。開幕から5試合は右ガードとして先発したが、10月8日に故障者リスト入りした[21]

2019年2月6日、現役引退を表明した[22]

人物 編集

幼少の頃、吃音言語障害を患っていた[23]

ランブロッカーとして評価されている[24]

脚注 編集

  1. ^ Honor & Awards”. ネブラスカ大学. 2013年3月31日閲覧。
  2. ^ Jets sign sixth-round pick Matt Slauson”. Sporting News (2009年5月19日). 2013年3月31日閲覧。
  3. ^ Jets take versatile Slauson with final pick”. ニューヨーク・デイリーニューズ (2009年4月26日). 2013年3月31日閲覧。
  4. ^ Jets' Slauson, Ducasse friends despite competition”. CBSスポーツ (2010年8月13日). 2013年3月31日閲覧。
  5. ^ Rich Cimini (2010年4月25日). “Jets to cut veteran Faneca”. ESPN. 2013年3月31日閲覧。
  6. ^ Jane McManus (2010年8月7日). “Vet and rookie battle for guard spot”. ESPN. 2013年3月31日閲覧。
  7. ^ Colin Stephenson (2010年9月9日). “Jets award starting left guard job to Matt Slauson”. nj.com. 2013年3月31日閲覧。
  8. ^ スーの大学同僚、「誰かがコントロールする必要ある」”. NFL JAPAN (2011年11月26日). 2013年3月31日閲覧。
  9. ^ ジェッツの選手、批判殺到のQBとOCを擁護”. NFL JAPAN (2011年12月27日). 2013年3月31日閲覧。
  10. ^ Chicago Bears, guard Matt Slauson agree to 1-year contract”. FOXニュース (2013年3月29日). 2013年3月31日閲覧。
  11. ^ オフェンス>ディフェンス? リード処分騒動で不満噴出”. NFL JAPAN (2012年11月24日). 2013年3月31日閲覧。
  12. ^ Jane McManus (2012年10月12日). “Source: Matt Slauson to appeal”. ESPN. 2013年3月31日閲覧。
  13. ^ ピールバック・ブロックは全面的に禁止”. アメフトNewsJapan (2013年3月20日). 2013年3月31日閲覧。
  14. ^ ベアーズ、前ジェッツの先発Gスローソン獲得”. NFL JAPAN (2013年3月30日). 2013年3月31日閲覧。
  15. ^ Mayer, Larry (2014年1月24日). “McCown, Slauson on 'All-Joe' team”. シカゴ・ベアーズ. 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月15日閲覧。
  16. ^ Josh Alper (2014年1月2日). “Bears extend Tim Jennings, Matt Slauson for four years”. NBCスポーツ. 2014年2月2日閲覧。
  17. ^ Rich Campbell (21016-05-01). “Bears release veterans Matt Slauson, Antrel Rolle”. シカゴ・トリビューン. 2020年3月15日閲覧。
  18. ^ Los Angeles Chargers Archive”. ourlads.com (2017年9月1日). 2020年3月15日閲覧。
  19. ^ Matt Slauson Out for the Year with Biceps Injury”. ロサンゼルス・チャージャーズ (2017年10月23日). 2020年3月15日閲覧。
  20. ^ Andrew Walker (2018年3月20日). “Colts Sign Free Agent Center/Guard Matt Slauson”. インディアナポリス・コルツ. 2020年3月15日閲覧。
  21. ^ Andrew Walker (2018年10月8日). “Colts Place Starting Guard Matt Slauson On IR; Sign Center/Guard Evan Boehm”. インディアナポリス・コルツ. 2020年3月15日閲覧。
  22. ^ Nick Shook (2019年2月6日). “Guard Matt Slauson retires after 10 seasons in NFL”. nfl.com. 2020年3月15日閲覧。
  23. ^ The source of Matt Slauson's strength”. ESPN (2010年8月15日). 2013年3月31日閲覧。
  24. ^ 注目FAの攻撃ライン、トップ40を紹介 -中編-”. NFL JAPAN (2013年3月9日). 2013年3月31日閲覧。

外部リンク 編集