マニラ連続保険金殺人事件

マニラ連続保険金殺人事件(マニラれんぞくほけんきんさつじんじけん)は、2014年から2015年フィリピンマニラで発生した保険金殺人事件。

マニラ連続保険金殺人事件
日付 2014年-2015年
攻撃側人数 A事件では3人(他に1人が犯行を幇助)
B事件では2人
死亡者 男性A・男性B
犯人 A事件では主犯男I・共犯男X・共犯男Y・幇助犯の女Z
B事件では主犯男I・共犯男X
動機 保険金目的
対処 犯人を逮捕起訴
刑事訴訟 主犯格Iは一審二審死刑判決を受け上告
Xは無期懲役(控訴せず確定)
Yは懲役15年(控訴棄却・上告せず確定)
Zは懲役6年(控訴せず確定)
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事件編集

男性A殺害事件編集

山梨県韮崎市の整骨院経営A(当時32)を殺害するため、IはYに「Aをやって(殺害して)くれ」と指示した。そのことをYがXに聞くとXは「知ってる。殺し屋と話も付いている」と話したという。YがAとタクシーに乗り、途中で用を足すふりをしてYが車を降りたところを殺し屋が襲った。もう一人のマニラ在住の男が犯行場所を示し、「途中のコンビニから電話をしろ。おしっこで車を降りろ。車に残っているとお前も撃たれる」と指示したという。殺害は打ち合わせ通りにおこなわれ、銃弾を2発浴びたAは病院で死亡したが、死ぬ前に「I」の名前を繰り返していたとカルテに記載されていた。

男性B殺害事件編集

山梨県笛吹市の会社役員B(当時42)はAがタクシー乗車中に射殺された際、マニラに同行。関係者によると、Aには1億円の海外旅行保険が掛けられ、Bの経営する建材卸会社が受取人になっていた。Bは現地時間の2015年9月1日早朝、IとXから胸と肩に計3発の銃撃を受け、マニラ南部の住宅街の路上に倒れて死亡した。

逮捕・起訴編集

2014年10月、フィリピン・マニラで日本人男性が殺害された事件で、山梨県警察は2016年5月12日に日本人男I・X・Yとフィリピン人女Zを保険金殺人の容疑で逮捕した。被害者に高額の保険をかけて現地の殺し屋を雇ったもので、容疑者の1人は前月にテレビ番組「スッキリ!!」の取材で全容を明らかにしていた[1]

主犯格Iの裁判編集

2017年8月25日甲府地方裁判所で行われた裁判員裁判で(丸山哲巳裁判長)は事件の首謀者Iに検察側の求刑通り死刑を言い渡した[2]

2019年12月17日控訴審の東京高等裁判所の(青柳勤裁判長)は被告人Iの控訴を棄却した[3]

共犯者らの裁判編集

Aの殺害を幇助したフィリピン国籍の女Zに、甲府地裁(丸山哲巳裁判長)は殺人幇助罪などの罪で懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。

Yが殺人の実行役を手配した上、Aを殺害現場におびき出していたことから甲府地方裁判所の丸山哲巳裁判長はAに対する殺人罪などの罪でYに求刑通り懲役15年を言い渡した[4]

AとBに対する殺人罪などの罪に問われた男Xに甲府地方裁判所は求刑通り無期懲役を言い渡した。丸山哲巳裁判長は「計画的な上に巧妙で冷酷。終生の間、罪の償いにあたらせることが相当だ」と述べた一方で、真相解明に貢献したと結論づけ死刑は回避した[5]

脚注編集