マース川
マース川(マースがわ、オランダ語:Maas、フランス語:Meuse ムーズ)は、フランス北東部を水源としベルギーを流れオランダで北海へ注ぐ川である。
マース川 | |
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![]() マーストリヒト付近 | |
延長 | 925 km |
平均流量 | 230 m³/s |
流域面積 | 36,000 km² |
水源 | フランス |
水源の標高 | 409 m |
河口・合流先 | 北海※ |
流域 |
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※オランダのフースデンで、ベルフセ・マース川とアフヘダムセ・マース川に分流する。 |
9世紀頃よりアルザス、ロレーヌ地方がフランスに併合されることとなるヴェストファーレン条約が締結された1648年まで、神聖ローマ帝国の西の国境線がこの河川であった。このことよりドイツ国歌「ドイツの歌」の歌詞の1番にて「マース川からメーメル川まで」とその領土範囲を郷愁的に歌っていることでも有名である(1番は現在のドイツでは国歌とされていない)。また、流域であるベルギーのワロン工業地帯は欧州大陸で最初に産業革命が始まったところとしても知られている。
オランダのナイメーヘン付近でマース・ワール運河によりライン川と接続され、フランスでは運河網によってセーヌ川とも通じている。北海に注ぐ河口部では、オランダの大規模治水計画であるデルタ計画により可動堰や防潮水門等で水位制御されている。
流域の自治体・都市編集
支流編集
関連項目編集
- マルヌ・ライン運河(Marne-Rhine Canal) - セーヌ川の支流であるマルヌ川とライン川をつなぐ運河で、コメルシ付近でマース川と接続されている。全長312kmの運河網で、1853年に完成した。
- 東運河 - マース川とモーゼル川・ソーヌ川をつなぐ運河。
- ジュリアナ運河(Julianakanaal) - マーストリヒトからマースブラハトまで、本川を船舶が航行できないため1935年に完成したバイパス運河。全長36km。
- マース・ワール運河 - ナイメーヘン付近でライン川の分流であるワール川と接続する運河で、1927年に完成した。全長13.5 km。
- モササウルス(絶滅爬虫類)- マース流域で最初に発掘されたため「マース川のトカゲ」という意味の名が付けられた。
- バルジの戦い