メディカルノート

日本の企業

株式会社メディカルノート(英語名:MedicalNote, Inc.)は、東京都港区に本社を置く日本の企業。2014年10月に梅田裕真井上祥が共同で創業。

株式会社メディカルノート
MedicalNote, Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
107-0061
東京都港区北青山一丁目17番1号 二丁目9番5号 スタジアムプレイス青山5F
設立 2014年10月30日
業種 情報・通信業
事業内容 医療情報メディア「Medical Note」、オンライン医療相談サービス「Medical Note医療相談」、医療機関のDX支援「Hospital Manager」
代表者 梅田 裕真・井上 祥
外部リンク https://medicalnote.co.jp/
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2015年3月に医療情報メディア「Medical Note」を立ち上げたのち、オンライン医療相談サービス「Medical Note医療相談」を立ち上げ、2020年10月からは医療機関のデジタルトランスフォーメーション(DX)をサポートする「Hospital Manager」を提供している。

概要 編集

自身の医療課題をきっかけに、病院以外で信頼できる医療情報を得られる場がないことに課題を感じたエンジェル投資家の梅田 裕真と、医学教育や医療におけるコミュニケーションを研究テーマとしていた医師の井上 祥が共同で創業[1]。「医師と患者をつなぐ」をビジョンに、2,400人超の医師・医療従事者と連携しながら、医療現場発の情報発信を行っている[2][3]

信頼できる医療情報を提供することを理念としており、医療情報メディア「Medical Note」のコンテンツは、すべて医師・医療従事者が監修。取り扱っている疾患数は2139(2020年5月)その中には、患者数が少なく大手サイトでは取り上げられないような希少疾患や難病も多く含まれている[4]

日本医学会前会長の医師・髙久史麿が特別顧問を、世界医師会/日本医師会名誉会長の横倉義武が医療アドバイザーとして在籍するほか、公益財団法人日本対がん協会をはじめとした医療団体や医療機関と業務提携を結ぶなど、医療業界との繋がりを深めている[5][6]

沿革 編集

2014年 編集

  • 2014年10月30日:株式会社メディカルノート設立

2015年 編集

  • 2015年3月:医療情報メディア「Medical Note」を開始
  • 2015年7月:ジャフコから2.5億円の資金調達[7][8]

2017年 編集

  • 2017年5月31日:アフラックと業務提携[9]

2018年 編集

  • 2018年3月27日:バンコク病院と業務提携[10]
  • 2018年6月4日:ヤフーが運営する「Yahoo!検索」と連携し、検索結果に疾病情報を提供[11][12]
  • 2018年10月9日:神奈川県横浜市の医療情報サイトと連携[13]
  • 2018年11月1日:日本医学会元会長・髙久史麿氏が特別顧問に就任[14]

2019年 編集

  • 2019年2月9日:「Medical Note」スマートフォンアプリ版の提供開始[15]
  • 2019年3月5日:「Medical Note」編集長に毎日新聞「医療プレミア」前デスクが就任[16]
  • 2019年6月25日:東京海上ホールディングス株式会社と資本業務提携[17]

2020年 編集

  • 2020年4月30日:「今、医師が届けたい 新型コロナウイルス感染症(Covid19)最新情報」をオープン[18]
  • 2020年7月7日:Googleと医療情報へのアクセスを支援する取り組みを開始[19][20]
  • 2020年10月27日:医療機関DX支援に向けWeb予約等管理システム「Hospital Manager」の提供を開始[21]
  • 2020年11月13日:世界医師会/日本医師会名誉会長 横倉義武氏がアドバイザーに就任[22]

主な運営サービス 編集

Medical Note 編集

医療情報メディア。2,400名超の医師・専門家の協力のもと、最新のエビデンスや専門家の臨床経験に基づいた信頼できる医療情報の提供を行う。Google検索における「医療情報パネル」には同サービスの情報が提供されている[23]

Medical Note医療相談 編集

インターネットを通じて、専門医を中心とした医療従事者に相談ができるオンライン医療相談(遠隔健康医療相談)サービス。アフラック[24]東京海上日動[25]ユーグレナ[26]などとも連携。ベネッセホールディングス[27]メルカリ[28]UUUM(ウーム)[29]などが福利厚生として導入している。

Hospital Manager 編集

Web予約、事前問診、ビデオ通話/オンライン診療、決済をワンストップで実施する医療機関向け管理ツール。病院のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援[21]

脚注 編集

  1. ^ Corporation, Mynavi. “株式会社メディカルノート 代表取締役CEO・創業者 梅田裕真|スタートアップ企業特集|求人・転職エージェントはマイナビエージェント”. 求人・転職エージェントはマイナビエージェント. 2021年2月8日閲覧。
  2. ^ Innovation, Beyond Health|ビヨンドヘルス 健康・医療 Disruptive. “医師と患者をつなぐ、新型コロナで問われる新たな価値”. Beyond Health|ビヨンドヘルス 健康・医療 Disruptive Innovation. 2021年2月8日閲覧。
  3. ^ 2020/09/23 (2020年9月23日). “Googleと連携する2大医療情報サイトから学ぶ 「信頼性」と「わかりやすさ」を両立する記事制作とは | Medinew [メディニュー]”. medinew.jp. 2021年2月8日閲覧。
  4. ^ 日経クロステック(xTECH). “「信頼できる医療情報とは何か」に向き合い続ける”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  5. ^ 医療アドバイザリーボードの設置と日本医学会 前会長 髙久史麿医師のメディカルノート特別顧問就任について”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年2月8日閲覧。
  6. ^ 世界医師会/日本医師会名誉会長 横倉義武氏が、メディカルノートのアドバイザーに就任”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年2月8日閲覧。
  7. ^ Iwamoto, Yuhei. “「品質重視」の医療情報サイトを運営するメディカルノート、ジャフコから2.5億円の資金調達” (英語). TechCrunch Japan. 2021年2月8日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ 医師100人以上が寄稿する医療メディア「メディカルノート」が2億5千万円を資金調達、医療機関の検索機能も | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報”. thebridge.jp (2015年7月20日). 2021年2月8日閲覧。
  9. ^ アフラックとメディカルノートが業務提携、スマホアプリ・新サービスを検討”. TECH+ (2017年6月2日). 2021年2月8日閲覧。
  10. ^ 日経クロステック(xTECH). “IT×医療で東南アジアの在留邦人を支援、メディカルノート”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  11. ^ 日経クロステック(xTECH). “メディカルノートが「Yahoo!検索」と連携”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  12. ^ 検索に正しい医療情報を--Yahoo!検索、メディカルノートの情報を掲載”. CNET Japan (2018年6月4日). 2021年2月8日閲覧。
  13. ^ メディカルノート、横浜市の医療情報サイトと連携”. 日本経済新聞 (2018年10月9日). 2021年2月8日閲覧。
  14. ^ 医療アドバイザリーボードの設置と日本医学会 前会長 髙久史麿医師のメディカルノート特別顧問就任について”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年2月8日閲覧。
  15. ^ ishii, shintaro. “約1800件の疾患、1600本超の医師への取材から医療情報を探せるスマホアプリ” (英語). TechCrunch Japan. 2021年2月8日閲覧。[リンク切れ]
  16. ^ 「メディカルノート」が毎日新聞「医療プレミア」の前デスクを編集長に迎えて新コンテンツを開始 | Media Innovation” (2019年3月12日). 2021年2月8日閲覧。
  17. ^ 東京海上ホールディングス(8766)、医療情報プラットフォーム運営のメディカルノートと資本業務提携 | M&Aニュース | 日本M&Aセンター”. www.nihon-ma.co.jp. 2021年2月8日閲覧。
  18. ^ Innovation, Beyond Health|ビヨンドヘルス 健康・医療 Disruptive. “医師と患者をつなぐ、新型コロナで問われる新たな価値”. Beyond Health|ビヨンドヘルス 健康・医療 Disruptive Innovation. 2021年2月8日閲覧。
  19. ^ 信頼できる医療情報へのアクセスを支援--Google、メディカルノート、メドレーらが協力”. CNET Japan (2020年7月7日). 2021年2月8日閲覧。
  20. ^ 2020/09/23 (2020年9月23日). “Googleと連携する2大医療情報サイトから学ぶ 「信頼性」と「わかりやすさ」を両立する記事制作とは | Medinew [メディニュー]”. medinew.jp. 2021年2月8日閲覧。
  21. ^ a b メディカルノート、医療機関DX支援に向けWeb予約等管理システム「Hospital Manager」の提供を開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年2月8日閲覧。
  22. ^ 世界医師会/日本医師会名誉会長 横倉義武氏が、メディカルノートのアドバイザーに就任”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年2月8日閲覧。
  23. ^ 朽木誠一郎 (2022年4月26日). “グーグル、検索結果に「医療情報パネル」を表示 病気の概要など提供”. withnews (朝日新聞社). https://withnews.jp/article/f0220426005qq000000000000000W0bx10201qq000024669A 2022年10月15日閲覧。 
  24. ^ 日経クロステック(xTECH). “メディカルノート、アフラック社員向けにオンライン医療相談サービス”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  25. ^ 東京海上日動あんしん生命、東京海上日動、オンライン医療相談サービス「MedicalNote医療相談」を再提供 | シンニチ保険WEB”. 2021年2月8日閲覧。
  26. ^ 日経クロステック(xTECH). “ユーグレナ、ヘルスケア×IT領域に本格参入”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  27. ^ 日経クロステック(xTECH). “メディカルノート、ベネッセ従業員向けに「Medical Note 医療相談」提供開始”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月8日閲覧。
  28. ^ メディカルノート、メルカリ従業員にオンライン医療相談を提供開始 - WorkMaster(ワークマスター)”. WorkMaster(ワークマスター) |ビジネスパーソンの知的好奇心を刺激するニュースサイト. 2021年2月8日閲覧。
  29. ^ News, A. M. P. (2020年9月9日). “UUUM、専属クリエイターらに向けオンライン医療相談サービスを導入”. AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア. 2021年2月8日閲覧。

外部リンク 編集