ランサローテ島
ランサローテ島(スペイン語: Lanzarote、スペイン語発音: [lanθaˈɾote, lansa-])はイベリア半島から南西に1,000 km、アフリカ大陸の北西より大西洋沖125kmに位置するカナリア諸島を構成する島のひとつである。島の中心地はアレシフェ。カナリア諸島自治州のラス・パルマス県に属する。
現地名: Lanzarote | |
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![]() ランサローテの旗 | |
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地理 | |
場所 | 大西洋 |
座標 | 北緯29度02分06秒 西経13度37分59秒 / 北緯29.035度 西経13.633度座標: 北緯29度02分06秒 西経13度37分59秒 / 北緯29.035度 西経13.633度 |
諸島 | カナリア諸島 |
島数 | 7 |
面積 | 845.9 km2 (326.6 sq mi) |
最高標高 | 671 m (2,201 ft) |
最高峰 | Peñas del Chache, Famara |
行政 | |
州 | カナリア諸島 |
県 | ラス・パルマス県 |
最大都市 | アレシフェ(人口55,203人) |
人口統計 | |
人口 | 142,132人(2012年時点) |
人口密度 | 227,6 /km2 (5,895 /sq mi) |
民族 | スペイン人ほか |
地理編集
ランサローテ島は北緯29°2′56"、西経13°37′12"に位置している。南西11kmにフエルテベントゥラ島、また北東1kmにラ・グラシオーサ島がある。島の形は北東から南西に細長く、面積は845,94km2である。
18世紀の大規模な火山活動によって溶岩台地と300以上のクレーターが見られる典型的な火山島で、島の東部にあるティマンファヤ国立公園には約200km2にわたって大規模な火山地形が広がる。
19世紀、ヨーロッパのワイナリーがフィロキセラ禍で壊滅していく中、この島はフィロキセラの生息することが困難であったため、土着のブドウ種マルヴァシアが生き残り、現在は樹齢100年を超すブドウからワインが生産されている。
人口動態編集
2010年時点で、ランサローテには139,000人が住んでおり[1]、2006年の127,000人から9.4%増加した[2]。島の行政府は、59,000人の人口を抱える中心都市のアレシフェにある[1]。住民の大多数 (73.9%) はスペイン人で、イギリス人 (4.0%)、ドイツ人 (2.6%)、アイルランド人 (2.5%) など他のヨーロッパ諸国からの住民もかなりの数を数える[3]。他に、コロンビア、モロッコ、エクアドル、西アフリカ、中華人民共和国、インドからの移住者もおり、人口の15.6%を依然として占めている。
人種 | 人口 | 全人口に占める割合 |
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スペイン人 | 99,998 | 73.9% |
コロンビア人 | 5,703 | 4.2% |
イギリス人 | 5,420 | 4.0% |
モロッコ人 | 3,606 | 2.7% |
ドイツ人 | 3,450 | 2.6% |
アイルランド人 | 3,378 | 2.5% |
エクアドル人 | 1,950 | 1.4% |
その他 | 11,758 | 8.7% |
島には、国際空港のアレシフェ空港があり、2008年には5,438,178人の乗客がここを通って旅行した[4]。観光は過去40年間、産業は唯一農業だけであった島の経済を支えてきた。初期の開拓者たちが、悪魔の出来事として火山噴火を最初に経験したため、ランサローテの紋章は悪魔である。
ランサローテは、ラス・パルマス県の一部であり、7つの自治体に分割される。
文化編集
フランスの作家ミシェル・ウエルベックに『ランサローテ島』(河出書房新社、2014年)という作品がある。
ポルトガルのノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴは晩年をランサローテ島で過ごし、2010年6月に同地で没した。
映画編集
観光編集
ギャラリー編集
出典編集
- ^ a b “Datos de Lanzarote - Población de derecho de Lanzarote según municipio”. 2009年11月24日閲覧。
- ^ “Datos de Lanzarote — Población de derecho de Lanzarote según municipio”. 2007年11月8日閲覧。
- ^ “Informe sobre la Población de Lanzarote — Marzo 2006 (pdf)”. 2009年11月24日閲覧。
- ^ “Tráfico de pasajeros, operaciones y carga en los aeropuertos españoles 2008 (pdf)”. 2009年11月24日閲覧。
- ^ “米国初の海底美術館がオープン、なぜ海底なのか?”. ナショナル ジオグラフィック日本版 (2018年6月7日). 2018年9月16日閲覧。
- ^ “スペイン沖、「水中美術館」のスペクタクル”. WIRED.jp (2016年2月22日). 2018年9月16日閲覧。