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ドクター・フー』(Doctor Who)は、1963年からイギリスBBCで放映されている世界最長のSFテレビドラマシリーズである。

Doctor Who
ジャンル SFドラマ
出演者 ドクター
(現在:ジョディ・ウィッテカー
コンパニオン
(現在:ブラッドリー・ウォルシュトシン・コールマンディップ・ギル
制作 英国放送協会
放送
放送国・地域 イギリスの旗 イギリス
公式ウェブサイト
旧シリーズ
出演者 ドクター
ウィリアム・ハートネル
パトリック・トラウトン
ジョン・パートウィー
トム・ベイカー
ピーター・ディヴィソン
コリン・ベイカー
シルベスター・マッコイ
放送期間 1963年11月23日 - 1989年12月6日
放送分 25分
回数 26シーズン694
テレビスペシャル
出演者 ドクター
ポール・マッギャン
放送期間 1996年5月12日
放送分 90分
新シリーズ
出演者 ドクター
クリストファー・エクルストン
デイヴィッド・テナント
マット・スミス
ピーター・カパルディ
ジョディ・ウィッテカー
放送期間 2005年3月26日 - 現在
放送分 45分
回数 11シリーズ
公式ウェブサイト
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目次

概要編集

基本的なストーリーとして一貫しているのは、主人公のドクターと呼ばれる異星人が地球人の仲間とともに時空を自由に行き来して、旅をする道中で遭遇する、地球や他の惑星で起こる理不尽な外敵侵略やタイムパラドックスなどを防ぐために奔走するという冒険物語である。「ドクター」とは仮の名前で、本名は明かされていない(エピソードによっては、本名は地球語では発音できない、という趣旨の説明がされることもある)。その背景はエピソードを重ねていくうちに徐々に明かされてゆく。

1989年に一度終了したあと、1996年に単発の特別版を経て、2005年に新シリーズがスタートし、現在も放映されている。当初は子供向け番組だったが、シリーズ長期化に伴ってその人気は不動のものとなり、イギリスのポップカルチャーに多大な影響を与えた番組となった。ロン・グレイナー作曲によるオープニングテーマは放送開始のBBC Radiophonic Workshop制作バージョン以来、いくつかの別バージョンを経ながらも、一貫して同じ曲が使われている。

熱狂的ファンのことを「フーヴィアン」と呼ぶ。

あらすじ編集

 
ターディス

ドクターはもともとギャリフレイ(ガリフレイ:Gallifrey)という惑星に棲むタイムロード (Time Lord) という種族だった。タイムロードは外見は人間と同じだが、心臓を2個持ち、体が重度の損害を受けた場合は少なくとも12回まで別の体に再生 (Regeneration) できる能力を持つ非常に長命な種である。また彼らはターディスTARDIS : Time And Relative Dimension In Space の略)というタイムマシンにより、宇宙のあらゆる場所、時代に行けるほど高度な文明力を持つ。ただし、自分たちの高い技術を他種族に知られることを恐れて基本的には宇宙で起こる事件に関しては不干渉主義を貫いていた。ドクターはそうした官僚主義的な状態に反発して、修理中のターディスを盗み出して出奔し、数々の冒険を重ねていくことになる。

エピソードリスト編集

旧シリーズ(1963年 - 1989年)編集

 
番組開始時より1967年まで使用されたタイトルロゴ。

1963年11月23日から放送開始。1989年12月6日の放送をもって26年間続いたシリーズの幕を下ろした。1話25分であるが、1985年のシーズン22のみ1話45分。

日本では株式会社ポニーキャニオンから1986年にクラシックシリーズのシーズン12『サイバーマンの逆襲』[1]とシーズン13『火星のピラミッド』[2]が、1987年5月21日にシーズン14『死のロボット』[3]がVHSでリリースされた。いずれもトム・ベイカーが4代目ドクターを演じていた時代の作品である。

1993年にはNHK-BS2の衛星劇場にて『火星のピラミッド』を含むシーズン13の吹替版が放送された。4代目ドクターの吹替を行った玄田哲章は同局で放映の新シリーズ(後述)でオープニング・ナレーションも担当している

登場人物編集

ドクター編集

初代ドクター
演 - ウィリアム・ハートネル
はじめはドクターの正体が不明のため、孫娘スーザンとともに旅をする謎に包まれた神秘的な老人として描かれている。また、当初はターディスは操縦不能で、行き先は運任せである。シーズン4序盤の "The Tenth Planet"で寿命が尽き、2代目ドクターに再生する。この主役の交代は、ハートネルの病状の悪化によるものである。
その後シーズン10の"The Three Doctors"において、テレビ画面に映る映像という限られたものではあるが再登場し、2代目、3代目ドクターと共演する。ハートネルの死後に放映された番組20周年記念テレビ映画『The Five Doctors』ではリチャード・ハンドールが演じた。
2代目ドクター
 
1967年から1969年まで使用されたタイトルロゴ。
演 - パトリック・トラウトン
シーズン4序盤の "The Tenth Planet" の中で初代ドクターから再生した姿。シーズン6最終話 "The War Games" のラストで他種族に干渉してはいけないというタイムロードの掟を破った罪で3代目ドクターに再生させられ、ターディスを使用不能にしたうえで20世紀の地球に流される。
その後シーズン10の"The Three Doctors"、1983年のテレビ映画『The Five Doctors』にて再登場。シーズン22の"The Two Doctors"では6代目ドクターと顔を合わせる。
3代目ドクター
 
3代目ドクター
演 - ジョン・パートウィー
シーズン6最終話"The War Games"にて2代目ドクターから再生した姿。
シーズン11最終話"Planet of the Spiders"の中で致死量の放射線を浴び、4代目ドクターに再生する。
その後も『The Five Doctors』やチャリティドラマ"Dimensions in Time"で再登場し、歴代ドクターと共演する。
4代目ドクター
演 - トム・ベイカー / 日本語版 - 玄田哲章
シーズン11最終話"Planet of the Spiders"の中で3代目ドクターから再生した姿。シーズン18最終話 "Logopolis" の中でマスターとの戦闘中アンテナから落下し、5代目ドクターに再生する。その後も『The Five Doctors』、"Dimensions in Time"で再登場し、歴代ドクターと共演する。番組50周年記念特別番組『The Day of the Doctor』のラストではトム・ベイカーがカメオ出演し、11代目ドクターとの絡みを見せる。
その予測できない行動が最もドクターらしいと評価され、2007年に行われた投票で10代目ドクターにその地位を譲るまでは、歴代ドクターの人気トップだった。
5代目ドクター
演 - ピーター・デイヴィソン
シーズン18最終話"Logopolis"の中で4代目ドクターから再生した姿。シーズン21終盤の "The Caves of Androzani" で、致命的な毒物であるスペクトロックスに曝され、6代目ドクターに再生する。
"Dimensions in Time" で歴代ドクターと共演したほか、2007年12月に新シリーズのシーズン3の番外編にあたる『Time crash』に登場し、10代目ドクターと顔を合わせる。
6代目ドクター
演 - コリン・ベイカー
シーズン21終盤の "The Caves of Androzani" の中で5代目ドクターから再生した姿。暴力的なエピソードが多く、このころから視聴率も低下してくる。エピソードの制作数も減らされ、打ち切りの危機も見え始める。シーズン23は全エピソードを通してドクターがタイムロードの裁判にかけられるというストーリーである。
外見は40代の金髪の男性で、乱雑な頭髪に赤や黄色のカラフルな上着、派手な色のネクタイや傘、縞模様のズボンという、歴代ドクター中もっとも奇妙な出で立ちである(服の色などは変わることが多い)。襟には猫を模したバッジをつけている。派手な服装とは対照的に性格は不安定でエゴが強く、横暴で生意気、怒りっぽく、メランコリックで予測不可能な精神の持ち主として描かれる。しかし、その暴力的な性格はファンには不評であった。
シーズン24の初回"Time and the Rani"でターディスがラニによって撃墜され、その衝撃で7代目ドクターに再生する。その後"Dimensions in Time"で再登場する。
7代目ドクター
演 - シルヴェスター・マッコイ
シーズン24の初回"Time and the Rani"の中で6代目ドクターから再生した姿。1996年のテレビ映画の中でギャングに狙撃され搬送された病院内で死亡し、8代目ドクターに再生する。

重要キャラクター編集

コンパニオン
ドクターは、毎回1人から3人の仲間とともにターディスで旅し、様々な危機に対してともに立ち向かう。その仲間たちはコンパニオンと呼ばれている。若い女性であることが多い。地球人だけでなく、異星人やタイム・ロード (ロマーナ) であることもある。冒険ののち、彼らは様々な事情でターディスを降りることになるが、サラ・ジェーン・スミスのように時をおいてドクターと再び合流することもある。
ダーレク
日本語版 - 屋良有作
ダヴロス博士がカレド族から生み出した、惑星スカロのタコ型ミュータント種族。DNA操作により憎悪以外のあらゆる感情を抹消され、ダーレク以外の生命を絶滅させようとしている。
戦闘に特化するために強固な金属の甲殻に入っており、機械的に歪んだ声で「exterminate!」と叫びながら大規模な殺戮を行う。宇宙最大の脅威と言われ恐れられている。
シーズン1の "The Dalek" にて初登場し、たちまち人気を博して番組のヒットの火付け役となった悪役である。その後も幾度となくドクターと対決する。
 
ダブロス
ダブロス博士
日本語版 - 加藤精三
惑星スカロのカレド族の科学者。自らの種族からダーレクを創造し、彼らの力による宇宙の支配を企む。
サイバーマン
惑星モンダスで生まれ、全身をサイボーグ化した種族。もともとは地球人のようなヒューマノイドだったが、機械化が進むにつれその性質は冷たく機械的なものに変化した。全ての有機的な異星人をサイバーマンにすることを目的としている。金が弱点であり、胸に金粉をかけられただけで呼吸器系を壊し死亡する。
マスター
宇宙征服を企むタイム・ロードで、ドクターの宿敵にして影のような存在。
ドクターと同様に本名は不明だが、ドクターが「宇宙を救うために働く者」として「ドクター」と名乗るのに対して、「宇宙を征服する者」として「マスター」と名乗る。人々を催眠やテレパシーによって操り、自らの目的遂行のために利用することが多い。惑星ガリフレイのアカデミー時代、ドクターとは同級生だったらしい。のちのヤナ教授である。
初代マスター(演 - ロジャー・デルガド)はシーズン8にて初登場。その後も再生して姿を変えながらドクターと対決する。

テレビ映画(1996年)編集

ユニバーサルTVとBBCワールドワイドと20世紀フォックステレビジョンによって制作された。アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーによる土星賞(Saturn Award) の1996年度最優秀テレビ映画賞 (BEST SINGLE TELEVISION PRESENTATION) を受賞した。制作された当初はシリーズ化が計画されていたが、実現しなかった。日本では字幕版VHSが販売されている[4]

テレビ映画の登場人物編集

8代目ドクター
演 - ポール・マッギャン
7代目ドクターが地球上でギャングの銃撃に巻き込まれ、そのまま死体として病院に運ばれて霊安室で再生した姿。外見は40代で、茶色の肩までの巻き毛にビロードのフロックコートに銀のベストという、19世紀の英国紳士のような服装が特徴。性格は情熱的でロマンチストであるが、ダークな面も顔をのぞかせる。番組では宿敵マスターとの対決のほか、史上初めてドクターとコンパニオンの恋愛が描かれる。
テレビシリーズ化は見送られたが、オーディオ・ドラマへの出演は数多い。2013年には番組50周年記念特別番組『ドクターの日』につながるミニ・エピソードである『ドクターの夜』にて久々のテレビ再登場を果たす。
5代目マスター
演 - エリック・ロバーツ
ドクターの宿敵であるタイムロード。救急隊員ブルースの体を使い、地球滅亡計画を実行する。

新シリーズ(2005年 - 2009年)編集

連続ドラマとしては16年ぶりとなる。製作はBBCウェールズ。ドクターは9代目から10代目。新シリーズでは宇宙を揺るがす大戦争タイムウォーにより、タイムロードが長年の宿敵であったダーレクとの相打ちで絶滅したと判明する。

2005年から放送、1話約45分。13話を1シーズンとして1年間に1シーズンずつ放送し2008年まで続いたが、10代目ドクターが11代目へと交代するにあたりスタッフを一新、全面リニューアルすることとなった。新たな幕開けとなるシーズン5へ向けての充電期間として、2009年は4本のスペシャルのみが放送された。

登場人物編集

ドクター編集

本シリーズでは、9代目ドクターと10代目ドクターが登場する。

9代目ドクター
演 - クリストファー・エクルストン / 日本語版 - 山路和弘
900歳。本人は「(外見そのものは)まあまあだが、耳の形が納得いかない」という。
英語に北部訛りがある。飄々とした人格で、ふざけたような口調で周囲を戸惑わせるが、同胞を失った喪失感を抱えており、エピソード中でそれを垣間見ることができる。
ローズを助けるため自分が身代わりになってタイム・ボルテックスを引き受け、全身の細胞が破壊されたため、10代目の体へと再生する[† 1]
10代目ドクター
 
10代目ドクター
演 - デイヴィッド・テナント / 日本語版 - 関俊彦
再生ミスにより昏睡状態に陥るが、復活を果たす[† 2]。50万ラドもの放射線を大量に浴びて再生サイクルに入る[注 1]。最後の力を振り絞り今までの仲間たちのもとへターディスで現れ、「行きたくない」と言い残し11代目に再生する[† 3][注 2]
もう一人のドクター(メタクライシスドクター)
かつて斬り落とされた右手[注 3]から再生されたドクターの分身。ドクターから再生エネルギーを、ドナから人間のDNAを含んだタイムロードの力を分け与えられたため、半人間半タイム・ロードである。再生能力はなく、年齢を重ねて年を取る。
戦いの中で生まれたため残虐な本省と復讐心を内に秘めており、10代目ドクターとは異なる倫理観を持つ。自身が初めてローズと出会った時と同じ精神状態であるとドクターは気付き、自らと同様の変化を彼にもたらしてほしいとローズに委ねる。
演じたのはデイヴィッド・テナントであるが、ドクターともう一人のドクターが同時に登場するシーンも多かったためボディダブルも使用している。

コンパニオン編集

ローズ・タイラー
演 - ビリー・パイパー / 日本語版 - 坂本真綾
シーズン1,2,4
19歳。幼少時に父を亡くし、ロンドンの公営住宅に母親と二人暮らし。家族や友人にドクターとの旅を知られている初めてのコンパニオン。
デパートの婦人服売り場で残業をしていた夜に動くマネキンの襲撃を受け、ドクターに助けられる。少々向こう見ずな面もあるが、冒険心に富みドクターのピンチを救う。そのままドクターの相棒としてターディスに乗り込み、冒険に乗り出していく。
ミッキー・スミス
演 - ノエル・クラーク / 日本語版 - 佐藤せつじ
シーズン1,2,4
自動車の修理工場で働くローズの恋人。優しいが、少々肝っ玉が小さい面もある。ローズが行方不明になったときは殺人犯と疑われ、ローズの母親ジャッキーに失踪の原因と言いふらされ世間から白い目で見られていた。国防省のコンピューターをハッキングする、飛行船の操縦をテレビゲームで覚えるといった技術を心得ている。
9代目ドクターにはきちんと名前を覚えてもらえず「リッキー」、10代目ドクターからは「まぬけのミッキー」と呼ばれる。
ターディスに乗り込んでドクターやローズとともに旅をすることになるが[† 4]、パラレルワールドに存在したもう一人の自分の代わりにサイバーマンの侵略を阻止するため、そして元の世界ではすでに亡くなっていた祖母が生存していたことから、パラレルワールドに留まることを決意する[† 5]。のちにサイバーマンを追って元の世界へと戻り、ローズたちと再会を果たす。元の世界ではサイバーマンを倒すためサミエルと名乗りトーチウッドで働く。結局はサイバーマンとダーレクの封印のために再びパラレルワールドに留まらざるをえなくなるが、ローズとジャッキーも合流したタイラー家との親交は続く。この頃からは初期のような臆病な面は見られなくなり、自ら進んで武器を手に最前線で戦う等、精神的に大きく成長した。
シーズン4でダーレクの侵攻に立ち向かうため再び元の世界に戻りドクターに協力する。この頃にはパラレルワールドの祖母も亡くなり、またローズとの関係が終わったためパラレルワールドに残る意味を喪失し、ジャックに誘われ元の世界のUNITに所属する。その後マーサと結婚する[† 6]
キャプテン・ジャック・ハークネス
 
キャプテン・ジャック・ハークネス
演 - ジョン・バロウマン/ 日本語版 - 竹若拓磨
シーズン1,3,4。
1941年のロンドンに降り立った51世紀のタイム・トラベラー。オムニセクシャルで、好みは老若男女、どこの星の出身であろうと関係なく誘い文句をかける。同時にそれが通用するほどの容姿の持ち主。ボーシェイン半島[注 4]出身(どの惑星の土地かは不明)。
かつてはタイムエージェントだったが、2年分の記憶をタイムエージェンシーに奪われた理由を探るため時空を股にかけてタイムエージェントに対して詐欺を働いていた。1941年のロンドンでは第133戦闘飛行中隊大尉[注 5]になりすまし、義勇兵として戦っていた。ドクターとローズをタイムエージェントと思い、2人を騙し金を得るためわざとエイリアンの医療船をロンドンに墜落させる。しかしそれが原因で起きた事件をドクターとローズに収拾してもらい改心する。その際に彼の宇宙船も爆発したのでターディスに乗り込む。
ダーレクによって一度死亡するが、タイム・ボルテックスを吸収したローズによって不死身となって生き返る[† 1]。腕に装着したボルテックス操作器を使って21世紀の地球へ向かうが[注 6]、失敗して1869年のカーディフに漂着。操作器も壊れたため19世紀でドクターと再会することを夢見るが、そこで自身が不死身になったことに気がつく。ドクターの名を知っていたことからトーチウッドに拘束され、エージェントとして21世紀まで勤務する。
2001年からトーチウッドのリーダー格となり、ドクターと再会する[† 7][注 7]。不死身であることを利用してドクターとマーサに協力し、マスターの脅威に立ち向かう。シーズン4ではトーチウッド3のメンバーを引き連れドクターとともにダーレクと戦う。
なお、「キャプテン・ジャック・ハークネス」は1941年に馴染むため別人の名を借りたものであり、本名は不明。また51世紀人であるが地球人か否かは不明である。また、子供のころモデルをしており、故郷のボーシェイン半島出身者で初のタイム・エージェントであったため、「フェイス・オブ・ボー」と呼ばれていたと明かす。
この番組から派生し彼を主人公にしたドラマ「秘密情報部トーチウッドもある。
スピンオフ作品『トーチウッド』においてのジャック・ハークネス
基本的には『ドクター・フー』の設定どおりだが、複数の設定が追加されている。
ジャック・ハークネスという名前は、ドイツ軍と遭遇し戦死したハークネス大尉から借りたものであった。本物のジャック・ハークネスはアメリカ人で1941年1月21日に失踪したことになっている。
ドクターとローズとともに旅をした後、19世紀のトーチウッドに半ば強制的に所属させられる。エイリアンに対し暴力的行為を繰り返すトーチウッドに嫌悪感を拭えないが、「ドクターと再び巡り合えるのは21世紀」という予言を受け、彼を待つためエージェントとして働き続けている。
どのようなきっかけで入手したかは不明だが、2005年のクリスマススペシャル「クリスマスの侵略者」で切り落とされたドクターの右手をトーチウッド内に保存している。それが何であるかも、また自らが不死身であることも、「ドクター」が誰であるかもトーチウッドのメンバーに明かさなかった。
マーサ・ジョーンズ
演 - フリーマ・アジマン
シーズン3でドクターのコンパニオンになる医学生。病院で研修医として勤務していた時に病院ごと月にテレポートされ、そのときドクターと出会う[† 8]。旅は一度だけだと断言されての同行だったが、ローズを失ったばかりで虚勢を張っていたことをドクターが次第に自覚する。マーサに対する素っ気ない振る舞いを止めてコンパニオンとして認められる。
初対面のドクターにキスをされ恋に落ちるが、常にローズを想い続けるドクターにその想いは届かず次第に不満を募らせていく。ドクターに愛情を傾けても報われない同士としてジャックとは友情で結ばれる。マスターとの戦いを経て、「永遠に片想いの相手に振り回されて自分の人生を無駄にしたくない」と自らターディスから降りる。その後UNITに所属、トーチウッドにも派遣された。
シーズン4では世界の危機に対しドクターに協力を要請するUNIT隊員として再登場。ともに戦い、ターディスを降りたミッキーをUNITに迎え入れ、後に結婚する。
ドナ・ノーブル
演 - キャサリン・テイト / 日本語版 - 雨蘭咲木子
シーズン4でのドクターのコンパニオン。口うるさい母シルヴィアと望遠鏡が宝物の陽気な祖父ウィルフレッドとともにチズウィックに暮らす、タイピングが得意な派遣社員。2006年クリスマススペシャル「消えた花嫁」でドクターとともにラクノスと戦うが、旅の誘いを断る。その後、誘いを断ったことを後悔しながら平凡な生活を送っていたが、ドクターと再会し[† 9]ともに旅をする。
ドクターに恋愛感情を抱いていた先代の2人のコンパニオンと異なり、ドナはドクターとは友人関係にある。だがその関係は運命のようであるとローズから指摘を受け、自分を中心とした世界線が生み出されるなど、特殊な人物でもある。
ドクターの再生エネルギーが充填された「ドクターの体から切断された右手」に偶然ドナが触れ、自らのエネルギーを「手」と交換し合う形となり彼女は半タイム・ロードになる[† 10]。タイム・ロードの知識は人の身である彼女には負担が大きく、苦痛を与える。ドクターは彼女を救うため彼女のドクターとの思い出とタイム・ロードの知識を封じ、決して思い出させないために彼女と別れる。
2009年クリスマススペシャルで再登場。マスターとの邂逅で旅の記憶を取り戻しかけるが、ドクターがあらかじめ防衛措置を取ってたいたことが明らかになる。旅の記憶を失ったまま、地球人男性と結婚する。

重要キャラクター編集

ジャッキー・タイラー
演 - カミーユ・コデュリ / 日本語版 - 磯辺万沙子
ローズの母親。正式名称はジャクリーン・アンドレア・スゼット・タイラー。ピートの世界においては1968年2月1日生まれの40歳だが、39歳としている。
夫であるピートを失い、ローズを一人で育てていた。再婚することはなかったが様々な男性と関係を持ち、ローズの悩みの種になっていた。
多弁で騒がしく化粧も濃い今どきの母親であるが、ローズが無断で1年間タイムトラベルを行って行方不明になった際は非常に心を痛め、娘を連れ出したドクターをはたくきもした。その後、ドクターを信頼し娘の出奔を容認する。
シーズン2「永遠の別れ」でピートたちとともにパラレルワールドに移住。ローズの兄弟に当たる子供を授かる。シーズン4で再登場し、ダーレクに襲われるサラ・ジェーン・スミスを助けドクターに合流する。
ピート・タイラー
演 - ショーン・ディングウォール / 日本語版 - 仲野裕
ローズの父親。1987年11月7日、ローズが生まれて6か月のときに亡くなっている。
本人によればあまり良い父親ではなかったらしいが、ローズがタイムパラドックスを引き起こした際には自らを犠牲にして問題を解決する潔さを見せた。
パラレルワールドのピート[注 8]は実業家として成功していた[† 11]が、ジョン・ルーミックの陰謀に巻き込まれ妻ジャッキーを失う。ルーミックの野望に気付いており、ジェミニという偽名で、レジスタンス側にサイバス工業の情報を流していた。
サイバーマンの件以降はトーチウッドで行動しており、サイバーマンとダーレクの侵攻の際[† 12]に元の世界からやってきたジャッキーと「再会」した後、ローズとミッキーを含めた4人で生活を始め、ローズの弟に当たる子供もできた。別世界からやってきた「娘」に対しては当初は否定的な態度を取っていたが、結局は父親として彼女がドクターと最後に交信できる手伝いをする。
シーズン4「旅の終わり」では、パラレルワールドに残って息子の子守りをしていたため、戦いには参加しなかった。
サラ・ジェーン・スミス
演 - エリザベス・スレイデン / 日本語版 - 平野文
3代目、4代目、5代目ドクターのコンパニオンであった地球人の女性ジャーナリスト。30年ぶりにドクターと再会する[† 13]。K-9をドクターから預けられるが、歴史を変えないためにその存在を隠し続けていた。
ドクターに恋をしていたことが作中でほのめかされており、ローズに対し半ば対抗意識を見せる。最終的に二人は「タイム・ロードという面倒な男を愛した仲間」として友情で結ばれる。最後には過去に言えなかったドクターへの感謝と別れの言葉を告げ、K-9とともに日常へと帰ってゆく。
後にUNITに所属する。活躍はスピンオフ「サラ・ジェーン・アドベンチャー」で描かれ、シーズン4でも再登場する。
K-9(ケイ・ナイン)
 
K-9
声 - ジョン・リーソン / 日本語版 - 多田野曜平
51世紀の型ロボット[注 9]。4代目、8代目ドクターのコンパニオンでもあった。シリーズ2で25年ぶりの再登場を果たした。口癖は「もちろんです ("Affirmative!") 」。
経年劣化で壊れており、ドクターに修理され復活する。クリリテーンとの戦いでクリリテーンオイルを爆破し彼らとともに爆発に飲まれた。その後ドクターに再び修理され、マークIII型からマークIV型となり、サラ・ジェーン・スミスとともに日常へと帰ってゆく。シリーズ4でも再登場し、地球に残留した。
ウィルフレッド・モット
演- バナード・クリビンズ
シリーズ3「呪われた旅路」で初登場。ドクターに新聞を売り、またドクターが関わった事件の数少ない目撃者であることを明かす。シーズン4ではドナの祖父として再登場し、ドクターと再会する。
ドナがドクターと旅を始めた夜[† 9]、趣味の天体観測中にドクターのターディスが飛び立つのを見送り、ドクターと親交が生まれる。シルヴィア(ドナの母親にしてウィルフレッドの娘)からは邪魔者扱いされているが、さまざまな出来事を経験するうちに信頼を取り戻してゆく。
元軍人であり、第二次世界大戦中ナチスの強制収容所に関わる任務に付いていたことが精神的な重石になっている。従軍時代の知り合いからは「キャプテン」といまだに呼ばれており、ドクターに対しても敬礼で挨拶する。
2009年クリスマススペシャル「The End of Time」でコンパニオンとしてドクターとともにマスターの脅威に立ち向かう。その際普通の人間ならば探し出すことも難しいドクターの居場所を突き止め、さらに同じ人間と何度も出会うことのないドクターと何度も出会っていることから、何かしらの運命に導かれているのではないかという疑問をドクターが抱く。
演じるバーナード・クリピンズは1966年のピーター・カッシング主演の映画『地球侵略戦争2150』で主役を演じたコメディ俳優。
ハリエット・ジョーンズ
演 - ペネロープ・ウィルトン / 日本語版 - 一柳みる
女性国会議員であり、後に首相に就任。初対面の人物に自身の議員身分書を見せながら「ハリエット・ジョーンズ、上院議員です(当選後は「首相です」)」と自己紹介する癖があり、それに対して相手が「知っています」と返すのがお約束となっている。弱者のために奔走する性格であり、場合によっては自己犠牲も厭わない。
上院議員時代にスリジーンの陰謀に巻き込まれ、9代目ドクターやローズと知り合う。2005年のクリスマススペシャルでは首相の地位に就いており、地球に侵攻してきたシコラックスの宇宙船に拉致される。その際、再生直後の10代目ドクターたちと再会し救出される。
しかし、その直後に地球から撤退中の宇宙船に破壊命令を下したことでドクターと決裂。その後は失脚した模様である。そのときの自身の選択について、国民を守らなくてはならない自身の立場と、ドクターの立場との間で葛藤があったことをほのめかす。
シーズン4「盗まれた地球」で再登場し、マーサやジャックたちにサブウェーブ・ネットワークの存在を明かす。ダーレクに侵略された地球を奪還するためにはドクターの存在が不可欠であると確信しており、トーチウッドやサラジェーンたちの協力のもと、ダーレク側に自身の居場所が悟られる危険を承知の上でドクターへの交信を試みる。その後、居場所を探知したダーレクたちによって抹殺された。
ジェニー
演 - ジョージア・モフェット
ドクターのDNAから作られたクローンで[† 14]、ドクターは彼女を娘と認める。銃で撃たれて死亡するが、ドクターが旅立った後に再び目を開け、宇宙船を奪い宇宙へと飛び立つ。
なお、演じた女優ジョージア・モフェットは旧シリーズで5代目ドクターを演じたピーター・デイヴィソンの実の娘であり、共演した10代目ドクターであるデイヴィッド・テナントの妻。
リヴァー・ソング
演 - アレックス・キングストン
宇宙最大の図書館でドクターが出会う女性で、彼の未来を知る人物。
フェイス・オブ・ボー
声 - ストルアン・ロジャー / 日本語版 - 小川真司
シルバー・デバステーション出身で、顔だけの宇宙人。蒸気で動く流体の生命維持タンクに入っている。ボー一族の生き残りで、テレパシーを使って会話したり、テレポートすることができる。
西暦50億23年では病院(プレニチュード)において老衰で死にかけていたが、たまにテレパシーで歌を歌っている。ドクターに会ったことで、死ぬのをやめ、3度目に会うときには「秘密」を話すと謎めいた言葉を残す。西暦50億43年のニュー・ニューヨークでは、タイムロードの生き残りであるドクターに「一人ではない(You Are Not Alone)[注 10]」と告げて息を引き取る。

マスター編集

5代目マスター
演 - デレック・ジャコビ
宇宙の果てにいたヤナ教授[注 11]は、ドクターと出会ったことで自分がマスターであることを思い出し、ドクターのターディスを奪って逃亡し、その際に次の姿へと再生する[† 7]
彼は頭の中で「ドラムの音」が聞こえるという。
6代目マスター
 
ハロルド・サクソンの選挙ポスター
演 - ジョン・シム
若々しい姿の10代目ドクターに触発されて若返った外見のマスター。新たな武器レーザー・スクリュードライバーを所持する。「ドラムの音」が再生しても消えず、また同じタイムロードであるドクターにも聞こえないことで混乱し正気を失っていく。
ドクターのターディスで現代のイギリスに逃亡し、ハロルド・サクソンの名でイギリスの首相に就任[† 15]。エイリアン「トクラフェイン」を呼び出し、レーザー・スクリュードライバーでドクターを老化させて拘束し、一年にわたり地球を征服する。自分を戦争へと駆り立てる「ドラムの音」に従い全宇宙を攻撃することと人類の滅亡を目的とするが、最後にはドクターに阻止される。洗脳が解けたルーシー・サクソンにより撃たれ、ドクターの許しを拒んで死亡する。
2009年から2010年のスペシャルで信奉者たちの助力で復活を果たすが、ルーシー・サクソンの妨害により不完全な状態に陥る[† 16]。魂の欠損を埋めるため食べ物や人間を喰らっており、「ドラムの音」からいまだに逃れることができないため以前にも増した狂気に満ちている。
10代目ドクターと頭を触れさせた際に「音」がドクターにも聞こえたため、「音」が幻聴ではなく現実のものであると確信し、その発信源を辿るべく地球の全人類を自分に同化させる。「音」の正体や自らの狂気の原因が全てタイムロードによって仕組まれたことであると知り、ドクターを攻撃しようとするラシロンに反撃、そのまま彼らと共にタイムウォー最後の日へ戻っていった。
シーズン10の最終エピソードに再登場。ビル・ポッツと10年を過ごしてサイバーマンへと誘う。やがてドクターやミッシー、ナードルと合流するが、ミッシーがドクターの協力要請に揺れていることに苛立ちを覚え、最後は相打ちのような形で撃ち合い、7代目マスターへ再生した。
ルーシー・サクソン
演 - アレクサンドラ・モーエン
6代目マスターの妻でありコンパニオン。アークエンジェル・ネットワーク[注 12]で改竄されたハロルド・サクソンの正体を唯一知り、100兆年後で生きる人類を守るためマスターによる現代人の虐殺に協力する。
貴族であるコール家の一番年下の娘で、ボーディングスクールで学び、成績も普通で無害なタイプの女性であった。しかし政治家である父親に親切にしたハロルドに好意を抱き、彼の正体を知ってもなお運命を共にすることを選ぶ。他の人類同様アークエンジェル・ネットワークに接続されているが、躊躇なく殺人を犯し次第に狂気に走るマスターを本心では拒絶しており、そのことは常に右目のみが潤んで充血していることで表現されている。
マスターの改造したターディスによるパラドックスの解消後に時間が巻き戻り、アークエンジェル・ネットワークが消失したため彼への好意が薄れる。その結果彼を射殺し、刑務所に収監される。
2009年スペシャルで再登場。マスターの信奉者たちによって刑務所から連れ出され、彼の遺伝子情報を得るため唇の組織を使用される。それによりマスターが復活することになるが、すでに彼への好印象は皆無となっていたため復活の妨害を行う。

世界設定編集

アイテム編集

ターディス
 
ターディス
時空を越えた移動を可能とする装置、タイムマシンである。60年代のポリスボックスの形状をしている。
 
ソニック・スクリュードライバー
ソニック・スクリュードライバー
 
12代目ドクターのソニックスクリュードライバー
手のひらサイズのスティック型の機械。日本語版ではソニックドライバーと呼ばれることが多い。その名のとおり本来はねじ回しとして使われる。使用する際に光と音を放つ。旧シリーズのシーズン5で2代目ドクターが初めて使用、新シリーズから発光するようになり、ウォードクターは赤色、9代目ドクターと10代目ドクターは青色、11代目ドクターは緑色、12代目ドクターはシーズン9のHell Bentから青色の光を放つものを使用する。11代目ドクターのものは先端部分が開閉式になっている。リヴァー・ソングなどドクター以外の人物もソニックドライバーを所持している。
物体の調査や破壊、あらゆる扉の開閉ができる。また、機械の遠隔操作やお金を引き出す、信号の発信源を突き止める、発信源にテレポートするなどさまざまな作業が行うことが可能である。だが相手を傷つけるための武器にはならない。また木材にも通用せず、木の扉に対しては破壊に数百年計算を必要とする。さらに特殊な形式「デッド・ロック」がかけられた扉はソニックドライバーを以てしても開閉できない。
BBCのオフィシャルガイド、How To Be A Time Lord[† 17]では、2500以上の設定があることが明かされている。
シリーズ1「空っぽの少年」でキャプテン・ジャックが「ねじ回しにソニックなんてつけてどうするんだ」と言い、ソニック付きの機械としてはランクの低いものであることが分かる。
ソニック・ケーン
シリーズ6で登場。11代目ドクターがテッセレクタ内のエイミーたちとコンタクトをとるため使用。
ソニック・グラス
シーズン9で登場。12代目ドクターがウェアラブル・デバイスとして使用。
ソニック・ブラスター(正方形銃)
51世紀のビレンガードの兵器工場製の銃。ソニック・キャノンにもソニック・ディスラプターにもなる。作中では壁に穴を開け、それを元に戻すという使い方をする。キャプテン・ジャックやリバー・ソングが所持する。
サイキックペーパー
白紙だが、相手に見せたいものを表示できる紙。主に身分を詐称する際に用い、機械に対してもID代わりに使用可能。またテレパシーによって紙上に文字を浮かび上がらせることも可能で、コンタクトを求めてきた人からのメッセージが届くこともある。
ただしサイキック訓練をつんだ者や特殊な人間には通用せず、トーチウッド職員やシェイクスピアに通用しない描写があった。シリーズ1ではジャックが使用し、シリーズ6ではマダム・コヴァリアンの部下たちがサイキックペーパーを使ったサイキック訓練をしている様子が描写されている。
エクストラポレーター
シーズン1「悲しきスリジーン」から登場する基盤状の装置。供給されるエネルギーに比例した強度のバリアを生み出す。当初はスリジーンの生き残りであるマーガレットの所有物で、原子力発電所を故意に爆発させ、そのエネルギーを利用して、装置をサーフボードのように用いることで地球外に逃亡しようとする。
この事件以降エクストラポレーターはターディス内に置かれることになり、ダーレク艦隊からのミサイル攻撃を防ぐなど、たびたび使用される。
レーザー・スクリュードライバー
マスターが所持する武器であり、ソニック・スクリュードライバーより大型のスティック型の器械。物体を攻撃したり、古くさせる効果を持つ。生物に対しても老化させる効果があり、これによってドクターは老化させられた。
マスター以外の生物は操作できないように設定されており、ドクターはマスターから奪い取ったものの使用できなかった。

組織編集

 
トーチウッド3の拠点(ウェールズ・ミレニアム・センター
 
トーチウッド1の本拠地(ワン・カナダ・スクエア
トーチウッド
政府・警察・国連にも属さない、存在が秘匿されているエイリアン対策専門の組織。エイリアンの技術を発見、研究して英国に利益と栄光をもたらすことが目的。
ドクターの人間を超えた知識と技術に危機感を抱いたヴィクトリア女王によって、再びドクターが現れた際の対策と人間の力でエイリアンに立ち向かうべく1879年に組織される[† 18]。組織名は結成を決めたヴィクトリア女王が滞在していたトーチウッド館から取られているが、「Doctor Who」のアナグラムでもある。
トーチウッド1はカナリー・ワーフワン・カナダ・スクウェアを拠点にしていたがサイバーマンとダーレクによる攻撃の影響で現在は封鎖[† 12]、トーチウッド2はグラスゴーにあったが解散[† 19]、トーチウッド3はカーディフにある。トーチウッド4もかつて存在したが、なんらかの理由で消失している。デリーにも支部があったが1924年に閉鎖された。「秘密情報部トーチウッド」はトーチウッド3の物語である。
パラレルワールドにも存在しているが、こちらは公的な機関でエイリアンの技術を一般社会に還元している。
 
UNITの本拠地(ロンドン塔)
UNIT
国連の庇護のもと[注 13]活動する諜報・軍事機関。組織名は「統合諜報本部」 (UNified Intelligence Taskforce)の略。
2代目ドクターと7代目ドクターが1960年代に関わった事件から組織される[† 20]。その後エイリアンについての情報を求めて3代目ドクターに協力を要請。ドクターもこれに応じ、3年間正式なメンバーとしてコンパニオンのリズとともに活動する。対ドクターのために組織されたトーチウッドとは違い、ドクターとの仲は良好である。
世界各国に支部があり、必要があれば各国の陸軍・海軍・空軍に協力を要請できる。使用する兵器は通常の物にエイリアンの技術を組み合わせたものである。またエイリアンの言語を翻訳する機械や月面基地なども所有。
旧シリーズで多くの設定のずれが生じており、正確に何年結成かは不明とされる[注 14]

モンスター・エイリアン編集

 
オウトン
オウトン
旧シリーズにも登場する動くプラスチック。ネスティーンが発した信号によって遠隔操作されているものである。作中ではマネキンをはじめ、ごみ箱やミッキーのコピーが現れ、9代目ドクターとローズをつけ狙う。ネスティーンが激昂したことにより広範囲のオウトンがロンドン中で銃撃を開始する。
体を自在に変化させることができ、作中では手を銃に、ミッキーの偽者は手を刃物にそれぞれ変形させる。その気になれば数千年間の活動も可能だが、熱には弱い。シリーズ5のオウトンはリヴァー・ソングの幻覚剤入りの口紅も効く。
小説「Tales Of Trenzalore」では銃の能力を用いずにドクターの殺害を狙い襲撃した。
ネスティーン意識体
旧シリーズにも登場する生命体で、作中では「プラスティック生命体」と呼称される。粘性の高い溶岩のような外見をしている。
主にダイオキシンを好み、餌場となる故郷の星を失ったため食料を求めて地球に潜入する。その企みを察知した9代目ドクターに何度も妨害されたため、ドクターを追っていたローズをも巻き込んだ騒動に発展する。
本体はロンドン・アイの地下に潜んでいる。一度はドクターとの対話に応じるが、ドクターが所持していたアンチプラスチックを武器として認識し激昂、全世界のプラスチックを操作しようとする。故郷を失った原因はタイムウォーの戦火に巻き込まれたためであり、怒りを露わにするネスティーンに対してドクターは「君の星は救えなかった」と弁解する。
シーズン5では他種族とともに11代目ドクターの隔離作戦に協力する。エイミーが持っていた本や写真に残る残留思念と記憶を利用しオウトンでローマ軍を作り上げてドクターらを罠に嵌める。
小説「Tales Of Trenzalore」ではオウトンをトレンザロアに送り込んでドクターの殺害を画策した。
ゲルス
1869年のカーディフに出現したガス状の生命体。死体に乗り移ることができ、幽霊騒ぎを引き起こす。その身体特性からガスが弱点。
かつては肉体を持っていたが、タイムウォーに巻き込まれたために種族全員が肉体を失い、現在の姿に変貌した。彼らの境遇に同情した9代目ドクターを騙し、時空の裂け目を開かせることで数十億もの同族を解き放ち、地球人の肉体を奪おうとする。
 
スリジーン
スリジーン一家
ラキシコリコファラパトリアス星出身。緑色の巨体に長い鋭い爪を持ち、指の先からの毒針を射出や口腔からの毒ガスの放出が可能。地球では圧縮装置で体を縮め人間の皮を被って活動している[注 15]
スリジーンは種族ではなく「家族の苗字」であり、マフィアの一家である。ラキシコリコファラパトリアスでは上告の権利もなく死刑を宣告されたが、シーズン5や7でも存在が確認されている。
UFOをロンドンへ落とし、UNITをはじめとした宇宙人の専門家を集めて殺害する。政府要人に成り済ましてイギリスを乗っ取り、地球外からの攻撃を演出する。その目的は故意に核戦争を引き起こすことで地球を放射能で汚染し、燃料資源に変えて売り捌くことだった。
マーガレット
演 - アネット・バッドランド
スリジーン一家最後の生き残りであり、女性。マーガレットは殺害た女性の名であり、本名はブロン・フェルフォッチ・パッサミーア・デイ・スリジーン。
騒動の半年後、カーディフ市長に就任。カーディフの原子力発電所をメルトダウンさせて時空間の裂け目を開き、そのエネルギーとエクストラポレーターを用いて地球からの逃亡を図るが、ドクターたちによって阻まれる。人生を反省していることをドクターに告げた後、ターディスをエネルギー源にして時空の裂け目を開き逃亡しようとするが、その際ターディスが開いた心臓部のタイムボルテックスを覗き込んだために最後は卵となり、ドクターたちの手で里親のもとに届けられる。
 
ダーレク
ダーレク
ダブロス
ジャグラフェス
2001世紀の巨大ステーションサテライト5を影から90年支配していたエイリアン。天井を覆い尽くほどの巨体をもつ軟体エイリアンで、鋭い歯をもつ口のみが垂れ下がっている。寿命は3000年。
サテライト5からの情報操作を行い、本来の歴史であれば繁栄していたはずの第4人類帝国の文明を後退させていた。サテライト5に勤務するキャシカとスーキーおよび9代目ドクターたちによって初めて存在が露見する。
代謝が激しいため体温が極めて高く、ジャグラフェスのいるフロア500の温度は常に氷点下に保たれ、発生した熱はフロア499以下に流している。
リーパー
胴体に巨大な口を持つ翼竜のような怪物。時間の流れが傷つくと現れ、修復のために周囲の存在を無差別に捕食するバクテリアのような役目を持つ。時間の流れの損傷具合によってさらに数を増やし、強大化する。
車に轢き殺されるはずだった父ピートをローズが救出したこと、そして同じ時間にローズが2人いることが原因となり、時間の流れが傷ついてリーパーが出現した。新しいものから順番に消滅させるという性質があるが、幼いローズやミッキーが捕食されず、人間よりも数百歳年上のドクターが先に捕食されたため、そこまで厳密ではない模様である。
コミック版「Four Doctors」では、ドクター同士が触れ合ったたためにリーパーが現れる。
 
ガスマスク
ガスマスクの人間
1941年、第二次世界大戦中のイギリスに出没したガスマスクを着けた人々。ガスマスクを着けた少年を筆頭に全員が同じ箇所に同じ傷があり、同じ思考を共有している。後述のナノジーンの作用により、素手で壁を破壊できるほどの怪力をもつ。執拗に「ママ」を探してさ迷い歩く。
この人間に触れると触れた人間も彼らと同じ姿に変貌する。ガスマスクは骨が変化したものであり、頭部と一体化しているため剥がすことはできない。その実態は、キャプテン・ジャック・ハークネスが墜落させた宇宙船に入っていた大量のナノジーンにより、人々が姿を変えられたものである。
ナノジーン
未来の宇宙では一般的に使用されている医療用ナノマシン。ジャックの宇宙船にも搭載されており、ローズの怪我を瞬時に治癒する。
ジャックが墜落させた宇宙船は軍事用の医療船であり、積まれているナノジーンは負傷者を戦場へ復帰させる目的であった。運悪くこの宇宙船の墜落に巻き込まれ死んだ少年ジェイミーを軍用ナノジーンが蘇生させようとするが、ナノジーンは地球人のデータを持っておらず、さらにジェイミーはガスマスクを被っていたために地球人の外見を誤って認識し、ガスマスクと傷のある外見そのままに再生する。さらに、それ以外の人間たちの状態を「異常」と判断し、ナノジーン自体がウイルスのように作用することによって他の人間たちをも同じ姿に変えていく。
 
パイロット・フィッシュの仮面と爆弾コントロール装置
パイロット・フィッシュ
昏睡状態の10代目ドクターの再生エネルギーに引き寄せられて現れ、クリスマスのロンドンでローズとミッキーを襲撃したエイリアンの一団。コバンザメのように常に自分たちより強い存在についていくため、「パイロット・フィッシュのあとには大物が来る」と言われる。作中ではサンタの扮装をしており、素顔は映されない。
 
シコラックス
シコラックス
パイロット・フィッシュに続き巨大な宇宙船に乗って現れたエイリアン。回収したイギリスの火星探査機を通じ地球侵略を宣言した後、ブラッド・コントロールによって世界中のA型の血液型の人間を操作して断崖絶壁に立たせ人質とし、人類に降伏を呼び掛ける。
ブラッド・コントロールをはじめ人間を瞬時に殺害するエネルギー鞭などの武器を持つが、復活したばかりの10代目ドクターには子供だましとして軽くいなされた。
この騒動の際、エイリアンと人類の関係をめぐってドクターとハリエット・ジョーンズの仲が決裂し、最後まで和解することなく終わる。また、「嵐の到来」にて、宇宙船への攻撃を実行したのはトーチウッドであり、回収されたスリジーンの宇宙船の技術を用いていたことが明かされる。
狼男
光の波長によって姿を変える変態生物。1540年にスコットランドに墜落したエイリアンの細胞の生き残りが、付近の男性に寄生して狼男に変貌した。その後セント・カサリン谷の修道院に崇拝され、生贄として宿主を得て300年以上生き続けてきた。ヴィクトリア女王の王位を乗っ取り狼の王国を創設するため、トーチウッド館で女王への寄生を狙う。
ヴィクトリア女王の手に傷を負わせ、王室病の原因にもなる。また、この狼男の陰謀をきっかけにトーチウッドが結成されることとなる。
クリリテーン
侵略した文明の種族の特徴を取り込み、その度に外見や生態を変える性質をもつ混合種族。中学校の職員として学校を密かに制圧し、邪魔になる職員や生徒を捕食して事実を隠蔽しつつ、生徒の学力を極限まで高め、時空間など万物を支配する宇宙の定理スケイサス・パラダイムの解放を目論んだ。
クリリテーンオイルという油に弱い。クリリテーンオイルは人間やタイムロードなどが接触・摂取しても問題はないが、クリリテーンの場合触れるただけで悶え苦しむ。これは度重なる変態により、オイルに拒絶反応を起こすようになったためである。クリリテーンオイルには摂取した生物の脳を活性化させる効果があり、中学校の学食にこのクリリテーンオイルを用い、生徒の学力を劇的に高めていた。
人間とコウモリの姿に自由に変身できるような描写があるが、リーダーであるフィンチ校長以外の個体は、人間の姿の幻覚を周囲に投影しているにすぎない。
 
修理ドロイド
修理ドロイド
51世紀の宇宙船に使用されている修理ドロイドであり、18世紀のフランスでポンパドゥール夫人を襲う。船のコンピュータからの指示を受け、それを忠実に実行する。後述の理由から18世紀のフランスに合わせた扮装をしているが、 ぜんまい仕掛けの内部構造はさながら精密な時計のようであり、これを見たドクターは「壊すのは犯罪的」とまで形容した。
船に用意された部品だけではイオンの嵐による損傷を修理しきれず、船の乗組員全員を殺害して部品とする。それでも不足していた頭脳コンピュータを手に入れるために船の動力をフル稼働させて宇宙に穴を開け、18世紀のフランスと接続させる。その理由は「建造されてから37年経った船には37歳のポンパドゥール夫人の頭脳が必要」と指令を受けたためである。
 
サイバーマン
サイバーマン
ワイヤー
惑星ヘルメティカで処刑された犯罪者。肉体を失うも、大知性体のように精神だけがこの世に残り、テレビの電波の中に住み着いた。
電気屋マグパイを支配下に置き、ロンドンで当時高級品のテレビを格安で販売する。その目的はテレビを媒体に視聴者の脳の電気信号を奪ってエネルギー源に利用、元の肉体を復活させることである。相当貪欲な性質であり、電気信号を奪う際に同時に顔までも奪う。エリザベス2世戴冠式を利用して数千万人の視聴者の脳信号を奪おうと画策した。
 
ウード。背景はビースト
ウード
自ら奴隷になることで生きがいを感じる種族。テレパシーでの会話をするが、人間に意思を伝える時は球体のような翻訳機を使う。また、翻訳機は武器にもなりうる。雪の降りしきる惑星ウードスフィアで生まれた種族であり、その時代の人間によって大量に売買されている。全宇宙のどこにでもいるありふれた種族。
ビースト
ブラックホールの静止軌道上に存在する惑星クロプトールの地下深くに封印されていた太古の怪物。調査団の基地のウードを操っていた黒幕である。本人は現在の宇宙が生まれる遥か以前の存在であると語り、ドクターを困惑させる[注 16]。地球を含むあらゆる文明の宗教における「悪魔」のオリジナルではないかと目される。
ドクターが地下で遭遇した時点では肉体に魂は宿っておらず、魂は調査団の一員トビーに憑依して脱出を図る。
 
スイコロリン
スイコロリン[† 21](アブソーバロフ)
触れた相手を吸収するエイリアン。体には犠牲者の顔が人面瘡のように浮かび上がる。彼らはこの状態でも自らの意思をもち、会話することも可能。なおスイコロリン(アブソーバロフ)は本名ではなく、作中の登場人物であるエルトンが名付け、本人もそれを気に入ったためにこう呼ばれるようになる。
ラキシコリコファラパトリアスの兄弟星であるクロム星出身で、ラキシコリコファラパトリアス星人(スリジーン)に似た容姿である[注 17]。ドクターのターディスを奪い故郷に帰るために人間に化け、ドクター研究会「リンダ」[注 18]に「ビクター・ケネディ」と名乗り接近、リンダのメンバーを一人ずつ吸収していく。
シーズン4「盗まれた地球」では、彼の母星であるクロム星が名前のみ登場。地球と同様の経緯でダーレクによってメデューサ・カスケード内に移動させられていた[注 19]
アイソラス
植物のようなエイリアンで、浮遊移動を行う。2012年のロンドンオリンピックを控えたイギリスで謎の集団失踪事件を引き起こす。
種族の習性として、産卵時に母親によってポッドにくるまれた状態で宇宙に放たれる。放たれた兄弟達は成熟するまでの間、テレパシーによる独自のネットワークを形成し、互いに思い描くイメージを夢として交換、共有し合いながら成長していく。作中に登場する個体は、太陽フレアの影響でネットワークが一時的に途切れ、一体だけがそのまま地球に流されてしまった子供であった。絵に描いた対象をそのまま現実世界から消し去り、絵の中に閉じ込める(自分のイメージの世界に引きずり込む)能力を持つ。仲間とはぐれた上にポッドも行方知れずとなってしまい極度の孤独感に耐えきれなくなったアイソラスは、少女クロエに憑依、孤独を満たす為に次々と人間を消し去っていく。
最終的にローズがポッドを発見して聖火ランナーのトーチの火に投げ入れ活性化させたため、クロエの体を離れポッドに移動。その後リタイアした聖火ランナーに代わって火を受け取ったドクターによって聖火台まで運ばれ、宇宙に帰ることができた。
実際のロンドンオリンピックでは今作のエピソードにちなみ、カーディフから出発する際の聖火ランナーを11代目ドクター役のマット・スミスが務めた。
 
嘆きの天使
嘆きの天使 / 忍び泣く天使
 
ソンターラン
ソンターラン
戦死を栄誉と捉える種族であり、戦争を好む。地球を前線基地とするためにイギリス車「アトモス」を世界中に輸出し、世界中の車体から毒ガスを発生させて地球を毒ガスで覆った。
ジャガイモのような頭をしており、身長は人と変わらないが、少し低めである。全身を宇宙服で覆っている。戦争がはじまると鼓舞のため「ソンターハ (Sontar - Ha‼) 」と掛声を出す。
タイムロード
タイムウォーによりドクター1人を残し絶滅したといわれていたが、シーズン3でマスターが登場し、2009年のクリスマススペシャルで上層部が復活する。
惑星「ギャリフレイ(ガリフレイ)」の種族で、心臓が二つあり、非常に長寿である。高い科学技術と知識を持ち、外見はヒトとまったく同じ姿。ただし、平均体温はヒトと比べて低い。
肉体が死にかけると「再生」を行うことで、まったく新しい姿に変わり復活することができる。これはDNAが三重らせん構造であることが可能としている。再生の限度は12回までであり、自身が望めばそれ以前の回数でも死ぬことは可能。また再生の際にはターディスの中にいなければならないため、ターディス外で致死ダメージを受けると死亡する確率が上がる。また、再生中に殺害された場合はそのまま死亡する。再生回数は容姿の変化の有無ではなく、自身を復活させるほどの再生エネルギーを何度使用したかでカウントする。再生途中の腕の生え変わりなどは計算に加えない。再生できない身体になると、老衰に向かっていく。ドクターの話が本当であればシレンシオ湖のドクターはシリーズ5から200年後のドクターであり、この時点ではほとんど老化していないが、トレンザロアを300年間守り続けたころには杖をつく必要があるほど肉体的な老化が進む。トレンザロアでのドクターとダーレクとの決戦のころには痴呆のような症状も発症する。
再生には老化や傷などをリセットする段階と姿を変える段階の2つが存在する。10代目ドクターが姿を変えずに再生できたのはリセット段階が終わるときに再生エネルギーを転移させたからである。また、11代目ドクターがいったん若返っていたのもリセット段階が存在するため。再生中であれば、再生エネルギーを活用することでダーレクの艦隊を一瞬で消し去るなどの力も発揮できる。
BBCのオフィシャルガイド「How To Be A Time Lord」[† 17]によると、再生の方法は8種類以上あり、中には戦闘用の再生方法が存在する。死にかけていなくても自らの意志再生は可能らしく、WAR DOCTORはそれにより再生する。さらに再生エネルギーの受け渡しも可能であるが、エネルギーを受けた者の再生回数は不明である。
カーン星の炎にはタイムロードの再生を手助けする効力がある。
8歳になるとすべてのタイムロードは通過儀礼として時の渦(ターディスが旅をしている時間の流れ)を覗き込まなければならない。子供たちはその恐ろしさに逃げ出すか、覗きこみすぎて精神を病むかのどちらかになる[注 20]

スタッフ編集

日本での放送・配信編集

NHK
NHK版では、シーズン1(全13話)、クリスマススペシャル2005、シーズン2(全13話)をまとめて全27話としている。
  • BS2
    • アナログ衛星第2
    • デジタル衛星第2 - シーズン1からシーズン2まで日本語翻訳版を2006年9月25日[5]から2007年3月20日[6]まで放送した。
  • 教育 - 2007年8月21日[7]から2008年3月4日[8]まで放送した。
NHK教育 火曜19時枠
前番組 番組名 次番組
ドクター・フー
フルハウス(再放送)
リトルチャロ(再放送)
LaLa TV
LaLa TVでは、2010年3月からシーズン1、クリスマススペシャル2005、シーズン2が放送された。2011年12月にLaLa TVでシリーズ3が放送されることが同年10月22日にアナウンスされた。12月14日に2006年クリスマススペシャル『消えた花嫁』が放送され、12月17日のシリーズ3『スミスとジョーンズ』から毎週土曜日に放送された[9]
ディズニーXD
ディズニーXDでは2009年から放送されていた。(過去にディズニーXDで放送された番組を参照)
ひかりTV
2013年1月20日からはひかりTVでシリーズ4の日本初配信が開始され、同時にシリーズ1から3も配信された。ビデオサービスおよびモバイルサービスのどちらでも視聴可能である[10]。同年10月14日には11月21日からシリーズ4.5(シリーズ4とシリーズ5の橋渡しとなる、主に2009年にイギリスで放送されたシーズン)が配信されることが報じられ、これも同シーズンの日本初上陸となった[11]
Hulu
2012年2月18日からはHuluBBCのコンテンツ・パートナーシップが開始され、アメリカ・日本・韓国に続いてイギリスの映像作品がHuluで配信された。トップギアブルー・プラネットなどともにドクター・フーもシリーズ3までが配信された[12]。2014年8月4日には、ファンからの要望を受けシリーズ4とシリーズ5の間のスペシャルエピソードの配信が開始された[13]
Amazon
Amazon.comからシリーズ3からシリーズ4.5にかけての吹き替えなしのオンデマンドDVDが発売されているほか、Amazonプライム・ビデオで字幕版が配信されている。
U-NEXT
シリーズ9までの字幕版が配信されている。

日本語版スタッフ編集

受賞編集

BAFTA テレビ賞 (British Academy Television Awards)

  • 2005年度・2006年度 - 最優秀ドラマシリーズ
  • 2005年度 - パイオニア・オーディエンス賞
  • 2006年度 - パイオニア賞

ヒューゴー賞

  • 2005年度 - 最優秀映像作品賞 短編部門 (Best Dramatic Presentation, Short Form)
    • 第9話「空っぽの少年」、第10話「ドクターは踊る」
  • 2006年度 - 最優秀映像作品賞 短編部門
    • 第18話「暖炉の少女」
  • 2007年度 - 最優秀映像作品賞 短編部門
    • シリーズ3第10話「Blink」
  • 2010年度 - 最優秀映像作品賞 短編部門
    • 秋スペシャル「The Waters of Mars」

ナショナル・テレビジョン賞 (National Television Awards)

  • 2005年度 - 最優秀男優賞
    • クリストファー・エクルストン
  • 2005年度・2006年度 - 最優秀女優賞
    • ビリー・パイパー
  • 2005年度〜2009年度 - 最優秀ドラマ賞
  • 2006年度・2007年度 - 最優秀男優賞
    • デイビッド・テナント
  • 2008年度・2009年度 - 最優秀ドラマ演技賞
    • デイビッド・テナント

TV Quick & TV Choice賞

  • 2005年度 - 主演男優賞
    • クリストファー・エクルストン

ブロードキャスト・マガジン賞(Broadcast

  • 2006年度 - 最優秀ドラマ賞

BBC TV モーメント賞

  • 2005年度 - ゴールデンモーメント賞
    • 第10話「ドクターは踊る」

新シリーズ(2010年 - 2017年)編集

制作チームが一新され、スティーブン・モファットが制作総指揮を担う。

登場人物編集

ドクター編集

今シリーズは11代目ドクターから登場する。

 
11代目ドクター
 
12代目ドクター
11代目ドクター
演 - マット・スミス/ 日本語版 - 川島得愛
2010年 - 2013年
シーズン5,6,7
宇宙空間で10代目から再生した際に自らの再生エネルギーでターディスを破壊してしまい、幼いエイミーの家の庭へ墜落する。
エイミーと旅をするにつれ時間の裂け目やコヴァリアン修道会といったタイムウォーの爪痕に巻き込まれていき、惑星トレンザロアで最期を迎えた。
ウォードクター
演 - ジョン・ハート / 日本語版 - 祐仙勇
シーズン7
8代目と9代目の間に存在するドクター。タイムウォーに決着をつけた後、戦士である必要性はないと考え9代目へと再生する。
12代目ドクター
演 - ピーター・カパルディ / 日本語版 - 内田直哉
2013年 - 2017年
シーズン8,9,10
2013年のクリスマススペシャルで11代目から再生したドクター。再生のショックでターディスの操縦方法を忘れ、恐竜と共にヴィクトリア朝のロンドンへやってくる。
物事を熟考する性格。自分がどうしてこの顔を選んだのかということについてシーズン8「Deep Breath」で言及し、シーズン9「Girl Who Died」で理由が明かされる。

コンパニオン編集

 
エイミー・ポンド
エイミー・ポンド
演 - カレン・ギラン / 日本語版 - 植竹香菜
2010年 - 2012年
シーズン 5,6,7
ターディスが墜落した民家でドクターが出会う7歳の少女。本名はアメリア・ジェシカ・ポンド[† 22]
壁のひびを恐れて助けを願っていたところドクターと出会い、14年後に戻ってきた彼と旅をする。時空間の裂け目を巡る物語に大きく巻き込まれていく。
ローリー・ウィリアムズ
演 - アーサー・ダーヴィル / 日本語版 - 中島ヨシキ
2010年 - 2012年
シーズン 5,6,7
エイミーの幼馴染。エイミーとドクターが再会したときから2年間でエイミーとの距離を縮め、エイミーがコンパニオンとなったときにはボーイフレンドかつ婚約者となる。幼い頃からエイミーに恋をしていたが、彼女からはずっとゲイだと勘違いされていた。
看護師として働いていたが、エイミーに迫られたドクターが2人の関係改善を必要と感じたためターディスへ誘われ、1580年のベニスでドクターと行動をともにしたあとコンパニオンとなる。
ドクターを守るため代わりに射殺され、宇宙の亀裂の影響もあってエイミーの記憶から存在が消える。その後西暦102年に生きるローマ兵として復活するが、その正体はローリーの記憶を持ったオウトンであり、彼の意思とは反対にエイミーに攻撃を加える。その後約2000年間、エイミーが入ったパンドリカを守り続ける。シーズン5の終盤で存在が復活し、エイミーと結婚する。
シーズン7冒頭でエイミーとの結婚生活が破綻状態に陥っていたが、ドクターの助けもあり和解する。エイミーが離婚を決意した理由がローリーが子供を望んでいたことにあったことが明らかにされる[† 23]
第2話「Dinosaurs on a Spaceship」での年齢は31歳であり、エイミーとは同い年であることが判明する。1930年代のマンハッタンで嘆きの天使のエネルギー源にされかけたところをパラドックスを利用し回避するも、結局天使から逃げきれずに過去へと飛ばされる。その後彼を追ってきたエイミーと無事再会し、82歳で死去する[† 24]
その後の後日談でローリーが父親に新たに誕生した息子を送り出し、手紙を差し出す。これは、BBCが公式にアップした動画で明かされる。 [1]
クララ・オズウィン・オズワルド[14]
演 - ジェナ・ルイーズ・コールマン / 日本語版 - 原島梢
2012年 - 2015年
シーズン 7,8,9
2012年のクリスマススペシャルより登場するコンパニオン。異なる時代に複数のオズワルドが存在し、ドクターはその謎を追うことになる。どのクララも "Run you clever boy, and remember (me)." という言葉をドクターに言い残すという共通点を持つ。
ビル・ポッツ
演 - パール・マッキー / 日本語版 - 森千晃
2017年
シーズン10
シーズン10「Pilot」より登場するコンパニオン。12代目ドクターの講義に参加し、彼の好意でコンパニオンとなる。レズビアンであり、恋人が登場するシーンが見られる。
ナードル
演 - マット・ルーカス 日本語版 - 堀総士郎
シーズン9,10
2015年のクリスマススペシャル「リヴァー・ソングの夫たち」より登場するコンパニオン。元々はドクターの妻であるリヴァー・ソングと行動を共にしていたが、ドクターがリヴァーとダリリアム星で別れた後は12代目ドクターのコンパニオンになった。

重要キャラクター編集

リヴァー・ソング
演 - アレックス・キングストン / 日本語版 - 原島梢
かつて10代目ドクターが図書館で出会った女性で、正体はエイミーとローリーの娘。シリーズ6の中核に位置するキーパーソン。
マダム・ヴァストラ
演 - ネーヴ・ マッキントッシュ / 日本語版 - 森千晃
ビクトリア時代に暮らすサイルリアン。スコットランドヤードが頭を悩ます難事件を解決する名探偵でもあり、ドクターとたびたび協力する仲間。
ロンドンの地下鉄工事によって都市を人間に破壊され目覚め、作業員を虐殺していたところでドクターたちに出会う。やがて人類を許し、武闘派メイドのジェニー・フリント(演 - キャトリン・スチュワート)と同性婚をする。ジェニーを妻に持ち、探偵業を営む。切り裂きジャックを始末し、その肉を食料にする。
デーモンズ・ランでエイミーを救うため共闘。戦いで死亡したソンターランの看護師・ストラックス(演 - ダン・スターキー/日本語版 - 祐仙勇)を復活させて仲間にする。
シリーズ7では香によって仲間を集めドリーム会議を開き、リヴァーとクララを引き合わせる。

世界設定編集

モンスター・エイリアン編集

ドリーム・ロード
演 - トビー・ジョーンズ (Toby Jones)
二つの異なる世界をドクターたちに行き来させ、「ひとつは現実であり、もうひとつは夢」だと言う。
行き来する世界のどちらかで死んだなら「その世界が夢ならば、現実へ戻れる」「その世界が現実ならば、彼らの死は事実となってしまう」と明かし、ドクターたちに選択を迫る。
サイルリアン
サイレンス
大知性体 / グレート・インテリジェンス

スタッフ編集

 
スティーヴン・モファット
  • プロデューサー - ピーター・ベネット、マーカス・ウィルソン ほか
  • 製作総指揮 - スティーヴン・モファット、ピアース・ウェンガー、ベス・ウィリーズ ほか
  • 脚本 - スティーヴン・モファット ほか
  • 演出 - ユーロス・リン、ジェームズ・ハウズ ほか
  • プロダクション・デザイン - エドワード・トーマス
  • 視覚効果製作 - ザ・ミル
  • テーマ作曲 - ロン・グレイナー
  • 音楽 - マレイ・ゴールド
  • 指揮・編曲 - ベン・フォスター
  • 演奏 - BBCウェールズ交響楽団

日本での展開編集

角川
シリーズ5から始まるマット・スミスが11代目ドクターを演じたシーズンはドクター・フー ニュー・ジェネレーションという邦題がつけられ、角川からDVDがリリースされることとなった。2014年9月5日にレンタル版がリリースされた後、同年10月3日にシリーズ5が、同年12月5日からはシリーズ6のDVDが発売され、翌年2月6日にシリーズ7のDVDが発売された。なおシリーズ7が収録されたDVD-BOX 3に『ドクターの日』と2013年クリスマススペシャル『ドクターの時』は収録されておらず、これらは同年3月6日の発売を待つこととなった[15]
続くピーター・カパルディが12代目ドクターを演じたシリーズ8からシリーズ10はドクター・フー ネクスト・ジェネレーションという邦題でリリースされた。2018年6月8日にシリーズ8、8月3日にシリーズ9、10月5日にシリーズ10のDVD-BOXがそれぞれ発売された。
Hulu
2013年11月23日は50周年記念スペシャル『ドクターの日』が世界94ヶ国で放送された日[16]であったが、日本での放送はなかった。その代わり、シリーズ1から4までを既に配信していたHuluがシリーズ5から7の配信を開始した。11月23日にシリーズ5が全て配信され、12月6日からシリーズ6『ドクターからの招待状』を封切にシリーズ7『ドクターの名前』まで毎週1話ずつ配信された[17]。なお、Huluで『ドクターの日』と2013年クリスマススペシャル『ドクターの時』、およびスペシャルコンテンツ『ドクター・フーの世界』が配信されたのは2015年7月27日のことだった[18][19][20]
シリーズ8以降はDVD販売に先駆けてHuluでも配信されており、シリーズ8はDVD発売よりも2年以上早い2016年3月18日に公開された[21]。2018年3月24日に2015年クリスマススペシャル『リヴァー・ソングの夫』と2016年クリスマススペシャル『帰ってきたドクター・ミステリオ』、3月31日にシリーズ10、4月19日に2017年クリスマススペシャル『戦場と二人のドクター』が字幕・吹替それぞれで配信され、同時期にドクター・フーのスピンオフである『クラス - ねらわれたコールヒル高校 - 』が字幕・吹替でそれぞれ配信された[22]。このとき、シリーズ10配信記念としてミトンコースターといったグッズが30名に当たる抽選会が開催された[23]
AXNミステリー
シリーズ5はAXNミステリーで2015年6月から放送が開始され[24]、同年12月にも一挙放送が行われた[25]。2016年4月4日からはニュー・ジェネレーションシーズン2としてシリーズ6が放送された[26][27]
GYAO!
GYAO!ではシリーズ5とシリーズ6のみが字幕で配信されている[28][29]
Amazon
Amazonプライム・ビデオで字幕版がシリーズ11まで配信されている。
U-NEXT
シリーズ9までの字幕版が配信されている。

受賞編集

ヒューゴー賞

  • 2010年度 - 最優秀映像作品賞 短編部門
    • シーズン5第12話「The Pandorica Opens」 / 第13話「The Big Bang」

ナショナル・テレビジョン賞(National Television Awards

  • 2011年度 - 最優秀男優賞
    • マット・スミス
  • 2011年度 - 最優秀女優賞
    • カレン・ギラン

スクリーム賞

  • 2011年度 - 最優秀SF男優賞
    • マット・スミス

SFX

  • 2011年度 - 最優秀テレビ番組賞
  • 2011年度 - 最優秀テレビ男優賞
    • マット・スミス
  • 2011年度 - 最優秀テレビ女優賞
    • カレン・ギラン

TV Quick & TV Choice賞

  • 2011年度 - 最優秀家族向けドラマ賞
  • 2011年度 - 最優秀女優賞
    • カレン・ギラン

新シリーズ(2018年 - )編集

製作チームが再び一新された。 邦題は「ドクター・フー リボーン」。

登場人物編集

ドクター編集

13代目ドクター
演 - ジョディ・ウィテカー/ 日本語版 - 朴璐美
2018年-
シーズン11
初の女性ドクター。

コンパニオン編集

グレアム・オブライエン英語版
演 - ブラッドリー・ウォルシュ英語版/ 日本語版 -宮崎敦吉
ライアンの祖母の再婚相手。シーズン11第1話でエイリアンと戦い、妻を亡くす。
ライアン・シンクレア
演 - トシン・コール / 日本語版 - 佐々木拓真
運動障害を持つ19歳の青年。疎遠な父がいる。
ヤズミン・カーン
演 - マンディップ・ギル / 日本語版 - 濱口綾乃
ライアンとは小学校の同級生。地元の警察官。団地で父、母、無職の姉との4人暮らし。

スタッフ編集

  • 製作総指揮 - クリス・チブナル
  • 脚本 - クリス・チブナル ほか
  • テーマ作曲 - ロン・グレイナー
  • 音楽 - セガン・アキノラ

日本での展開編集

ジョディ・ウィテカーが13代目ドクターを演じるシリーズ11以降はドクター・フー リボーンという邦題がつけられ、2019年6月7日に字幕・吹替つきで角川からシリーズ11のDVD-BOXが発売された[30]。Huluでは2019年2月8日から字幕・吹替双方で配信されている[31]Amazonプライム・ビデオでも字幕版が配信されている。

コミコン編集

過去にデイヴィッド・テナントビリー・パイパーらがコミコンに登場している。

年表編集

スピンオフ作品編集

『ドクター・フー』はさまざまなスピンオフ作品が作られている。以下はその主なものである。

オーディオブック(CD)編集

BBCラジオによって制作された、ラジオドラマ版。声も歴代のドクターを演じた役者本人が演じている。初期ドクターが演じる古いエピソードの中には、テレビ版が破棄されたために映像が現存しないものもあり、一次資料としても貴重なものである。

映画編集

BBC版がヒットしてまもなく、劇場用に作られた以下2本の映画が存在する。

  • 『Dr.フーin怪人ダレクの惑星』(1965年)
  • 『地球侵略戦争2150』(1966年)

前者はテレビシリーズシーズン1の "the Daleks" 、後者はシーズン2の "Daleks-Invasion Earth" のリメイクであり、どちらも人気の敵役ダーレクをメインに据えた内容となっている。日本では両作品ともVHS化されており[33][34]、後者はDVD化もしている。

主演のドクター役は、ハマー・フィルムの古典派ホラー映画や、「スター・ウォーズ・シリーズ」のモフ・ターキン総督役でも知られるピーター・カッシング。このシリーズのドクターはテレビシリーズ初期の設定に準じ、孫と一緒に時間旅行をしているという設定である。

テレビ編集

Doctor Who and the Curse of Fatal Death(1999年、23分)
コミック・リリーフチャリティー活動のために制作された単発ドラマで、正規のシリーズというよりはそのパロディ番組である。当時ドクターは8代目まで登場していたが、このドラマでは9代目ドクターをローワン・アトキンソンが演じた。その他10代目をリチャード・E・グラント、11代目ドクターをジム・ブロードベント、12代目をヒュー・グラント、13代目ドクターをジョアンナ・ラムリー(女優)が演じた。
秘密情報部トーチウッド』(2006年 - 、各50分)
新シリーズに登場していたキャプテン・ジャックを主人公としたドラマシリーズ。キャプテンをリーダーとするトーチウッド・カーディフ支部の活躍を描く。ドクター・フーとは設定が異なる点がある。BBCで2006年10月22日より第1シリーズ(全13話)が、2008年1月16日から第2シリーズ(全13話)が、2009年7月6日から10日にかけて第3シリーズ(全5話)が、2011年7月14日から第4シリーズが放送されている。『ドクター・フー』より大人向けの内容となっており、BBCでの放送時間も午後9時からである。なお、Torchwood は Doctor Who のアナグラム。日本ではスーパー!ドラマTVで2010年1月6日から4月5日まで、字幕/吹替え版両方で第1シリーズが放送され、その後第2シリーズ、第3シリーズも放送された。シーズン4は、BBCと米国Starz Entertainmentとの共同制作となり、カーディフとアメリカ両方が舞台となった。
The Sarah Jane Adventures(サラ・ジェーン・アドベンチャー 2007年 - 2011年、各30分)
新シリーズでドクターと再会したサラ・ジェーン・スミスを主人公とする子供向けドラマシリーズ。サラ・ジェーンと一緒に冒険をするのは近所に住む子供たちで、ドクター・フーからのゲストキャラクターもときおり登場する。1つのエピソードが2話で完結するのが特徴。BBCで2007年1月1日にスペシャル版(60分)が放送された。2007年9月24日から第1シリーズ(全10話)が、2008年9月29日から第2シリーズ(全12話)が、2009年10月15日から第3シリーズ(全12話、ここから二日連続で1エピソードを放送するようになる)が、2010年10月11日から第4シリーズ(全12話)が放送された。2011年4月19日にサラ・ジェーン役のエリザベス・スレイデンが癌のため死去し、これを受けてBBCはすでに撮影が終わっていた第5シリーズの3エピソード(6話)を放送しドラマの終了を発表した。2011年10月より放送予定。CBBC(Children's BBC:6歳以上の子供向け地上波デジタル局)でも放送される。
K・9 レジェンド』(2010年、各30分)[† 25]
Network Tenで放送されたオーストラリア製作のドラマ。舞台は2050年の英国。Androidメールアプリ"K-9 Mail"のアイコンで有名なDr Whoの犬型ロボットK-9と少年たちの冒険を描く。初代ドクター時代に登場したゼフォンや3代目ドクター時代に登場したアクソスが登場する。
CLASS/クラス(2016年)
コールヒル高校の生徒たちを主人公にしたドラマ。コールヒル高校は『ドクター・フー』に登場する架空のイギリスの高校。ドクターの孫娘スーザンが通い、初代コンパニオンだった科学教師のイアン・チェスタトンや歴史教師のバーバラ・ライトが勤めていた学校で、クララやダニー・ピンクの勤務先でもある。ヤングアダルト小説の作者として高く評価されているパトリック・ネスが脚本を執筆。
本編と違って幅広い年代層ではなく、ティーンエイジャー向けの作品となっている。
全8話で打ち切り。日本では2018年よりHuluで配信開始。

小説編集

『ドクター・フー』の小説化作品のうちいくつかは、日本でもハヤカワ文庫から1980年に刊行された。

  • 『時空大血闘! 』 デイヴィッド・ホイティカー著、関口幸男訳、ハヤカワ文庫、1980年3月
  • 『オートン軍団の襲来! 』 テランス・ディックス著、関口幸男訳、ハヤカワ文庫、1980年4月
  • 『戦慄! 地底モンスター』 マルカム・ハルク著、関口幸男訳、ハヤカワ文庫、1980年5月
  • 『恐るべき最終兵器! 』 マルカム・ハルク著、関口幸男訳、ハヤカワ文庫、1980年7月
  • 『ダレク族の逆襲! 』 テランス・ディックス著、関口幸男訳、ハヤカワ文庫、1980年7月

コミックス編集

1960年代より複数の出版社より制作され続けてきたが、現在の出版社はTitan Comics(アメコミ形式のコミックス)[35]、Panini Comics[36](雑誌「Doctor Who Magazine」「Doctor Who Adventures」において連載)の2社。

引用やパロディ編集

  • 4代目ドクターはテレビアニメ『ザ・シンプソンズ』にカメオ出演している。
  • イギリスのテクノユニットKLFは、かつて「The Timelords」という名義で2枚のシングル「Doctorin'the Tardis」と「Gary in the Tardis」を発表している。特に前者は『ドクター・フー』の音源を無許可でサンプリングし、法的措置を取られている。
  • NHK教育テレビのテレビアニメ『アリス探偵局』には、Dr.ホーという人物が登場する。
  • ケロロ軍曹』の登場人物「ウレレ」の声は10代目ドクターと同じ声優であり、第169話での登場方法が『ドクター・フー』のパロディである。
  • ターディス (小惑星)は、『ドクター・フー』から命名された。
  • チャリティー団体コミック・リリーフがBBCで放送したテレソンレッド・ノーズ・デー2007」でのコント番組にデイビッド・テナントが教師役で出演した際、落ちが『ドクター・フー』にまつわるものであった。なお共演したのはドナ役のキャサリン・テイトである。
  • Macintoshの時計を同期させるためのソフトに、timelord、tardisという名称のものがあった。「Columbia AppleTalk Package」を参照。これらのアイコンのデザインはドクターとターディスである。
  • イギリスのHC Mingham-Smith社のWindows用ソフトに、時刻同期のためのTardisとK9、ログをsyslogサーバに送るためのDalekというものがある[37]
  • 2007年3月30日には、BBCのクイズ番組『ザ・ウィーケスト・リンク』(以前に日本で『ウィーケストリンク☆一人勝ちの法則』として制作・放映)で、「ドクター・フー スペシャル」が放送された。デイビッド・テナントなど主要キャストのほか、K9までもが解答者として参戦した。
  • Android用のメールソフトであるK-9 MailのアイコンはK9の顔である。
  • CBS放送テレビドラマシリーズ『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』の登場人物シェルドン・クーパーは、シーズン1第7話「4-1=0の法則 The Dumpling Paradox」で『ドクター・フー』を毎週欠かさずに見ていることを明かす。
  • 2014年7月に行われたモンティ・パイソンの『モンティ・パイソン 復活ライブ!』では、オープニングのアニメーションにターディス(TARDIS)ならぬ「RETARDIS」と書かれたポリスボックスが登場し、舞台上のモンティ・パイソンメンバーがそのポリスボックスから登場するという演出になっていた。

著名なファン(フィクション上を含む)編集

日本で活動しているファン編集

フィクション上のファン編集

脚注編集

注釈
  1. ^ それ以前に「頭の中でドアをノックする音が4回したら死ぬ」ことを予言されており、自身も死が近いことを勘付いていた。
  2. ^ 再生を必死で拒み、自殺行為であると分かると他者を救うことも嫌がるほどに「死」を極度に恐れる初めてのドクターであるが、のちのエピソードでシーズン4 「Journey's End」冒頭の再生中断と8代目と9代目の間に位置したWar Doctorの再生をカウントすると、次の再生が最後の再生になるからという理由が明かされる。
  3. ^ 当初トーチウッド3でジャックにより保存されていたが、シーズン3「ユートピア」でターディス内に持ち込まれそのまま置かれることになる。
  4. ^ この半島からの初のタイムエージェントであったため、地元ではボーの顔(フェイス・オブ・ボー)と呼ばれていた。
  5. ^ 英空軍所属であるが、米空軍からの義勇兵であるため階級は米空軍式のものとなり、したがってキャプテンとは空軍大尉のことである。なお英空軍ではフライトルテナントが大尉、グループキャプテンが大佐となる。
  6. ^ ドクターはジャックが生き返ったことに気が付いていたが、不死身という自然の摂理に反した存在となったジャックを受け入れることができずに置き去りにする。
  7. ^ 後述するようにトーチウッドはドクターと相対する組織であるため、このことをドクターは快く思っていない。
  8. ^ パラレルワールドではタイラー夫婦に子供はなく、ローズという名の犬を飼っている。
  9. ^ なおK-9とはCanine(犬)の語呂合わせで、現在もアメリカでは警察犬の意味で使用される単語である。
  10. ^ 同じ言葉をジャックも発しており、同一人物であることが暗示されている
  11. ^ フェイス・オブ・ボーの言い遺した言葉「You Are Not Alone」の頭文字を取ると「YANA」となり、ヤナ教授がドクターと同じタイムロードであることを暗示している。
  12. ^ マスターが人類支配のために打ち上げた15基の衛星に搭載されたシステム。全世界の人間を携帯電話などを通じ一定の周波数のテレパシーで繋ぎ、ハロルド・サクソンという存在への不信感を覚えずに好意を無意識に抱くように設定されている。
  13. ^ もとは国連直属という設定だったが、国連が不快感を表すだろうと脚本家に判断され新シリーズからは金銭的な援助のみという設定になっている。
  14. ^ UNIT dating controversyを参照。
  15. ^ それでも体格的に無理があり、作中では全員が太った体型の人間に化ける。
  16. ^ あらゆる言語を翻訳できるターディスでさえ、作中に登場する古代の言語を翻訳できない。
  17. ^ ドクターとローズにその点を指摘された際「一緒にするな、奴らは屑だ」と憤慨する。種族間で確執があるのか、彼個人が嫌っているのかは不明。
  18. ^ 実際はドクター好きが集まる愛好会のようなもので、スイコロリンが来るまではまともな活動はしていなかった。
  19. ^ 10代目ドクターは「あんな星を誰が欲しがる?」と発言していた。
  20. ^ 幼いドクターは逃げ出しており、マスターはこのときに精神が病んだ。
出典1
  1. ^ a b シーズン1 「わかれ道」
  2. ^ シーズン1 「クリスマスの侵略者」終盤
  3. ^ 2009年クリスマススペシャル - 2010年ニューイヤースペシャル「The End of Time」。
  4. ^ シーズン2 「同窓会」
  5. ^ シーズン2 「鋼鉄の時代」
  6. ^ 2010年新年スペシャル「The End Of Time」
  7. ^ a b シーズン3 「ユートピア」
  8. ^ シーズン3「スミスとジョーンズ」
  9. ^ a b シーズン4 「Partners in Crime」
  10. ^ シーズン4 「Journey's End」
  11. ^ シーズン2 「サイバーマン襲来」
  12. ^ a b シーズン2第13話「永遠の別れ」。
  13. ^ シーズン2 「同窓会」。
  14. ^ シーズン4「The Doctor's Daughter」
  15. ^ シーズン3「鳴り響くドラム」
  16. ^ 2009年スペシャル「The End of Time」。
  17. ^ a b How To Be A Time Lord アマゾンURL https://www.amazon.com/Doctor-Who-Official-Guide-Time/dp/0723294364
  18. ^ シーズン2第2話「女王と狼男」。
  19. ^ トーチウッドシーズン3「Children of Earth」。
  20. ^ 旧シーズン5第5話「The Web of Fear」、旧シーズン25第1話「Remembrance of the Daleks」。
  21. ^ NHK放映時の日本語吹き替えでの名称
  22. ^ シーズン5「The Beast Below」
  23. ^ シーズン7「ダーレク収容所」
  24. ^ シーズン7「マンハッタン占領」
  25. ^ チャンネル銀河 2012年放送
出典2
  1. ^ ドクター・フー サイバーマンの逆襲”. K-PLUS. 2019年8月19日閲覧。
  2. ^ ドクター・フー 火星のピラミッド”. K-PLUS (2015年11月24日). 2019年8月19日閲覧。
  3. ^ ドクター・フー 死のロボット”. 駿河屋. 2019年8月19日閲覧。
  4. ^ TVM ドクター・フー”. allcinema. 2019年8月19日閲覧。
  5. ^ 放送予定(アーカイブ)
  6. ^ 放送予定
  7. ^ 放送予定(アーカイブ)
  8. ^ 放送予定(アーカイブ)
  9. ^ LaLa TV 12月「ドクター・フー 3」「年末年始一挙特集」他”. LaLa TV. 2019年8月19日閲覧。
  10. ^ 人気SFドラマ「ドクター・フー」シリーズ4が、ひかりTVで独占日本初提供!”. ひかりTV. 2019年8月19日閲覧。
  11. ^ 「ひかりTV」、イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」シリーズ4.5を独占配信”. エンタメRBB. 2019年8月19日閲覧。
  12. ^ BBCとのコンテンツ・パートナーシップによって、英国のコンテンツ配信開始”. Hulu. 2019年8月19日閲覧。
  13. ^ 配信開始のツイート - Twitter
  14. ^ Hooton, Christopher (2012年5月31日). “Jenna-Louise Coleman's Doctor Who companion name revealed as Clara?”. Metro. 2012年5月31日閲覧。
  15. ^ BLU-RAY / DVD”. 角川海外TVシリーズ . 2019年8月19日閲覧。
  16. ^ 『ドクター・フー』50周年記念エピソード、世界同時放送でギネス認定”. 海外ドラマNAVI. 2019年8月19日閲覧。
  17. ^ 祝・生誕50周年!「ドクター・フー」シーズン5〜7をHuluで独占配信決定!”. Hulu. 2019年8月19日閲覧。
  18. ^ 『ドクターの日』配信開始のツイート - Twitter
  19. ^ 『ドクターの時』配信開始のツイート - Twitter
  20. ^ 『ドクター・フーの世界』配信開始のツイート - Twitter
  21. ^ シリーズ8配信開始のツイート - Twitter
  22. ^ Huluプレミア 春のラインナップ「ドクター・フー」のスピンオフから大人気ドラマの新シーズンまで話題作が続々!!”. Hulu. 2019年8月19日閲覧。
  23. ^ 「ドクター・フー」シーズン10配信スタート記念!豪華グッズを30名様にプレゼント!”. Hulu. 2019年8月19日閲覧。
  24. ^ 「ドクター・フー」をもっと楽しむマメ知識!「11番目の時間」編”. 海外ドラマboard . 2019年8月19日閲覧。
  25. ^ ドクター・フー ニュー・ジェネレーション(アーカイブ)
  26. ^ ドクター・フー ニュージェネレーション(アーカイブ)
  27. ^ 4月3日(日)に先行放送!「ドクター・フー ニュー・ジェネレーション」シーズン2 第1話のココに注目!”. 海外ドラマboard . 2019年8月19日閲覧。
  28. ^ ドクター・フー:ニュー ジェネレーション
  29. ^ ドクター・フー:ニュー ジェネレーション2
  30. ^ ブルーレイ / DVD”. 角川海外TVシリーズ. 2019年8月19日閲覧。
  31. ^ Huluプレミア『ドクター・フー』シーズン11/予告映像 - YouTube
  32. ^ http://tardis.wikia.com/wiki/Timeline
  33. ^ Dr.フーin怪人ダレクの惑星”. 楽天市場. 2019年8月19日閲覧。
  34. ^ 地球侵略戦争2150”. TSUTAYA. 2019年8月19日閲覧。
  35. ^ http://titan-comics.com/?q=doctor+who
  36. ^ http://www.paninicomics.co.uk/web/guest/catalogues/collection_detail?id=42253
  37. ^ HC Mingham-Smith Ltd.
  38. ^ ハリー杉山&柏木しょうこも絶賛! BBC×KADOKAWA英国ドラマのススメ 『ドクター・フー』編”. 海外ドラマNAVI. WOWOW (2015年4月30日). 2015年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月12日閲覧。
  39. ^ 『週刊プレイボーイ』2017年2月27日号(3月15日閲覧)

外部リンク編集