ラ・デファンス=グランダルシュ駅

フランスの鉄道駅
ラ・デファンス駅から転送)

ラ・デファンス=グランダルシュ駅(ラ・デファンス=グランダルシュえき、La Défense - Grande Arche)は、フランスオー=ド=セーヌ県ピュトーにあるフランス国鉄およびパリ交通公団(RATP)の鉄道駅である。パリ郊外の都市再開発地区ラ・デファンスにあり、グランダルシュ(新凱旋門)の前庭の下に位置する。

ラ・デファンス=グランダルシュ駅
メトロ出発ホーム(2007年5月)
La Défense - Grande Arche
所在地 フランスの旗 オー=ド=セーヌ県 ピュトー
北緯48度53分28.65秒 東経2度14分24.42秒 / 北緯48.8912917度 東経2.2401167度 / 48.8912917; 2.2401167 (ラ・デファンス=グランダルシュ駅)
所属事業者 フランス国鉄(SNCF)、パリ交通公団(RATP)
所属路線 Transilien L線、U線
RERA線
メトロ1号線
トラム2号線
開業年月日 1959年4月
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乗り入れ路線 編集

駅名 編集

単にラ・デファンス駅La Défense)と呼ばれることもあり、この場合「グランダルシュ」は副駅名のように扱われる。La Défense (Grande Arche)やGrande Arche de la Défenseと表記されることもある。

駅構造 編集

 
コンコース

駅は周辺の道路や建物の地下・低層階部分、グランダルシュの前庭と一体化した構造をしている。ラ・デファンス地区自体が傾斜地にある上に全体が人工地盤で覆われているため、どの層を「地上」とみなすかは難しい。ここでは下から順に第1層 - 第5層と表記する。

第1層
東西方向にRERのホーム2面4線がある。
第2層
東西方向にメトロのホームがある。ホームは出発用と到着用が離れた位置にあり、その間にRERホームへの階段・エスカレーターと乗り換え用の改札がある。またメトロの線路の外側は高速道路(オートルート)A14線が通っている。
第3層
各線の改札口および切符売り場がある。メトロとRERは東よりに、SNCFとトラムは西寄りに改札がある。改札口はすべて自動改札となっている。またコンコースの南北は商店が並ぶ地下街のような構造になっており、そのまま両側の建物に続く。
第4層
東よりは道路が通っており、バス乗り場がある。西よりには南北方向にトラムのホーム(1面2線)、その西に隣接してSNCFのホーム(2面4線)がある。コンコースの真上は第3層からの吹き抜けとなっている。
第5層
グランダルシュの前庭。

駅の西側でRERの線路とメトロの引き上げ線はグランダルシュの基部を貫いている。またグランダルシュ自体はSNCFの線路を避けるためにラ・デファンスの中心軸(パリの歴史軸)に対して約6度傾いている。

駅周辺 編集

駅のすぐ西にグランダルシュ(新凱旋門)がある。北はCNIT(会議場のほかヒルトンホテルなどが入る)、南はショッピングセンターLes Quatre Tempsに接する。

歴史 編集

1839年にサン・ラザール駅ヴェルサイユを結ぶ鉄道(右岸線、現Transilien L線)が開業したが、当初この場所に駅はなかった。1950年代にラ・デファンス地区の開発が始まったことで駅が必要とされ、1959年4月にSNCFの駅が開業した。

その後1970年2月20日にRERのシャルル・ド・ゴール=エトワール-ラ・デファンス間が開業し、1971年には更に西へ延長された。1980年代にはRERの線路を跨ぐ形でグランダルシュが建設された。1992年4月1日、メトロ1号線ポン・ド・ヌイイ駅Pont de Neuilly) - ラ・デファンス=グランダルシュ駅間延伸に伴い、メトロの駅が開業した。1997年7月2日にはトラム2号線が開業した。

隣の駅 編集

  メトロ
1号線
ラ・デファンス=グランダルシュ駅 - エスプラナード・ド・ラ・デファンス駅Esplanade de la Défense
RER
A線
シャルル・ド・ゴール=エトワール駅Charles de Gaulle - Étoile) - ラ・デファンス=グランダルシュ駅 - ナンテール・プレフェクッチュール駅Nantere Préfecture
トラム
2号線
ラ・デファンス=グランダルシュ駅 - ピュトー駅(Puteaux
Transilien
L線
クールブヴォア駅(Courbevoie) - ラ・デファンス=グランダルシュ駅 - ピュトー駅
U線
ラ・デファンス=グランダルシュ駅 - ピュトー駅

参考文献 編集