ロールキャベツ
ロールキャベツ(英: cabbage roll, stuffed cabbage)は、洋食のひとつ。
挽肉に微塵切りした野菜などをまぜてつくった具を、湯通したキャベツの葉一枚を使って俵型に巻いたものを煮込んで作る料理である。
歴史編集
起源は、1世紀頃からアナトリア半島で食べられていた「ドルマ」という料理である。これはブドウの葉で肉や米などを包んで煮込むもので、現在でも人気のあるトルコ料理である。これが15–16世紀にヨーロッパに伝わり、形を変えながら現在のロールキャベツになっていったものと考えられている。
製法編集
一枚ずつきれいにはがし、湯通しして柔らかくし、水気をきったキャベツの葉で、挽肉、タマネギとニンジンの微塵切り、食塩、コショウ、ナツメグなどをまぜてつくった具を、俵型になるように巻く。葉の終端はつまようじなどでとめる。さらに薄切りのベーコンを巻きつける場合もある。これをブイヨン、トマト味のスープ、ホワイトソースなどで煮込んで作る。
バリエーション編集
具材や味付けに若干の差異があるものの、世界中の多くの国で食べられている。東欧やアラブでは米を入れて作ることも多い。
日本編集
日本独自のものとして、かんぴょうで結び、そのまま食べられる事があげられる。またおでんの具材として和風の出汁で煮込むというものがある。
また、家庭料理としてのロールキャベツにはウスターソース、トマトケチャップ、醤油などをかけて食べる場合もある。
アレンジ料理として、キャベツの代わりに白菜を用いた料理を、ロール白菜と言う。