世界名作童話 白鳥の王子

1977年に公開された日本のアニメ映画
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世界名作童話 白鳥の王子』(せかいめいさくどうわ はくちょうのおうじ 英文:The Wild Swan[1])は、1977年3月19日公開の『東映まんがまつり』内で上映された、東映動画製作の劇場用アニメ映画。カラー。62分。

世界名作童話
白鳥の王子
The Wild Swans[1]
監督 西沢信孝(「演出」名義)
脚本 隆巴
原作 ハンス・クリスチャン・アンデルセン(『野の白鳥』)
製作 今田智憲
有賀健籏野義文[注 1](企画)
出演者 増山江威子
岩崎加根子
小宮山清
つかせのりこ
神谷明
古谷徹
宮崎恭子ほか
音楽 小森昭宏
主題歌 「白鳥の王子」(増山江威子、ザ・チャープス
撮影 細田民男、平尾三喜
編集 井関保雄
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 日本の旗 1977年3月19日
上映時間 62分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 長靴をはいた猫 80日間世界一周1976年
次作 世界名作童話 おやゆび姫1978年
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概要

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白鳥の王子』としても知られる、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『野の白鳥』を原作とするアニメ作品。また、初めて『世界名作童話』という冠が付いた東映アニメ映画でもある。

テレビシリーズの名作物に押されがちな東映動画のイメージを払拭するべく、スタッフが取り組んだ力作ではあり、脚本には当時仲代達矢夫人だった女優・宮崎恭子を「隆巴」名義で起用するなどの意欲作ではあったが、企画準備期間の短さなどが災いし、特徴の少ない凡庸な作品となった[2]

演出は西沢信孝が担当。西沢は1974年7月25日公開の『マジンガーZ対暗黒大将軍』(上映時間43分)に次ぐアニメ映画担当で、「名作物」・「1時間超え作品」は初となる。

主人公エリザ役には増山江威子を起用。増山は、『魔法使いチャッピー』や『キューティーハニー』といった東映動画TVシリーズでの主演経験はあるが、劇場用作品の主演はこれが唯一である。また脚本担当の宮崎も出演している。

声の出演

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スタッフ

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  • 原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(『野の白鳥』)
  • 製作:今田智憲
  • 企画:有賀健籏野義文[注 1]
  • 製作担当:白根徳重
  • 脚本:隆巴
  • 演出:西沢信孝
  • レイアウト・場所設定:角田紘一
  • 作画監督:阿部隆
  • 美術監督:千葉秀雄
  • 音楽:小森昭宏[2]
  • 原画:角田紘一、木野達児、金山通弘、的場茂夫、森英樹、広田全、荒木伸吾、菊地貞雄、小泉謙三、木下勇喜、富永貞義、朝戸澄子
  • 動画:小川明弘、小林敏明、坂野隆雄、服部照夫、石山毬緒、金山圭子、薄田嘉信、田村晴夫、草間真之介、高野登、山田みよ、平川やすし、沼寿美子、上梨壱也
  • トレース:坂野園江、谷口恭子、奥西紀美代
  • 彩色:古屋純子、佐藤道代、土田久美子、後藤美津子
  • ゼログラフ:富永勤、戸塚友子
  • 特殊効果:平尾千秋、佐藤章二
  • 仕上検査:小椋正豊、坂本陽子
  • 背景:遠藤重義、海老沢一男、松本健治、田中資幸、野崎俊郎
  • 記録:大橋千加子
  • 仕上進行:平賀豊彦
  • 美術進行:阿久津文雄
  • 演出助手:遠藤勇二
  • 製作進行:佐々木章
  • 撮影:細田民男、平尾三喜
  • 編集:井関保雄
  • 録音:二宮健治
  • 音響効果:伊藤道広
  • 録音スタジオ:タバック
  • 現像:東映化学

主題歌・挿入歌

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主題歌「白鳥の王子」

挿入歌「なみだとねんね」

  • 作詞:隆巴/作編曲:小森昭宏/歌:大杉久美子、ザ・チャープス

推薦

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  • 文部省特選
  • 東京都知事推奨
  • 優秀映画鑑賞会推薦
  • 厚生省中央児童福祉審議会推薦
  • 日本PTA全国協議会推薦
  • 全日本教育父母会議推薦
  • 日本児童文芸家協会推薦
  • 映倫青少年映画審議会推薦
  • 東京都地域婦人団体連盟推薦[1]

映像ソフト

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  • 東映ビデオからビデオソフト(VHS)が発売されたが絶版。現在、LD・DVDで発売されていない(単独・『復刻!東映まんがまつり』版問わず)。

同時上映

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タイトル 原作 (声の)出演 備考
超電磁ロボ コン・バトラーV 八手三郎 三ツ矢雄二山田俊司たてかべ和也上田みゆき千々松幸子
一休さん ちえくらべ (なし) 藤田淑子宮内幸平桂玲子、山田俊司
ドカベン 水島新司 田中秀幸松島みのり玄田哲章肝付兼太
大鉄人17 石森章太郎 神谷政浩中丸忠雄竹井みどり原口剛大月ウルフ [注 2]
ジャイアンツのこども野球教室 (なし) 読売ジャイアンツ選手 劇場用新作

1973年春興行以来上映していた『マジンガーシリーズ』が遂になくなり、また1975年夏興行以来上映していた『秘密戦隊ゴレンジャー』もなくなった。その一方で、『長浜ロマンロボシリーズ』初作品である『コンV』が上映、また『東映まんがまつり』では初のスポーツ映画『こども野球教室』が上映されている。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b OPクレジットは「旗野義文」
  2. ^ 第1話と第2話の再編集ブロウアップ作品ではあるが、第2話はTV本編(1977年3月25日放送)よりも早いため、当時のポスターでは「新作」とされていた。

出典

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  1. ^ a b c 杉山卓『東映動画長編アニメ大全集 下巻』東映動画株式会社(編集)、徳間書店、1978年、179頁。ISBN 978-4194016719 
  2. ^ a b c 『劇場アニメ70年史 THE ART OF JAPANESE ANIMATION 2』アニメージュ編集部(編)、徳間書店、1989年、69頁。 

外部リンク

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関連項目

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