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来歴編集

四人姉妹の末っ子として生まれる。小さい頃はゆっくりした話し方で、教師に「あなた、ちゃんとお話しできないの」と言われショックを受けるなど、次第にその話し方にコンプレックスを持つようになる。12歳の時、それを改善しようと(知り合いの紹介もあり)児童劇団に所属。麻生美代子に師事する。そこでコンプレックスを克服、演技に興味を持つようになる[6]

児童劇団に所属する年齢でもなくなった頃、毒蝮三太夫稲吉靖司らが立ち上げた劇団山王を経て、数年後「女優が少ないから」と頼まれたこともあり、影万里江と共に劇団四季に所属。四季にアテレコの仕事が入って来るうちに声の仕事に興味を持ち始める。

1960年代から青二プロダクションに所属[7][8]、子育てを仕事と両立させるため、舞台などよりは比較的短時間でできる声優業に専念するようになる。

2017年、『東京アニメアワードフェスティバル 2017』において「アニメ功労部門」を受賞[9]

近年はナレーションを中心に活動しているが、アニメ作品では過去に演じたキャラクターの声を再演することもある。

特色編集

少女から大人の女性までを演じる。純真な少女やお転婆な少女、知性的な役や魅力的な女性、主人公から悪役まで演技の幅が広く、『パーマン』の星野スミレ(パー子)と『オバケのQ太郎』のU子では独特なダミ声を披露した。またハンナ・バーベラ作品にも複数出演している[8]

エピソード・人物編集

宝塚歌劇団の大ファンであり、現在は宝塚に住んでいる[10][11]

同年代の仲間からは「トンチさん」と呼ばれることが多い。井上真樹夫によると、本名が「トモコ」であるため、かなり早い時期からそう呼ばれていたという[12]

アニメソングの歌唱も数多く担当していた。これは『ひょっこりひょうたん島』で出会った宇野誠一郎が増山をよく起用するようになったためで、当初は「私でいいの?」と思ったが、現在では「とてもうれしいことだった」と回想している[6]

近年の声優志望の人に対しては、読む時にキャラクターを想像することで役作りに生かせるため、様々な本を読むことが大事だと発言している[6]

仕事に対する姿勢編集

アニメのアフレコの際は「絵が主役」であり、「絵があるからこそ声もピッタリ合う」との考えを持っている。また、絵がないと演じてきた色々なキャラクターの声が混ざってしまうので、絵もなく突然「○○の声をやって下さい」と言われるのは苦手だと発言している[6]

昔は、テレビ番組のゲスト出演など顔出しの出演も多かったが、近年は「みんなの知ってる私の声はハニーや不二子などの若い声。そんな若いキャラクターのイメージを壊したくない」という理由で顔出しをあまり好んでおらず[6]、『大胆MAP』では顔出しを拒否するような発言もしている[8]。ただし、同番組ではアフレコをしている様子を遠目で録るという条件で承諾し出演した。

キューティーハニー編集

1973年放送の『キューティーハニー』で、初代ハニーの声を担当。リメイクである『キューティーハニーF』では友情出演として、神崎美津子の声を担当した。

増山によると、それまでは可愛らしい役柄を演じることが多かったため、ハニーはセクシーな役を担当するようになる転機だったという[13]。また、ハニーはサイボーグであることを意識して演じていたため、脱いでも「いやらしい」と思ったことはなかった[6]

2005年に再びハニーを演じた際は、「こんないい作品に出会えたということはそれだけで嬉しいものですね」とコメントしている[14]

峰不二子編集

1977年の『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』より、峰不二子役を沢城みゆきに交代する2011年まで長年にわたり演じた。

元々、2本製作された『ルパン三世 パイロットフィルム』では増山が不二子を演じていたが、実際にアニメが放送されると、不二子役が二階堂有希子に代わっていたという。その後も不二子への思いが強かった増山は、『TV第2シリーズ』放送前のオーディションに参加[15]。見事不二子を担当することになったという[6][16]

『パイロットフィルム』が一般に知られていなかった当初は、「何故不二子が二階堂さんじゃないんだ」という抗議の投書が殺到。しかし日本テレビのスタッフからこれを聞いた増山は、「どうあがいても二階堂さんにはなれないから、私の持ち味でやるしかない」と発奮して演じ続けたという[7]

増山は「不二子はすべての理想を兼ね備えた女性であり、いつも憧れている」と語っており[17]、不二子のファンは女性が圧倒的に多いと語っている[16]。ルパンについては、裏切っても不二子のことを想う所が「男性の可愛さみたいで、好きですネ」と語っている[18]

長年共演してきたレギュラー声優陣について、全員で昼食を食べたり打ち上げを行うなうことがあったため、プライベートでも頻繁に交流があったと思われがちだが、増山曰く「実際には私語も少なくみんなバラバラで大人の関係。ただし、目的が一緒だとバッとまとまる」という、本当に演じるキャラクターのような関係だったという[6]

ルパン関係では不二子の他にも、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』第14話「エメラルドの秘密」でキャサリン・マーチン役としてゲスト出演、洋画『ルパン』ではカリオストロ伯爵夫人を演じるなど、縁は深い。

2019年に原作者のモンキー・パンチが亡くなった際は、「役者は作品との出会いが全てです。私の財産となった『峰不二子』に出会えたこと。モンキー・パンチ先生に感謝しています」とコメントしている[19]

天才バカボン編集

天才バカボン』はこれまでに5回テレビアニメ化されているが、主要キャストが変わる中、バカボンのママだけは4作目『レレレの天才バカボン』まで一貫して増山が演じていた[20]。これは原作者である赤塚不二夫の希望であり、4回目のTVアニメ化に際して、赤塚からの唯一の希望が「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」だったという[8]

増山は私生活でも母親だったことから、今でもママを「私そのもの」だと思っているという。また、初めてママの絵を見た際「私、絶対ピッタリだわ」と思ったという[6]

番組の収録で青梅赤塚不二夫会館へ行った際、壁に様々な赤塚のコメントが貼ってある中、実際に「ママは絶対増山さんじゃなきゃダメだ」と書かれているのを見つけた時は、「自分が勝手に言ってる訳ではなく、本当に原作者である先生に認められていた」という気持ちでとてもうれしかったという[6]

出演編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ編集

1963年
1965年
1966年
1967年
1968年
1969年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年

劇場アニメ編集

1968年
1969年
1970年
1971年
1976年
1977年
1978年
1979年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1990年
1994年
1995年
1996年
2003年
2004年

OVA編集

1969年
1971年
1988年
2000年
2002年
2008年
2012年

ゲーム編集

1995年
1997年
1999年
  • 魔女っ子大作戦(チャッピー・ハンスト・シャルル・グリム・アンド・イソップ・エトセトラ、如月ハニー)
2002年
2003年
  • ルパン三世 海に消えた秘宝(峰不二子
2004年
2007年
2010年

ドラマCD編集

吹き替え編集

担当女優編集

リー・レミック
アン・フランシス

映画編集

ドラマ編集

アニメ編集

人形劇編集

ラジオ編集

テレビドラマ編集

CM編集

  • ビオフェルミン製薬「ビオフェルミン下痢止め」 - 女神の声
  • モバゲータウン「怪盗ロワイヤル」 - ナレーション
  • グリコ「カロリーコントロールアイス」 - ナレーション
  • ネイチャーラボ「スベルティ」 - キューティハニーの声
  • 大東建託「いい部屋ネット」お部屋探し篇 コウノトリ篇(2012年) - 母・妻の声
  • 日清食品「日清 カップヌードルごはん」(2013年) - バカボンのママ
  • トヨタ自動車 「もっとよくしよう。」Toyota Safety Sense 車線逸脱防止支援篇(2015年) - 馬の声
  • ハウステンボス「バラ祭」(2016年) - ナレーション
  • hide with Spread Beaverピンク スパイダー」スポットCM - 峰不二子の声
  • 小学館 おぷうのきょうだい『俺、つしま』(2018年) - ナレーション
  • 小学館 「まなびwith」 (2019年) - ナレーション

その他編集

音楽編集

出典編集

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  1. ^ a b 『声優名鑑』、262頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  2. ^ a b c 増山江威子 のプロフィール - allcinema”. 2019年7月31日閲覧。
  3. ^ 増山 江威子 – seigura.com”. 2019年7月31日閲覧。
  4. ^ 青二プロダクション 増山 江威子”. 2019年7月31日閲覧。
  5. ^ 『日本放送年鑑'68』p.732
  6. ^ a b c d e f g h i j 2017年6月『NHK ラジオ深夜便 時代を創った声』出演時の発言より
  7. ^ a b 神谷明「増山江威子」『みんな声優になりたかった 神谷明と25人の声優たち』主婦の友社、1994年1月6日、ISBN 4-07-214333-2、193-202頁。
  8. ^ a b c d 【声優の履歴書】第53回 『ルパン三世』シリーズの峰不二子(2代目)を演じた・増山江威子 - リアルライブ
  9. ^ TAAF2017「アニメ功労部門」顕彰者決定
  10. ^ 2013年10月23日『桑原征平粋も甘いも』ゲスト出演時の発言より
  11. ^ vol.3 音へのこだわりおおすみ正秋の仕事場
  12. ^ 本人のツイートより(2019年3月27日)
  13. ^ ルパン三世DVDコレクション 7 2015年 05/05 号
  14. ^ 超豪華5大特典付で「Re:キューティーハニー コンプリートDVD」発売
  15. ^ 『TV第2シリーズ』では、不二子の担当声優を変更することを日本テレビから要求されていた。このことは、飯岡順一の著書『私の「ルパン三世」奮闘記 アニメ脚本物語』で語られている。
  16. ^ a b ルパン三世 Master File』THE PERFORMERS -その声の魅力- より
  17. ^ ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』映画パンフレットより
  18. ^ ルパン三世 バビロンの黄金伝説』映画パンフレットより
  19. ^ 「親であり戦友でした」 "ルパン"たちが追悼 - 日本経済新聞
  20. ^ ただし、第一作において1回だけ(第70話「パパとママがケンカをしたのだ」)増山に代わり北浜晴子が演じている
  21. ^ ジャングル大帝 進めレオ!”. 手塚治虫公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
  22. ^ ハリスの旋風”. メディア芸術データベース. 2016年10月25日閲覧。
  23. ^ 天才バカボン”. メディア芸術データベース. 2016年11月8日閲覧。
  24. ^ 魔法使いチャッピー”. 東映アニメーション. 2016年6月16日閲覧。
  25. ^ キューティーハニー”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  26. ^ 小さなバイキングビッケ”. メディア芸術データベース. 2016年12月7日閲覧。
  27. ^ アラビアンナイト シンドバットの冒険”. 日本アニメーション. 2016年6月3日閲覧。
  28. ^ 一休さん”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  29. ^ 少年徳川家康”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  30. ^ 草原の少女ローラ”. 日本アニメーション. 2016年6月29日閲覧。
  31. ^ “ルパン三世 2nd series”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=53 2016年5月2日閲覧。 
  32. ^ SF西遊記スタージンガー”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  33. ^ キャプテン・フューチャー”. 東映アニメーション. 2016年6月16日閲覧。
  34. ^ “ルパン三世 PartIII”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=331 2016年5月2日閲覧。 
  35. ^ レディレディ!”. 東映アニメーション. 2016年7月10日閲覧。
  36. ^ “ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=455 2016年5月2日閲覧。 
  37. ^ 平成天才バカボン”. ぴえろ公式サイト. 2016年5月13日閲覧。
  38. ^ “ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=456 2016年5月2日閲覧。 
  39. ^ “ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=457 2016年5月2日閲覧。 
  40. ^ “ルパン三世 ロシアより愛をこめて”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=458 2016年5月2日閲覧。 
  41. ^ “ルパン三世 ルパン暗殺指令”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=459 2016年5月2日閲覧。 
  42. ^ “ルパン三世 燃えよ斬鉄剣”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=460 2016年5月2日閲覧。 
  43. ^ “ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=461 2016年5月2日閲覧。 
  44. ^ “ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=462 2016年5月2日閲覧。 
  45. ^ “ルパン三世 ワルサーP38”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=463 2016年5月2日閲覧。 
  46. ^ “ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=464 2016年5月2日閲覧。 
  47. ^ “ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=465 2016年5月2日閲覧。 
  48. ^ レレレの天才バカボン”. ぴえろ公式サイト. 2016年6月9日閲覧。
  49. ^ “ルパン三世 1$マネーウォーズ”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=466 2016年5月2日閲覧。 
  50. ^ “ルパン三世 アルカトラズコネクション”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=467 2016年5月2日閲覧。 
  51. ^ “ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=468 2016年5月2日閲覧。 
  52. ^ “ルパン三世 お宝返却大作戦!!”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=469 2016年5月2日閲覧。 
  53. ^ “ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=470 2016年5月2日閲覧。 
  54. ^ “ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜”. トムス・エンタテインメント. http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=471 2016年5月2日閲覧。 
  55. ^ “ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ”. 金曜ロードショー. http://www.ntv.co.jp/kinro/before200805/20060908/cast.html 2016年5月2日閲覧。 
  56. ^ “ルパン三世 霧のエリューシヴ”. 東京ムービー. http://www.tms-e.com/on_air/lupin/2007tvsp.html 2016年5月2日閲覧。 
  57. ^ “ルパン三世 SWEET LOST NIGHT ~魔法のランプは悪夢の予感~”. 金曜ロードショー. http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20080725/index.html 2016年5月2日閲覧。 
  58. ^ “ルパン三世VS名探偵コナン”. 金曜ロードショー. http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20120323/ 2016年5月2日閲覧。 
  59. ^ “ルパン三世 the Last Job”. 金曜ロードショー. http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20100212/index.html 2016年5月2日閲覧。 
  60. ^ アンデルセン物語”. メディア芸術データベース. 2016年10月29日閲覧。
  61. ^ a b c d e f g h “作品データ”. ルパン三世NETWORK. オリジナルの2016年4月20日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160420200256/http://www.lupin-3rd.net/sakuhin_ova.html 2016年5月2日閲覧。 

外部リンク編集