亜紀書房
株式会社亜紀書房(あきしょぼう、Akishobo Inc.)は、日本の出版社。
亜紀書房 | |
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正式名称 | 株式会社亜紀書房 |
英文名称 | Akishobo Inc. |
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
出版者記号 | 7505 |
取次コード | 0098 |
法人番号 | 4010001009069 |
設立日 | 1967年 |
代表者 | 立川勝得(代表取締役社長) |
本社郵便番号 | 〒101-0051 |
本社所在地 | 東京都千代田区神田神保町1-32 |
外部リンク | http://akishobo.com/ |
https://twitter.com/akishobo |
沿革編集
1967年 棗田(なつめだ)金治が創業。亜紀書房の名は、「これから来たる亜細亜の世紀をリードする」という意味を持ってつけられた。
1969年 『砦の上にわれらの世界を』を刊行。サブタイトルは「ドキュメント東大闘争」。一連の学生運動でも特に激しかった東大闘争のさなかに出版され、運動をしていた学生を中心に爆発的な人気を得た。
1971年 『公害原論』(宇井純著)を刊行。著者の宇井純は東大助手時代、新潟水俣病を実名で告発して、教授の道を絶たれた。従来の科学技術者の多くが「御用学者」の活動をしてきたと批判し、公害被害者の立場に立った視点を提唱して環境学のさきがけとなった。
1978年 養護施設で暮らす子どもたちの作文を収録した『作文集 泣くものか』(全社協養護施設協議会編)が第32回毎日出版文化賞を受賞。
1984年 元朝鮮総連幹部が統一日報に連載した日記『凍土の共和国』(キム・ウォンヂョ著、佐藤勝巳解説)を刊行。著者名のキム・ウォンヂョ(金元祚)はペンネームである。飢餓と強制労働に苦しむ北朝鮮の民衆の実情をはじめて暴き、その衝撃的事実が反響を呼ぶ。2008年に新装版を発売。
2001年 “アメリカ暮らし”シリーズがスタート。
2005年 『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』(林文子著)が13万部のベストセラーに。
2007年 翻訳ノンフィクションシリーズがスタート。2007年に『ニュース・ジャンキー』(ジェイソン・レオポルド著)を刊行後、『アーミッシュの赦し』(ドナルド・B・クレイビル他著 2008年)、『ユダヤ人を救った動物園』(ダイアン・アッカーマン著 2009年)、『アフガン、たった一人の生還』(マーカス・ラトレル著 2009年)、『哲学する赤ちゃん』(アリソン・ゴプニック著 2010年)、『災害ユートピア』(レベッカ・ソルニット著 2010年)と、次々と翻訳ノンフィクションを刊行。
2007年 防衛大学教授陣による安全保障を扱った一連の著作の刊行を開始
2009年 『環境問題を経済から見る』(福島清彦著)が日経BP・Biz-Tec図書賞を受賞
2011年 レベッカ・ソルニット著『災害ユートピア』が、東日本大震災後、新聞、テレビなどで必読の書としてとりあげられ話題を呼ぶ。
2011年 ZERO事業部が発足する。
著名な刊行物編集
翻訳ノンフィクションシリーズ編集
- 『ニュース・ジャンキー』(著:ジェイソン・レオポルド、訳:青木玲)
- 『アーミッシュの赦し』(著:ドナルド・B・クレイビルほか、訳:青木玲)
- 『イギリスを泳ぎまくる』(著:ロジャー・ディーキン、訳:野田知佑)
- 『ユダヤ人を救った動物園』[1](著:イアン・アッカーマン、訳:青木玲)
- 『アフガン、たった一人の生還』(著:マーカス・ラトレルほか、訳:高月園子)
- 『哲学する赤ちゃん』(著:アリソン・ゴプニック、訳:青木玲)
- 『災害ユートピア』(著:レベッカ・ソルニット、訳:高月園子)
- 『キレイならいいのか』(著:デボラ L・ロード、訳:栗原泉)
- 『悪いヤツを弁護する』(著:アレックス・マックブライド、訳:高月園子)
亜紀書房ZERO事業部編集
2011年2月21日、亜紀書房ZERO事業部が発足。 編集部を名乗っていないのは、「従来の「出版」「出版社」「編集部・営業部」の概念や枠組みにとらわれることなく、新しい分野や方法に挑戦していきたいという思いから」だとしている。書籍などの紙媒体のほか、クラウド型マルチコンテンツモールFan+で、「談志市場」「サイエンスエレメンツ」でデジタルコンテンツを発信するなど、クロスメディアな活動を行っていた。 2013年7月、独立し、株式会社dZEROを設立する。「サイエンスエレメンツ」「談志市場」の全コンテンツが株式会社dZEROが運営する動画配信サービスdZERO[2] に引き継がれた。
談志市場編集
亜紀書房ZERO事業部が立川談志の事務所である談志役場の協力で、クラウド型コンテンツモールFan+に出店していたデジタルコンテンツショップ。2013年6月のクラウド型コンテンツモールFan+のサービス終了にともない、現在は株式会社dZEROが運営する動画配信サービスdZERO[2] に引き継がれている。談志の高座や楽屋噺の映像を配信し、「テレビでも見ることができない、ラジオで聞くこともできない、Webで見ることもできない、DVDやCDなどのパッケージでもお目にかかれない、談志師匠のオリジナルコンテンツ」としている。
おもな刊行作品一覧編集
脚注編集
- ^ 映画化された。
- ^ a b http://dze.ro