俺の彼女に何かようかい

俺の彼女に何かようかい』(おれのかのじょになにかようかい)は、高津カリノによる日本少年漫画。人間と妖怪が共存する学校を舞台に[4]、暑苦しい少年と雪の妖怪の少女の2人の恋愛を描いた4コマ漫画である[5]2011年から『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で掲載されている。

俺の彼女に何かようかい
ジャンル 少年漫画
4コマ漫画
ラブコメディ
学園漫画
漫画
作者 高津カリノ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊少年ガンガン
レーベル ガンガンコミックス
発表号 2011年10月号 -
発表期間 2011年9月12日[1] -
巻数 既刊6巻(2019年6月12日現在)
漫画:氷点下の彼女に何かようかい
作者 高津カリノ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載サイト ガンガンONLINE
発表期間 2016年4月4日[2] - 2017年8月21日[3]
話数 全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

また、本作のスピンオフとして、『氷点下の彼女に何かようかい』(ひょうてんかのかのじょになにかようかい)という漫画が存在する。こちらは、本作の主人公の母と本作のヒロインの母の2人の過去を描いた作品であり[2]、『ガンガンONLINE』(スクウェア・エニックス)において、2016年から2017年まで連載された。全12話。本記事では、このスピンオフについても述べる。

あらすじ編集

本編編集

本作の主人公・福住篤志は、ある日、クラスメイトの妖怪・白石無垢に告白する。無垢は温かい感情を向けられると溶けてしまうため、篤志の告白を断るが、代わりに「友達になる」ことを提案し、2人は友達になる。その後、無垢は、篤志の友達・美園愁也、隣のクラスの菊水真魚、転校生の雲雀ヶ丘しのぎ、しのぎの付き人・薄野ジュノンとも親しくなり、6人で行動するようになる。

一方で、無垢は北日本最強の妖怪・白石氷華を母に持つ関係で、しばしば襲撃を受けていた。ある日、無垢たち6人は、退魔師の南郷要の襲撃を受けて重傷を負う。無垢は友達をこれ以上危険に巻き込みたくないと考えるが、篤志はそれでも無垢と一緒にいるという意思を伝える。無垢は篤志の言動に心を動かされ、以後、篤志に対して積極的な行動をとるようになる。

スピンオフ編集

篤志の母・花火は妖怪が苦手だった。また、無垢の母・氷華は友達がいなかった。高校時代、花火の幼馴染・晃と氷華の婚約者・凍治は、花火と氷華が抱える問題を改善するため2人を引き合わせる。花火と氷華は初対面から喧嘩をしてしまうが、次第に喧嘩友達のような間柄になる。

ある日、花火は氷華の妹・氷景と知り合う。氷景は西琉斗という人間と交際しており、自分も人間になりたいと願っていた。花火は氷華から許可を得ようとするが、喧嘩別れに終わる。これを受けて、氷景は姉の許可を得ないまま人間になることを決意する。人間化には花火の血が要るため、花火は血を提供する。そして氷景は人間となって姉のもとを去り、これが決定打となって花火と氷華は決裂する。

登場人物編集

登場人物の名字は北海道札幌市の地名から取られている。同様の命名法を取っているやぶうち優ひとひらの恋が降る』と重複する名前が多い。

福住 篤志(ふくずみ あつし)
本作の主人公。種族は人間。
元気で前向きな男子高校生。頭は悪いが器が大きく、人間にも妖怪にも分け隔てなく接する暖かい心の持ち主(暑苦しいと言われることも多々ある)。身体は非常に丈夫であり、有事の際はしのぎから譲り受けた刀を武器として戦う。
無垢に好意を抱いて告白したが、雪の妖怪の体質ゆえに一時は振られてしまう。しかし、持ち前のひたむきさで彼女の心を動かし、紆余曲折を経て交際関係になった。恋愛に関してはうぶで、積極的になった無垢のアプローチにはたじろいでいる。
白石 無垢(しろいし むく)
本作のヒロインで、篤志のクラスメイト。種族は「雪の妖怪」。
北日本最強の妖怪の娘であり、自身も高い戦闘力を有する。種族の特性上、表情が凍ってしまい[6]、また人間の温かい気持ちを向けられると溶けてしまう体質ゆえに他者との接点を少なめにしているため一見すると無愛想だが[7]、実際は心優しい性格の持ち主。
第1話で篤志の告白を受けて上記の体質を理由に断ったが、その後も自身を支えてくれた篤志に感謝するようになり、ある一件がきっかけで明確に恋心を示すようになった。それからは篤志が眠ってる隙にキスをしたり、一時的に人間化して体質の問題が解消された際には過剰なスキンシップに走るなど、恋愛に関しては非常に積極的である。紆余曲折を経て篤志とは正式に交際関係となったが、母の氷華は人間嫌いであるため苦悩している。
貧乳が悩みであり、胸が大きい女子を羨む描写が多い。
美園 愁也(みその しゅうや)
篤志の親友。種族は「猫の妖怪」。
猫に変化できる能力を持つ男子生徒。クールな性格だが[8]、しばしば猫の本能に基づいた行動をとる。一方で戦闘力は低く、体力もない。篤志とは幼少期から親しく、高校でも同じクラスである。
容姿がよく女子にもてているが、恋愛にはあまり興味がない様子。猫の妖怪としてのサガなのか、自身の猫としてのかわいさに誇りを持っている。
菊水 真魚(きくすい まな)
篤志の隣のクラスの女子生徒。種族は「魚の妖怪」。
無垢にできた初めての同性の友達[8]。人魚のように下半身が魚の形態と、普通の人間の脚の形態があり、またエラ呼吸と肺呼吸を使い分けることができる。薬や毒を作ることに長けているが、篤志や愁也に試薬を飲ませようとするなどマッドサイエンティストな一面もある。おしゃれに敏感で、お菓子作りが得意など、作中では女子力が高いと評される。
魚の妖怪は人間に虐げられた歴史があるため当初は人間のことを嫌っていたが、女友達(人間に恋する無垢や、人間であるしのぎ)と接するうちに認識を改めるようになる。
雲雀ヶ丘 しのぎ(ひばりがおか しのぎ)
篤志のクラスに転入してきた女子生徒。種族は人間。
セキュリティ会社の社長令嬢だが、会社が倒産したため、現在は幼馴染で付き人のジュノンと2人で貧乏生活を送っている。また幽霊に憑かれやすい。天然でのんびりした性格で、古風な喋り方をする(語尾に「~じゃ」「~じゃの」などを付ける)。
ジュノンのことを当初は付き人くらいにしか思っておらず、彼の前でパンツを見せたり着替えたりしていたが、しだいに無自覚ながら好意を持つようになり、それに伴い女性らしい羞恥心や嫉妬心を見せるようになった。
薄野 ジュノン(すすきの ジュノン)
篤志のクラスに転入してきた男子生徒。種族は人間。
しのぎの付き人で幼馴染であり、幼少期からしのぎに好意を抱いている。黒魔術を得意としており、作中では主に土人形を生み出し、操っている。基本的には常識人で大人しい性格だが、羞恥心のないしのぎの行動に翻弄されて日々悶々としており、しのぎ絡みのことでしばしば暴走する。
外国で養父母に拾われた経緯があるが一応日本人。幼い頃から女装が似合い過ぎるため養母にはよく女装させられており、現在でも男の娘っぽい疑惑がある。
福住 花火(ふくずみ はなび)
篤志の母。種族は人間。
旧姓は「豊平」。勝ち気な性格で面倒見が良い。容姿は息子の篤志によく似ているが、彼と違って察しがいい。小さいころに鼬の妖怪に薬を飲まされた影響で妖怪を苦手としている。高校時代は氷華と同級生で喧嘩友達のような間柄だったが、氷景の人間化の際に自身の血を提供したことをきっかけに事実上の絶交となってしまった。氷華とは現在も険悪だが、内心では気にかけている。
夫の晃とは幼馴染だった。
福住 晃(ふくずみ あきら)
篤志の父。種族は人間。
通信販売が好きで、自分には不要なものまで購入してしまう悪癖がある。
妻の花火とは幼馴染だった。凍治とは高校時代は友達だったが、花火と氷華の確執をきっかけにお互い距離を置いている。いつか花火と氷華を仲直りさせたいと願っている。
白石 氷華(しろいし ひょうか)
無垢の母。種族は「雪の妖怪」。
北日本最強の妖怪。激情家でわがままで、雪の妖怪であるにも関わらず表情は豊かである[6]。人間のことを嫌っており、とりわけ花火とは氷景の人間化の件以来険悪な間柄である。娘の無垢を非常に溺愛しているため、無垢の想い人で花火の息子でもある篤志には激しい敵愾心を見せており、篤志を暴行したこともある。
白石 凍治(しろいし とうじ)
無垢の父。種族は「雪の妖怪」。
妻の氷華とは親同士が決めた許婚だった。基本的には常識人で氷華を諌める役だが、同時に彼女を深く愛しており、悲しませる者には容赦しない。
職業不明だが、実は雪の妖怪の体質を改善させる薬を開発するために研究に勤しんでいる。
西 氷景(にし ひかげ)
氷華の妹で、無垢の叔母にあたる。種族は元々「雪の妖怪」だったが、現在は人間。
旧姓は「白石」。雪の妖怪として生まれたが、高校時代に琉斗と交際を始め、彼の沖縄への引越しについていくために花火の血を材料とした人化薬を飲んで人間となり、駆け落ち同然で白石の家を出た。他者の面倒を見るのが好きな優しい性格だが[9]、怒ると怖い[10]。姉の氷華に黙って家を出て人間になったこと、その件がきっかけで花火と氷華が仲違いしてしまったことに心を痛めている。
西 琉斗(にし りゅうと)
氷景の夫。種族は人間。
過去に重病を患っており、治療のために沖縄へ転校を余儀なくされた際、交際していた氷景についてきてほしいと願ったため、結果として氷景と氷華、花火と氷華が仲違いする原因を作ってしまった。病が完治した後に氷景と結婚し、彼女との間に六華という娘をもうけている。
西 六華(にし りっか)
氷景と琉斗の娘で、無垢の従姉妹にあたる。種族は人間。
明るく天真爛漫な性格で、しばしば親を撒いて一人でうろちょろする。偶然氷華と出会い、両親の知らないところで彼女と親睦を深めるようになる。
母の氷景が元々雪の妖怪であったためか冷たさに対する耐性があり、氷華が触っても平気である(通常なら人間が雪の妖怪に触れていると凍傷を起こす)。
南郷 要(なんごう かなめ)
篤志の隣の高校に通う男子生徒。種族は人間。
退魔や妖怪退治を生業とする家の出身で、黒炎を駆使して戦う。自身の能力は強力だが、中二っぽいという理由で恥ずかしがっている。
使い魔として、蜘蛛の妖怪「七」と蠍の妖怪「十八」を連れており、仕事がなく放逐されそうな使い魔を守るためにやむなく無垢たちを襲撃した。図らずもこの件がきっかけで無垢は篤志に恋心を抱くようになった。紆余曲折あって現在は篤志を鍛える立場になっている。
寿々が自身に恋心を抱いていることは薄々感づいているが、なるべく意識しないようにしている。
澄川 寿々(すみかわ すず)
篤志の隣の高校に通う女子生徒で、要の後輩。種族は「豆腐の妖怪」。
真面目で一生懸命な性格。豆腐を自在に出現させる能力を持つが、その能力がコンプレックスとなっており、無垢を倒して名を上げようとしている。要とは無垢たちを襲撃する同志であり、彼に自分の能力を褒められたことで恋に落ちる。
巨乳。
宮ノ沢 八重子(みやのさわ やえこ)
篤志のクラスの委員長。幽霊。
17歳で亡くなり、以後は毎年、特定のクラスの委員長を務めるようになる。また、学校の鍵も管理している[11]
笑顔を絶やさず朗らかだが、からかい好きで小悪魔的な性格。中島が高校生の時に彼から告白を受けたが、幽霊であることに気づかなった彼を大笑いして断った。現在でも中島のことをからかいつつも、内心では当時の失恋を引きずっている彼を気にかけている。
中島(なかじま)
篤志のクラスのクラス担任。種族は人間。
気だるげで暗い印象だが、生徒想いで篤志たちの理解者である。かつて八重子が幽霊だと気づかずに告白し[12]、八重子に大笑いされた上でフラれたという過去を持つ[13]。そのため、過去の自分と同じく困難な恋愛をしている篤志のことを気にかけている。当時の失恋は今でも引きずっており、初恋をこじらせたと自嘲している。

登場用語編集

雪の妖怪(ゆきのようかい)
本作に登場する妖怪。
雪を降らせたり、氷を出現させたりできる。一方で熱や暑さに弱く、また温かい気持ちを向けられると身体が溶けてしまうという一面もある。
人化薬(じんかやく)
本作に登場する架空の薬。妖怪を人間にすることができる。薬の材料として「鼬の妖怪の薬」か「鼬の妖怪の薬を飲んだ者の血」が必要で、このどちらかを入れずに薬を作った場合、薬を飲んだ妖怪は声を失ってしまう。
作中では真魚の祖母がこの薬を作り、氷景を人間化している。後に真魚もこの薬を作っているが、祖母のものとは違い、その効果は一時的なものである。

書誌情報編集

なお、『氷点下の彼女に何かようかい』は、全12話のうち前半6話が第3巻に、後半6話が第4巻に併録されている。

出典編集

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  1. ^ ガンガンで「ソウルイーター」死武専卓上クロックを全サ”. コミックナタリー. ナターシャ (2011年9月12日). 2011年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月28日閲覧。
  2. ^ a b 「俺の彼女に何かようかい」のスピンオフがWebで、入間人間ラノベのマンガ版も”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年4月3日). 2017年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月28日閲覧。
  3. ^ 高津カリノ (2017年8月26日). “8/21ガンガンオンライン更新”. 高津カリノ仕事情報. 2018年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月28日閲覧。
  4. ^ 高津カリノ作品、3冊同時発売! 記念の特設サイトもオープン”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年12月24日). 2017年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月28日閲覧。
  5. ^ 高津カリノ、人間と妖怪のラブコメディでガンガン再登場”. コミックナタリー. ナターシャ (2012年11月12日). 2017年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月28日閲覧。
  6. ^ a b 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 4』スクウェア・エニックス、2017年、6頁。ISBN 978-4-7575-5476-4
  7. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 1』スクウェア・エニックス、2014年、6頁。ISBN 978-4-7575-4515-1
  8. ^ a b 作品紹介”. ガンガンNET. スクウェア・エニックス. 2018年1月28日閲覧。
  9. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 4』スクウェア・エニックス、2017年、147頁。ISBN 978-4-7575-5476-4
  10. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 4』スクウェア・エニックス、2017年、152頁。ISBN 978-4-7575-5476-4
  11. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 2』スクウェア・エニックス、2015年、129頁。ISBN 978-4-7575-4828-2
  12. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 2』スクウェア・エニックス、2015年、16頁。ISBN 978-4-7575-4828-2
  13. ^ 高津カリノ『俺の彼女に何かようかい 3』スクウェア・エニックス、2016年、74頁。ISBN 978-4-7575-5184-8

スクウェア・エニックス公式サイト編集

以下の出典は『スクウェア・エニックス公式サイト』内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 俺の彼女に何かようかい 1巻”. 2018年9月21日閲覧。
  2. ^ 俺の彼女に何かようかい 2巻”. 2018年9月21日閲覧。
  3. ^ 俺の彼女に何かようかい 3巻”. 2018年9月21日閲覧。
  4. ^ 俺の彼女に何かようかい 4巻”. 2018年9月21日閲覧。
  5. ^ 俺の彼女に何かようかい 5巻”. 2018年9月21日閲覧。
  6. ^ 俺の彼女に何かようかい 6巻”. 2019年6月16日閲覧。

外部リンク編集