僕たちのラストステージ
『僕たちのラストステージ』(ぼくたちのラストステージ、Stan & Ollie)は2018年のアメリカ合衆国・イギリス・カナダ合作の伝記映画。監督はジョン・S・ベアード、主演はスティーヴ・クーガンとジョン・C・ライリーが務めた。 ハリウッドのサイレントからトーキーの時代にかけて人気を博したお笑いコンビ「ローレル&ハーディ」の晩年を描いている。
僕たちのラストステージ | |
---|---|
Stan & Ollie | |
監督 | ジョン・S・ベアード |
脚本 | ジェフ・ポープ |
製作 | フェイ・ウォード |
製作総指揮 |
ケイト・ファスロ ジョー・オッペンハイマー ザヴィエル・マーチャンド クリスティン・ランガン エウヘニオ・ペレス |
出演者 |
スティーヴ・クーガン ジョン・C・ライリー シャーリー・ヘンダーソン ダニー・ヒューストン |
音楽 | ロルフ・ケント |
撮影 | ローリー・ローズ |
編集 |
ウナ・ニ・ドンガイル ビリー・スネドン |
製作会社 |
エンターテインメント・ワン BBCフィルムズ ソネスタ・フィルムズ フェイブル・ピクチャーズ |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ クラシックス エンターテインメント・ワン HIGH BROW CINEMA |
公開 |
2018年12月28日 2019年1月11日 2019年4月19日 |
上映時間 | 98分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス カナダ |
言語 | 英語 |
製作費 | $10,000,000[1] |
興行収入 | $21,860,721[2] |
ストーリー
編集1953年、ローレル&ハーディはイギリスでライブツアーを行うことになった。1920年代後半から1930年代にかけて、2人はハリウッドで黄金時代を築き上げたがハル・ローチと決裂してから徐々に落ち目になっていった。そんな2人にとって、このツアーは復活を賭けた最後の大勝負であった。2人は経済的にも苦しい状態にあったが、芸の腕前は一切衰えておらず、ツアーは大成功のうちに終わった。かつての人気を取り戻せるかに見えた矢先、オリヴァーに病魔が襲いかかった。
キャスト
編集- スタン・ローレル(スタン): スティーヴ・クーガン
- オリヴァー・ハーディ(オーリー): ジョン・C・ライリー
- ルシル・ハーディ: シャーリー・ヘンダーソン
- ハル・ローチ: ダニー・ヒューストン
- イーダ・ローレル: ニーナ・アリアンダ
- バーナード・デルフォント: ルーファス・ジョーンズ
- シンシア・クラーク: スージー・ケイン
製作
編集2016年1月、ジョン・S・ベアード監督の新作映画にスティーヴ・クーガンとジョン・C・ライリーが出演することになったとの報道があった[3]。脚本はジェフ・ポープが執筆することになったとも報じられた[4]。ポープは「ローレル&ハーディは自分にとってヒーローみたいなものです」と語った[5]。5月、第69回カンヌ国際映画祭で本作の配給権が売りに出された[6]。
2017年春、本作の主要撮影がイギリスで始まった[7]。なお、ライリーはオリヴァー・ハーディを演じるための特殊メイクに毎日4時間を費やした[8]。
公開・マーケティング
編集2018年8月3日、本作の劇中写真が公開された[9]。9月9日、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが本作の全米配給権を購入したと報じられた[10]。18日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。10月21日、本作はロンドン映画祭でプレミア上映された[12][13]。
評価
編集本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには33件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で7.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『僕たちのラストステージ』の各シーンには優しい眼差しが透けて見える。同作は創造的な絆が孕む重荷と喜びを感動的に描写しており、愛された2人のエンターテイナーに対して敬意を表した作品となっている。」となっている[14]。また、Metacriticには13件のレビューがあり、加重平均値は72/100となっている[15]。
本作での演技によって、ジョン・C・ライリーは第76回ゴールデングローブ賞の主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた[16]。
出典
編集- ^ Tim Gray (2018年12月6日). “‘Stan & Ollie’ Director Faced Challenge of Introducing Comedy Duo to Modern Audiences” (英語). Variety 2019年4月20日閲覧。
- ^ “Stan & Ollie (2018) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2019年4月20日閲覧。
- ^ Ali Jaafar (2016年1月18日). “Steve Coogan And John C. Reilly To Star As Stan Laurel And Oliver Hardy In Jon S. Baird’s ‘Stan & Ollie’” (英語). Deadline.com 2018年12月24日閲覧。
- ^ Benjamin Lee (2016年1月18日). “Steve Coogan and John C Reilly to play Laurel and Hardy in biopic” (英語). The Guardian 2018年12月24日閲覧。
- ^ “Steve Coogan and John C Reilly to star in Laurel and Hardy film” (英語). BBC News. (2016年1月18日) 2018年12月24日閲覧。
- ^ Anita Busch (2016年5月9日). “Sierra/Affinity Bringing ‘Stan & Ollie’ To Cannes” (英語). Deadline.com 2018年12月24日閲覧。
- ^ Graham Young (2017年4月4日). “Movie Stan and Ollie with Steve Coogan to be filmed in Midlands and you can apply to be in the cast”. Birmingham Live 2018年12月24日閲覧。
- ^ Tim Gray (2018年12月6日). “‘Stan & Ollie’ Director Faced Challenge of Introducing Comedy Duo to Modern Audiences” (英語). Variety 2018年12月24日閲覧。
- ^ Andreas Wiseman (2018年8月3日). “‘Stan & Ollie’ To Close London Film Fest; First Look At John C. Reilly & Steve Coogan As Iconic Comedy Duo” (英語). Deadline.com 2018年12月24日閲覧。
- ^ Jeremy Kay (2018年9月9日). “SPC 'Stan & Ollie' TIFF deal confirmed as distributor picks up 'Maiden'” (英語). Screen Daily 2018年12月24日閲覧。
- ^ Dino-Ray Ramos (2018年9月18日). “‘Stan & Ollie’ Trailer: Steve Coogan & John C. Reilly Find The Drama In Comedy In Laurel & Hardy Biopic” (英語). Deadline.com 2018年12月24日閲覧。
- ^ Geoffrey Macnab (2018年10月21日). “Stan & Ollie review, LFF: Insightful and endlessly touching” (英語). The Independent 2018年12月24日閲覧。
- ^ Peter Bradshaw (2018年10月21日). “Stan & Ollie review – melancholy twilight of comedy gods Laurel and Hardy” (英語). The Guardian 2018年12月24日閲覧。
- ^ “Stan & Ollie (2019)” (英語). Rotten Tomatoes. 2018年12月24日閲覧。
- ^ “Stan & Ollie Reviews” (英語). Metacritic. 2018年12月24日閲覧。
- ^ “ゴールデン・グローブ賞、日本勢は2本ノミネーション!『ヴァイス』が最多6部門”. シネマトゥデイ. (2018年12月6日) 2018年12月24日閲覧。