兵庫県立ゆめさきの森公園

日本の兵庫県姫路市にある公園

兵庫県立ゆめさきの森公園(ひょうごけんりつゆめさきのもりこうえん)は、兵庫県姫路市夢前町寺にある里山を利用した自然公園で、兵庫県の「自然活用型野外CSR事業」[1]の4番目の公園[2]

兵庫県立ゆめさきの森公園
兵庫県立ゆめさきの森公園
兵庫県立ゆめさきの森公園の位置(兵庫県内)
兵庫県立ゆめさきの森公園
分類 自然公園
所在地
面積 180ha
運営者 兵庫県
現況 営業中
設備・遊具 拠点施設
工作小屋
炭焼き窯
炊事棟
野鳥観察小屋
駐車場
事務所所在地 兵庫県姫路市夢前町寺2160-2
公式サイト 兵庫県立ゆめさきの森公園公式サイト
テンプレートを表示

概要 編集

 
ゆめさきの森公園

兵庫県南西部の西播磨地区に位置し、姫路市夢前町寺地区の里山約180haを利用している。通宝寺池を中心に標高300m前後の山稜に囲まれたがあふれる里山を利用した公園。古来より地元の人々によって利用、維持されてきた里山のよさを見直し、再び忘れられていた里山をボランティア活動を中心に県民の手で守り育てるとともに、様々な活動を通じて里山に親しみ、学び、心の豊かさを求める場として整備された[2]

植生は、山麓にはスギヒノキなどの人工林針葉樹)が多く、テーダマツもあり、山腹から山稜にかけてはアカマツコナラアベマキ、を中心とした雑木林が中心で、通宝寺池及び山麓部には貴重な植物昆虫も確認されている[2]


サネカズラ(ビナンカズラ)やヤマノイモオオヒキヨモギハグロソウシロバナキツネノマゴヘクソカズラナンバンギセルゲンノショウコなどかつてはどこにでも見られたが今は希少となりつつある植物が多くみられる[3]

編集

 
麓にはスギ、ヒノキの人工林が多い。

コナラ、アベマキを主体とした落葉広葉樹林でヤブツバキも多い。山麓にはスギ、ヒノキの人工林がある。通宝寺池東岸には遊歩道が設けられている。通宝寺池や渓流などの水辺には生物の種類が豊富。森の一部は公園の基本整備として手入れされているが、放置されている個所も多い。森の中にはかつての炭焼き窯も残り、山頂付近には岩山になっている個所もある。展望台からは通宝寺池と「育成の樹林」が見下ろせる[2]

施設 編集

  • 拠点施設 - プログラム実施などの拠点。
  • 学びの広場(工作小屋) - 木工などの創作活動に利用される。
  • 炭焼き窯 - 白炭が焼けるが設置される。
  • 炊事棟 - 飯盒炊爨など野外料理ができる。
  • 野鳥観察小屋 - 通宝寺池の野鳥が観察できる。

[2][4]

散策道 編集

「全山縦走コース」をはじめ全部で9つのコースが設定されている[2]

  • 「通宝寺池周回コース」(約1.5Km)
  • 「テーダ松の道。通宝寺池東岸コース」
  • 「展望台コース」(約2.0Km)
  • 「神木の道~展望台コース」(約3.0Km)
  • 「見晴らしの道コース」(約3.7Km)
  • 「岩の山道コース」(約4.3Km)
  • 「ツバキの道・ラクダの背道コース」(約3.8Km)
  • 「ラクダの背道・古墳の道コース」(約4.8Km)
  • 「全山縦走コース」(約7.0Km)

[2]

里山づくりボランティア 編集

里山ボランティアスタッフを常時募集しており、メンバー自身が枝打ち、除間伐などの森づくりなどの保全活動を行いながら自然素材を利用したクラフト、自然観察会などを行うとともに、一般を対象としたこれらのプログラムの企画・運営を行う[5]

所在地 編集

〒671-2116 兵庫県姫路市夢前町寺2160-2[2]

交通アクセス 編集

バス

  • JR姫路駅から神姫バス「前之庄」「山之内」行き。「又坂」下車徒歩約40分。

自動車

入園料・駐車場:無料

テレビ紹介 編集

周辺情報 編集

脚注 編集

  1. ^ 「自然活用型野外CSR事業」は法人県民税の超過課税を財源に、里山を文化(Culture)、スポーツSports)、レクリエーション(Recreation)の場として活用し、人と自然が触れ合う豊かな森づくりを目指す事業のことである。
  2. ^ a b c d e f g h 兵庫県立ゆめさきの森公園公式サイト
  3. ^ ゆめさきの森公園公式ブログ「ゆめさきの森の今」
  4. ^ 兵庫県公式サイト「ゆめさきの森公園」
  5. ^ 兵庫県立ゆめさきの森公園公式サイト(里山づくりボランティアへの参加)

外部リンク 編集