到津 伸子(いとうづ のぶこ[1]1947年 - 2019年1月30日[2])は、日本の画家エッセイスト

到津伸子

東京都生まれ[3]東京芸術大学美術学部卒業。その後渡仏、1977年パリで個展を開き、パリ・東京を拠点に活動。2003年エッセイ『不眠の都市』で講談社エッセイ賞を受賞。

父・到津十三男は朝日新聞社で海外特派員としてドイツ滞在歴があり、NHK国際政治の解説委員も務め、ワイマール共和国ナチスに関する著書、訳書もある。毎日新聞社創設者の吉武鶴次郎は祖父であり、徳富蘇峰徳冨蘆花は大伯父である。到津の出自は、宇佐神宮の神官、旧男爵到津家の係累である。

経歴 編集

  • 1982年 「ジョルジュ・バタイユ生誕100年展」(オクセール/ヴェズレー)に若手画家として唯一、フランシス・ベーコンアルベルト・ジャコメッティなど世界の巨匠と並び招待出展
  • 1983年
    • 同展覧会がギャラリー・ジャンクロード・ダヴィット(グルノーブル)で開かれ作品出展
    • ギャラリー・ジャン・ブリアンス(パリ)の「ベーゼ(Baiser)」展出品
  • 1984年 番町画廊(東京)で個展
  • 1985年
    • セルジ・ポントワーズ市主催「10人の日本人画家展」
    • ヴィレッジ・ヴォイス展(パリ)
  • 1986年
    • UNAC TOKYO(東京)で個展
    • ギャラリー・ジャン・ブリアンス(パリ)で展覧会    
    • ユネスコ(パリ)にて「日本人画家展」出品
  • 1987年 西武百貨店渋谷店ギャラリーにて個展、及び全館ディスプレイ・エキシビジョン
  • 1989年
    • 銅版画集「ドリアン・グレイの肖像」(林グラフィックプレス)出版    
    • 番町画廊にて個展
    • FOU PARLEに数回掲載
  • 1990年
    • アルファ・キュービック・ギャラリー(パリ)で個展
    • アルファ・キュービック・ギャラリー(東京)で個展
  • 1992年 マリ・クレール(中央公論社)に「パリ・メランコリア」(画・文)を連載 [ 12月より1年間 }
  • 1995年
    • Bunkamuraギャラリーで個展
    • 画文集「パリ・メランコリア」(三五館)出版
    • Bunkamuraギャラリー「ジャン・コクトー展」出品
  • 1998年 「画家猫カーチヤ」(アートデイズ)出版
  • 1999年
    • 番町画廊にて個展
    • Colas Foundation(Paris)作品購入(グレーグリーンの夕景)同財団で展示
  • 2002年 「不眠の都市」(写真&エッセイ集/講談社)出版
  • 2003年 「不眠の都市」にて、第19回講談社エッセイ賞受賞
  • 2004年
    • ギャラリーサンカイビで個展
    • 目黒区美術館にて「目黒区の美術ー2004」に出品
  • 2005年 ギャラリーサンカイビで写真展
  • 2018年 銀座三越ギャラリー「あすは上天気 ボーイフレンド・ガールフレンド&猫たち」作品展
  • 2019年 膵臓癌のため死去[4]

著書 編集

  • 『パリ・メランコリア 光と匂いと色彩と…発光する街のレシ』三五館 1995
  • 『画家猫カーチヤ』絵・文 アートデイズ 1998
  • 『不眠の都市』講談社 2002

共著 編集

脚注 編集

  1. ^ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00377113
  2. ^ “到津伸子さん 画家、作家”. 東京新聞社. (2019年2月4日). オリジナルの2019年2月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190204174453/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2019020402000168.html 2019年2月4日閲覧。 
  3. ^ https://twitter.com/Chisaka_Kyoji/status/472014660107902976
  4. ^ 『現代物故者事典2018~2020』(日外アソシエーツ、2021年)p.59