勇払川(ゆうふつがわ)は、北海道胆振総合振興局管内を流れ安平川と合流した後に太平洋に注ぐ二級河川安平川水系の支流である。

勇払川
勇払川 2012年6月30日撮影
勇払川(苫小牧市沼ノ端) 沼の端橋より下流を望む
水系 二級水系 安平川
種別 二級河川
延長 37.8[1][2] km
平均流量 -- m³/s
(沼の端水位観測所)
流域面積 234.1[2] km²
水源 モラップ山苫小牧市
水源の標高 506.5 m
河口・合流先 太平洋安平川
流域 北海道胆振総合振興局管内
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地理編集

北海道胆振総合振興局管内苫小牧市北部の支笏湖に近いモラップ山(標高506m)付近に源を発し[2]、南東に流れた後、苫小牧市あけぼの町付近で北東に流路を転じ、途中でトキサタマップ川を合わせてウトナイ湖に流入する。ウトナイ湖からは南に流出し、勇払原野を直線的に流下し苫小牧市勇払安平川に合流する。

分流として、河川改修前の旧河道である旧勇払川があり、あけぼの町付近で本流から分流し、ウトナイ地区を南東に流れた後北東に流れ、ウトナイ湖から流出した本流と合流している。

河川名由来編集

 
沼の端橋にある勇払川の河川標識

アイヌ語で「イプト」(それの、その口)という意味が考えられる。また、「北海道蝦夷語地名解」によればアイヌ語の「ユプトゥ」に由来し「温泉川口」の意とも言われている[2]。 古く新井白石が胆振鉏(いぶりさへ)の中心地が、勇払(いぶつ)地域[1]ではないのかと物の本に書いてある。

環境編集

源流域は支笏洞爺国立公園の指定を受けており、道央自動車道と交差するまでの間の上流域はエゾイタヤやシナノキなどの広葉樹林に覆われている[3][4]。ウトナイ湖流入までの中流域は、右岸側は苫小牧市街地、左岸側は苫小牧市の自然環境保全地区に指定されたトキサタマップ湿原となっている[3][4]。ウトナイ湖流出後の下流域は治水事業により直線状の河道と広い高水敷を有し、ヨシ原が広がりシラカンバやハンノキ等が点在する[3][4]

治水編集

1962年(昭和37年)8月と1964年(昭和39年)6月の洪水により、ウトナイ湖周辺の農地の冠水被害が発生したことから、1964年から安平川合流点から上流約15.7kmの区間で改修工事に着手。1994年から1997年にかけては、市街地を蛇行しながら流れていた流路(現:旧勇払川)をウトナイ湖へ流入させる河道切替工事を実施している[5]

2013年(平成25年)11月に策定された安平川水系河川整備計画では、下流の勇払原野の区間は整備済区間とされているが、ウトナイ湖と上記の河道切替区間を含む4.4kmの区間が優先整備区間となっている[6]

利水編集

沿川が苫小牧市街地であることから工業用水及び水道用水として利用されている。工業用水の取水量は最大 1.938m3/s となっている[2]。 植苗地区に在る工業用水の取水堰は、苫小牧臨海工業地区へ向けて工業用水の供給を担っている。 また勇払川下流にある日本製紙勇払工場製紙プラント用の工業用水として利水される。

流域の自治体編集

北海道
胆振総合振興局苫小牧市

支流編集

括弧内は流域の自治体 上流より記載[7]

  • 丸山川(苫小牧市)
  • 勇振川(苫小牧市)
  • 植苗川(苫小牧市)
  • トキサタマップ川(苫小牧市)
  • オタルマップ川(苫小牧市)
  • 美々川(苫小牧市、千歳市)
  • 旧勇払川(苫小牧市)
  • 柏原2号川(苫小牧市)
  • 柏原1号川(苫小牧市)
  • 明野川(苫小牧市)

主な橋梁編集

脚注編集

[脚注の使い方]

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集