危険な関係 (1988年の映画)

アメリカ合衆国の映画

危険な関係』(きけんなかんけい、: Dangerous Liaisons)は、1988年アメリカ映画ラクロ同名小説の映画化作品。

危険な関係
Dangerous Liaisons
監督 スティーヴン・フリアーズ
脚本 クリストファー・ハンプトン
原作 ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ
製作 ノーマ・ヘイマン
ハンク・ムーンジーン
出演者 グレン・クローズ
ジョン・マルコヴィッチ
ミシェル・ファイファー
音楽 ジョージ・フェントン
撮影 フィリップ・ルースロ
編集 ミック・オーズリー
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1988年12月21日
日本の旗 1989年9月16日
上映時間 119分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $14,000,000
興行収入 $34,670,720[1]
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1988年のアカデミー賞脚色賞衣裳デザイン賞美術賞の3部門を受賞した。

ストーリー 編集

革命近い18世紀パリ。メルトイユ侯爵夫人は、ゲーム感覚で秘密の恋を楽しむ未亡人だった。自分を捨てた愛人のバスティード伯爵が18才のセシルと結婚すると知り、復讐の計画を練るメルトイユ侯爵夫人。プレイボーイのバルモン子爵にセシルの処女を奪わせ、バスティード伯爵を笑い者にしようというのだ。


バルモン子爵も、かつてはメルトイユ侯爵夫人と愛し合った仲だった。小娘を引っ掛ける簡単な仕事などプレイボーイの名が廃ると断るバルモン子爵。今の子爵は、貞淑で名高いトゥールベル夫人を手に入れることに夢中なのだ。しかし、トゥールベル夫人はセシルの母であるボランジュ夫人から、子爵の悪い噂を聞かされ用心していた。


邪魔をされた子爵は腹を立て、計略を練ってセシルを妊娠させ、トゥールベル夫人をも手に入れた。一方、メルトイユ侯爵夫人は、セシルの初恋の相手である世間知らずな若者ダンスニーを篭絡し、新しい恋人にしていた。


バルモン子爵とトゥールベル夫人の仲が、実は真実の恋愛だと気づく侯爵夫人。心の底でまだ子爵を愛している侯爵夫人は、嫉妬に駆られて子爵を挑発した。自分が恋に支配されていると指摘された子爵は、プレイボーイのプライドゆえにトゥールベル夫人に別れを告げた。傷心のあまり死病を患うトゥールベル夫人。


初恋のセシルが蹂躙されたことを知った若者ダンスニーは、バルモン子爵に決闘を申し込み、致命傷を負わせた。バルモン子爵は死に際にトゥールベル夫人への謝罪を言付け、侯爵夫人の悪巧みを暴露した。

メルトイユ侯爵夫人は、社交界の名声と愛するバルモン子爵の両方を失ったのだった。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替

脚注 編集

  1. ^ Dangerous Liaisons (1988)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月15日閲覧。
  2. ^ テリー・イーグルトン『アメリカ的、イギリス的』河出書房新社、2014年、110頁。ISBN 978-4-309-62471-6 

関連映画作品 編集

全て原作は『危険な関係

外部リンク 編集