ユマ・サーマン

アメリカの女優 (1970-)

ユマ・サーマンUma Thurman, 本名: Uma Karuna Thurman, 1970年4月29日 - )は、アメリカ合衆国女優マサチューセッツ州ボストン出身。身長181cm。

ユマ・サーマン
Uma Thurman
Uma Thurman
2017年度 カンヌ国際映画祭にて
本名 Uma Karuna Thurman
生年月日 (1970-04-29) 1970年4月29日(54歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州
ジャンル 女優
活動期間 1987年 -
活動内容 1987年:デビュー
配偶者 ゲイリー・オールドマン(1990年 - 1992年)
イーサン・ホーク(1998年 - 2004年)
著名な家族 マヤ・ホーク
主な作品
バロン
危険な関係
ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女
恋に落ちたら…
カウガール・ブルース
パルプ・フィクション
好きと言えなくて
バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲
ガタカ
レ・ミゼラブル
ギター弾きの恋
宮廷料理人ヴァテール
キル・ビル』二部作
プロデューサーズ
Gガール 破壊的な彼女
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
ニンフォマニアック
受賞
MTVムービー・アワード
女性演技賞
2004年キル・ビル:Vol.1
ヒーロー賞
2005年キル・ビル:Vol.2
ベスト・ファイト
2004年『キル・ビル:Vol.1』
2005年『キル・ビル:Vol.2』
ベスト・ダンス・シークエンス
1994年パルプ・フィクション
ゴールデングローブ賞
女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
2002年『ユマ・サーマンの運命の人を探して』
その他の賞
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経歴

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若き日のユマ (1994年)

15歳でモデル・エージェントと契約し[3]。16歳の時にニューヨークに移り、ファッションモデルとしてキャリアをスタートさせる。

1987年に映画『ミッドナイト・ガール』で女優デビュー。『バロン』のヴィーナス役や『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』で注目を集め、1994年公開の『パルプ・フィクション』でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。2002年にはHBO制作のテレビドラマ『ユマ・サーマンの運命の人を探して』で主演を務め、ゴールデングローブ賞ミニシリーズ・テレビ映画部門で主演女優賞を受賞した。

代表作に『パルプ・フィクション』、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』、『キル・ビル』シリーズなどがある。『キル・ビル』シリーズ撮影直前には妊娠が発覚し、撮影が1年延期された。また『風の谷のナウシカ』の英語吹き替え版ではクシャナの声優を務めた。

俳優以外の活動では、2000年から2004年までランコム(2008年、契約期間終了後の広告等をめぐり訴訟に発展)[4]、2005年は1年間ルイ・ヴィトンの広告塔を務めたほか、現在はタグ・ホイヤーのグローバルアンバサダーも務めている。

家族

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父はコロンビア大学チベット仏教学教授ロバート・サーマン[5]。母は元モデル。母方の祖父はドイツ人、祖母はスウェーデン人。兄弟が3人いる。

私生活

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1990年にゲイリー・オールドマンと結婚したが2年後に離婚[6]。その後『ガタカ』で共演した俳優のイーサン・ホークと結婚し2子(マヤ・ホーク)をもうけ、2001年にホークが監督した映画『チェルシーホテル』では主演を務める。『テープ』では夫婦で競演していたが、ホークの浮気が2003年に発覚してから夫婦の関係が冷め、2004年に離婚。2008年6月にスイス人の億万長者アーパッド・ブッソンと婚約[7]。2009年4月に結婚が噂されながらも実現せず、12月破局が明らかになった[8]。しかしその後よりを戻し、2012年7月にブッソンとの間に女児が生まれた[9][10]

シーシェパードの支持者でもある。食生活は、厳格なマクロビオティックを実践している。

2011年からはジーナ・デイビスジョシュ・ハートネット、ならびにモデルのシャネル・イマンとともにアメリカ合衆国国際開発庁のいわゆる『アフリカの角』向け慈善事業の広告塔に抜擢され、事業開幕となった11月にホワイトハウスで演説した[11]。 2017年には『ザ・パリジャン・ウーマン英語版』でブロードウェイ・デビューを果たした。

名前の由来と発音

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「Uma」という名前はチベット仏教の概念である大中観チベット語「dbu ma chen po」(ウマ・チェンポ、最初の「db」は黙字)から来ている。アメリカ英語での発音は「/umə/」(「ウーマ」が近い)であり[12]、日本以外ではそのように呼ばれている[13]

ギャラリー

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主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1987 ミッドナイト・ガール
Kiss Daddy Goodnight
ローラ
1988 ジョニー・ビー・グッド
Johnny Be Good
ゴージア 篠原恵美(テレビ東京版)
バロン
The Adventures of Baron Munchausen
ヴィーナス/ローズ 小金澤篤子(ソフト版)
TBA(機内上映版)
TBA(フジテレビ版)
危険な関係
Dangerous Liaisons
セシル 牧本千幸
1990 女神たちの季節
Where the Heart Is
ダフネ・マクベイン
ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女
Henry & June
ジューン・ミラー (吹き替え版なし)
1991 ロビン・フッド
Robin Hood
マリアン 小山茉美
1992 愛という名の疑惑
Final Analysis
ダイアナ 土井美加
ジェニファー8
Jennifer Eight
ヘレナ・ロバートソン
1993 恋に落ちたら…
Mad Dog and Glory
グローリー 小山茉美(VHS版)
カウガール・ブルース
Even Cowgirls Get The Blues
シシー・ハンクショー (吹き替え版なし)
1994 パルプ・フィクション
Pulp Fiction
ミア・ウォレス 勝生真沙子
1995 湖畔のひと月
A Month by the Lake
ミス・ボーモント
1996 ビューティフル・ガールズ
Beautiful Girls
アンデラ 勝生真沙子
好きと言えなくて
The Truth About Cats & Dogs
ノエル 日野由利加
デューク・オブ・グルーブ
Duke of Groove
マヤ 短編テレビドラマ
日本ではオムニバステレビ映画『ウイットネス』の1本として放映された[14]ほか、
短編集DVD『ハリウッドスターコレクション』に収録[15]
1997 バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲
Batman & Robin
ポイズン・アイビー/パメラ・アイズリー 戸田恵子(ソフト版)
田中敦子(テレビ朝日版)
ガタカ
Gattaca
アイリーン・カッシーニ 田中敦子(VHS・DVD版、BD版)
1998 レ・ミゼラブル
Les Miserables
ファンティーヌ 日野由利加
アベンジャーズ
The Avengers
エマ・ピール 山像かおり
1999 ギター弾きの恋
Sweet and Lowdown
ブランチ 折笠愛
2000 宮廷料理人ヴァテール
Vatel
アンヌ・ド・モントージェ 深水由美
金色の嘘
The Golden Bowl
シャーロット・スタント 篠原恵美
2001 テープ
Tape
エイミー 岡寛恵
チェルシーホテル
Chelsea Walls
グレース よのひかり
2002 ユマ・サーマンの運命の人を探して
Hysterical Blindness
デビー・ミラー テレビ映画
出演・製作総指揮
2003 キル・ビル Vol.1
Kill Bill: Vol. 1
ザ・ブライド 唐沢潤
ペイチェック 消された記憶
Paycheck
レイチェル 勝生真沙子(ソフト版)
本田貴子(テレビ東京版)
2004 キル・ビル Vol.2
Kill Bill: Vol. 2
ザ・ブライド 唐沢潤
2005 ビー・クール
Be Cool
イーディ・アテンズ
プロデューサーズ
The Producers
ウーラ
2006 Pirelli Film: Mission Zero with Uma Thurman 本人 短編映画
(8分)
Gガール 破壊的な彼女
My Super Ex-Girlfriend
ジェニー・ジョンソン / Gガール 沢海陽子
2008 ダイアナの選択
The Life Before Her Eyes
ダイアナ・マクフィー (吹き替え版なし)
New York 結婚狂騒曲
The Accidental Husband
エマ・ロイド
2010 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief
メドゥーサ 木村佳乃
ウェディング・イブ 幸せになるためのいくつかの条件
Ceremony
ゾーイ
2012 ベラミ 愛を弄ぶ男
Bel Ami
マドレーヌ・フォレスティエ
スマイル、アゲイン
Playing for Keeps
パティ 有賀由樹子
2013 ムービー43
Movie 43
ロイス・レーン 魏涼子
ニンフォマニアック
Nymphomaniac
ミセスH (吹き替え版なし)
2015 二ツ星の料理人
Burnt
シモーネ
2018 Mr.&Mrs.フォックス
The Con Is On
ハリー・フォックス 唐沢潤
ハウス・ジャック・ビルト
The House That Jack Built
女性1 (吹き替え版なし)
ダーク・スクール
Down a Dark Hall
デュレ夫人 東條加那子
2020 グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
The War with Grandpa
サリー・マリーノ=デッカー 魏涼子
ハリウッド・スターガール
Hollywood Stargirl
ロクサーヌ・マーテル 田中敦子
2023 赤と白とロイヤルブルー
Red, White & Royal Blue
エレン・クレアモント 唐沢潤
The Kill Room

テレビシリーズ

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
2012 SMASH
Smash
レベッカ・デュヴァル 計5話出演 唐沢潤
2014 アメリカン・ダッド
American Dad!
グウェン・リング 声の出演
2015 The Slap アヌーク・ラサム
2017-2018 インポスターズ 愛しの結婚詐欺師
Imposters
レニー・コーエン 別タイトル『インポスターズ 美しき詐欺師たち
2019 チェンバース: 邪悪なハート
Chambers
ナンシー・ルフェーヴル 唐沢潤
2022 スーパーパンプト/Uber -破壊的ビジネスを創った男-
Super Pumped
アリアナ・ハフィントン 井上喜久子

脚注

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  1. ^ Kill Bill: 女優ウマ・サーマンが「キル・ビル」の撮影で、タランティーノ監督から、自分でスタントをやれ ! ! と無理強いされて、死にかけた事故の衝撃映像を公開し、同監督の横暴ぶりを赤裸々に語ってくれた ! !”. CIA Movie News. 2024年8月10日閲覧。
  2. ^ イーサン・ホーク&ウマ・サーマンの娘マヤ・ホーク、「ネポベイビー」と呼ばれても構わない”. VOGUE Japan. 2024年8月10日閲覧。
  3. ^ "Uma on Men, Movies and Motherhood", Harper's Bazaar, March 1998.
  4. ^ “ユマ・サーマンとランコムの訴訟合戦勃発!”. MOVIE Collection. (2008年5月15日). https://www.moviecollection.jp/news/13983/ 2013年2月3日閲覧。 
  5. ^ Kamanetz, Rodger. "Robert Thurman Doesn't Look Buddhist", The New York Times, May 5, 1995.
  6. ^ "Uma Thurman to wed again", The Seattle Times, June 28, 2008.
  7. ^ “ユマ・サーマンが億万長者と婚約!”. シネマトゥデイ. (2008年6月28日). https://www.cinematoday.jp/news/N0014325 2013年2月3日閲覧。 
  8. ^ “金の切れ目が縁の切れ目? ユマ・サーマンがスイス人富豪と破局!”. MOVIE Collection. (2008年5月15日). https://www.moviecollection.jp/news/8806/ 2013年2月3日閲覧。 
  9. ^ “『キル・ビル』ユマ・サーマン、第3子女児出産!現恋人との初めての子!”. シネマトゥデイ. (2012年7月17日). https://www.cinematoday.jp/news/N0044114 2013年2月3日閲覧。 
  10. ^ "Kill Bill actress Uma Thurman locks lips with millionaire boyfriend on park bench", Daily Mail (London), May 25, 2005; Hamm, Liza. "Uma Thurman Calls Off Engagement", People, December 8, 2009.
  11. ^ 『Dr. Jill Biden Joins USAID and Ad Council to Debut FWD Campaign for the Crisis in the Horn of Africa』 2011年10月26日 PRニュースワイアー (英語)
  12. ^ Uma Thurman pronunciation: How to pronounce Uma Thurman in English
  13. ^ Uma Thurman RIGHT PRONUNCIATION 2018年5月4日閲覧。
  14. ^ ウイットネス”. allcinema. 2019年7月23日閲覧。
  15. ^ ハリウッドスターコレクション”. amazon.co.jp. 2019年7月23日閲覧。

外部リンク

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