厚板(あついた)とは、織物の一種。後に衣装の名称としても用いられた。

古くは、中国などの舶来綾織物が、厚いを芯として平たく畳まれていたことから、舶来の地厚な絹織物を広く指していた。後に、平組織の地に複数の絵緯や金銀の糸を用いて、地搦みで抑えながら各種文様を織り出した織物を指すようになる。一方で、舶来の織物である厚板を材料として作られた、各種の模様が入った小袖の能衣装のことも、材料から厚板と称され、男役もしくは老女役の衣装として用いられた。


参考文献

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  • 北村哲郎「厚板」『国史大辞典 1』吉川弘文館、1979年。ISBN 978-4-642-00501-2 
  • 河上繁樹「厚板」『日本歴史大事典 1』小学館、2000年。ISBN 978-4-095-23001-6 

関連項目

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