善光寺 (川口市)

埼玉県川口市にある真言宗智山派の寺院

善光寺(ぜんこうじ)は、埼玉県川口市にある真言宗智山派寺院

善光寺
所在地 埼玉県川口市舟戸町1-29
位置 北緯35度47分37.8秒 東経139度43分16.6秒 / 北緯35.793833度 東経139.721278度 / 35.793833; 139.721278座標: 北緯35度47分37.8秒 東経139度43分16.6秒 / 北緯35.793833度 東経139.721278度 / 35.793833; 139.721278
山号 平等山[1]
院号 阿弥陀院[1]
宗派 真言宗智山派
本尊 善光寺式阿弥陀三尊
創建年 建久8年(1197年[2]
開山 定尊[1]
別称 舟戸善光寺
札所等 足立坂東三十三観音 24番
足立百不動 34番
文化財 金銅勢至菩薩立像(埼玉県指定有形文化財)、弘化二年銘鰐口、元亨二年銘宝篋印塔(以上、川口市指定有形文化財)
公式サイト 川口平等山善光寺
法人番号 6030005012271 ウィキデータを編集
善光寺の位置(埼玉県内)
善光寺
善光寺
善光寺 (埼玉県)
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川口のわたし善光寺(歌川広重名所江戸百景』より)

歴史 編集

1197年建久8年)、定尊によって開山された。定尊は、善光寺如来のお告げを聞き、有縁の地を求めて阿弥陀三尊を携え、諸国巡錫の旅に出ていた。ある時、定尊は荒川の向こう岸に渡ることができず難儀していた。すると川の水が岩となって渡ることができた。これが現在の東京都北区の「岩淵町」という地名の由来といわれている。渡りきった後、定尊は阿弥陀三尊が入った笈を下ろして称名念仏した。そして笈を持ち上げようとしたところ、重くなり動かなくなった。定尊は、ここを有縁の地と定め、寺を創建した[2]

江戸時代、「日本三大善光寺」の一つとされ、大いに賑わった。『江戸名所図会』『名所江戸百景』でも取り上げられる程の江戸近郊の名所であった[3][1]

2003年平成15年)よりスーパー堤防工事が進められ、地面の嵩上げが行われている[2]

文化財 編集

  • 金銅勢至菩薩立像(埼玉県指定有形文化財 1961年3月1日指定)[4]
  • 弘化二年銘鰐口(川口市指定有形文化財)[5]
  • 元亨二年銘宝篋印塔(川口市指定有形文化財)[5]

交通アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d 江戸名所図会.
  2. ^ a b c 善光寺について 善光寺
  3. ^ 埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編『埼玉県の歴史散歩(歴史散歩11)』山川出版社、2005年、253-254p
  4. ^ 県指定等文化財埼玉県
  5. ^ a b 川口市指定文化財等一覧表川口市

参考文献 編集

  • 埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編『埼玉県の歴史散歩(歴史散歩11)』山川出版社、2005年
  • 斎藤幸雄「卷之五 玉衡之部 川口善光寺」『江戸名所図会』 4巻、有朋堂書店、1927年。NDLJP:1174157/185 

関連項目 編集

外部リンク 編集