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川口市

日本の埼玉県の市

川口市(かわぐちし)は、埼玉県南東部の荒川北岸にある中核市保健所政令市に指定されている。人口は県庁所在地さいたま市に次いで県内2位。

かわぐちし
川口市
地名の由来となった荒川と市街地
地名の由来となった荒川と市街地
Flag of Kawaguchi, Saitama.svg
埼玉県川口市市章.svg
川口市旗
1965年7月16日制定
川口市章
1933年9月18日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
団体コード 11203-8
法人番号 2000020112038
面積 61.95km2
総人口 589,049[編集]
推計人口、2018年10月1日)
人口密度 9,508人/km2
隣接自治体 さいたま市越谷市草加市戸田市蕨市
東京都足立区北区
市の木 サザンカ
市の花 テッポウユリ
川口市役所
市長 奥ノ木信夫
所在地 332-8601
埼玉県川口市青木二丁目1番1号
北緯35度48分27.7秒東経139度43分26.8秒
Kawaguchi city office Saitama prefecture Japan2.jpg
外部リンク 川口市
Kawaguchi in Saitama Prefecture Ja.svg
埼玉県における川口市の位置(赤)
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目次

概要編集

人口鳥取県や欧州の小国ルクセンブルクを上回る約60万人。埼玉県内ではさいたま市に次いで2番目、中核市の中では国内3位を誇り、非都道府県庁所在地の市としては全国第7位である。

荒川を隔てて東京都と接しており、東京都内に通勤・通学するいわゆる「埼玉都民」が多いベッドタウン[1]、市内には超高層マンションを含む住宅地が広がる。東京駅からの距離が大田区と同じ15km圏に位置している。一方で古くから全国屈指の工業都市として栄えており、また商業でも発展を見せ、市内には独自の経済圏商圏が展開されている。

総務省が算出した実質収支が111億円で全国市区1位。財政面で豊かな市で、行政サービスの質が高いことでも有名。

地理編集

埼玉県の「中央地域」と呼ばれる県南東部のJR京浜東北線高崎線沿線地域(旧北足立郡地域)のうち、南端に位置する市の一つ。

北隣のさいたま市、南隣の東京都区部に挟まれた位置にあり、東京都の足立区北区と隣接する。さらに西は蕨市戸田市、東は越谷市草加市にそれぞれ接する。

川口における市街の形成は、江戸時代日光御成街道宿場が置かれていた川口宿(現:本町一丁目周辺)に端を発する。近代以降は、中心部において既に地場産業として根付いていた鋳物工業が、旧川口宿の東側・北東側を中心に集積・拡大し、川口は工業都市として発展した。その一方、東京の都市域の拡大に伴い、宅地化も急速に進展した。近年、鋳物工場は新郷地区等への移転や廃業に伴って減少し、跡地の多くで超高層マンションをはじめとする高層の建築物が建てられている。

また、川口市で地理的な中央部にある鳩ヶ谷地域(旧鳩ヶ谷市)には江戸時代の旧鳩ヶ谷宿という、川口市の中央地区における旧川口宿とは異なる歴史や伝統がある。鳩ヶ谷駅東口の鳩ヶ谷本町付近においては歴史的な建築物や町並みが現在でも残存している。人口増加による無秩序な市街地拡大を防ぐため、芝地区や戸塚地区では区画整理事業が進んでいる(埼玉県の土地区画整理事業一覧)。 東部地区(戸塚、神根、安行新郷、鳩ヶ谷など)は大宮台地鳩ヶ谷支台が南北に走る高台になっている。それ以外の殆どの地域は低地であり(川口低地)、その低地は縄文時代において奥東京湾(鳩ヶ谷支台の西側の水域は「古入間湾」とも呼ばれる[2])の底であった(海面が現在よりも高く、河川による沖積・陸地化も進んでいなかった時代で、一般に縄文海進と呼ばれる)[3]。現在、低地部分は住宅地などの都市的な機能、台地部分は畑・樹木畑など近郊型農地としての土地利用が多い。また、芝川が市域中央部を縦断するように流れる。

一級河川編集

水路編集

隣接している自治体・行政区編集

括弧内は行政区を示す

市名の由来編集

市名の由来は正確にはわかっていないが、鎌倉時代後期に作られた日記文学とはずがたり』に「小川口(こかわぐち)」という地名が記されており、後にこれが「川口」になったとされる。「小川口」の由来は、芝川と入間川(現・荒川)の合流地点に位置したことからとされている[4]

歴史編集

 
『川口のわたし善光寺』(歌川広重 名所江戸百景

行政区域の変遷編集

平成の大合併編集

2002年(平成14年)、隣接する鳩ヶ谷市(当時)・蕨市との間に市町村合併に関する任意協議会が置かれ、合併の構想が進められてきた(翌年には法定協議会を設置)。しかし、2004年(平成16年)に新市名を「武南市」とする決議が合併協議会で可決されると、事前に行った市名公募の質問紙を用いた調査において1位となった「川口市」の名称が使用されないことなどを理由に、川口市が協議会の離脱を表明し、合併協議会も解散に至った。鳩ヶ谷市が合併協議会解散後に行った「合併に関する全世帯意向調査」で、「川口市との合併」が過半数に達し、編入合併についても3割以上の賛成があり、2009年(平成21年)に鳩ヶ谷市が川口市に改めて合併協議を申し入れ、2市による任意合併協議会が設立された。特筆すべきこととして、川口市は旧鳩ヶ谷市との合併を実現するにあたり、川口市は旧鳩ヶ谷市民が排出したごみを処理する代わりに、旧鳩ヶ谷市は川口市民が排出するし尿を処理するという広域行政を実現することを事実上の合併の条件として旧鳩ヶ谷市に課したが、旧鳩ヶ谷市はそれでも川口市との合併を実現したいという強い意思により、旧鳩ヶ谷市域の八幡木においてし尿処理施設である鳩ヶ谷衛生センターが建設された。

2010年(平成22年)9月28日に、任意合併協議会が法定合併協議会「川口市・鳩ヶ谷市合併協議会」へ移行し、鳩ケ谷市を川口市に編入する「編入合併」とし、合併の期日を2011年(平成23年)10月11日とする事が決定した。2011年1月28日に川口市と鳩ヶ谷市の合併協定書が調印され、同年3月9日に川口市議会が合併関連議案を可決した。なお、旧鳩ヶ谷市の川口市への吸収合併にあたり、「本町」など両市に共通する地名を修正する必要があったため、旧鳩ヶ谷市内の重複地名には「鳩ヶ谷」の名称を施すことで、合併前の川口市内の重複地名との差別化が図られた(本町→鳩ヶ谷本町、南→南鳩ヶ谷、緑町→鳩ヶ谷緑町)。

経緯編集

  • 2003年(平成15年)12月24日 - 合併特例法に基づき、「川口市・蕨市鳩ヶ谷市法定合併協議会」が設立。
  • 2004年(平成16年)9月30日 - 新市名「武南市」の決定が民意を無視しているとして、川口市が合併協議会を離脱。
  • 2009年(平成21年)12月24日 - 「川口市・鳩ヶ谷市任意合併協議会」が設立。
  • 2010年(平成22年)9月28日 - 「川口市・鳩ヶ谷市任意合併協議会」が、法定合併協議会「川口市・鳩ヶ谷市合併協議会」へ移行。
  • 2011年(平成23年)1月28日 - 川口市・鳩ヶ谷市の市長が合併協定書に調印。
  • 2011年3月9日 - 川口市議会が合併関連議案を可決。
  • 2011年3月25日 - 川口市・鳩ヶ谷市の市長及び市議会議長により埼玉県に合併申請が行われる。
  • 2011年7月8日 - 埼玉県議会が合併関連議案を可決。
  • 2011年7月11日 - 埼玉県知事により廃置分合(合併)の決定を行う。
  • 2011年8月12日 - 『官報』に総務大臣告示が掲載される。
  • 2011年10月11日 - 鳩ヶ谷市を編入合併。
  • 2011年11月6日 - 旧鳩ヶ谷市域を対象にした川口市議会議員増員選挙を実施。

人口編集

人口は政令指定都市を除いた市では千葉県船橋市鹿児島県鹿児島市に次いで全国第3位、ならびにJR特急列車が停車しない市としては日本で最も多い人口を擁する。1995年に旧浦和市(現:さいたま市)にその座を譲るまで、旧鳩ヶ谷市を除いても埼玉県内において最多の人口を擁していた。2009年5月には住民基本台帳の人口が50万人を超え、2017年12月には60万人を突破した。

外国人編集

2017年1月時点の在留外国人数は2万9989人となっており、これは埼玉県の自治体の中で最大である[7]。2016年(平成28年)の統計によると国籍別では中国(16700人)が最も多く、次に韓国・朝鮮(3013人)、ベトナム(1664人)と続き、トルコ(832人)が4番目となっている。これは蕨市・川口市一帯にトルコ国籍の在日クルド人が日本で最も多く住んでいるためである[8]

中国人が多い西川口は「(新)チャイナタウン[9]、クルド人が多い川口市域を含む蕨駅周辺は「ワラビスタン」(ワラビ+クルディスタン造語[10]とも呼ばれる。

 
川口市と全国の年齢別人口分布(2005年) 川口市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 川口市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
川口市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 357,263人
1975年 402,231人
1980年 435,310人
1985年 458,439人
1990年 495,120人
1995年 504,618人
2000年 514,545人
2005年 538,434人
2010年 561,211人
2015年 578,245人
総務省統計局 国勢調査より

行政編集

歴代市長はCategory:川口市長参照。

国の機関編集


埼玉県の機関編集

  • 川口県税事務所(川口地方庁舎内)
  • 南部地域振興センター(川口地方庁舎内)
  • 埼玉県消費生活支援センター
  • 南部保健所(2018年4月1日‐川口市保健所が設置されたことに伴い、川口保健所から名称を変更。戸田市と蕨市を管轄。)
  • 児童相談所
  • 食肉衛生検査センター川口分室
  • さいたま県土整備事務所柳根排水機場
    • 三領排水機場
    • 領家水門管理所
  • 若者自立支援センター埼玉
  • 発達障害者就労支援センター「ジョブセンター川口」
  • 南部地域療育センター
  • 花と緑の振興センター
  • SKIPシティA1埼玉県産業技術総合センター
  • SKIPシティA2彩の国ビジュアルプラザ
  • 川口警察署
  • 武南警察署


川口市の機関編集

  • 川口市役所鳩ヶ谷庁舎
  • 川口市水道局
  • 戸塚支所
  • 安行支所
  • 芝支所
  • 新郷支所
  • 神根支所
  • 川口駅前行政センター
  • 川口駅前市民ホールフレンディア
  • グリーンセンター
  • 川口市分析センター
  • 母子福祉センター
  • 青少年会館
  • 川口市役所厚生会館
  • 川口市役所メディアセブン
  • 川口市役所かわぐち市民パートナーステーション
  • 川口市役所教育研究所教育相談室
  • 川口市役所蕨駅前芝連絡室
  • 川口市役所西川口駅連絡室
  • SKIPシティA1川口市立科学館・サイエンスワールド
  • 川口市パスポートセンター
  • 保健センター
  • サンアール朝日(プール露天風呂など)[11]
  • 中央ふれあい館
  • 川口市立戸塚児童センターあすぱる
  • 鳩ヶ谷衛生センター
  • 戸塚体育館
  • 川口総合文化センター リリア
  • 南平子ども家庭相談室
  • 子ども家庭相談室
  • 川口市立芝児童センター
  • 川口市立南平児童センター
  • 青木町公園総合運動場
  • 川口市母子・父子福祉センター
  • 新郷学校給食センター
  • 神根学校給食センター
  • 南平学校給食センター
  • 芝スポーツセンター
  • 安行スポーツセンター
  • 西スポーツセンター
  • 新郷スポーツセンター
  • 東スポーツセンター
  • 北スポーツセンター
  • 新郷老人介護支援センター
  • 老人福祉センター 南平たたら荘
  • 老人福祉センター 新郷たたら荘
  • 老人福祉センター 本町たたら荘
  • 老人福祉センター 前川たたら荘
  • 老人福祉センター 芝たたら荘
  • 老人福祉センター 仲町たたら荘
  • 老人デイサービスセンター 南平れんげ荘
  • 老人デイサービスセンター 新郷れんげそう
  • 川口高齢者総合福祉センター サンテピア
  • しらゆりの家
  • 川口市保健所(2018年4月‐埼玉県南部保健所庁舎内に設置)
  • 川口市めぐりの森火葬施設 2018年4月開場)
  • イイナパーク川口(赤山歴史自然公園 2018年4月一部開園)


広域行政編集

一部事務組合
協議会
  • 埼玉県南4市まちづくり協議会:草加市、蕨市、戸田市とともに、4市で共通する広域的な行政課題の連絡調整、図書館の相互利用、災害時における避難場所の相互利用、健康づくりをテーマとした各種のスポーツ交歓大会等の各種事業を開催している。

司法編集

立法編集

市議会編集

  • 定数:45名
  • 任期:2015年(平成27年)5月2日 - 2019年(平成31年)5月1日
  • 議長:若谷正巳(自由民主党川口市議会議員団、3期)
  • 副議長:幡野茂(公明党、3期)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
自由民主党川口市議会議員団 16 ◎宇田川好秀、須藤ひろたか、青山聖子、飯塚孝行、奥富精一、古川九一、濱田義彦、稲垣喜代久、野口宏明、前田亜希、榊原秀忠、杉本佳代、前原博孝、柳田つとむ、関裕通、若谷正巳、吉田英司、稲川和成、松本英彦
公明党 10 ◎大関修克、福田洋子、芦田芳枝、関由紀夫、江袋正敬、芝﨑正太、幡野茂、石橋俊伸、松本進、関口京子
日本共産党川口市議会議員団 6 ◎板橋博美、井上薫、矢野由紀子、今井初枝、金子幸弘、松本幸恵
川口新風会 3 ◎木岡崇、碇康雄、矢作太郎
維新 1 富沢太志
無所属 4 岡村ゆり子、坂本だいすけ、最上祐次、須藤ひろたか
45(欠員1)

2016年9月時点、埼玉県内に40市議会がある中で唯一、市議会報(市議会だより)を発行していない。なお、議会閉会翌月に発行される市の広報紙に議会報告が掲載されるが、議案の審議結果のみ掲載となっている。また、地元市民団体により独自に市議会報が発行されている。

埼玉県議会(南第2区)編集

  • 定数:7名
  • 任期:2015年(平成27年)4月30日 - 2019年(平成31年)4月29日
氏名 会派名 備考
村岡正嗣 日本共産党埼玉県議会議員団
立石泰広 埼玉県議会自由民主党議員団
菅克己 立憲・国民・無所属の会
萩原一寿 埼玉県議会公明党議員団
塩野正行 埼玉県議会公明党議員団
板橋智之 埼玉県議会自由民主党議員団
永瀬秀樹 埼玉県議会自由民主党議員団

衆議院編集

  • 選挙区埼玉県第2区(芝新町、芝5丁目、芝樋ノ爪1丁目、芝樋ノ爪2丁目、芝富士1丁目、芝富士2丁目、芝園町、大字芝(3102番地から3198番地まで)、芝西1丁目(1番から11番まで)、芝塚原1丁目(1番及び4番))を除く区域。除かれた区域は埼玉県第15区へ選挙区が「第48回衆議院議員総選挙」より変更となった。
  • 任期:2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(平成33年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
埼玉県第2区 新藤義孝 自由民主党 7 選挙区
埼玉県第15区 田中良生 自由民主党 4 選挙区

経済編集

工業編集

川口市は東京都大田区大阪府東大阪市とともに全国屈指の工業都市として名高い。中でも最も有名な産業は、鋳物工業である。

江戸時代に農閑期の副業として始まった鋳物工業は、荒川の砂や粘土、大消費地である江戸への舟運に恵まれて発達した。鍋、釜などの日用品のほか、幕府や諸藩の大砲や砲弾の鋳造が行なわれていた。幕末の動乱期には、勝海舟の指示により川口の鋳物で大砲が製造されている。明治維新後は永瀬庄吉ら先覚者の技術改良や日清日露戦争第一次世界大戦による好況に支えられ、(旧)川口町(現:川口駅南東側一帯)は県下最大の工業都市に発展した。その後昭和恐慌によって打撃を受けたが、第二次世界大戦後いち早く民需に切り換えて復活、全国有数の鋳物の街となった。この川口の鋳物の工場街は、女優の吉永小百合をヒットさせた映画『キューポラのある街』(1962年公開)の舞台ともなった。1964年の東京オリンピックでは、川口の鋳物で聖火台が作られた。

しかし大半が従業員30人未満の中小企業である鋳物業者は、京浜工業地帯の大企業の下請生産が多いため不況の影響を受けやすいという弱みがあった。また東京に近いことから1960年代以降は急激に都市化が進み、地盤沈下や騒音などの公害がひどくなったため、1965年以後、市街地からの工場の計画的移転が実施されるに至った。1971年までに川口駅近くに点在していた鋳物工場の多くは新郷地区など郊外にある工業団地へ移った。駅西口にあった旧工業技術院公害資源研究所は茨城県つくば市に移転し、現在は産業技術総合研究所の一部門を形成している。

さらに1970年代以降、鋳物工場の跡地に高層マンションの建設が続いている。都市計画用途地域工業地域準工業地域といった形態規制の緩い地区に指定されていることが理由に挙げられる。

商工会議所編集

  • 川口商工会議所

商業編集

 
そごう川口店
主な商業施設

マスメディア編集

本社を置く主な企業編集

地域編集

概ね旧町村域ごとに、町名・大字名とは別の地区名称が存在する。主にこれは「○○地区」という呼ばれ方をするが、第3次川口市総合計画等、「○○地区」ではなく「○○地域」と表記された文書も存在する。ただし、旧川口宿ならびに旧川口町域に関しては、川口地区とは称さずに中央地区と称している(現在の川口における地理を考えると決して「中央」に位置しているわけではないが、川口市における中心部の意から「中央地区」と称されている)。そして、旧南平柳村域に関しては、南平(なんぺい)地区と称しており、「南平柳地区」とは称されてはいない。

川口市役所川口駅ならびに川口元郷駅のある中心市街地は南西部に位置する。荒川を隔てて東京都に面し、鉄道バス路線で結ばれていることから、東京都と通勤通学の行き来が多い。駅周辺は、竣工当時日本一の高さだったエルザタワー55をはじめ、超高層マンションが林立する。川口駅前一帯の中央地区、川口駅西側の横曽根地区を中心に、中央地区の東に隣接し川口元郷駅が所在する南平地区の西部、中央地区の北に隣接し市役所が所在する青木地区の南部へと市街地が広がる。南平地区には南部や西部の川岸に工場倉庫が集まっている地域もある。東京都区部に隣接し、また東京都心から10数kmの距離にある市南西部は、戦前の比較的早い時代から都市化が進んだ。このため中央・横曽根・南平柳の各地区及び北部を除く青木地区は、首都圏整備法上の既成市街地としての指定を受けている。

南部を除く青木地区と横曽根地区の北部、およびその北西の芝地区は、西川口駅蕨駅を最寄りとした市街地になっており、地理的に蕨市がこれらの地区に食い込んだような市境となっている。芝地区の一部はさいたま市南浦和駅が最寄りの地域もある。住宅と商店が密集し、多くの商店は川口駅周辺から連なって産業道路沿いに存在し、地区内の他の主要道路でも住宅地商店街が混在するなど全域市街化されている。青木地区の中北部には青木町公園総合運動場川口オートレース場SKIPシティイオンモール川口前川など大規模な施設も立地している。

東川口駅がある戸塚地区は川口市最北東に位置し、南西部に位置する中央地区から最も遠い位置にある。東川口駅開業に伴い昭和50年代から開発され、以降も相次ぐ区画整理により、市内でも特に都市計画道路が整備された市街地が形成されている。地区全体を南北に縦断している「けやき通り」沿いに商店が立ち並び、けやき通りから離れると住宅街が広がる。市域西部の市街がおおむね川口駅前の中央地区から連続した街並みであるのに対し、戸塚地区は独自の発達をしている。また地理的に隣接する、さいたま市緑区越谷市との関わりも深い。地区北部の東川口駅は武蔵野線埼玉高速鉄道線の乗換駅であり、また地区南端に戸塚安行駅も開業するなど交通の便がある。戸塚安行駅の開業に合わせ同駅周辺の区画整理が進行している。

戸塚地区の西に隣接する神根地区は一部を除き殆どの地域が大宮台地上に位置し、市内では最も緑が多く坂も多い。都市計画上の市街化調整区域はこの地区に集中する。西部の柳崎・北園町・在家町など芝川西岸に東浦和駅周辺の住宅地としてさいたま市域と繋がった街並みが存在するため、隣接する箇所を中心に同市との関わりが深いが、それ以外の芝川東岸の地域は新井宿・安行領根岸周辺、芝川西岸から道合・神戸付近まで至る「たたら荘前通り」周辺などの一部を除き、市街化された地域は最小限となっている。従って、それ以外の地域では現在でも多くの畑や植木苗の畑が見られ、農業が盛んである。地区南部には、武州鉄道の廃線以来63年ぶりに地区内唯一の鉄道駅である新井宿駅が開業した。この地区は面積が最も広く、東北自動車道東京外環自動車道などが縦横に通り、川口ジャンクション川口パーキングエリアも存在する。また、川口市立グリーンセンター川口市立医療センターイオンモール川口が立地している。

戸塚地区の南に隣接する安行地区は植木栽培が盛んであり、川口緑化センターなどの植物に関係する施設が多い。安行の南にある新郷地区は市域東端で、中央地区周辺から移転してきた鋳物工場などの関係で工業施設が多いほか、関東広域AMラジオ局の文化放送の送信所がある。安行の北部は戸塚安行駅が近いが、この2地区には鉄道が通っていないためバス路線が非常に発達している。西に隣接する鳩ヶ谷地区を越えて中央地区の川口駅などを利用するほか、東に隣接する草加市との関わりが深く、獨協大学前駅新田駅草加駅を最寄り駅とする地域がある。南部では、東京都交通局日暮里・舎人ライナーの開業により、南に隣接する東京都足立区見沼代親水公園駅も利用可能となった。

鳩ヶ谷地区は、2011年(平成23年)10月11日に旧鳩ヶ谷市から川口市へ編入合併されたことにより、旧鳩ヶ谷市域は川口市における一地区となった。南平地区、青木地区、神根地区、新郷地区、安行地区ならびに東京都足立区に包囲されており、地理的には川口市の中央部に位置している。同地区における公共交通機関として、埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅南鳩ヶ谷駅、路線バス(埼玉高速鉄道線が開通するまで旧鳩ヶ谷市内唯一の公共交通機関であった)がある。また鳩ヶ谷地区の北部では、神根地区内の新井宿駅が至近に存在する。

地区分類と町名・大字名編集

高層マンション編集

川口駅周辺には準工業地域の用途指定にあたる地区が広がっており、建築制限が緩い。工場の跡地など広い土地も容易に確保できたため、多くの高層マンションが建設された。

 
エルザタワー55(右側)、エルザタワー32(左側)

なお高層ビルとしては、川口総合文化センターリリアと川口センタービルが存在する。

住宅団地編集

  • 川口芝園団地(芝園町
  • 川口安行吉岡住宅(安行吉岡1)
  • 川口安行原住宅(安行原)
  • 川口安行もみじ住宅(安行出羽)
  • 川口神根住宅(安行領根岸)
  • 川口根岸住宅(安行領根岸)
  • 川口芝下住宅(芝下)
  • 川口赤山みどりの丘住宅(赤山)
  • 川口赤山住宅(赤山)
  • 川口道合住宅(道合)
  • 道合神戸団地(道合)
  • 川口飯原住宅(飯原町)
  • 川口飯塚町住宅(飯塚町)
  • 川口行衛住宅(北原台)
  • 川口東本郷住宅(本蓮)
  • 川口柳崎第二住宅(柳崎)
  • 川口柳崎住宅(柳崎)
  • UR川口栄町団地(栄町、1960年12月、建替済、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR川口幸町団地(幸町、1961年12月、現存、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR川口青木町団地(青木、1964年8月、現存、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR川口仲町団地(西川口、1962年12月、現存、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR川口並木町団地(並木、1964年2月、現存、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR仁志町団地(西川口、1961年8月、現存、譲渡返還、旧日本住宅公団関東支所)
  • UR飯塚団地(飯塚、1957年11月、建替済、旧日本住宅公団関東支所)
  • URコンフォール東鳩ヶ谷(旧・公団東鳩ヶ谷団地。桜町)
  • URコンフォール西鳩ヶ谷(旧・公団西鳩ヶ谷団地。里)

公園編集

健康編集

医療機関編集


消防編集

警察編集

教育編集

小学校
中学校
高等学校
大学
短期大学
特別支援学校

川口市では、「川口市奨学資金貸付制度」という奨学金制度がある。高等課程を高等学校高等専門学校専修学校として、専門課程を大学短期大学専修学校として定義、設定している。なお、奨学金は返還義務が伴う。

郵便配達担当編集

地域情報編集

交通編集

 
川口駅東口・南側

空港編集

市内に空港はないが、東京都大田区の東京国際空港(羽田空港、IATAコード:HND)への交通アクセスが整備されている。

東京国際空港へのアクセス編集

鉄道編集

中心となる駅は川口駅であり、東日本旅客鉄道埼玉高速鉄道(地下鉄)の2事業者が市内を運行する。市西部をJR京浜東北線が縦断、北部をJR武蔵野線が横断し、市域中央部を埼玉高速鉄道線が南北に貫く。地域によっては隣接する他区市の赤羽駅赤羽岩淵駅蕨駅南浦和駅東浦和駅獨協大学前駅新田駅草加駅が最寄り駅となる場合もある。日暮里・舎人ライナーの開業により、東部地域では見沼代親水公園駅なども利用可能となる。市内を

東北本線宇都宮線)・高崎線

湘南新宿ライン京浜東北線と並行して通っているが、停車するホームがない。なお、50万人以上の人口を抱える市で有料の優等列車が1本も停車しないのは川口市のみである。

東日本旅客鉄道(JR東日本)

 : 京浜東北線
武蔵野線

埼玉高速鉄道

埼玉高速鉄道線地下鉄

バス編集

高速・急行・空港連絡バス編集

タクシー編集

タクシーの営業区域は県南中央交通圏で、さいたま市鴻巣市上尾市戸田市などと同じエリアとなっている。

道路編集

主要道路は市域中央部を国道122号、東部を首都高速川口線がそれぞれ縦断、北部を東京外環自動車道及び国道298号が横断し、川口ジャンクションでそれらと東北自動車道が交わる。

高速自動車国道
都市高速道路
一般国道
 
国道298号
県道
 
埼玉県道239号足立川口線

観光・名所等編集

 
SKIPシティ
 
鋳物の守護神・金山彦命を祀る川口神社
 
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作品編集

映画
その他

東映製作の特撮番組や多くのドラマ(特に土9やテレ朝系、東映系)が、川口市内で撮影される。

ナンバープレート編集

川口市は川口ナンバー埼玉運輸支局)が交付される。

脚注編集

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注釈編集

出典編集

  1. ^ 川口市全域地域住宅計画(平成30年2月)2018年11月1日閲覧。
  2. ^ 第2章 富士見の歴史”. 富士見市. 2017年5月11日閲覧。
  3. ^ 地面の下って、どうなっているの?”. 埼玉県環境科学国際センター. 2017年4月29日閲覧。
  4. ^ よくある質問(市史)”. 川口市. 2017年5月11日閲覧。
  5. ^ 政府の閣議
  6. ^ 中核市への移行
  7. ^ 巣内尚子 (2014年2月3日). “日本人夫と離婚、介護士として生きるシングルマザー 資格制度改正で人材の量と質にマイナス影響の懸念も〜介護に活躍する外国人”. 日本ビジネスプレス. http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39727 2014-2-30閲覧。 
  8. ^ 川口市 (2014年2月3日). “川口市統計書 第2章 人口 9表 国籍別・外国人住民数”. http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/04013058/04013058.html#t02 2016年4月5日閲覧。 
  9. ^ 中国人の街「西川口」の変貌っぷりが凄すぎる東洋経済オンライン(2018年8月18日)2018年11月1日閲覧。
  10. ^ なぜ埼玉県南部にクルド人が集まるのか?クルディスタンを離れ「ワラビスタン」になった理由日経ビジネスオンライン(2016年4月21日)2018年11月1日閲覧。
  11. ^ 川口市・サンアール朝日(2018年11月1日閲覧)。
  12. ^ 川口市立文化財センター(2018年11月1日閲覧)。
  13. ^ 川口市立文化財センター分館 歴史自然資料館(2018年11月1日閲覧)。
  14. ^ 川口市立科学館(2018年11月1日閲覧)。

関連項目編集

  • 桑名市 - 鋳物産業の盛んな都市で「東の川口、西の桑名」と言われた。

外部リンク編集

行政
観光