メインメニューを開く

地中美術館

香川県直島町にある美術館

地中美術館(ちちゅうびじゅつかん、Chichu Art Museum)は、瀬戸内海に浮かぶ離島・直島(香川県直島町)にある香川県の登録博物館。運営は、公益財団法人福武財団。わずか3人の作家の作品を恒久展示し、個々の作品ごとに、作品を体感する建築空間を構成している。作品と建築・展示空間が一体となって切り離せないところに特徴がある。オンラインチケットによる予約制。

Japanese Map symbol (Museum) w.svg 地中美術館
Chichu Art Museum
入館ゲート
施設情報
専門分野 美術・建築
管理運営 公益財団法人福武財団
建物設計 安藤忠雄建築研究所
開館 2004年7月18日
所在地 761-3110
香川県香川郡直島町3449番地1
位置 北緯34度26分59.37秒 東経133度59分8.94秒 / 北緯34.4498250度 東経133.9858167度 / 34.4498250; 133.9858167座標: 北緯34度26分59.37秒 東経133度59分8.94秒 / 北緯34.4498250度 東経133.9858167度 / 34.4498250; 133.9858167
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示
遠景。建物の大半は地中にある。

概要編集

岡山市に本拠を置く教育関係企業ベネッセホールディングス福武總一郎名誉顧問が理事長を務める 財団法人「直島福武美術館財団(現:公益財団法人福武財団)」が2004年7月18日に開設。直島南部の山の上にある棚田状の立体式塩田跡の地下に建設された。四角など幾何学形の開口部が地上にある以外は、施設全体が地下に埋められている。(建設時は露出していたが、完成後埋め戻された。)設計は安藤忠雄建築研究所。

福武總一郎がクロード・モネの「睡蓮」を購入したことがきっかけで、展示プランや他の作家の選定、山の稜線に埋まった建築の構想などが具体化していった。クロード・モネウォルター・デ・マリアジェームズ・タレルの3人だけの作品を展示している。ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの二人の美術家とクロード・モネを担当するキュレーター秋元雄史が、建築を担当した安藤忠雄と意見をぶつけ合いながら、この美術館以外では見られない・成立しない場所限定的な(サイトスペシフィックな)作品を構想し、制作・設置した。

安藤忠雄の建築により、地下にありながら自然光を採り入れられ、一日のうちでも時間によって作品の見え方が変化するのも魅力のひとつであり、あたかも建物全体が巨大な芸術作品であるような印象を与える。

収蔵品編集

  • ウォルター・デ・マリア 「タイム/タイムレス/ノー・タイム」 2004年制作
    • 厳密な寸法とともに階段状の神殿のような大空間を構成し、その中に直径2m以上の花崗岩の球体と、金箔を施した27体のマホガニー材の立体を配置している。マホガニーの立体は、三角柱、四角柱、五角柱から同じ形状の重複を含め3本並べた組み合わせなので3×3×3=27通りとなる。スペースは東西方向に展開し、天井が大きく開いているので、日の出から日没まで上から注がれる光が変わり、作品の表情が変化する。
  • ジェームズ・タレル
    • 光そのものを作品にする彼の代表作を年代ごとに展示し、展示空間もその作品を正確に体験するために彼が設計した。
    • 「アフラム、ペール・ブルー」1968年制作 プロジェクターで光を投影し、まるで壁から光の塊が飛び出して浮かんでいるような作品。
    • 「オープン・フィールド」2000年制作 壁にうがたれた青い光の満たされた直方体の空洞に頭を入れてみると、中は影の一切ない遠近感のない青い空間が無限に広がっているように感じる。
    • 「オープン・スカイ」2004年制作 室内の天井全体が取り払われ、空の色の補色が白いはずの壁一面を覆うように感じる。日没時に開催されるツアー(オープン・スカイ・ナイト・プログラム。金土のみ実施、要予約)では、壁の影に埋め込まれたLEDが様々な色に変化することで、空と壁が様々な色に変わるような感覚を起こされる。
  • クロード・モネ
    • 絵と空間を一体にするような空間のサイズとデザインが行われた。床は大理石モザイク。部屋を取り巻く5点の「睡蓮」は、もし一つなぎにすると全長14mに達する。地下だが自然光のみで作品を鑑賞できる。絵は潮風や壁のコンクリートのアルカリ分、湿気などを防ぎ、観客が見やすいよう、低反射高透過ガラスのケースで覆われている。
    • 「睡蓮の池」2枚組、1915年〜1926年制作
    • 「睡蓮」1914年〜1917年制作
    • 「睡蓮の池」1917年〜1919年制作
    • 「睡蓮-柳の反映」1916年〜1919年制作
    • 「睡蓮-草の茂み」1914年〜1917年制作」
 
『睡蓮の池』 1915 - 1926年


地中の庭編集

クロード・モネは浮世絵に影響を受け、日本庭園を造るほどの親日家であった。地中美術館では、モネがジヴェルニーの自宅に造園した睡蓮の池を中心とした「水の庭」、さまざまな色彩の花を植えた「花の庭」を参考に、チケットセンターから館へと向かう道路の左脇約400m2にモネの庭園を再現。斜面に沿って4段の池を設置し、館内に展示の「睡蓮」シリーズのモデルになった8品種のスイレンを栽培[要出典]。周辺にモネが栽培したとされる草花や樹木を植えて四季折々の表情が見られる。


利用案内編集

  • 2018年8月1日より予約制となり、事前にオンラインで15分ごとの日時指定によるオンラインチケットを購入する必要がある。予約なしで訪問する場合、予約の空き状況により入館を待ったり、繁忙日の場合入館できない場合もある[1]。 
  • 開館時間
    • 3月〜9月 10時〜18時(17時で入館おわり)
    • 10月〜2月 10時〜17時(16時で入館おわり)
      ※但し、繁忙期には開館時間を延長したり、台風一過の後は清掃のため午前中は臨時休館するなどしばしば変則的な変更を行うため注意が必要。家プロジェクトや地中美術館の開館情報(逆説的に閉館情報)は宇野港、高松港の四国汽船乗船券売り場窓口でも告知しているので、乗船券購入の際に参考にするとよい。
  • 休館日 毎週月曜日および元日
    ※月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館。ゴールデンウイーク(4月29日〜5月5日)、お盆(8月13日〜8月15日)は開館。
  • 入場料 2,060円 (15歳以下 無料)
  • アクセス
宮浦港より、町営バスで終点「つつじ荘」まで行き、「つつじ荘」よりベネッセハウス場内無料シャトルバスを利用。
ベネッセハウス宿泊者は、宿泊者専用バスが宮浦港から地中美術館まで直接運行している。
宮浦港より車で約7分、徒歩約30分。
  • 注記
    • 瀬戸内国際芸術祭のパスポートを提示することで半額の鑑賞料で入場できたが、瀬戸内国際芸術祭2019より通常の鑑賞料が必要。
    • 瀬戸内国際芸術祭期間中は宮浦港から直接地中美術館に向かい、島内を反時計回りに循環する臨時バスが出るほか、繁忙日には宮浦港から地中美術館や家プロジェクトのある農協前へ町営バスの臨時便が出ることがある。なお、町営バスの臨時便は往路片道のみで、宮浦港へ直接向かう復路便は運行されていない。

交通アクセス編集

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ 地中美術館 予約制(オンラインチケット)移行のお知らせ | ニュース” (日本語). ベネッセアートサイト直島. 2019年8月15日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

参考資料編集