壽限無(じゅげむ)は、2010年平成22年)に福岡県の川村範光によって育成されたイネ(稲)の品種[1]酒米の一つである[1][2]。地元の酒蔵「日野酒造」との共同企画として、「山田錦」を花粉親、「夢一献」を種子親とする交配によって個人育成された[1]。福岡県の2017年(平成29年)産醸造用米の選択銘柄[2]。品種名は、日野酒造の屋号「国の寿」からの一字と、限りなく成長していけるようにという願いが込められている[1]

壽限無
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 夢一献×山田錦
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 壽限無
開発 川村範光
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熟期は中生の晩で多収[1]。「山田錦」と比べて短稈・強稈で耐倒伏性が強い[1]有機栽培にも向く[1]

千粒重は25.6g[1]。線状心白の発現率が高い[1]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 副島 2017, p. 43.
  2. ^ a b 井上 2017, p. 279.

参考文献

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  • 井上, 繁『47都道府県・米/雑穀百科』丸善出版、2017年10月25日。ISBN 9784621301821 
  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目

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